2025年5月20日火曜日

エンレイソウの脇から顔を出しているこのつぼみは? -2025/05/11 秋保大滝周辺の森にて

OLYMPUS OM-D E-M1 mark III
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

連休明けの日曜日、秋保大滝方面へ車で出かけました。

といっても、秋保大滝を見るのが目的ではありません。
秋保大滝不動尊の脇から入って行く山道を歩くのが目的。

今の時期は、さまざまな山野草が次々と花を咲かせ、4月~5月のあいだならいつ行っても何らかの収穫があるのです。

今年は4月20日にも一度訪れていて、多くの山野草を堪能しました。その中でエンレイソウが花咲いていたのが、さすがに3週間も経っているので花は終わって実がふくらんでいる状態でした。

しかし今回の主役はエンレイソウではなく、その葉と葉の間から首を出していたつぼみの段階の野草です。

写真はこちら

P5110049
12mm F2.8
ISO3200 1/1000sec

葉は楕円形でいわゆるぐるりと輪生。てっぺんにいくつか白いつぼみがついています。
大きく葉を広げているこのエンレイソウの周辺には、この植物のなかまがいくつか見られます

もう一枚、アップで撮った写真もあるにはあるのですが・・・

P5110050
40mm F2.8
ISO3200 1/1600sec

葉の表側はザラザラしているのかもしれないな、という印象は受けます。いちおうネットで検索してみると・・・

クルマムグラ

オククルマムグラ

のいずれかであろうと、ここまではなんとか絞り込めています。しかし、ここからは葉の裏や茎にまばらな棘が出ているかどうかが決め手になるようなので、これらの写真だけでは決定打とはならないです。

は!これは・・・

クルマムグラという名前にピンときました。過去を振り返ってみると
ちょうど1年前にもまったく同じようなことをやっていました。

別のブログにも記事にして投稿していましたのでよろしければそちらもどうぞ

しかし進歩してないなあ・・・

1年前(2024年5がつ19日)のときのエピソードもこのブログの別記事にしましたのであわせてご覧ください。

「種の同定」には絞り込み撮影も必須か -2024/05/19

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

まる1年前の2024年5月19日、車で秋保大滝方面へ出かけ、秋保大滝不動尊の脇から山道へ入っていって晩春から初夏の山野草を楽しむウォーキングを堪能しました。

そんな中で、名前がわからない野草が目に止まり、あとで調べようと写真撮影に臨みました。

街ではよく見るヤエムグラみたいな感じだなあ・・・
だけど花が咲いているのは一つだけで、あとはもうイガイガの実になっています。

これは花のかたちがよくわかるように撮影しなければ!・・・という気持ちが強すぎたからか
こんな写真になりました。

P5190038
40mm F2.8
ISO400 1/2000sec

咲いた花のついた花茎がこちら側に突き出ているので、絞り開放ではピントを合わせた花以外はみなピンぼけになります。

花が主役なので当然それで良いわけですが、名前がわからないこの植物、あとで調べるには葉や茎などのようすもわかるように、芸術性よりもまずは図鑑的に全体が明瞭にわかるくらいまで絞り込んで撮っておけば良かった、せめて各パーツごとのアップ写真を撮っておけば良かったと後悔しています。

この写真自体は狙い通りで気に入っているのですが、ほかにも2枚撮ったにもかかわらず、みな同じような条件、フレーミングにしてしまっていました。ああ・・・

いちおう、葉のかたちのシルエットなどから「クルマムグラ」もしくはそれとよく似ている「オククルマムグラ」のいずれかだろう、というところまでは絞り込んでいるのですが、それ以上は「葉の裏や茎に棘があるかないか」がはっきりしなければ判定できません。

Facebookのグループに投稿して教えてもらおうとも考えてやってみましたが、コメントはまったく得られませんでした。やはりこの写真だけでは判定できないのでしょうね。

別のブログでも同様の記事を投稿していました。

1年も経ってから過去の写真を引っ張り出してきたのはなぜか。
それは、1年経った2025年5月11日、このときと同じように車で行った秋保大滝近くの山道。

まだつぼみの段階でしたが、おそらくこれと同じものを見つけて写真に撮っていました。そのときもまた、ちゃんと名前を調べるための情報源となる写真を撮っていなかったので、またもやクルマムグラかオククルマムグラかをはっきり判定することができなかったのです。

未知の植物を撮影するときは気をつけよう、ということです。1年前に反省していたはずなのに、未だに同じ過ちを・・・なんということか。


2025年5月11日日曜日

林の中での撮影、奥行きを取るか広がりを取るか -2025/05/11

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8


Leica判での24mm - 80mm相当、いわゆる広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズ。極端に明るすぎず、また暗すぎないF2.8という開放絞り値。

手が比較的小さい私としては、少々鏡筒の太さが大きく感じますが
かつてフォーサーズ機で使っていたOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDに比べればずっとコンパクトです。

ズーム全域で20センチまで寄ることができ、望遠端40mmでは0.3倍(Lica判で0.6倍相当)のマクロレンズとしても十分に使える仕様になっています。

ボディと合わせて防塵防滴、全天候型万能撮影システムとなります。

広角端12mmでは、引いて周囲を広く入れたショットや20センチまで寄ってワイドマクロショットを楽しんでいますが、開けた場所からの風景写真ではなく、比較的小さな空間内での広がりや奥行きを感じられるように撮ろうとしたときには、フレーミングつまり横位置で撮るか縦位置で撮るかが大事になると思います。

仙台市街から車で1時間程度で行くことができる秋保大滝。秋保大滝不動尊の脇から大滝のほうへ降りて行くちょっとした山道があり、たった100~200メートルほどの短い区間ですが、季節の山野草を存分に楽しむことができます。

花の時期は短いものが多いので、訪れたその日ごとに見頃な花が異なり、いつ行っても毎回違う楽しさがあります。

この日は道の脇、少し開けたところに白いユキザサの花が咲いていました。まだ少し時期が早いようでつぼみもまだ多く、咲いているのは半分程度でしょうか。

P5110024

40mm F2.8
ISO3200 1/800sec

さて、広角端にズーミングして周囲の状況も取り込みながら絵作りをしてみます。

まずは縦位置で撮影。

P5110025
12mm F2.8
ISO3200 1/640sec

上のアップで撮ったときはしゃがんでいましたが、この写真を撮るときは立ち上がって中腰くらい。ちょうど奥に杉林があって、その根元あたりが入ったので、何もない平地よりは奥行きが感じられるようになったと思います。
でも、なんだか左右、とくに右側が窮屈に感じられたので・・・

そのまま横位置に回してもう一枚撮影。

P5110026
12mm F2.8
ISO3200 1/640sec

右側にすこし空間を作って、主役のユキザサを左手前に持ってきましたがどうでしょうか。

私が所有する17mm相当の超広角レンズ、KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8なんかを使えば、縦でも横でも奥行きと広がりを十分感じられる絵が作れるとは思うのですが、24mm相当のズームレンズ広角端でもなんとか思った通りの写真が撮れていると思いますがいかがでしょうか。


とりあえず身軽に少ない機材で、様々な状況や要求に応えられるように準備するという点では、この機材セットはとてもお手軽です。