2011年9月24日土曜日

トーン調整ひとつで -2011/07/09ミヤマタムラソウ

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

最近、RAW撮影した写真の現像時にトーンカーブを大胆に調整するとまったく違った雰囲気が出る、ということを発見し、過去の写真もいろいろといじってみています。

トーンカーブ自体は、いままでも調整に使っていましたが、たいていはオールドレンズ使用時のコントラスト不足を補うとか、適正露出が得られなかった写真の救済くらいの軽いものが主体でした。

先の記事「相応しい処理は? -2011/05/21青葉の森(マイヅルソウ)」で、いろいろ試して実験してみると、なかなか奥深いことがわかりました。

そこで今回は、7月11日に投稿した記事「暑い一日 -2011/07/09青葉の森」の中で扱ったミヤマタムラソウの写真をもう一度見直してみたいと思います。

RIKENON 135mm F2.8レンズ、世間では画質は平凡で可もなく不可もなく・・・というような評価を受けているようですが、私にとっては少ないお小遣いのなかから9800円をひねり出して中古で(カメラのナニワ本店です)悩みに悩んだ末手に入れた、高校生時代思い出の一本なのです。
今年2月、Kマウントの接写リングでマクロ撮影したときにいい感触を得て、それ以来ますます愛着たっぷりなレンズになりました。そんなレンズで撮影した写真、

P7094109


ですが、花の影が下のチゴユリの葉に落ちて、いい雰囲気を出しています。
でも、そのままでは全体の明るいトーンに埋もれて影は目立ちません。そこで・・・

E-620, P7094109

背景のトーンを落として、白い花と手前のチゴユリの葉、そこに落ちる花の影を強調するように調整してみました。
雰囲気が変わりましたでしょうか・・・

2011年9月23日金曜日

マイヅルソウの名の由来 -2011/05/14青葉の森

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2

先ほど取り上げた5月のマイヅルソウ。

マイヅルソウとは「舞鶴草」、つまり鶴が舞っているような姿からきた名前だと思うのですが、花を見る限り「鶴」というイメージからはほど遠い感じがしていました。
調べてみると、「葉の模様(たぶん筋のことだと思います)が舞う鶴にみえる」というのが名の由来みたいです。

すると、「舞鶴」のイメージを出すためには、葉の模様を見せる必要があるのかもしれません。5月21日の撮影では、残念ながら葉の模様を撮った写真がありませんでした。
さらにさかのぼって5月14日に青葉の森へ行ったときは、まだ時期が早くほとんどがつぼみだったのですが、辛うじて咲き始めた花と葉のコンビネーションを撮っていました。


