2013年12月7日土曜日

冬の森に青々タチツボスミレの葉 -2013/12/07 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PRO

この日は少々いつもより遅めの「青葉の森」。
午後3時前から1時間ちょっと、歩きました。

午後4時近くなって、谷間などでは日も届かず薄暗くなってきたので、帰りを急ごう・・・と、

E-M1, PC070069
38.0mm, F2.8, 1/50sec, ISO800

これは、もしかして・・・オオタチツボスミレの葉ですか?
それにしても、真冬とは思えないこのみずみずしさ。すぐにでもスルスル、パッ、と花が咲きそうです。

E-M1, PC070070
24.0mm, F2.8, 1/60sec, ISO800

まわりは枯れ葉、落ち葉だらけ、褐色の中にハート型の緑の葉は小さくてもやはり目にとまります。

E-M1, PC070071
34.0mm, F2.8, 1/60sec, ISO800

来年の春が今から待ち遠しいです。

2013年11月30日土曜日

E-M1とRIKENON 135mmレンズのコンビ、いいかも -2013/11/30 西公園

OLYMPUS OM-D E-M1
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

オリンパスのフラッグシップ機、OM-D E-M1が手元に来てから一月半ほどたちました。
このカメラ、さすがはオリンパスが「フォーサーズ」の更新をやめて「マイクロフォーサーズ」との一本化を打ち出しただけあって、とてもよいカメラです。

ボディとキットでついてきたM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROレンズも秀逸で、24mm相当の広角から80mm相当の中望遠までをF2.8でカバーし、しかも40mm望遠端ではちょっとしたマクロレンズ的な使い方にも対応できます。
これではOM ZUIKOレンズの50mmは出番がありません。よほどオールドレンズならではという使い方を考えなければ・・・とすれば、まだ50mm F1.8レンズには少しはお声がかかりそうですが、50mm F3.5マクロレンズのほうはなんとも苦しいことになってきました。

まあ、そのあたりは追々考えていくとして、12-40mmレンズでカバーできない望遠域ではまだオールドレンズの出番がありそうです。
最近「とれるカメラバッグ」に 忍ばせているのは・・・RIKENON 135mm F2.8レンズです。ライカ判換算で270mm相当の望遠レンズとして使えます。

絞りをF2.8解放で使うと少々ぼんやりした写りになってしまいますが、一つ絞ってF4にすると途端にしゃきっとします。
今回は、このレンズを使って西公園のねこを狙ってみました。

E-M1, RIKENON 135mm F2.8, PB300004
 F4, 1/320sec, ISO200

アップで撮るときはピント合わせに苦労しません。
ピントが合ったところは切れよく、そしてぼけもやわらかくて毛並みのふわふわ感がいい感じに出ています。

E-M1, RIKENON 135mm F2.8, PB300014
 F4, 1/1000sec, ISO800

距離が離れて被写体が小さくなってしまう構図の場合は、ピント合わせはちょっと難しくなり、慎重にやらないとピントを外してしまいます。

E-M1, RIKENON 135mm F2.8, PB300032
F4, 1/1600sec, ISO800

このねこはちょっと警戒心が強くて、あまり近づかせてくれません。
かなりの距離から望遠レンズらしい圧縮効果を狙ってみましたが、正直なところ「ピント外してもしかたない」「合ってくれたらラッキー」くらいの気持ちで撮ったものです。

