2011年5月21日土曜日

臥竜梅(がりょうばい) -2011/05/19櫻岡大神宮(仙台市西公園)

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

5月19日(木)、この日のお昼は自転車を繰り出して、計画的に西公園方面に行くことを目論んでいました。西公園付近を物色しながら、最終目的地として大橋を渡った仙台市博物館周辺(長沼、五色沼あたり)を考えていました。うまくいけばさらに奥、青葉城隅櫓を抜けて東北大学川内キャンパスまで足を伸ばせるかも・・・などと期待していました。

しかし、ちょっと出発が遅くなってしまったために時間が十分取れなかったのと、最初に向かった櫻岡大神宮周辺で時間をかけすぎたために、通過点のつもりだった撮影ポイントで敢えなく終了となってしまいました。・・・残念

まず神社脇の臥竜梅(がりょうばい)をチェック。この梅の木は、太閤秀吉の朝鮮遠征に参加した伊達政宗公が持ち帰って仙台城(若林城に、という記述もありますが、どっちでしょう?)に植えたという木の子孫のようです。市内の何カ所かに兄弟(親子?)たちがいます。
有名なところでは、若林城(現宮城刑務所)、瑞鳳殿や瑞巌寺などがあります。西公園にあるこの臥竜梅は、明治8年に分植されたとのこと。

片平にもあります。実は花のシーズンに入るだいぶ前、フライングで訪れていました。
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肝心の花の時期は、震災の直後ということもあってゆっくり撮影に出かけることができないままに過ぎてしまいました。

震災直前の3月上旬と震災直後、ちょっと咲き始めの時期にかろうじてこの西公園臥竜梅と、隣の櫻岡大神宮境内にある若い梅の木を見にきていました。
花は、なんとなく若い木のほうが張りとつやがあって、写真映えする気がして、臥竜梅のほうは「眺めただけ」でした。

今回は、もちろん花の時期はとっくに終わっていますが、若葉が出てきて青い実もなりはじめているのを期待して、それでも、あくまでも「最終目的地へ向かう前のちょっと寄り道」のつもりで訪ねたのです・・・が

最初のショットは、なぜか

P5192431
OM EXTENSION TUBE 14mm使用
F1.8開放, 1/320sec (+0.7EV), ISO100

なぜか、虫喰い葉・・・
この木、樹齢200年の古木ですが、虫に喰われるということはまだまだ若い!ということなのではないでしょうか。
そして、実を探してみることに。しかしなかなか見つからない・・・

P5192433
OM EXTENSION TUBE 14mm使用
F1.8開放, 1/320sec (+0.7EV), ISO100

鈴なりになった実の様子を思い浮かべて、下から覗き込んだのですが、なかなか実が発見できません。ようやく見つけたひとつです。
若い実は、短くやわらかい毛に覆われていますね。青い梅の実といえば梅酒に使う南高梅くらいしか見たことがありませんでしたが、もっと「つるっ」とした感じを想像していたので、ちょっと意外でした。
実は、ちょっとさわってみようとしたら、簡単に「ポロッ」と落ちてしまいました。おぉ、まことに申し訳ございません。

若葉のほうは

P5192435
OM EXTENSION TUBE 14mm使用
F1.8開放, 1/1250sec (+0.7EV), ISO100

瑞々しいです。
でも、いきなりエクステンションチューブを入れて、どアップばかり撮っていると「臥竜梅らしさ」がどこにも感じられないことに気づきました。

何とかして、「これは臥竜梅ですよ」的な写真も撮らなくてはならない、そう思いましてしばし考えました。・・・そして出た結論が次の写真です。

P5192448
F8, 1/125sec (+0.7EV), ISO100

最近めっきり少なくなった「絞り込み」。F8までがんばりました。
バックにぼんやり浮かぶ、竜のうねり。これこそ、「臥竜梅」です。

行く前には、それほど気合いを入れていなかった臥竜梅、実際に見てみると見所満載でした。
梅の魅力は花だけではない。これが結論です。

これから機会があれば、実のこれからを追跡したいと思います。
(上の写真の実は残念ながら落ちてしまいましたが、ほかにもちゃんと実はありましたのでご心配なく)

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