E-620, P5142072
using PENTAX K MACRO RING No.1 (9.5mm)
F2開放, 1/640sec, ISO400

絞りを開放にしたために、残念ながら葉の先がぼけてしまっていますが、この模様が「舞い鶴」です。
【後日追記】2011年10月22日、FotoPusフォトギャラリに投稿しました>>>こちら

~~~
E-620ボディとRIKENON 50mm F2レンズとの組合せ、今はほとんどないコンビネーションです。RIKENONはほとんどE-420専用になっていますから。

相応しい処理は? -2011/05/21青葉の森(マイヅルソウ)

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 with OM EXTENSION TUBE 14mm

今回は、ずいぶんと暦をさかのぼって5月21日に撮影したマイヅルソウの話題。
なぜそんな前のことを今?

実は、オリンパスイメージングの写真投稿コミュニティサイト「フォトパスFotoPus」花コミュ1周年記念として、小川町のオリンパスプラザで開催される写真展に応募するために、写真を選んでいるところなのです。

過去に撮影した写真をチェックしていると、未だにRAWイメージが現像されず眠っているものが数多く残されていることが。
また、すでに現像したものでも、もう少し真剣に処理すればもっと見る人の心に訴える(というか、私がその花を見て写真に撮りたいと思った瞬間の気持ちを再現する)ことができるのではないか、と思えるものもちらほらと出てきました。

そして今回取り上げるのは、そんな中のひとつです。

このとき、同じ被写体を同じ50mmレンズ、しかも一方はマクロでもう一方は一般標準レンズにエクステンションチューブで接近、という比較をしていました。
(いまでは時間が取れなくてなかなか試せない貴重なセットです)

いったん、マクロレンズで現像した写真を花コミュの「花たちは今!」トピック489: (3枚目)に投稿しました。絞り開放で丸ボケ効果を狙ったものでしたが、ほぼ同じアングルとフレーミングで、50mm F1.8に14mmチューブをつけて撮ったものが未現像のままでした。
また、現像時にトーンカーブを調整すると全く違うイメージの写真に仕上がります。そのあたりを今回は比較して検討したいと思います。

前置きが長くなりましたが、それではまずマクロで撮った写真を披露します。

【写真1】 P5212695, 50m/F3.5
F3.5開放, 1/50sec (+0.3EV), ISO400

木漏れ日か、遠くの木の葉に反射した光がきれいな丸ボケを作っています。
これを、50mm F1.8と14mmチューブの組合せで撮ると、

【写真2】 P5212703, 50/F1.8+EX-14 at F1.8
 F1.8開放, 1/320sec (-0.3EV), ISO400

開放絞り値の違いで、丸ボケが大きくひろがってしまって背景とのコントラストが弱まってしまいました。花のほうを見てみると、マクロレンズのシャープ感はないですが、絞り値の違いだけではないこのレンズ独特のボケ味が出ています。
このボケ味は、ひとによっては「レンズの性能が悪い。収差でにじんだりぼやけたりしている」と取られるかもしれません。私はあくまでもこのレンズの「味」だと思っているのですが・・・

ここで、最近このレンズを使って絞り開放で撮った写真に対してトーン調整すると、いい感じになることを発見(?)しましたので、あらためてこの写真もすこし編集してみることにします。

【写真3】 P5212703

トーンの低い部分(背景)をぐっと落として、白い花と背景のコントラストを強調するような処理を施してみました。
マクロレンズのときのようなクッキリした丸ボケが入っていないために、全体的にのっぺりした印象になっていた写真が、花を浮き立たせることによってすこしメリハリがついたように思います。ただし、せっかくすこし明瞭になった丸ボケではありますが、花のほうはもっと強調されていて、完全に負けてしまっている感じもします。
花だけが主題なら、完全に背景の一部だった淡い丸ボケが花の引き立て役となったこちらの写真もかなりいいセン行っていますが、丸ボケとのコンビネーションを考えると、マクロレンズで撮った写真のほうに分がありそうです。
なかなか難しいですね。

ちなみに、マクロで撮った【写真1】もトーンを調整してみるとこんな感じになります。

【写真4】 P5212695
OM 50mm F3.5レンズは、マクロ専用とはいえ絞り開放では写りが若干甘くなります。コントラストが上がった効果で、さらに引き締まった感じになりました。
そのかわり、光あふれる雰囲気の中にいる明るいイメージというよりは、薄暗い森の中での一粒灯る光というイメージに変わった感もあります。

さて、結果をまとめてみましょう。
あくまでもマイヅルソウの花を主題におく、ということであれば【写真3】
「花と光の対話」を表現したいのであれば【写真1】か【写真4】となりますが、「明るい森の中の花」を強調したければ【写真1】、「薄暗い森の中にぼぅっと浮かび上がる花」を主張するとすれば【写真4】
ということになるでしょうか。

うーん、いずれにしてもどれを投稿しようか迷ってしまいます。結局また悩みが増えただけのような気も・・・

【後日追記】
9月30日のエントリー最終日、ぎりぎりまで悩んだ末に【写真4】を投稿することにしました。
投稿写真は>>>こちら

2011年9月22日木曜日

ヒメヤブラン -2011/07/17青葉の森

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

以前の記事で、9月に三居沢付近に咲いていたヤブランを撮ったときの話題を書きました。
ヤブラン自身は、じつはふつうに園芸種としていろいろなところに植えられて、とてもありふれた花だということがわかって少々がっかりしたのですが・・・

ヤブランと違って、さらに小さくて可憐な「ヒメヤブラン」というのがあると知り、しかもその花期はヤブランより先だと。
ああ、見逃してしまった。来シーズンの宿題かなあ・・・などと考えていたのですが。

去る7月17日、とても暑い日にかなりの長時間、かなりの長距離を歩き回ってへろへろになったあの日、じつはこのヒメヤブランを数枚撮影していたことが発覚!
まあ、そのときは花の名前を知らずに撮っていたわけですが・・・

E-620, P7174791
using PENTAX K MACRO RING No.2 (19mm)
F2開放, 1/200sec (-0.7EV), ISO400


E-620, P7174796
 using PENTAX K MACRO RING No.3 (28.5mm)
F2開放, 1/200sec (0.7EV), ISO400

咲いていたのが日かげでかなり薄暗かったので、シャッター速度を稼ぐためにややアンダー露出に設定して撮りました。そのせいか、ちょっと色があまり鮮やかに出ませんでした。
ほかのショットも、ほとんどがブレてしまって使えるものが本当に少ないです。

来シーズンは気合いを入れて、このヒメヤブランを徹底的にマークしていきたいと思います。

2011年9月20日火曜日

ヤマハッカとワキグロサツマノミダマシ -2011/09/18青葉の森

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2

9月18日(日)の青葉の森、撮影もほぼ終了して出発地点の青葉の森管理センターに向かっていたところ、青い小さな花を発見しました。