結果的には成功してよかったです。
ねこのところをトリミングしてみると、

PB30032, 1600x1200 trimmed
 なかなかいい感じです。
白い毛がやわらかく描写されています。若干後ピン気味かもしれませんが・・・

どうも私の場合、後ピンになることが多いような気がします。
癖なのか、目の問題か?

~~~
望遠レンズとしては、フォーサーズ用の50-200mm F2.8-3.5や70-300mm F4.0-5.6もありますが、やはりこのRIKENONレンズと比べると大きさ重さの点でかなり不利ですね。
しばらくは望遠撮影にはRIKENON 135mmレンズが活躍しそうです。

強い逆光条件のときには注意が必要ですが・・・

2013年11月16日土曜日

厳しい逆光条件にRIKENON 135mm F2.8レンズでチャレンジ -2013/11/16 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

2013年の青葉の森は、暑い夏が長く続き、秋の季節になってもなかなか冷え込むことがなかったせいか、紅葉の進行は遅めで色も鮮やかさに欠ける印象でした。

ようやく11月の第2週になって数日、朝晩にぐっと冷え込む日が続きました。
そして週末。

ふたたび穏やかに暖かく天気のよいこの日、紅葉の具合を見に出かけました。

一週間前に見たときよりも幾分いい色になってきているように見受けられます。
でも、風が吹くたびにバラバラと葉が落ちていき、秋到来が遅れているのに、もうすぐ冬に進んでしまうのではないかと心配になりました。

この日持ち出した機材は、最近購入して試運転中のOLYMPUS OM-D E-M1と、併せて購入したM.ZUIKO 12-40mm F2.8ズームレンズ、そして50mmと135mmのRIKENONレンズのコンビです。

デジタルズームレンズがかなりいい出来で、明るいF2.8、40mm(ライカ判換算で80mm相当)で20センチまで寄ることができるマクロ特性・・・と、これまで使っていたレンズの出番が不要といってもいいほどです。

いまのところ、このレンズで対応できないのは望遠撮影だけということになりますので、RIKENON 135mm F2.8レンズには期待がかかります。ライカ判として270mm相当の望遠レンズということになります。

XZ-2, PB166148
 E-M1にRIKENON 135mm F2.8レンズを装着するとこんな感じに。けっこうバランス的にもいい感じです。
このレンズ、引き出し式のフードを内蔵しています。

XZ-2, PB166149
一応、内側が乱反射を抑えるフェルト貼りのようになっていて、良さそうに見えるのですが・・・

けっこうきつめの逆光条件で挑戦してみたところ、かなりフレアが入ってしまうことがわかりました。

E-M1, PB160066
 F4, 1/4000sec, ISO200

なんだか全体的に「もや」がかかったような感じに。
太陽はこの画面のすぐ外側、左上のあたりにありました。

そこで、簡易的に左手で「庇」のように左上を遮ってみたのがこちらの写真です。

E-M1, PB160065
 F4, 1/1000sec, ISO200

みごとにフレアが軽減されました。
ここに出している写真は、RAW現像の際にはトーンやコントラストなどの調整はしていません。

RAW現像ソフト、OLYMPUS Viewer 3 には「自動トーン補正」なるものが備えられています。この機能を使ってソフト任せにトーンを調整した写真を、FotoPusに投稿しました。
投稿写真はこちらです。

いつか機会があったら、OM ZUIKO(またはE.ZUIKO) AUTO-T 135mm F3.5レンズを手に入れてみたいと思っているのですが、このレンズはモノコートなので、逆光条件での撮影の際には今回のRIKENONレンズのケースのようなフレアに気をつける必要がありそうです。

ZUIKOの135mm F3.5レンズは、RIKENONレンズやZUIKO 135mm F2.8レンズより一回りコンパクトで軽いので、手軽な望遠撮影用として重宝しそうです。

もちろん、RIKENON 135mmレンズも絞り開放ではかなり甘い描写になってしまいますが、F4に絞れば十分シャープにきっちり映し出してくれます。
OMレンズにはすでに、135mm F4.5マクロレンズもありますので、3本目の135mmレンズがはたして必要か・・・

もう少し考えてみたいと思います。

2013年11月10日日曜日

ヤブムラサキ、実は宮城では珍しい? -2013/11/03 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PRO

青葉の森ではポピュラーな、秋の紫色。
ヤブムラサキの実です。

ムラサキシキブとは同じ仲間のクマツヅラ科ムラサキシキブ属。
世間では、ムラサキシキブのほうがおなじみかもしれませんが、なぜか青葉の森ではこちらのほうがよく見かけます。

あまりにありふれているので、それほど気にとめていなかったのですが・・・実は!

ヤブムラサキについて調べてみると、「宮城県以南の本州から朝鮮半島にかけて分布」という表現。実はヤブムラサキの北限が、ここ宮城らしいのです。

もしかすると、けっこう貴重なのかも。

E-M1, PB030012
 12mm, F2.8, 1/400sec, ISO200

ヤブムラサキは、ムラサキシキブと違って花を葉の下に目立たないように咲かせます。なので実もやはり葉の下に。


E-M1, PB030014
40mm, F2.8, 1/125sec, ISO200

ムラサキシキブの実より少し大きめで、がっしり太く短い茎の先にしっかりついています。若い実は半分ほど萼に包まれていますが、熟してくると萼が枯れて小さくなり、紫の実が目立ってきます。

E-M1, PB030016
 40mm, F5.6, 1/100sec, ISO800

紫の実の脇に、すっかり枯れて(?)小さくなった実が見えます。
昨シーズンの残りなのか、今年のものか・・・

