2011年5月15日日曜日

RIKENON135mmF2.8で望遠マクロ -2011/05/14青葉の森

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
PENTAX CLOSE-UP RING K No.2 (19mm)

昨日訪ねた青葉の森でユウシュンランを発見し、いくつかのレンズで撮影しました。
この日は、E-620にKマウント(RIKENON 50mm F2と135mm F2.8用)、E-420にOMマウント(OM 50mm F1.8と28mm F2.8用)アダプターをつけて役割分担する作戦で臨みました。

だいたいいつも、50mmレンズは必須として短焦点側に28mm、長焦点側にはそのときの組合せや荷物量を考えていろいろチョイスします。
青葉の森に出かけるときに持っていく望遠レンズとしては、OM 80mm F4マクロやOM 135mm F4.5マクロが多いですが、これらはレンズとあわせて65-116mmエクステンションチューブも持っていかなければならないので、ほかの荷物が多い場合は断念することも多いです。また天気がよくなくて暗いことが予想される場合、十分時間がとれないと予想される場合にも、セッティングや操作に手間のかかるこれらのマクロレンズは、画質以外の点で制限が多いです。

最近、OM 65-200mm F4ズームレンズが修理から帰ってきて、ラインナップに加わりました。
単独で(望遠端200mm限定ですが)80センチまで寄れるのと、400mm相当の超望遠かつコンパクトであるという点が有利です。

そこまでの望遠が必要ない場合に有力な候補となるのが、今回取り上げたRIKENON 135mm F2.8レンズです。すでに私のラインナップにはOM 135mm F4.5マクロという強力なレンズがありますが、大きく重い点、操作が煩雑な点でちょっと不利です。
持っていっても、時間がない、面倒臭い(こんなこと言ってはいけないのですが)という理由でせっかくの被写体に見て見ぬふりをしてしまうことも一度や二度ではありません。

このRIKENON 135mm F2.8レンズをマクロ撮影に使うというアイデアは、2月に参加したフォトパスの水仙撮影会で初チャレンジだったのですが、意外とよい印象でした。

今回のように、2台のボディをOMマウントグループとKマウントグループに分けて持ち出す場合、OMマウントグループのメンバーは選ぶのに困るほど多様なのですが、KマウントグループはRIKENON 50mmと135mmの2本のほかは、SMC PENTAX 24mm F2.8(しかもカビだらけ)の1本のみ。実質2本しか選択肢がないというわけです。

それでは、今回このRIKENON 135mm F2.8で撮った数少ないショットの中から、ユウシュンランを披露します。
先日の記事でも触れたとおり、去年たった一回だけ出会った貴重なランの花。
じつは、絶滅危惧II類(VU)に指定されているほど貴重なランだそうで、そんな花を自然の姿で見ることができるというだけでも、幸せ者です。

P5142180
F2.8開放, 1/100sec (-0.3EV), ISO400

これは、花木広場の縁のあたり、下を沢が流れる崖の上においてあるいくつかの木製ベンチの陰に咲いていた花です。
おそらく、この花としては完全に開いた状態なのだと思いますが、個人的には開く前の「きゅっ」と閉じた状態(つぼみ?)のほうがこのユウシュンランらしくてよいのではと思いました。
この日、いくつか花を見つけましたが、どれもこんな感じに開いていました。

まだ6月くらいまで見られるようなので、つぎつぎ出てくるユウシュンランに期待したいと思います。

ところで、このように真横からのアングルの場合、50mmレンズを使うといろいろやっかいな背景になってしまいがちです。しかたなく地面に向かって限られた背景で撮るようにやや上から見下ろして撮ると、花以外がすっかりボケてしまいます。それを防ごうと絞り込むと、今度は地面付近の土や草がボカしきれずにうるさくなってしまいます。こんなとき、望遠で遠くから撮れば背景として写る範囲も限定され、撮りやすくなります。

この花、ベンチの下なので基本は日陰なので薄暗い雰囲気です。そこで、暗い中に花を白く浮かび上がらせようと日が射したときに横からレフで光を当ててみたりもしましたが、不自然にきつく陰影がついてしまったり、距離のない後ろのベンチの足(丸太)まで一緒に照らされてしまったりと、あまり思わしくありませんでした。

このレンズが活かされるのは、F2.8の明るさが発揮される場面ということになるでしょう。
RIKENON 50mmレンズを持ち出す際には必ず「K接写リング」がお供することになるので、そのとき想定される撮影状況や荷物の具合によっては、一緒にカバンに忍ばせる機会も増えるかもしれません。
同じRIKENONといっても、50mm F2のような幻想的なボケ味が出るわけではありませんが、うまく良さが出る場面で使ってやりたいと思います。

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