E-420, P9187513
using PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)
F4, 1/100sec (内蔵フラッシュ使用), ISO200

面白いかたちのはなです。
受け皿みたいになった下の花びらの中に、しべらしきものが見えます。
これはヤマハッカというそうです。



E-420, P9187512
 using PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)
F4, 1/100sec (内蔵フラッシュ使用), ISO200

むむ?うしろに何かいます。



E-420, P9187511
 using PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)
F4, 1/100sec (内蔵フラッシュ使用), ISO200

緑も鮮やかな、まるでカメみたいな虫・・・
これはクモの仲間で、サツマノミダマシだと教えてもらいました。

サツマノミダマシ・・・

鹿児島原産?ノミみたいな姿?・・・でもノミみたいじゃないし
と思ったら、サツマの実に似ているというところからきた名前だそうです。
サツマの実とは、ハゼノキの果実の京都や福井あたりでの呼び名とか(Wikipediaより)

よく調べてみると、サツマノミダマシによく似た「ワキグロサツマノミダマシ」というのがいるそうで、そちらはおなかの下と側面が褐色になっているとのこと。
たしかに、このクモはおなかの脇が褐色です。

カメラを向けてもフラッシュを焚いても、じっと動かずに佇んでいました。



E-420, P9187508
using PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)
F2開放, 1/40sec, ISO400

この写真はフラッシュを焚かなかったので、全く違う明るい雰囲気になりました。
脚が一本だけ、上にはね上げられていますが・・・わざとこんなポーズをとっているのか、もしかしたらこの脚を傷めていて、うまくたためなくなっているのかも、などといろいろ想像してしまいました。

ヤマハッカもワキグロサツマノミダマシも、今回初めて見つけ、初めて写真におさめることができたのでたいへんうれしいです。
ただ、もう帰る途中だったのであまり気合いを入れて撮らなかったのが悔やまれます。

ハナタデ? -2011/09/18青葉の森

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2

9月18日(日)の青葉の森訪問は、実質的な滞在時間は短かったのですが、中身の濃いひとときでした。

管理センターから降りていって丁字路の少し手前あたりに、タデのつぼみのようなものを発見しました。
いつも片平で見ているイヌタデとはまた少し趣が違っています。

E-420, P9187392
F2開放, 1/60sec, ISO400

細長い葉が特徴的です。花をアップで見てみると、

E-420, P9187396
reverse
F2開放, 1/160sec (-0.7EV), ISO400

E-420, P9187399
reverse
F2開放, 1/100sec (-0.7EV), ISO400

まだ花は開いておらず、つぼみでした。
おそらくハナタデだと思うのですが。

キバナアキギリの写真FotoPusに投稿

日曜日に青葉の森でOLYMPUS E-620とOLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5のコンビで撮影したキバナアキギリの写真を、FotoPusに投稿しました。
よろしかったらご覧ください。

いくつか、すでにこのブログで紹介した写真も含まれています。
これまでのキバナアキギリに関する記事はこちら
ISO800に挑戦~キバナアキギリ
ピントはどこに合わせる?~キバナアキギリ
キバナアキギリの花とマダラコシボソハナアブ

上唇からしなやかに伸びるめしべの先が主役です。
虫たちを誘っているかのようなめしべ。

マルハナバチがあたまを突っ込んで、背中に花粉のスタンプを押されている場面を撮りたいです。

2011年9月18日日曜日

キバナアキギリの花とマダラコシボソハナアブ -2011/09/18青葉の森

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

キバナアキギリの花を撮っていたら、腰のとても細いハナアブがやってきました。



E-620, P9186065
 F4.5開放, 1/100sec, ISO400

シャッター速度が遅いので、飛んでいるアブは完全にブレてしまっていますが、後で調べてみたところでは、おそらくマダラコシボソハナアブだと思います。

E-620, P9186078
F4.5開放, 1/40sec, ISO400

本来ならば、あたまを花の奥に突っ込んで背中に花粉をつけられるはずですが、からだが小さいのでたぶんうまく花粉がつかないでしょう。
それよりなにより、肝心の「隠しておいて虫の背中に花粉をつける」役割を担うおしべのほうに直接ぶら下がって花粉を食べて(吸い込んで?)います。

E-620, P9186079
F4.5開放, 1/50sec, ISO400

こちらはちょっとレフの光が強すぎたかもしれません。
おしりを振りながらぶら下がっているので、このシャッター速度ではほとんどの写真でおしりがブレてしまっていました。
今はおしべの先のほうをいただいていますが、だんだん付け根のほうに移動していき、一通り食べ終わったところで去っていきました。

E-620, P9186084
F5.6, 1/40sec (-0.3EV), ISO400

花粉が全部食べられてしまっていなければ良いのですが。

ピントはどこに合わせる?~キバナアキギリ -2011/09/18青葉の森

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

先の記事にも登場した「キバナアキギリ」の花。
花とともに葉もフレームに入れた写真は、実はそれほどたくさん撮っていませんでした。

E-620, P9186067
F4.5開放, 1/80sec, ISO400

シソ科らしい葉が下の方でひろがっていて、上に伸びた茎からいくつかの花が外に向かってやや下向きに咲いています。
葉の上には、ついさっき落ちたと思われる花が。
花びらが一枚一枚、はらはらと落ちるのではなく、そのまま脱いだ手袋のように「ぼとっ」と落ちるのですね。
下から順に咲いていくようです。

写真では、終わって落ちたばかりの花が葉の上に乗っています。花びらが一枚一枚はらはらと散っていく・・・というようなものではなく、まるごと「ばさっ」と落ちるようです。めしべの先のひげ(?)までいっしょに落ちています。
上で残った花が「わたしをおいていかないで」と言っているようです。となりでは「わたしもそろそろしおどきかな」なんて思っていたりして。

花のデザインは、同じシソ科のヒメオドリコソウやホトケノザに少し似ています。しかしサイズはずいぶん大きいです。
細くて先が2本に分かれているめしべが外に突き出ていて、上唇(?)の花ビラの下におしべが顔を覗かせています。

実は、花の奥の方に2つのおしべがあります。

E-620, P9186088
F4.5開放, 1/160sec (-0.3EV), ISO400