~~~
これらヤブムラサキの実の写真は、FotoPusにも投稿しました。
こちらで大きなサイズの写真を見ることができます。

E-5, OM50mmF1.8でキッコウハグマ -2013/10/26 青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 7mm

10月末の、雨が降ったり止んだりという天気の中
青葉の森へ出かけました。

キッコウハグマの花がちらほら咲いていました。
夏のうちから、つぼみはスタンバイされているのですが、花が咲くまではけっこう長い間待たされます。

足下に、開いたばかりのキッコウハグマの花が雨に濡れていました。
いつも三脚を持っていくのですが、なかなかカメラを固定して撮影することは少ないです。

今回は珍しく(?)三脚にカメラを固定して比較撮影してみることにしました。
E-5ボディに、7mmというOMシステムではもっとも薄いエクステンションチューブを介してOM 50mm F1.8レンズという組合せ。

まずは、絞りを開放にして撮ってみました。

E-5, PA267125
 F1.8開放, 1/800sec, ISO1600

このレンズ独特のふわっとしたボケに包まれるようです。最短撮影距離である45センチよりもう一歩近づくことのできる7mmのエクステンションチューブを使うことによって、そのボケ味がさらに強調されます。
23センチまで寄ることができるOM 50mm F3.5マクロレンズと同等の撮影距離だったと思いますが、マクロレンズでは出せない味わいです。

花の周りをトリミングして見てみますと






ピントは合っているのですが、少々ぼやけたように見えてしまいます。
被写界深度がかなり狭いためでしょうか。

つづいて、まったくアングルを変えずにレンズの絞りだけをF4まで絞って撮ってみました。

E-5, PA267126
F4, 1/250sec, ISO1600

かなりくっきりして、マクロレンズで撮ったような感じになっています。
比較的背景がはっきり写るので、少々被写体が背景に埋もれてしまっている印象も・・・?





花の写りは、絞り開放のときよりかなりクリアになっています。

絞り込んで撮影すると、50mm F3.5マクロレンズを開放で撮影したのと大差なくなってしまうところが悩ましいです。
このレンズを使うメリットがごっそり失われてしまうからです。

もっと下から見上げるアングルで、背景に丸ボケを入れたいときなどでは、このレンズを絞って使うとボケが六角形になります。開放にすると丸ボケも大きくなりすぎる上にぼんやりしてしまったりして難しいですが、マクロレンズなら丁度良く丸いボケが得られるので、こちらのほうがいい場合も多いです。

この50mm F1.8レンズを使ってその特徴を活かすには、やはり絞りは開放か、絞ってもF2.8までにとどめたいところ。
使い方を今後も検討していきたいと思います。

なお、キッコウハグマはその花だけでなく、名前の由来ともなっている特徴ある葉の形も魅力です。
なので、どうしても花と葉をフレームに入れるために上から見下ろすようなアングルで撮ることが多いです。

