2025年5月11日日曜日

林の中での撮影、奥行きを取るか広がりを取るか -2025/05/11

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8


Leica判での24mm - 80mm相当、いわゆる広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズ。極端に明るすぎず、また暗すぎないF2.8という開放絞り値。

手が比較的小さい私としては、少々鏡筒の太さが大きく感じますが
かつてフォーサーズ機で使っていたOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDに比べればずっとコンパクトです。

ズーム全域で20センチまで寄ることができ、望遠端40mmでは0.3倍(Lica判で0.6倍相当)のマクロレンズとしても十分に使える仕様になっています。

ボディと合わせて防塵防滴、全天候型万能撮影システムとなります。

広角端12mmでは、引いて周囲を広く入れたショットや20センチまで寄ってワイドマクロショットを楽しんでいますが、開けた場所からの風景写真ではなく、比較的小さな空間内での広がりや奥行きを感じられるように撮ろうとしたときには、フレーミングつまり横位置で撮るか縦位置で撮るかが大事になると思います。

仙台市街から車で1時間程度で行くことができる秋保大滝。秋保大滝不動尊の脇から大滝のほうへ降りて行くちょっとした山道があり、たった100~200メートルほどの短い区間ですが、季節の山野草を存分に楽しむことができます。

花の時期は短いものが多いので、訪れたその日ごとに見頃な花が異なり、いつ行っても毎回違う楽しさがあります。

この日は道の脇、少し開けたところに白いユキザサの花が咲いていました。まだ少し時期が早いようでつぼみもまだ多く、咲いているのは半分程度でしょうか。

P5110024

40mm F2.8
ISO3200 1/800sec

さて、広角端にズーミングして周囲の状況も取り込みながら絵作りをしてみます。

まずは縦位置で撮影。

P5110025
12mm F2.8
ISO3200 1/640sec

上のアップで撮ったときはしゃがんでいましたが、この写真を撮るときは立ち上がって中腰くらい。ちょうど奥に杉林があって、その根元あたりが入ったので、何もない平地よりは奥行きが感じられるようになったと思います。
でも、なんだか左右、とくに右側が窮屈に感じられたので・・・

そのまま横位置に回してもう一枚撮影。

P5110026
12mm F2.8
ISO3200 1/640sec

右側にすこし空間を作って、主役のユキザサを左手前に持ってきましたがどうでしょうか。

私が所有する17mm相当の超広角レンズ、KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8なんかを使えば、縦でも横でも奥行きと広がりを十分感じられる絵が作れるとは思うのですが、24mm相当のズームレンズ広角端でもなんとか思った通りの写真が撮れていると思いますがいかがでしょうか。


とりあえず身軽に少ない機材で、様々な状況や要求に応えられるように準備するという点では、この機材セットはとてもお手軽です。

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