初めてデジタル一眼レフカメラを手にしたのが2008年。それより7年も前の2001年9月に、カメラのキタムラから中古で購入したのが今回の主役、TAMRON SP 28-105mm F2.8 LD Aspherical IF (通し型番:176A)です。
当時の記録を見ると、購入価格は
本体:62,800円
消費税:3,140円(すでに5%にはなってましたね)
合計:65,940円
けっこういい値段です。
しかし、このレンズ。ターゲットボディは、もちろんデジタル一眼レフではなくフィルムカメラ、OLYMPUS OM-2 spot/programでした。
高校2年生の時から、高校生活をともに見てきた相棒。
レンズは、付属の標準レンズOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8のほか、COSINA 28-70mm F4、OM ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4の3本を持っていましたが、COSINAのレンズが望遠側に物足りなさを感じ、さらにもう少し明るいレンズが欲しくなったというわけです。
経済的にも少し余裕が出て、そろそろカメラの趣味を再開してみようかと考えたかどうかは、今となっては思い出せませんが、それでもけっこう悩んで購入に踏み切ったようなかすかな記憶は残っています。
しかし、OM-2 s/p とのコンビでは思っていたほど活躍することもなく、長い眠りについた176Aでしたが、E-420購入、そしてまもなく手に入れたOMマウントアダプターによって、再び日の目を見ることとなりました。
このブログでは、E-420とのコンビで登場する記事は一件のみですが、後にE-620とのコンビでいくつか採り上げました。
ここ最近は、まったく出番もなく、ずっと眠っています。それはやはり、「でかくて重い」「それほど写りが良いわけではない(ここでの写りの良さとは主にシャープネス、切れ味です)」「ピントリングの回転幅が小さくて、微妙なピント合わせが困難」の不満ポイント三点セットが原因でしょう。
13群15枚のレンズ構成、大きな花形フード、サイズは84ミリ径・112ミリ長さで905グラム(ニコンアダプター装着時)・・・やはりでかいです。
105mm望遠端(ライカ判210mm相当)で、最短撮影距離0.5メートルまで寄ったときの撮影倍率は1:4.7。OM 65-200mmの望遠端(400mm相当)で0.85メートルまで寄ることができるのと比べると、いまいち中途半端なマクロとなってしまいます・・・
今後も大きな出番がやってくることはまずないのではないか、それならいっそのこと中古買い取りに出して、だれか必要としてくれる人を探す旅に出させてやるのがこのレンズへの思いやりなのではないか・・・などと考え、まずはヤフーオークションにこのレンズが出品されているか調べてみました。すると、
176D
なる、AF仕様のレンズがヒットしました。(残念ながら176Aはひっかからず)
TAMRONの情報ページを見てみると、見た目もそっくり。
スペックも、光学系はまったく同じのようです。アダプト-ルマウントでいろいろなメーカーのボディに装着可能な176Aに対して176Dのほうは固定マウントで相手のボディはマンツーマンであることがわかりました。
サイズを見ると、ほぼ同じですが最大径が87ミリと、176Aより3ミリだけ大きくなっています。
しかし、AF機構がついたから少し重くなっているのだろうと思ったら、意外にも25グラムも軽くなって880グラムとのこと。パーツの軽量化を図ったのか?
とりあえず、AFもないまったくのMFしかもアダプト-ル仕様の古い古いレンズ(とはいっても1997年の発売は、176AもDも同じだそうだ)、そう高く売れるとは期待できません。
本当に手放すかどうか考える前に、一度持ち出していろいろ撮ってみようかと思います。
被写体やシチュエーションによっては、このレンズならではの映像をゲットできるかもしれません。
いま持っているオールドレンズでは、絞りを絞ると六角形や八角形、PENTAX 24mm F2.8レンズでは五角形なんていう丸ボケ(というか多角形ボケ)となり、場合によってはイマイチな背景担ってしまうこともあるのですが、このレンズでは絞っても「丸」ボケ、しかもけっこういい味の丸ボケになるので、これはこれで使いでがあるようにも思われます。
慌てることはないので、まあ様子見というところでしょうか。
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