地面には松の葉や小枝などがたくさん落ちていて、そういうアングルだとどうしても背景がうるさくなってしまいます。キッコウハグマはなかなか難しい被写体です。

2013年11月9日土曜日

木の切り株にキノコがびっしり -2013/11/09 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

OLYMPUS STYLUS XZ-2

青葉の森を、化石の森方面から花木広場方面へ向かって歩いている途中、沢へ降りていくところにあった木の切り株。

XZ-2, PB096086

ちょうど木漏れ日が照らす切り株の内側。
キノコがたくさん生えていました。

E-M1, OM50mmF3.5, PB090046
 F5.6, 1/80sec, ISO800

上からのぞいてみると、穴が開いた切り株の内側にも。
ここはマクロレンズの本領を発揮してもらいましょう。

E-M1, OM50mmF3.5, PB090050
 F5.6, 1/60sec, ISO800

カサはつるっとしているのかと思ったら、意外と細かい毛がついています。
さらにぐっと寄ってみます。

E-M1, OM50mmF3.5, PB090053
F5.6, 1/20sec, ISO800

さすが!の写り。
たしか、このレンズで寄れるいっぱいいっぱいの23センチだったと思います。

この最後の写真は、FotoPusにも投稿しました。フルサイズの画像はこちらでご覧ください。

~~~
これくらいのショットじゃないと、マクロレンズを使う醍醐味が出ませんね。

E-M1にOMレンズ -2013/11/09 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

OLYMPUS STYLUS XZ-2

11月7日、ついにMMF-3が届きました。
MMF-3とは、マイクロフォーサーズマウントにフォーサーズレンズを取り付けるためのアダプターです。

E-M1を購入したときの特典で、このアダプターまたはSDカードがもらえるのです。
私は迷わずMMF-3。

これで、E-M1にフォーサーズをつけることはもちろん、OMレンズも取り付けて撮影可能になります。

今回は、青葉の森へE-M1とOM 50mm F3.5マクロレンズのコンビで出かけました。

XZ-2, PB096083
 マクロレンズならでは!というショットを求めて森を歩いていると・・・

E-M1, OM50mmF3.5, PB090011
F3.5解放, 1/125sec, ISO800

花の時期を終えてふわふわの種をつけたキッコウハグマを発見。
ちょうど後ろから日の光を受けています。

ぐっと寄ってみます。

E-M1, OM50mmF3.5, PB090024
F3.5解放, 1/250sec, ISO800

絞り開放でもこの写り。さすがです。

~~~
しかし、マイクロフォーサーズの新レンズ、M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PROも、かなり寄ったマクロ撮影が可能なので、たいていのシーンではズームレンズ一本で済んでしまうかもしれません。

2013年11月4日月曜日

オカトラノオ枯れ姿 -2013/11/03 青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

先ほどの記事で、今年の7月に撮ったオカトラノオの写真を披露しました。
その後、11月に入って訪ねた青葉の森で、もういちどオカトラノオを被写体に。

前回はRICOH GXRで撮影したのですが、今回は導入間もないOLYMPUS OM-D E-M1でチャレンジ。

E-M1, PB030001
 26mm F5.6, 1/60sec, ISO500

花のいい時期ならば、ちょうど「虎の尾」の名にふさわしく先を垂らしているのですが、すっかり実になった今では、まっすぐ立っています。

E-M1, PB030002
36mm F5.6, 1/80sec, ISO500

青葉の森のいちばん上、こもれび広場の駐車場から青葉の森のメインストリート、こもれびのみちを入ってすぐの場所です。

E-M1, PB030004
40mm F2.8, 1/100sec, ISO350

ぴーんと立ったものばかりかと思ったら、このように花が咲いていたときのまま、きれいに先を垂らした姿で実になっているものもありました。
葉もいい具合に色づき、とてもイイ感じです。

E-M1は、シャッターボタンを半押しすると、5軸手ブレ補正がリアルタイムで効き始め、「ジー・・・」と控えめの音を出しながら、シャッターが押されるまでブレを補正し続けます。当然そのあいだファインダーの像もブレずに止まってます。すごいです。

でも、油断しているとやはりブレてしまうので、そこはいかに最先端の手ブレ補正機構がついているとはいえ、基本を忘れてはいけません。

E-M1なかなかいいです

先月、はじめて「一度もさわることなく」予約購入したカメラ、OLYMPUS OM-D E-M1が届き、月末からぼちぼち試し撮りをはじめていたのですが・・・

このカメラ、なかなかいいですね。
特に、キットでつけた新レンズ、M.ZUIKOの12-40mm F2.8がかなりイイ感じです。
ライカ判換算で24-80mm相当の画角。もう少し望遠側が広いといいんですが・・・

しかし、望遠端の40mmまで引っ張って、ぎりぎりの20センチまで寄って撮ると、かなり十分なマクロ撮影可能となります。

フォーサーズの35mm F3.5マクロより具合がいいんじゃないか?(このマクロレンズは使ったことがないので比べようがありませんが)

引いてふつうに広角~標準レンズとして使ってもかなりいい写り。

とりあえず、これまで主力で使っていたE-5と比べてみますと・・・

XZ-2, PA265876
 かなりコンパクトです。手前のE-5には、フォーサーズのZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWDレンズをつけています。

