2014年5月21日水曜日

ツクバキンモンソウ -2014/05/04青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

青葉の森を、チゴユリのみちから旧わんぱく広場へ向かって歩き、沢を渡ったところ。
杉の林の下、一面茶色の中に小さな白い点が見えます。

E-M1, P5040069
40.0mm F2.8, 1/400sec, ISO400

とても小さいですが、近づいてよく見ると、なんとも不思議なフォルムの花。
シソ科キランソウ属、「ツクバキンモンソウ」です。

花はシソ科にはポピュラーな、上にぴょんと出た上唇と下にべろーっと垂れた下唇があって、上唇の下にしべが隠されている・・・というスタイル。

代表選手はキランソウ、花は濃いめの紫色で、地面にべったり這うように生えています。仙台では、普通に道端にも咲いていたりする、珍しくない花です。

ツクバ=筑波、文字通り筑波ではじめて発見された、ということらしいです。
キンモンソウ(金紋草)は、ニシキゴロモ(錦衣)の別称で、ツクバキンモンソウはニシキゴロモの変種という位置づけとのこと。

いちばんわかりやすい違いは、上唇の長さ。
おしべをカバーできる長さであればニシキゴロモですが、飛び出していればツクバキンモンソウ。
ニシキゴロモは主に日本海側、ツクバキンモンソウは太平洋側に分布し、棲み分けているようです。

花の色は淡い紫~淡い青紫
とのことですが、この写真ではかなり白に近いです。
白い花の「シロバナツクバキンモンソウ」というのもあるそうなので、そちらかもしれません。

葉脈がくっきりと紫色になっているというのもツクバキンモンソウの特徴といわれていますが、写真ではあまりはっきり濃い紫にはなっていません。

青葉の森ではふもとのほう、三居沢のあたりにも固まって咲くエリアがありますが、そちらのほうは疑いなくツクバキンモンソウそのものなのですが。

この、チゴユリのみちから旧わんぱく広場へ向かう沢沿いに咲くツクバキンモンソウとの最初の出会いは、3年前の2011年5月14日。そして翌2012年の5月13日、去年の2013年は5月12日にレンズを向けています。

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