虫が来てこのおしべを押すと、めしべの先と一緒に天井に沿って伸びているもう一つのおしべがシーソーのように降りてきて、虫の背中に花粉をつける・・・という巧妙な仕組みになっているそうです。たしかに、マルハナバチが飛んできて豪快にあたまを「ずぼっ」と突っ込んでいる光景を目撃しました。写真におさめることはできませんでしたが。

さてこの写真、花の奥にあるおしべにピントを合わせると、手前に突き出しためしべのほうはピンぼけになってしまいます。
そこでこんどはめしべのほうにピントを持っていくと・・・

E-620, P9186090
F4.5開放, 1/160sec (-0.3EV), ISO400

先が2つに分かれためしべがクッキリ浮き出てきましたが、ほかはみなピンぼけに。
作品としてみた場合にはどちらが良いでしょうか。やはりめしべにピントを合わせたほうでしょうか。

もう少しピントが合う範囲を広げるために、絞りをF4.5開放からF8まで絞ったらどうなるでしょう。

E-620, P9186089
F8, 1/25sec (-0.3EV), ISO400

この写真では、やはりめしべの先にピントを合わせました。つまりもっともカメラに近い手前側にピントが来ていることになります。絞り開放のときと比べれば、奥のおしべもいくぶんはっきりしてきましたが、中途半端です。かえって背景がうるさくなってしまって、ごちゃごちゃした感じになりました。
奥のおしべにピントを合わせると、背景がさらにクッキリしてきて、画面全体が雑然とした雰囲気になってしまいます。

ここはやはり、絞りを開いてめしべにピントを合わせるのが得策でしょうか。

ISO800に挑戦~キバナアキギリ -2011/09/18青葉の森

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

今日はお昼前から青葉の森に入りました。
今回は久しぶりに、管理センターからせせらぎ広場に向かって降りていくコースです。

せせらぎ広場に到着したときは、時間帯がよくなかったのか陽が射しておらず、全体的に薄暗くなっていました。なかなかレンズを向ける意欲を起こさせる被写体がなく、しばらく歩き回っていると、沢のほとりに最後の一輪だけ残ったキバナアキギリの花がありました。

キバナアキギリは、今回が初チャレンジ(のはず)です。シソ科の花だそうです。

E-620, P9186085
F4.5開放, 1/15sec (-1.0EV), ISO400

三脚に固定してぎりぎりまで下げ、花が特に暗い背景に収まってくっきり目立つようにアングル調整するのが少々骨でした。が、それだけの甲斐があるいい構図になったと思います。

普段、どんなに暗い環境でもISO400以上の高感度に設定することはないのですが、かなりのアンダー補正をかけてもシャッター速度は1/15秒。今回ばかりはなかなか厳しい条件です。

そこで、試しにISO感度を800まで上げてみることにしました。OLYMPUSのFourThirdsシステムでは、受光素子のサイズが小さいため、高感度撮影では不利といわれています。
実際はどうでしょうか。比べてみましょう。

E-620, P9186087
F4.5開放, 1/30sec (-1.0EV), ISO800

花の部分をトリミングして等倍で見比べてみます。

ISO400

ISO800

やはり、ISO800では少しざらざら感が目立っています。しかし、まったく使えないほどではなさそうです。大きく伸ばさない限りは許容範囲だと思うのですが・・・こればかりは実際にプリントしてみないと何ともいえないですね。

2011年9月17日土曜日

ヤブラン~E-420とRIKENON50/2で -2011/09/10青葉の森三居沢

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2

ちょっと前になりますが、9月10日(土)に三居沢から青葉の森へ入りました。
以前は、三居沢から入るときには「気合いを入れて」歩き、どんどん奥の方まで行っていましたが、この暑い夏のせいか、体力を完全に消耗しきってしまって、特に後半は歩くのがやっとの状態のため、いい被写体に出会ってもカメラをセットする気力がなくなってしまうという情けない状況でした。

そこで最近は、無理せず歩く範囲もあまり広げず、そして被写体もあまり欲張らずに絞り込んで臨む作戦に切り替えています。

被写体を絞れば、持って行くレンズもある程度限定されるので荷物が軽くなります。
あれもこれもと欲張ると、重くなった荷物でさらに体力を奪われ、結局一度も出番のないレンズもあったりして、あまりいいことがありません。

今回は、E-420ボディにはRIKENON 50mm F2のみ!と決めていました。

三居沢入り口から上がっていくと、すぐのところに紫色のきれいな花を発見。この日歩いたコースでは、この場所にしかなかったこの花。



E-420, P9106761
F2開放, 1/100sec, ISO400

撮影時には名前がわからなかったのですが、あとで教えてもらいました。「ヤブラン」
いつも参考にさせてもらっているブログ「きょうの青葉山」。ここでもヤブランについていくつか記事が掲載されていますが、森のどこかに人の手で植えられた群生地があるようですね。

もしかするとこのヤブラン、その群生地から鳥か何かによって種が運ばれてきて育ったものかも・・・
でも、もともとここに自生していたと思いたいです。

いずれにしても、秋には黒紫色の実がなるそうですので、いまから楽しみです。

さて、ここでRIKENONレンズを逆付け!
接近戦に挑みます。

E-420, P9106765
reverse
F2開放, 1/60sec, ISO400

地面に肘をつき、下から見上げるように撮るのはかなりつらい体勢です。すごい格好でシャッターを切る私の側を、何人かの方が迷惑そうに・・・申し訳ありません

E-420, P9106776
PENTAX K接写リング No.3 (28.5mm)
F2開放, 1/250sec (+0.3EV), ISO400

E-420, P9106777
PENTAX K接写リング No.3 (28.5mm)
F4, 1/80sec (+0.3EV), ISO400

この2枚は、絞り値の違いも多少ありますが、下の写真では2つの花にピンとを持っていこうと少し視点を高くしたので背景の具合も変わり、違った雰囲気になりました。

最後に、XR RIKENON 50mm F2レンズらしい(というか、もしかしたら逆に「らしくない」かも)写りの一枚を。

E-420, P9106783
reverse
PENTAX K接写リング No.3 (28.5mm)
F2開放, 1/400sec (-0.7EV), ISO400

本来、XR RIKENON 50mm F2レンズといえば「和製ズミクロン」とも呼ばれるほどシャープな写りが特徴のはずなのです。
ひっくり返して逆付けされたり、接写リング(中間リング、延長(エクステンション)チューブなんて呼ばれたりも)でむりやり最短撮影距離を短くされて目の前でしかピントが合わないようにさせられたり、無茶なことをされたときの描写があまりにも正反対。
とてもソフト、かつボケの味が独特でこってりした油絵のような感じ。

同じようにひっくり返されたり筒を挟まれたりして使われるOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズも「ほわほわ」になりますが、こちらのボケはサーッとひろがる水彩系です。

どちらが良くてどちらが良くないと比較はできません。
どっちも良い。
だから写真は面白い。