こうなってくると、はやくこのE-M1にOM ZUIKOレンズをつけて撮ってみたいです。
E-5に、たとえばOM 50mm F1.8レンズをつけたりすると、「でかい図体におちょぼ口」みたいな、なんともアンバランスなお姿になってしまうのですが、

XZ-2, PA265877
E-M1とペアを組めば、スタイルもバッチリ。
アダプタを手に入れて、この50mm F1.8をはじめ50mm F3.5や80mm F4、135mm F4.5のマクロレンズたち、28mm F2.8、65-200mm F4ズームなどのOMレンズたちとのコラボを試してみたいです。
さらに、RICOH XR RIKENON 50mm F2Lや135mm F2.8などKマウントレンズもどんなふうに写るか、たのしみです。

夏の思いでをGXRとともに -2013/07/07 青葉の森

RICOH GXR
RICOH MOUNT A12
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

青葉の森の夏の主役といえば・・・数々あれど
やっぱり「オカトラノオ」ですね。

白い小さな花が集まって、きれいなアーチを描く。

GXR, 50mmF2L, R0015297
F2開放, 1/3500sec, ISO800

ちょうど、オカトラノオ畑でヒメキマダラセセリをキャッチ。
絞り開放では、被写界深度(ピントが合う範囲)が狭いので、なかなか狙ったところにピントを合わせるのが難しいのですが、なんとかうまく合わせることができました。

GXR, 50mmF2L, R0015299
 F2開放, 1/3200sec, ISO800

オカトラノオの花は、花房の付け根から順に先のほうへ向かって咲いていきます。
早めの時期では、付け根のほうが咲いていて、先はまだつぼみです。このタイミングではいい具合に先が垂れています。
でも、もう少し時期が遅いと、付け根のほうの花は枯れ、だんだん花房が立ち上がってきます。

写真におさめるときには、この花のタイミングが難しいです。

GXR, 50mmF2L, R0015302
F2開放, 1/2000sec, ISO800

青葉の森には、一週間おきに訪ねるのが精一杯なので、花のいい時期を逃してしまうことも多いのですが、この日はなかなかいいタイミングだったと思います。

久しぶりにGXR引っ張り出して西公園へ -2013/11/02

RICOH GXR
RICOH MOUNT A12
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

このところ、お散歩のメインはOLYMPUS XZ-2、ちょっと気合いが入ったときにはOLYMPUS E-5とOM ZUIKOレンズ、最近では新たにOLYMPUS OM-D E-M1も参入して、どんどんRICOH GXRの出番が失われています。

最後にシャッターを切ったのは、2013年7月7日に出かけた青葉の森。
けっこういい絵が撮れたのですが、まだしっかり現像処理していない状況。

この「身の入らなさ」の原因は、前の記事でも触れましたが、それでもやはり出番はつくってやりたい。

2013年11月2日、この日は「意を決して」GXRを持って出ました。
目的地は仙台市青葉区の西公園、櫻岡大神宮のねこさんたちがターゲットです。
なので、余計なモノは持たないと意識し、レンズは135mm F2.8一本に。RIKENON 50mm F2Lすらおいていくという徹底ぶり。

(実は、いつものように腰にはXZ-2、そしてバッグにはE-M1も忍ばせてはいたのですが)

久しぶりの出番だったので、まずは神社の境内で動かない花の実などでリハビリしたあと、公園に出てねこさんたちを探します。

GXR, 135mm F2.8, R0015309
 F2.8開放, 1/4000sec, ISO200

本来なら、F4に絞るところでしょうが、絞りを確認するのを忘れてしまってました。
日なたの明るい場所だったので、全体にほわーんとした感じになってしまい、ピントが合っていない部分のボケもなんだかぼんやりです。
それでも、なんとかフォーカスアシスト(FA)のおかげで、向こうへ歩いて行くねこさんにうまくピントを合わせることができました。よかった。

そしてこのねこさんは、もう少し歩いたところで腰を落ち着けました。

GXR, 135mmF2.8, R0015311
 F4, 1/1740sec, ISO200

こんどは絞りをF4にしてじっくり構図も考えて・・・よし!パシャリ
しかし!ピントはむなしくねこさんから外れ、その手前のセイタカアワダチソウのほうに・・・ (-_-;

