OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS AUTO EXTENSION TUBE 14mm
さきほどの記事で取り上げた「直立オカトラノオの花」は、最新のデジタルズームレンズで撮ったものでしたが、今回はオールドレンズで挑戦です。
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E-M1, P7050018 |
このレンズは開放絞りはF1.8ですが、メーカーがデジタルカメラに装着して保証しているのはF2.8-8です。かつてはF4~とされていたと記憶していますが、絞りを開けたときに出る独特の雰囲気の価値を認めていただいたものだと思っています。
上の写真は、メーカーが画質を保証しないF1.8開放で撮影したものですが、まったく問題ないと思います。収差など、光学上画質の低下につながる問題とされる欠点(?)も、個性とみれば、あえてその効果を作品作りに活かすこともできます。
むしろ、そうではくてはわざわざ古いレンズを持ち込む理由がなくなってしまいます。
さて、さらにこのレンズの特徴を活かすため、エクステンションチューブを使ってマクロ撮影してみます。今回は長さ14mmのチューブ(EX-14)を使いました。
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E-M1, P7050019 |
ピントが少しでも外れると、収差によりぼんやりしたボケになります。しかしこのようなボケかたは、優秀なデジタルレンズでは得られないものです。
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E-M1, P7050020 |
F2.8に絞ってみました。ボケた部分もやや引き締まり、それでいてこのレンズらしさも残した良いバランスになっています。この条件を勧める方も多いです。メーカーからの正式な推奨はこのF2.8からとなっていますが、ここではレンズそのものでなくEX-14で設計以上に近づいて撮影する条件となっているので、やはりメーカーが保証する画質ではない、ということになるのでしょうが。
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E-M1, P7050021 |
さらに絞ってF4にしてみました。
ここまでくると、まったく問題ない写りになります。しかし、このレンズがもつ個性はほとんど出なくなります。OM 50mm F3.5マクロレンズで撮った場合と違いがなくなってしまいます。
なので、おとなしめ(?)にこのレンズの個性を主張するならF2.8、さらに特徴を強調しても作品として成り立つ、もしくは個性が際立つ、というような場合にはF1.8開放で臨むというスタンスとなりましょうか。
もちろん、さらにエクステンションチューブのサイズを長くして、EX-25、もしくは複数連結してさらに・・・とすれば、絞りを絞ったときでもかなり個性的なマクロ像を得ることができると思います。
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