~~~
FotoPusにヤブランの写真を投稿しています。
よろしかったらこちらをご覧ください。

ゲンノショウコはミコシグサ? -2011/09/13東北大片平キャンパス

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

ゲンノショウコの花は小さいのですが、とてもかわいらしくきれいです。
FotoPusにアルバムを投稿しましたのでご覧ください。

いつも2つペアで咲いています。
そして、花が終わった後は・・・実ができます

実が熟せば、タネが・・・飛びます!できるだけ遠くへ。そしてタネを飛ばした後には、

E-420, P9137101
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F1.8開放, 1/500sec (-0.3EV), ISO200

・・・御神輿が。
実の付け根にできたタネは、バネのようになった腕を止めていたフック(?)が外れると勢いよくはじき飛ばされます。そして投てき(?)が終わった後にはガッツポーズ。
この姿から、ゲンノショウコは別名「ミコシグサ(御輿草)」とも呼ばれるそうです。

ガッツポーズしていた腕もやがてとれて、

E-420, P9137095
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F1.8開放, 1/640sec (-0.3EV), ISO200

柱(?)だけになります。

ゲンノショウコ赤い花の2日後 -2011/09/15片平

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

先の記事で披露した紅紫色のゲンノショウコの花。
2日後の9月15日、もう一度同じ場所へ行ってみました。

前回はOM 50mm F1.8でしたが、今回はOM 28mm F2.8レンズを持って行きました。
9月10日に青葉の森(三居沢付近)へ行くときに持って行き、いい感触を得たこともあり、片平周辺を歩くお昼のお散歩でも試してみようというわけです。

2つのレンズの写りを比較した記事もありますので、もしご興味おありでしたらこちらへどうぞ。

E-420, P9157232
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F2.8開放, 1/2000sec, ISO400