でも、なかなかの雰囲気が出た・・・と、自分を納得させている一枚です。

次は、ところかわって櫻岡大神宮の鳥居の横。

GXR, 135mmF2.8, R0015315
F4, 1/570sec, ISO200

こねこさんたちは、近づいていくとすぐ逃げてしまうのですが、さすがにおとなの貫禄。
こちらにはまったく気を向けることなく、マイペースです。

GXR, 135mmF2.8, R0015316
F4, 1/540sec, ISO200

まったくの余裕を見せます。
・・・かと思えば

GXR, 135mmF2.8, R0015326
F4, 1/233sec, ISO200

こちらのこねこさんは、人間の動向が気になるようで、物陰からじっとようすを見ていました。
おかげで、こちらのほうには気付かれずに済みました。

この日の撮影で使った機材の詳細は、こちらの記事に載せてます。

2013年10月19日土曜日

オリンパスオンラインショップより

いままで、カメラの新機種が出たときに「即購入」なんてことはしたことがない私。

体感イベントや店頭などでいろいろいじり、世間の評判なんかにじっくり耳を傾け(というかコメントを読んだりして)ああでもない、こうでもないといろいろシミュレーションした上で・・・さらに新機種が発表されたらまた決断は延期・・・

というような具合でしたが、今回はじめて!
発売後即購入どころか、発売前に予約購入という暴挙(?)に。

そして、昨日(2013年10月18日)付けのメールにて、オリンパスオンラインショップから商品発送の連絡が来ました。

いよいよです!

届くのが楽しみですね。
OLYMPUSのフラッグシップ機と銘打った、渾身の新機種。

OLYMPUS OM-D E-M1

と、これまた渾身のズームレンズ

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

のキットです。
青葉の森へ連れて行くのが今から楽しみです。

さて、すでに手に入れ使い始めている方からの情報では、「高感度も問題ないけれど、長時間露出の時のノイズがすごい」とのことです。
天体写真や夜景などのケースでは、E-5のほうが断然いい!とのことでしたが、私の場合そんな場面はまずないので問題ありません。もし必要になったらE-5を使えばいいだけのことですので。

やはりAF強化のためにセンサーあたりに細工したのがアダとなったのでしょうか?
しかし、新レンズの写りも
私がもっているフォーサーズ用のZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWDレンズより上という噂。

なに?!広角端12mm(35mm判換算で24mm)では9センチまで被写体に迫れる?
こんなことになったら、XZ-2の出番すら脅かされそうではないですか。


いったい私のカメラライフはどんな風に変わっていくのでしょうか。



FotoPus花コミュミニ写真展行ってきました -2013/10/18

先の記事でも紹介した、「ミニ写真展」の話題。

この写真展は、オリンパスイメージングのコミュニティサイト、フォトパス(FotoPus)の「コミュ」のひとつである「花コミュ」で企画されたものです。今回が第二回。

今年7月に撮影した、青葉の森のオカトラノオの写真が、33名、139作品のなかから選ばれました!
なかなかないことなので、東京小川町のオリンパスギャラリーに出かけてきました。


(写真はオリンパスイメージングのHPより抜粋)
・・・なぜこの日に?

それは、当花コミュ管理人であり、プロカメラマンである片岡正一郎先生が会場にいらっしゃるということだったので、いろいろとお話を伺おうと思ったからでした。

とはいえ、平日でしたので
ちょっと早引けして、新幹線で東京へ。なんとか夕方に到着し、無事片岡先生や何人かの方々とお会いでき、少し話もできました。

XZ-2, PA185788


XZ-2, PA185789

A3のサイズにプリントされた18作品が、きれいに展示されていました。
私の作品は下の段にありますが、これには理由があります。

作品を見ていただければわかると思いますが・・・
じつは、主役の「落ち花」にジャスピンでなく、わずかに後ピンになっていたので、「上の段にすると、ピン甘が目の高さに来ちゃうんだよね」と、片岡先生のお言葉。

Webでパッとみただけでは気にならないピントの甘さも、プリントしてみると一目瞭然ということですね。
まあ、この後ピンは最初からわかっていたのですが、この写真展のお題「過ぎ去りし夏」にはドンピシャの作品と思ったので、ピン甘承知でエントリー。
ひとりいくつでも応募できるということだったので、あとでいくつかほかの作品も・・・と思っていたら、忙しい日々が続くあいだに応募締切を過ぎてしまっていました。

