2014年5月10日土曜日

広角はどこまで必要か

現在私が使っている撮影システムの中で、広角側のいちばん広い画角といえば

ライカ判24mm相当

で、それが使えるのは

1) 4/3のOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD と、
2) micro4/3のOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、
3) (今では出番がありませんが)RICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4 VC

の3つです。

ちなみに、OLYMPUS STYLUS XZ-2の広角端は28mm相当です。

OLYMPUSの一眼システムでは、どれでも24mm相当の広角撮影が可能で、とくにmicro4/3の12-40mmズームレンズでは20センチまで寄れるので、ワイドマクロ的な使い方も可能です。

このレンズの製品紹介HP「主な仕様」にある「被写界深度表」を見ると、

撮影距離20センチで絞りを最大限(F22.6)まで絞り込んだときには17.4センチから24.7センチまで合焦し、最短撮影距離(というか最短合焦距離)が3センチ弱縮まることになります。
また、撮影距離を50センチとして最大に絞り込めば、29センチから無限遠までピントが合ったパンフォーカス的マクロ撮影が可能になるのですね。
実用的な絞り値であるF8.0では、撮影距離20センチのときの合焦範囲は18.9-21.3センチ、パンフォーカスにするには撮影距離を2メートルとして、合焦最短距離が約80センチとなる仕様です。

今度、いろいろ実験して
どんな被写体、どんなシチュエーションで効果的か、試してみようと思います。

最近、ちょっと見直しているのが
RICOH GXR + MOUNT A12 + K mount Lenses
特に、smc PENTAX 24mm F2.8レンズでの使用です。

K接写リングを付けてのマクロ撮影では、そつなくきれいに写すことができますが、RIKENON 50mm F2Lを使ったときのような強烈な個性は出ません。
一応、36mm相当のちょい広角(広角気味な標準画角?)にはなりますが、「広角らしさ」も中途半端な感じになってしまいます。

このままでは、今もっている新鮮なイメージがすぐに薄れ、あっというまに熱が冷めてしまいそうです。ご無沙汰している「逆付けマクロ」で独特なムードを出すか・・・

GXRのレンズマウントA12は、もともとライカMマウントになっているので、たとえばコシナのフォクトレンダー (Voigtlaender) VMマウント交換レンズシリーズの

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

を使えば、22.5mm相当の広角レンズとなり、しかもF4.5開放でも撮影距離2メートルに合わせれば約90センチから、F8に絞れば1メートルに合わせて50センチから無限遠までのパンフォーカス撮影が可能といいます。

この仕様が、micro4/3システムで12-40mmズームレンズの広角端24mm相当を使ったときのパンフォーカスとどの程度違うのか・・・もしかしたらたいして違いがないかも。

またこの15mmF4.5レンズは最短撮影距離が50センチで、あまり被写体に迫っていくことができません。絞り込んで、被写界深度の効果を利用して疑似近接撮影した場合、実効最短撮影距離はどれくらいになるのか不明ですが、それが20センチ程度まで可能だったとしても、micro4/3システムと同等止まりということでは、あまりメリットがなさそう・・・

コシナのさらなるワイドレンズ

ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II

なら、18mm相当の超ワイドな画角と超パンフォーカス、そして(やはり最短撮影距離は50センチですが)被写界深度を活用して3,40センチくらいまでの近接撮影も可能のようです。

そこまでやるなら、4/3用の

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye

を使って、16mm相当の超ワイド環境を整えるほうが現実的かもしれません。
このレンズでは、最短撮影距離がなんと13.5センチ!0.22倍(ライカ判換算では0.44倍相当)のマクロ撮影的な使い方も可能です。F8でのパンフォーカス撮影は、距離70センチとして36センチから無限遠まで合焦される・・・これはすごいスペック!

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結局、どのレンズを導入するにも投資が必要です。
はたしてそれに見合うだけの出番が巡るか・・・そちらのほうが肝心かも。

実質、パンフォーカス撮影とワイドマクロ撮影くらいしか使い道がないので、私のフォトスタイルとしてこの使い方がどれくらいの割合を占めるか・・・と考えると、あまり積極的に導入するメリットはないかもしれません。

しかも、出発コンセプトは「GXRでさらなるワイド環境への拡張」だったのですが、結局「4/3、micro4/3環境の拡張」がベターというところに落ち着いてしまった感があり、その点でも残念です。

思いつきで盛り上がったのですが、冷静に考えれば「不要」という結論になるのかも。
ちょっと寂しい、尻すぼみな結末

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