ピントを合わせた手前の実と、後ろの実、花との距離を離すような配置になるように撮りました。50mmレンズに比べると被写界深度が大きいので、背景をボケさせようと工夫したつもりですが、それでもかなりはっきり写りますね。
すこし左に回り込んで、こんどは花との距離を少し近づけてみました。

E-420, P9157233
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F2.8開放, 1/2500sec, ISO400

上の写真とは少し感じが変わりました。後ろで背景に溶け込んでいた花と実が、よりはっきりしました。
でも、左手前と左後ろに余計なものが入ってきてしまいました。惜しいです。

さてこの花と実、見覚えがあります。そう、2日前に撮ったあの花と実です。写真はこちら。

E-420, P9137053(この記事より)

ただし、2日前に咲いていた花はすでに終わり、このときつぼみだった花が今咲いているのです。右側の実は2日前よりさらに熟してきました。レンズを逆付けしてアップで見てみます。

E-420, P9157254
reverse
F2.8開放, 1/250sec, ISO400

レンズを逆付けすると、ずいぶん暗くなってしまいます。同じ絞り開放でもシャッター速度がかなり遅くなりました。
また、このレンズのように焦点距離の短い広角レンズでは、順付けと逆付けでかなり拡大率が違いますので、扱いが難しいです。

さてこの実、タネは付け根の膨らんでいる部分に納められているのですが、なぜ長い角がのびているのでしょうか?
そのわけは、後ほど別の記事で触れたいと思います。

ゲンノショウコ赤い花 -2011/09/13片平

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

9月13日のお昼のお散歩では、はじめて赤い色のゲンノショウコの花を見つけました。場所はゴミ捨て場の片隅・・・

でもこのゴミ捨て場、植物や農作物の品種改良などを研究している東北大学生命化学研究科の温室にもほど近く、使い終わった植木鉢の土などが山のように捨てられています。

ということは、この周辺の土はよく肥えているということに。
様々な草花が、これでもかというくらい茂っています。とくに土が捨てられて山になっているところは、春から秋まで、いつでもパラダイスです。(といっても、普通の人にはただの雑草なのでしょうが)

Wikipediaによれば、ゲンノショウコの花には紅紫色のものと白紫色のものがあるそうですが、前者は西日本に、後者は東日本に多く見られるとのことで、仙台で紅紫色の花が見られるというのはたいへん珍しいことなのではないでしょうか。

しかしこのゲンノショウコ、生薬の一つで、名前の由来も「胃腸に実際に効く証拠」というところからきている・・・
とすると、生命化学研究科で生薬になる植物の研究をしていて、それがたまたまゴミ捨て場の周囲で花を咲かせた、という可能性も?

いずれにしても、いつも見慣れている白い花とは違って、新鮮な気持ちがします。

E-420, P9137038
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F1.8開放, 1/1000sec (+0.3EV), ISO200

E-420, P9137044
using OM EXTENSION TUBE 25mm
F1.8開放, 1/1000sec (+0.3EV), ISO200
※この写真は、FotoPusにも投稿しています。

E-420, P9137046
using OM EXTENSION TUBE 25mm
F2.8, 1/640sec (+0.3EV), ISO200

この写真では、絞りをひとつ絞ってF2.8にしてみました。上の写真と比べて、ぱっと見はほとんど変わりませんが、細かく見ると心持ちやわらか感が抑えられて少しシャープになっているようです。

E-420, P9137053
using OM EXTENSION TUBE 7mm
F2.8, 1/500sec (+0.3EV), ISO200

少し引きで撮ってみました。
ゲンノショウコはたいてい、花が一本の茎から二つ枝分かれしてついています

この写真では、まだひとつがつぼみです。右側に移っているペアはすでに花を終えて、若い実ができています。

2011年9月15日木曜日

OM50mmF1.8 vs OM28mmF2.8 -2011/09/13,15

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

一昨日と今日、たまたま同じボディで違うOMレンズを使って、同じ花を撮ってみましたので、ここで比較してみたいと思います。



E-420, P9137033
50mm F1.8
OM EXTENSION TUBE 7mm
F2.8, 1/250sec (+1.0EV), ISO200

ガツンと寄って絞り開放で撮るとかなりほわんほわんの描写になるOM 50mm F1.8ですが、薄めのエクステンションチューブを使ってほんの少しだけ絞れば、かなりシャープに写ってくれます。

この日、赤い花のゲンノショウコを初めて見つけて、喜んで地面に土下座しながら撮りました。



E-420, P9157222
OM 28mm F2.8
OM EXTENSION TUBE 7mm
F4, 1/500sec (+0.3EV), ISO400

こちらはOM 28mm F2.8で今日撮ったものです。
よく見てみると、2日前に50mmで撮ったのと同じ場所のようです。2日前にはすでに右上のペアは花を終えて実ができはじめています。咲いている花の脇には下を向いた若いつぼみがいたのですが、真上から撮ったためこの写真では確認できません。
今日撮った写真では、2日前にはまだつぼみだったものが咲いています。実になっているペアもだんだん熟してきています。
付け根のところに4つ、赤い玉のようについているのがタネです。