なので、1作品応募で選考に残ったことになります。ほかにも1作品だけ応募された方は5名いらっしゃいましたが、残ったのは私ともうひとりだけでした。
10作品以上エントリーされた方もいた中でこの作品が選ばれたのは、「オカトラノオ」というぜったいかぶらない被写体のおかげかもしれません。「ひまわり」と「ハス」がダントツに多かったようで、「なるべく被写体が重複しないように選考した」とのことでしたので、やはりこれが大きかったのかも。

オカトラノオは、青葉の森では夏の初めに咲く花です。
この作品も、撮影したのは7月14日。「過ぎ去りし」というには早すぎる時期ではありますが・・・

じつは、2011年10月に花コミュ1周年を記念して行われた第一回のときにも
青葉の森で撮影したマイヅルソウの写真が選ばれ、展示されたんです。

そのときの記事
写真展を見に行ったときの日記

私と同じように、1回目に続いて今回も当選という方は18名中9名で、ちょうど半分。残り9名は初当選です。
第三回があれば、また青葉の森の花写真でエントリーしたいです。

2013年10月11日金曜日

青葉の森で撮ったオカトラノオの写真が写真展に展示されます

2013年10月17日から30日まで、
オリンパスプラザ東京(東京、小川町)のミニギャラリーで

第2回 花コミュミニ写真展

が開かれることになり、先日作品募集がありました。
テーマは「過ぎ去りし夏」。

私は、2013年7月14日に青葉の森で撮影したオカトラノオの写真をエントリーしました。
作品はこれです。

E-5, P7145031
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

ちょうど、オカトラノオの花房からひとつ落ちた花が葉の上に乗ってこちらを見ていました。
「これは撮らずばなるまい!」と、いろいろなアングルで狙ってみたなかの一枚です。

森の中で、少し薄暗い場所に白い花が浮かび、とてもきれいなのですが、その上この落ち花。このオールドレンズ特有の「にじみ」がうまく出れば・・・と、あえてオリンパスが推奨しない絞り開放でのショット。

写真展では、A3サイズ相当のプリントで展示されるそうなので、普段PCモニターで見ている自分の作品がプリントでどのようになるか、楽しみです。

なんとか期間中に東京へ見にいければ良いのですが・・・

2013年9月22日日曜日

OM ZUIKO 65-200mm F4 というレンズ -2013/09/21

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

オリンパスのOM ZUIKOレンズのなかで、65-200mm F4というのは、望遠ズームレンズのなかでもちょっとマイナーなイメージがあります。
しかも、レンズとしての評判もいまいちな感じ。

でも、このレンズには思い入れがあります。というのは・・・

高校2年生のときに、カメラ雑誌「CAPA」のモニタープレゼントに応募してみごとに当選したOM-2 spot/program。
OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズがついていましたが、高校生活で使うにはやはりズームが欲しい。そこで最初に購入したのはCOSINAのOMマウントレンズ、28-70mm F4。
ZUIKOレンズは高かったので、まずは互換レンズから。

そしてついに、望遠レンズも欲しいということで購入したのが、この65-200mmF4レンズだったんです。
なぜか当時は、「望遠ズームレンズは直進式、そしてF値は変わらないヤツ」じゃなければ!というへんな固定観念があり、本当はTamronの70-210mm F2.8とか、Tokinaの80-200mm F2.8が欲しかったのですが、とても手が出せないので、雰囲気が似ている(?)このレンズに。

駅前にあった「カメラのマツシマ」で、オーナーのマツシマススムさん(琵琶湖をフィールドにしているネイチャーフォトカメラマンです)に、「OM 65-200mm買おうと思うんですが、どうですか?」と聞いてみたら「渋いの選ぶねえ」と感心され、ちょっと負けてもらったという思い出もあるのです。

秋の体育祭や九州への修学旅行でCOSINAのレンズと共に大活躍しました。

デジタル一眼レフカメラを導入し、OMレンズのアダプターを手に入れたとき、まっ先にこのレンズを試してみようと思ったのですが・・・なんとカビだらけ。

一度、ヨドバシカメラ仙台店を通じてカビ取りを依頼したのですが、あえなく出戻り。その後神奈川県川崎市にある関東カメラという修理屋さんに持ち込み、「クモリがあって、これはどうしようもないけれど、カビはできる限り取り除きました」とのことで、なんとか思い出のレンズが復活したんです。

