2011年6月7日火曜日

ヒメシャガ -2011/06/05青葉の森

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L + PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)

去年と比べると、今年のヒメシャガシーズンはやや早く進んだようで、今月中旬くらいまでは楽しめると思っていたのですがこの日はすでに終焉に近づいている様子でした。

時間もあまりなかったのですが、これまでそれほど青葉の森での本腰撮影に持ち出すことのなかったRIKENON 50mm F2(L)レンズがあったので、RIKENON描写を楽しんでみることにしました。

まずは撮影の状況から。


P6055152 (E-420+OM28/2.8)
 E-420
OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
F4, 1/80sec, ISO400

縦位置で三脚に固定し、E-620にOM50/3.5マクロをつけてヒメシャガの花に迫っています。だいたいこんな距離感で撮っていますが、撮れた写真はどうかというと・・・


P6052856 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/100sec (+0.3EV), ISO400

こんな感じです。RAW現像時にはまったく編集無しです。この写真は0.3段オーバーの露出設定で撮っていますが、実はその前、逆に0.3段アンダーの場合も撮っていたので、写りに違いがあるか比較してみたいと思います。


P6052855 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/200sec (-0.3EV), ISO400

こちらは現像時に+0.6段逆補正して、露出としては先のP6052856と同条件としています。2枚の写真を比べると、オーバー露出のほうがアンダーを現像でプラス補正したものよりもややコントラストが高い気がしますが、この程度では現像時のコントラスト補正でいかようにもカバーできそうです。粒状性についても、この程度の露出の違いではあまり差は出ませんでした。

もっとアンダーであれば、コントラスト、ノイズ粒状性ともにリカバー困難なものになったかもしれません。

それでは、今度はOM50/3.5マクロとRIKENON50/2Lの比較です。
RIKENONレンズは、使用する接写リングのサイズによって描写が大きく変化しますが、とくに絞り開放で撮ったときには、少なくとも同等のOM50/1.8と中間リングのペアと比べて独特のボケ味を出してくれるといえます。

まずはOMマクロレンズで、先ほどよりもローアングルで花を狙い、前後の距離幅が大きくなるようにしました。


P6052859 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/100sec (+0.3EV), ISO400

このアングルでは、絞り開放ならボケをつくることができます。でも、花の真ん中のひだひだにピントを合わせると、手前の花びらのオレンジがややぼけてしまいます。


P6052861 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F8, 1/15sec (+0.3EV), ISO400

F8まで絞ると、オレンジもはっきりしてきますが、背景がややうるさくなりますね。

それでは、同じアングルからRIKENON 50mm F2Lで撮った写真と比較してみます。



P6052863 (E-620+R50/2L)
 E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F2, 1/320sec (+0.3EV), ISO400

ボケがまったく別次元になります。接写リングの長さの関係で、全く同じフレームとはいきませんでしたが、マクロ専用レンズとの違いがよく出ていると思います。




この写真ではやはり花の真ん中のひだひだにピントを持ってきているので、手前のオレンジは大きくぼけています。この写真の前に、オレンジ部分を主役にした写真を撮っていますので、比べてみましょう。


P6052862 (E-620+R50/2L)
 E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F2, 1/250sec (+0.3EV), ISO400

オレンジの突起部分にピントを合わせました。花全体の印象が大きく変わりましたね。RIKENONレンズの特性を考えると、ひだひだ部分にピントが合っていない(少しピンぼけの)ほうが、かえってボケの味が良く出ていていいような気がします。

では最後に、RIKENONでOM50/3.5マクロと同等の絞りF4にしたときの写真を。


P6052865 (E-620+R50/2L)
E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F4, 1/160sec (+0.3EV), ISO400

十分にシャープとなり、OMマクロ専用レンズに負けない描写になっています。
それでも、ややボケは大きい気がしますが、これは接写リングの長さの関係で同じ倍率になっていないことも影響している可能性がありますが・・・

今回はこれよりさらに近くに寄せることはしませんでしたが、もうひとつ接写リングを足して、オレンジ突起や真ん中のひだひだなどにもっと迫ってみても面白かったかもしれません。
シャッター速度がとんでもなく遅くなって、ぶれぶれ写真量産だったかもしれませんが。

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