OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
所有するOM ZUIKOレンズはいくつかありますが、その中で最初からというのは2本だけ、あとは中古購入品やネットオークションで入手したものです。
28mm F2.8は、Yahoo! オークション(ヤフオク)で落札したものですが、完全な手違いだったという異例の入手ストーリーを持っています。
検索して出てきた出品物の一覧から、気になったものを「ウォッチ」リストに入れておくと、入札しようかどうしようか迷っているときや、とりあえず入札動向をチェックしたいときに便利です。
そしてこの28mmレンズも、軽い気持ちで「ウォッチ」ボタンを押そうとしたら、間違って「入札する」ボタンを押してしまったのです。
幸か不幸か、その後だれからも入札されずそのまま落札。特に欲しいというわけでもなかったこのレンズが手元に届いたというわけです。
さてこのレンズ、ピントリングを左右に回してみると、逆回転する際に「カクッ、カクッ」と変な感触があり、実際にレンズ群自体も横に動いているようです。
もしかしたら、一度分解して組み立てたものなのかもしれません。組み立てかたがあまり良くなかったのか・・・?
でもそれ以外は動作に問題があるわけでもなく、光学系に致命的な傷やカビ、ゴミの混入などはないようですので、使用に支障はありません。
導入のきっかけがこんな感じで、特にこのレンズでこんなものを撮ってやろう的な野望もまったくなかったので、50mm F1.8や50mm F3.5マクロなどほかのレンズほど活躍の場を与えられたわけではありませんでした。
しかし、いざ使ってみると意外にもカッチリよく写る印象で悪くない。(マイクロ)フォーサーズ機で使用すれば56mm相当の標準画角で、30センチまで寄れます。
寄り、という点ではもう一声欲しいので、OM AUTO EXTENSION TUBE 7mmをマウントとの間に入れます。そうするとアップになるというだけでなく、被写界深度も極端に薄くなり全体的にソフトなムードが出てきて、レンズ単体での鋭さとは真逆の性格になるところがおもしろいです。
2025年5月28日の昼休み、東北大学片平キャンパス内のほとんど人通りもない一角で、花の時期がすっかり終わったスズメノエンドウをこのレンズを使って撮影してみることにしました。
レンズ単体で撮影すると、やはりクッキリシャープに。
しかし、手前に置いた主役と後ろの背景とのあいだが大きく離れてはいないので、スズメノエンドウ独特の、蔓の両サイドに並んだ細い葉のかたちがボケ切っておらず、少しうるさい感じになってしまいました。
そこで、7mmのエクステンションチューブの登場です。
これを入れてグッと接近してみると・・・
できたての若い実が浮かび上がってきました。細かい、白い毛がやわらかい質感を感じさせます。一本のレンズが、短いチューブを挟むだけでもう一本別のレンズがあるかのようです。
とても欲しくて手に入れたわけではないレンズですが、なかなか使いでのある良いレンズだと思います。
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