折しも2011年3月の震災前後のことでした。

4月に、きれいになって戻ってきたこのレンズで広瀬川のサクラを撮り、予想以上の写りの良さに満足したものの、その後ほとんど出番のない月日が。

そしてこの日、このズームレンズを週末の青葉の森散策にもっていこうと思い立ったわけです。前週にOM 135mm F4.5マクロレンズをもっていって、「やはり望遠も一本あったほうがいいな」という印象があったことと、この65-200mmズームレンズの特徴である「クロースフォーカス」機構も発揮させてみたいという思惑がありました。

E-5ボディにこのレンズを装着するのは初めてです。どんなフォルムになるのでしょうか。

XZ-2, P6225400
 なかなかですね。この写真では、ピントリングをいちばん後ろに引いた望遠端200mmの状態です。フードがついていて、撮影時には引き出して使いますが、そうするとレンズ名の刻印が陰になってしまうので、ここでは引っ込めたままです。

さてこのレンズの特徴である「クロースフォーカス」、何かといいますと・・・
135mmマクロレンズは当然近くに寄ることができますが、通常の135mmレンズでは1.5メートル、200mmレンズでは2メートルくらいというのがふつうです。対してこの65-200mmレンズでは、望遠端の200mm限定ですが、通常の最短撮影距離1.2メートルよりさらにピントリングが回り、85センチまで寄ることができるのです。

XZ-2, P9225401
撮影距離1.2メートルから85センチまでのあいだは、200mmにしたときのみピントリングが回るようになっています。
ピントリングは結構太いですが、ボディそのものは割と細身です。

XZ-2, P9225403
なかなかかっこいいです。
さて、このコンビネーションでいざ青葉の森へ。どんな守備だったか、一部ご披露いたします。

こもれび広場から入って左の「ちごゆりの道」へ。下っていって、崖沿いに沢へ降りる途中に「オケラ」が咲いています。
ここは毎年ぽつんとひと株咲くのですが、残念ながらいままで花が咲いているところを見たことがありませんでした。最初の出会いは真冬の枯れ姿
今年は、つぼみのときから毎週末チェックを怠らなかったので、ようやく花に会うことができました。

前週はまだ咲き始めでしたが、 今回はちょうどよいタイミング。

アップで狙ってみました。

E-5, OM65-200, P9216440
当然ながら200mmでクロースフォーカス領域、絞りはF4開放です。なかなかの写りですが、ややメリハリに欠ける感じ。そこで、コントラストなどを少し調整してみました。

同上

なかなか健闘している感じです。
絞りをF8まで絞ってみました。すると・・・

E-5, OM65-200, P9216448
 なかなかシャープな写り。
このレンズの評価が低いのは、絞り開放での写りの甘さや周辺光量の落ちが目立つことが原因のようですが、中心付近だけを切り取るフォーサーズでは、周辺光量の問題はなくなります。
今回は2段絞ってF8にしましたが、一段だけ絞りF5.6とするだけで、開放絞りの雰囲気と引き締まった描写が適度にバランスした絵をゲットできそうです。

やはりきれいに清掃したとはいえかつてカビが生えていたことと、クモリが残っていることの影響か、今回のようなバックが暗くて被写体が光っている場面では、かなりにじみも出ました。それがこのレンズの味だと思えば個性ということになりますが、カッチリ撮りたいときには注意が必要かもしれません。

ついでに、同じ状況で撮ったOM 50mm F3.5マクロレンズでの作例も出してみます。


E-5, OM50macro, P9216452
こちらも全体の雰囲気は柔らかく、コントラストは控えめですが、きちっと写しだしている印象です。

E-5, OM50macro, P9216457
 65-200mmズームレンズと同じようなフレーミングで撮ったものです。絞りもF8まで絞り込みました。
撮影距離がぜんぜんちがうので、絞り込んでも被写界深度は浅めな印象。

こうしてみると、ちょっとした望遠ズーム(というか超望遠ですね。ライカ判で400mm相当です)として730グラムのこのレンズは重宝しそうです。エクステンションチューブを使えば、もっと寄ることができますが、たぶんそうするとムリが祟って残念な映像になってしまいそうですので、やはりクロースフォーカスの範囲にとどめておくのが得策かもしれません。