OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
E-M1(初代)から入れ替わりで導入した新しいカメラ、E-M1 MarkIIIでぼちぼち試し撮りを始めようかというところですが、前回の記事で良覺院丁公園のシモツケを被写体に試してみたようすを紹介しました。
今回も、同じときに試したフォーカスブラケット撮影の紹介です。今回の被写体はハキダメギクです。
周辺のようすはこんな感じです。
12.0mm F2.8, 1/640sec, ISO800
小さな花が3つ。花に対して葉がちょっと大きめです。
まずはふつうに1ショット。
40.0mm F2.8, 1/1000sec, ISO800
3つの花のうち、右下のカメラに一番近いものにピントを合わせています。
ほかの花2つはピントが合っていません。花の下の葉はこちらに向かって伸びているのですが、ピントを合わせた花と同じ距離にあるあたりから少しでも前後にずれるとすぐにピントがずれます。
この被写体に対して、フォーカスブラケット撮影を試してみました。
E-M1 MarkIIIでは、撮影枚数が3~15枚で1枚刻み、フォーカス間隔が「狭い」1から「広い」10まで10段階に設定可能となっています。
この「間隔」の広さがなかなかイメージ湧かないです。細かすぎるとピントが合う範囲が狭くなりすぎて深度合成する意味が薄れるし、粗すぎると隣同士の合焦範囲が重ならなくて、合焦とピンぼけが波打つようになってしまう・・・トライ&エラーで条件を出すしかないのかもしれませんが、とりあえず今回は最大枚数の15枚撮影、間隔は真ん中の「5」に設定しました。
ブラケット撮影すると、最初の1枚目はピントを合わせた通りに撮影、そのあと手前にずらして、合焦ポイントを挟んで後ろに向かってピントをずらしながら連続撮影します。
それではまず最初の1枚。
40.0mm F2.8, 1/1250sec, ISO800
やはり右下の花にピントを合わせました。そのあと手前に伸びる葉の先端付近から後ろに向かってフォーカス位置をずらして撮影していきます。そして
5枚目です。花にピントが来るひとつ手前です。葉を切り取って見てみます。
花までの距離より少し手前の葉の一部にピントが合っています。
その次では・・・
このショットが目的の花にピントが合ったショットになるはずなのですが、切り取って見ると
アップで見ると、わずかに後ピンで、一番右の花びらにピントが来ています。
もしかしたら、最初にピントを合わせてブラケット撮影に入ってから、カメラをもつ手が前後に動いてしまったか、被写体自体が風で動いたかのどちらかでしょう。
そしてその次の1枚ではどうなっているか・・・
ピント位置は、
後ろの花にジャストピント。こうしてみると、ピント位置をずらす間隔が少々広かったかもしれません。
さて、この後も数枚撮影して、合計15枚の写真を深度合成処理します。その結果がこちら。
全体的にピントが合いました。
3つの花すべてにピントが合っているのですが、手前の花については先ほど見たように手前の花が前後のピント位置の狭間で、イマイチピントがビシッと来ていないのが残念です。
しかし、手前の葉について見てみると、
一枚の葉の手前から奥まで、全体的にピントが合っているように見えます。しかし花の様子を見ると、ピント位置の間隔に対して被写界深度の幅が狭いようです。
もう一段絞りを絞ってF3.5か4.0にしたほうが良かったかもしれません。ただしそうすると、背景のボケ具合が変わるので、もう少し左に回って背景に写るものまでの距離が遠くなるようにするなど、全体的な調整が必要になるかもしれません。
葉の手前がボケてもいいならば、間隔を狭くして3つの花までの距離範囲だけをブラケット撮影すれば良いかもしれませんが、意外と手前に伸びる葉の前後がボケると印象が良くない場合も多いので、難しいところです。
背景を気にしないのであれば、絞りを絞ってブラケットでなく1枚撮りにしてしまっても問題ないかも。
ブラケット撮影、深度合成の例としては被写体があまり良くなかったかもしれません・・・
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