2つのレンズでは、手前の花の大きさはそれほど違いませんが、奥の葉っぱの写り具合がかなり異なっています。
やはり50mmで撮ったほうは望遠気味、そして28mmのほうは広角気味で、より遠近感が強調されています。

それでは、異なるレンズで撮影した花の部分を拡大して比較してみましょう。

P9137033 by OM 50mm F1.8

P9157222 by OM 28mm F2.8

同じF2.8の絞りなのですが、なんとなく50mmのほうがシャープかつ被写界深度も大きいような気が・・・いや、そんなはずは!
28mmのほうが、若干前ピンなのかもしれませんが、写っている花の大きさに違いがないということは、28mmのほうはかなり接近しているということになりますから、被写界深度が浅くなってもおかしくないかもしれませんね。

確かに、実感として50mmで撮るよりも28mmのほうがピント合わせがシビアな気がしました。
また何かの機会に、比較してみたいと思います。

2011年9月14日水曜日

PENTAX QマウントへのOMレンズアダプター?

先日の記事で、PENTAXが出した超ミニ一眼カメラの新規格レンズマウント、「Qマウント」にKマウントレンズを装着するための「KQマウントアダプター」を出すかもしれないという話題を取り上げました。

宮本製作所という、レンズマウントアダプターのRAYQUALを開発、販売しているブランドメーカーがあります。
ここではいち早く、「PENTAX Qマウントアダプター、9月下旬発売予定」と告知、予定価格も公開しています。
WEBページは>>>こちら

リストの中には、CANONやNIKONのマウントとともに、当然ながらOMマウントもしっかりラインナップされております。
値段は少々お高い(定価税込22,050円、割引価格16,380円)ですが、もしもPENTAX Q本体の操作性や性能が満足いくようなものであったなら、いま持っているレンズたちに、新たに「超望遠レンズシステム」としての役割を与えることができます。

ちょっと期待してしまいますね。

PENTAX Qそのものに関しては、まずまずの評判みたいですが
バッテリーが長持ちしない
という意見もあり、注意です。たぶんバッテリーそのものがコンパクトなので容量が少ないのでしょう。バッテリー駆動時間は使い方次第なので、気をつければ何とかなるレベルだといいのですが。少なくとも予備バッテリーは必須と考えたほうが良さそうですね。

2011年9月12日月曜日

ヤマジノホトトギスと虫 -2011/09/10三居沢付近の青葉の森

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

前回の記事のつづきです。

美しいヤマジノホトトギスの花。
でも、後ろでちょろちょろうごく謎の黒い線・・・

アングルを変えて見てみると・・・

E-620, P9105938
F4.5開放, 1/30sec (+0.7EV), ISO100

ぶら下がる謎の虫が。
陰に隠れていて、花主体に明るさやコントラストを調整すると、この虫さんが黒くつぶれてしまうので、かなりコントラストを落としています。

トリミングしてアップで見てみましょう。

E-620, P9105939
F4.5開放, 1/25sec (+1.0EV), ISO100

E-620, P9105935
F4.5開放, 1/30sec (+0.7EV), ISO100

この2枚は、いずれも最初の写真と同じフレーミングで撮ったものを600x450枠で切り出したものです。上のほうはより露出オーバーに設定して、この虫に合わせて撮りました。

長い立派な触覚を、前足で丁寧になでてきれいにしていました。
背中がこぶのように盛り上がっています。
でも、何の虫なのか全く見当がつきませんでした。

そこで、最近FotoPusにあたらしくできた「虫コミュ」に登録し、質問してみることに。
もっと右側に回り込んで背中からのショットを撮ることができればよかったのですが、位置関係的にムリだったのです。

こんな、おなか側からしか見られないような写真でわかるかなあ・・・と心配していたら、なんと!

・・・即、複数のご回答が!
やっぱりコミュはすごいですね。

どうも、「ヒメセダカカスミカメ」(たぶん姫背高霞カメ)というカメムシのなかまみたいです。

やはり、名前がわかると愛着が一桁あがりますね。

2011年9月11日日曜日

EX25とEX65-116連結撮影が実現 -2011/09/10三居沢でヤマジノホトトギス

OLYMPUS E-620 with HLD-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

9月10日(土)、お昼前後の約2時間、三居沢付近の「青葉の森」を歩きました。

これまでの経験で、カメラボディ2台にレンズ3本が上限、それ以上持っていっても荷物になるだけで結局1,2本は出番もなく終わるのがオチ!と感じていたところです。

ですので今回は、
E-420用にはRIKENON 50mm F2のみ
E-620用にOM 135mm F4.5とOM 28mm F2.8の2本、そしてOM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mmとOM EXTENSION TUBE 7, 14, 25(2個)
という機材で臨みました。

