2013年2月3日日曜日

E-420最後の出番? -2012/03/22

今はもう2013年1月末。
この記事のネタはなんと、10ヶ月も前の2012年3月22日のはなしです。

どうしてそんな日のことを今さらなのか。それは・・・

「E-420の今後の処遇をどうするか」

について、心が揺れ動いていたからです。
というのも、2008年5月末にこのE-420を購入してから4年8ヶ月、しかも初めてのデジタル一眼レフカメラとして、私のフォトライフの幅を大きく拡げてくれたカメラだからです。
オールラウンドなメイン機として使っていた期間は、2010年2月にE-620を導入するまでの2年弱でしたが、当初はそれほど出番が多かったわけでもなく、被写体といえば、コンパクトカメラでも事足りるようなスナップや記念写真程度のものでした。

むしろ、サブ機の位置に一歩下がり、ちょっとした「冒険」や「チャレンジ」の道具となってから、その存在感がグッと増したような気がします。

E-620では、マクロ撮影のおもしろさに目覚め、OMシリーズの高性能マクロレンズを手に入れて、通常の視点からは見えないような精細かつ緻密なミクロの世界を追求するようになりました。フリーアングルの液晶パネルのおかげで、地面すれすれから上を見上げるアングルも撮影可能に。三脚が必需品となりました。

これに対してE-420では、こちらもマクロ撮影の方向に向かったのではありますが、三脚を立てライブビューでじっくり構図やピントを考えながら撮るE-620での撮影とは違って、手持ちでなければ得られないアングルや構図を追求し、マクロ専用レンズではない一般レンズを使うことによって、あえて描写の甘さや収差を強調するような絵作りを意識するようになりました。

光学ファインダーを覗いて見た映像
撮影直後、背面の液晶モニターで見た映像
あとでじっくり、PCのモニターで見た映像

すべてが異なり、3回感動を味わえる。
PCで見たものが最終状態となりますが、最初にファインダーを覗いたときや背面モニターで見たときの印象が強く残っていれば、現像のときそれをできるだけ再現するように調整できる。

最新のカメラのような精細かつ鮮やかな液晶とは違って、画質や再現性が良くない分、1ショットでいくつもの驚きや感動が生まれると考えれば、なかなか良い機材ともいえるのではないでしょうか。

さて、2012年3月22日に撮影したのは「センニンソウの実(たね)」と「オオイヌノフグリ」でした。
その日のようすは日記ブログ当日の記事にも書きました。

E-420, P3228974
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F2.8, 1/800sec, ISO400

センニンソウのたねにはひょろっとしたひげがついており、ピントをどこに合わせるか悩みます。もっと絞り込んで被写界深度をかせぐ手もありますが、そうするとうしろの木の幹がはっきりしすぎてしまって困ります。

このOM 50mm F1.8レンズでマクロ撮影するときは、絞りを開放にするとボケが広がりすぎて全体がぼやけた感じになってしまうので、このときはひとつだけ絞ってF2.8、もしくはぐっと絞ってF5.6の2種類の設定で撮っていました。
(あまりいろいろやると覚えきれない(絞り設定は記録されないので)という事情も・・・)

E-420, P3228989
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F2.8, 1/1600sec, ISO200

E-420, P3228999
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F2.8, 1/1000sec, ISO200

E-420, P3229001
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F2.8, 1/1250sec, ISO200

ここまでは、OMエクステンションチューブ3種(7, 14, 25mm)のうちの真ん中の14mmを使って撮りました。
オオイヌノフグリは高さがなく地面に近いので、角度をうまく考えないと背景がうるさくなってしまいます。面倒になると絞りを開けて後ろをぼかしてしまうのですが、そうするとピント合わせが本当に難しくなってしまいます。
このときも、かなりボツを量産しました。
RICOH XR RIKENON 50mm F2(L)と比べて、おなじ50mmレンズでもボケの出かたが少し違っているように思います。このレンズでは実にソフトにボケます。RIKENONのようなねっとりした濃厚さはなくあっさりした印象です。

E-420, P3229008
OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
REVERSE
F2.8, 1/1250sec, ISO200

これは、おそらくつぼみのうちに先を虫にかじられてしまった花だと思います。花びらの先がくっついた(あるいは絡んでひっかかった)まま開いたためにおもしろい形になっています。おしべの先の花粉袋である葯(やく)がありませんが、花の時期を終えて落ちたのか、それともつぼみのうちに先をかじった虫がなかの葯を食べてしまったのか?

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あらためて、この日撮影したすべての写真をよく見てみると、手ブレ補正機構をもたないE-420を手持ちで、しかもかなりのマクロ撮影となっているので、絞りを開けてピンぼけ、絞って手ブレという惜しい写真が多かったです。

オオイヌノフグリは、風がある状況では小刻みに震えるのでこれもやっかいな問題です。ISO感度の設定をぐぐっと上げればシャッター速度は稼げますが、そのぶんノイズが乗ります。
敢えて画像を荒らすという表現法もあるかもしれません。今後機会があれば試してみたいと思います。

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価格.comhttp://kakaku.com/のクチコミ掲示板にも、ごく最近も新しいスレッドが立ったりして、まだまだ現役なE-420。もう少し手元に置いて、ときどき出番を作ってやりたいです。

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