OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
今は2025年6月。
私にとって最初のデジタル一眼レフカメラはOLYMPUS E-420。
キットでついてきた標準ズームレンズ、ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6ではあまり撮影していなくて、ほどなく手に入れたOMマウントアダプターを介してOM ZUIKOレンズと組み合わせることが多かった。
もともとフィルムカメラ時代から持っていた50mm F1.8だけでなく、主にヤフオクで次々とOM ZUIKOレンズを入手していきました。E-420とのコンビで撮影することが多かったのは、ヤフオクで落札し(てしまっ)た28mm F2.8でした。
とくに、OM AUTO EXTENSION TUBEと組み合わせて近接撮影することもわりと多かったようです。撮影した写真をほとんど表に出していなかったのですが、画像処理ソフトPureRAW3とLuminar Neoの組合せで、ノイズを除去したり合焦部分のシャープネスを上げたりすれば、けっこう良い写真に仕上がるのではないかと思い立ちました。
E-420は一眼レフカメラですから、当然光学ファインダーを覗いてのフレーミング、フォーカシングということになります。どうもAF前提の設計になっているようで、MFではピントの山がつかみにくかったので、「Katz Eye」なるフォーカシングスクリーンを購入し換装して、MF操作性を若干向上させたのですが、それでもやはりピント合わせの歩留まりを上げるためには、ターゲットの被写体がなるべく画面いっぱいになるように寄れるところまで寄る、という方針でいくしかない、ということになっていました。
なので、今では考えられないような「どアップ」での撮影が比較的多くなるのは必然だったのでしょう。
ちょうど14年前の今ごろ(2011年6月2日)、街角で撮影した野草たちの写真をあらためて画像処理し直してみました。
まずは、EXTENSION TUBE 7mm(略してEX-7)を入れて撮ったムラサキカタバミ。
PureRAW3でノイズ除去しつつLuminar Neoで処理可能なDNGフォーマット形式の画像ファイルに変換し、Luminar Neoで現像、調整しました。
ピント合わせは、これくらいアップにしてギリギリなんとかなりそう、というレベル。
続いて、EX-25につけ替えてさらに接近。
考えてみると、いろいろと理由が思い当たります。
E-420にはすでにライブビュー機能が搭載されていますが、背面液晶が固定されているのでカメラを三脚に固定しないで手持ち撮影する際にはカメラを「捧げ持つ」必要があります。しかし手ブレ補正機構がないので光学ファインダーを覗きながらカメラをしっかりホールドしないで構えると、どうしてもブレてしまう危険性が増します。
同じフォーサーズ一眼レフカメラであるE-620やE-5では、液晶パネルの向きを自由に変えることの出来るバリアングル液晶でした。なので手持ちでもライブビュー表示しながら一部を拡大したりしてピント合わせが可能だし、そんな使い方もたいていはローアングル撮影の場合が多かったので地面に置いたりして安定を図ることも容易でした。
E-420で手持ち、ライブビューで一部拡大とすると、手ブレ補正機構をもたないので画面内で被写体が暴れてまともにピント合わせできません。
結局、光学ファインダーを覗いて直接ピント合わせするしかないので被写体のほうがファインダー内いっぱいに拡大されるような条件にせざるを得ないというわけです。
そこまでアップにするのであれば、望遠マクロでも大差ないように思いますが、手ブレ補正機構のないE-420では難しい・・・ということで、広角レンズでの近接撮影となるのです。
従って、今ではほとんどこのような使い方をしなくなっており、これらの写真は貴重だといえるかもしれません。
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