OM 28mm F2.8レンズは久々の出番となりましたが、さすがの描写を少し楽しんで終了。被写体もカノツメソウのみで、結局逆付けonly、EX-TUBEたちは使わずじまいに終わりました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、この日撮ったヤブランの花について、私の別ブログ「ShinoDUCKの楽天家日記」でも少し触れましたので、よろしければそちらもどうぞ。

さて、今回は「RIKENONはE-420、OMはE-620」と、完全に役割分担させましたので、135mmマクロレンズは縦グリつきのE-620と組み合わせて使用するということになります。
当然、手持ち撮影はきつい(といっても、手持ちもけっこうやったりしていますが・・・)ので、EX65-116の三脚座を使って三脚に固定する必要がでてきました。

以前の記事でも述べたように、縦グリつきE-620にEX65-116を装着してその三脚座で雲台に取り付けようとすると、どうしても出っ張った縦グリと干渉してしまいます。

結局、三脚座を90度まわして横向けにし、縦位置がデフォルトとなるように三脚に固定する作戦をとることになりました。
もともと縦位置での撮影の比率が高い私としてはなにも支障はないのですが、頻繁に縦横を切り替えて撮影したいという場合(まあ、あまりなさそうですが)、やはり自由に縦横切り替えできるというのは重要かもしれません。
そこで、冗談半分でこんな写真を撮ったりして・・・


でも、「こんな使い方が実現することはないだろう」あくまでも冗談冗談!なんて思っていたのですが、今回!
思ったより早く、現場で実現することとなったのです。

この日は、花を終えたヤマジノホトトギスもみられましたが、大変きれいな花盛りのヤマジノホトトギスもたくさん目に止まり、思わず唸ってしまうくらいでした。
もちろん、E-420とRIKENON 50mm F2のゴールデンコンビでもシャッターを切りましたが、OM 135mm F4.5マクロでも撮っておきたい!

ふつうに歩いて通りかかったときの目線(つまり上から見下ろす角度)での写真が撮りたかったのですが、そうすると116mmいっぱいまで伸ばしてもピントが合う最短距離まで少し足りない・・・
そこで、ほんの少し寄れるように「ちょい足し」のEX-25をレンズとマウントの間に入れ、まさに上の写真の状態となったわけです。

そのとき撮った写真がこちら。


E-620, P9105928
F4.5開放, 1/80sec, ISO100
絞り開放でも、ピントが来ている部分ではディテールがよく描写されています。ぜひアップでご覧ください。
【後日追記】この写真はフォトパスにも投稿しました>>>こちら

ちょっと絞ってF8にした場合

E-620, P9105930
F8, 1/25sec, ISO100

絞り開放のときと比べて、ピントが合う範囲(被写界深度)が広くなって、よりクッキリしています。しかし、シャッター速度が遅くなったために少し被写体ブレがあったのか、ピントが合っている部分でも解像度は上の写真のほうが高いです。
2枚の写真の中間、F5.6でも一枚撮ってみたのですが、こちらはシャッター速度1/50秒となり、たまたま風が吹いたからか、F8のときよりもブレてしまっていました。

ISO感度を低めに設定していますが、これはこの前にOM 28mm F2.8レンズをつけフラッシュを焚いて撮影していたときの設定そのままにしていたためです。
ISO400くらいまで上げていれば、さらにプラスの露出補正をかけても十分被写体ブレを抑えられる速いシャッター速度を実現できたと思います。ちょっと残念です。

これまで、このレンズで撮った写真はOM 50mm F3.5マクロレンズなどで撮ったものに比べてシャープネスがいまいちと感じていたのですが、よく考えてみると森の中の薄暗い状況下ではシャッター速度が遅くなり、被写体ブレが頻繁に起きていたのかもしれません。そのために過小評価されていたのかも・・・ちょっと反省。

ところで、この写真に写っている右の花びら(?)から「ちょろっ」と見えるひげのようなもの。
実はこれ・・・
つづきは次の記事で。

いずれにしても、今回はこの望遠マクロレンズの実力を再認識できたという点ではよかったです。EX-TUBEをさらに足すと無限遠の撮影ができなくなってしまいますが、まず問題となることはないでしょう。
これからも出番を増やしていきたいと思います。

・・・最近めっきりOM 80mm F4マクロレンズの出番がなくなってしまいましたが、ますます立場が微妙になりそうです。50mmほどの手軽さがない割に135mmのような「ならでは」の活躍場面がそれほどないし、専用クローズアップレンズも、もともとフォーサーズのセンサーサイズとなったことにより35mm判換算でクローズアップした効果が得られているので、敢えてさらにアップにする必要性が薄れているのは否めません。
こちらも出番を増やしてやりたいです。