OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
かつては、オリンパスフォーサーズ一眼レフカメラを持ち出すときには必ずといっていいほど活躍したOM 50mm F1.8レンズ。
とくにE-420, E-620が主力だったときは、クローズアップレンズをつけたマクロから、逆付けマクロ、そしてエクステンションチューブをつけたマクロと、「花に寄る!」という私のスタイルをつくってくれたレンズです。
中古でOM 50mm F3.5マクロレンズを手に入れてから、このレンズのオールラウンドさが便利で、散歩のお供から青葉の森へ入っての気合いを入れたマクロ撮影までこのマクロレンズだけでかなりの部分をカバーしてくれるようになり、主力がE-5に移ると、ズームが必要なスナップ、望遠が必要な動物や鳥などのとき以外は、ほとんどこのレンズの出番となりました。
これら二本のレンズを一緒に森へ持って行って、同じ被写体、同じアングルで撮り比べる実験をしてみたこともありますが、それ以来あえて50mm F1.8レンズでマクロ撮影をすることもめっきり少なくなりました。
今回は、レンズ面の汚れを一通り掃除していたときにふと、しばらくご無沙汰していたこの50mm F1.8レンズを持って出てみたくなったわけです。
舞台はさわやかに晴れた西公園、桜岡大神宮の裏手の草むらです。
ハルジオンがたくさん咲いていました。今シーズンはまだ本格的にこの花を撮っていなかったので、丁度良い機会と早速試してみることに。
まずは、50mm F3.5マクロで一通り撮ってみました。
E-5, P5263824 |
F3.5, 1/2000sec, ISO400
ちょっと被写体までの距離に余裕を持たせての撮影。
さすが!の画質です・・・が、なんだか物足りない。
たしかにきれいにくっきり写っているのですが、エキサイティングな感じはしません。
そのまま横からぐっと寄ってみます。
E-5, P5263828 |
F3.5, 1/2500sec, ISO400
ほそい花びらの一本一本まできっちり解像しています。
ボケた部分もしっかりと形がわかる控えめなボケ味です。最初の引きの写真よりは動きが出てきた感じがします。
・・・でもやっぱりなにか物足りない。
そこで、OM 50mm F1.8レンズの出番です。
E-5, P5263844 |
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F1.8, 1/4000sec, ISO200
一気に画面全体が独特の雰囲気に包まれます。
E-5, P5263847 |
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F1.8, 1/1600sec, ISO200
まだ花期は始まったばかりですから、これから開こうとするつぼみもたくさんあります。
開ききった花よりも、これから開こうとつぼみをほぐしていく花のほうが、造形的にはおもしろさは格別です。
E-5, P5263850 |
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F1.8, 1/2000sec, ISO200
この雰囲気は、今のデジタル用レンズではぜったい出せないものです。おなじOMオールドレンズ、おなじ50mmという焦点距離であっても、マクロレンズとエクステンションチューブを入れた標準レンズでは、まったく異なる写りです。
この日はぽかぽかと良い陽気で、虫たちも動き始めていました。
E-5, P5263853 |
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F1.8, 1/1600sec, ISO200
たぶん、ホソヒラタアブです。お食事中は、長い舌をペロペロしてます。
レンズを近づけても、けっこうながいあいだ逃げずに食事を続けています。
E-5, P5263896 |
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm
F1.8, 1/1250sec, ISO200
こちらは、かなり強欲にお食事を続け、おなかがぱんぱんになってます。
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マクロレンズではないので、接写するためにはエクステンションチューブが必要です。しかし、チューブをつければ近眼になってしまうので、引きの撮影はできません。そのときはまたチューブを外さなければなりません。
このつけたりはずしたりが、なかなかやっかいです。
その手間を惜しまなければ、楽しい撮影ができると思います。
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