2014年5月7日水曜日

smc PENTAX 24mm F2.8 レンズ、絞りの謎

先の記事で、「F2.8とF5.6のあいだにある2段階の絞り値が不明」ということを書きましたが、なんとなくわかったような気がするのでそれを検証してみたいと思います。



2.8 -・- [ ] - 5.6 - [ ] - 8 - [ ] - 11 - ...

通常、絞りの値は「倍々」に大きくなっていきます。数字が示されたわかりやすい2系列は

2.8 - - 5.6 - - 11.2 - - ...
4 - - 8 - - 16 - - ...

ここに、あらたに1系列加えるとすれば、スタートを3.5として

3.5 - - 7 - - 14 - - ...

この系列が正しいとすれば、

2.8 - 3.5 - 4 - 5.6 - 7 - 8 - [ ] - 11 - 14 - 16 - 22

となり、数字が書いてある系列は2.8系列と4系列、そして数字が書いていない系列として3.5系列が加わった3系列がある・・・と考えられます。
しかしまだ、「8と11のあいだ問題」が残ります。たしかにF8とF11のあいだにクリックポイントがあるのですが、該当するF値がこれら3系列のどれにも現れないのです。
2.8系列の「8.4」では、もう「8」にしてしまって良さそうだし、3.5系列の「10.5」はもう「11」でしょう・・・と。

このsmc PENTAX 24mm F2.8が出る前には、24mm F3.5レンズがあったということを考えると、なんとなくそれで良さそうな気がするのですが、どうでしょう。

しかし、そうすると2.8と5.6のあいだにある「・」は「F3.5」ということに。
これはF4だろうと想像していたのですが、そうではないのか?
それとも、「ここがF3.5から始まる系列の起点、3.5ですよ」と教えるしるしなのか?

わかったような、わからないような・・・

このレンズ、現在のデジタル用レンズのように絞り情報をボディ側と電気的に伝達するような機構はありません。
なので、「絞りをF4にして撮りました」とするには、「・」印と「無」印のどちらに合わせれば良いのか・・・悩みます。

とりあえず、2.8開放か5.6かの二通りだけでも十分使えるので、気にしなければいいといえばそれまでですが。

結局解決していない・・・
謎は深まるばかりです。

2 件のコメント:

  1. 「・」=F4です。
    2系列とか3系列とか、そういう系列の混在はありません。すべてのレンズは(今は)F1からスタートして1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22、32、45、64・・・となります。1の倍数(2、4、8、16・・・)の間の数字は平方根です。つまり、絞り値=絞りの直径なんです。だから何か分かりにくいんです。素直に面積で表示すりゃいいんでしょうけど、何か昔の人がそうしちゃったんですねwそのまま規格化しちゃったw
    あえて2系統ある、としたら、国際(英米)絞りと大陸(欧州大陸)絞りですかね。大陸絞りは戦前のドイツ製カメラなどによく見られます。と言うか、今と同じ絞り値が書いてあったら、それは輸出用です(F1.1、F1.6、F2.2、F3.2、F4.5、F6.3、F9、F12.5、F18、F25、F36、F50・・・が大陸絞り)。
    で、F3.5が開放担っているレンズが多いのは、大陸絞りのF3.2が原因なのではないかと思います。戦前の有名なツァイスのレンズ「三半テッサー(F3.5で、おそらく最大限の解像度と、できるだけF3.2に近づけようとしてF3.5になったのだと思います)」と同じくらい明るければ、まあ特殊なレンズなら文句は出まい、ということではないかと思います。
    デジカメ全盛の昨今は「三半」どころじゃないくらいレンズもゴロゴロしてますけどねw

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  2. 武者小路バヌアツさん、コメントありがとうございます。「・」=F4、なるほど。
    しかし、そうするとこの「・」とF5.6とのあいだにある「無印」クリックポジションは、絞りいくつになるんでしょうね。・・・F4.5?
    大陸絞りの設定がまぎれているとすれば、もうひとつの謎であったF8とF11のあいだの絞り値はF9ということに?
    絞りの値は、もしかしたらレンズのマニュアルに載っているのかもしれませんが、いまとなっては確認のしようもなく。

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