2020年5月24日日曜日

XZ-2、不審な挙動

常に身につけて持ち歩いているお散歩カメラ、OLYMPUS STYLUS XZ-2。
2012年末に導入、テスト撮影を経て2013年の年明けから本格始動。以来、はや7年半になろうとしています。

レンズにゴミが入ったせいか、撮影した写真に黒い影が写るようになって修理したり、ガラケーからスマホに替えたときにガタッと出番が減ったり、いろいろありましたがなんとかここまで来ています。

しかし、ここ最近気になっていることがあります。それは、カメラ背面の十字キー。

Sony Xperia XZ1 Compact SO-02K, DSC_5166

真ん中の大きな丸いボタンです。上下左右をプッシュして選び、真ん中のOKボタンで確定、という感じ。
ちなみに上の四角いのは、親指をかけるグリップのゴムが取れてなくなってしまったあとです。

普段ほぼ100%で絞り優先(Aモード)で撮影しますが、そのときのF値調整には十字の上キーを押してから上下で、そして露出補正(オーバー/アンダー)はやはり十字の上キーを押してから左右で行います。いずれもまずは十字の上キーを押すわけですが、そのときに左右キーに触れていないのに勝手に露出補正が激しく変わるときがあります。結構な頻度です。

知らないあいだに、とんでもなくオーバー補正の設定になっていたりして、真っ白に飛んでしまったりすることがしばしば起こります。

おそらく、左右キーがショートしかかっていて、小刻みにオーバー、アンダーのキーが押されたと同じ状態になるのだと思います。
ボタン或いはその下のスイッチ基板を交換するというのが解決策だと思うのですが、すでにメーカーでは修理サポートが終了していておそらく対応してはもらえないでしょう。

あたらしいコンパクトデジカメを導入するとしたら、何がいいだろう・・・
OLYMPUSならTOUGH TG-6しかないし、SonyのRX100か?
XZ-2の経験からいえば、「マクロ」「せめてチルト式、できればフリーアングル液晶」「24mmくらいの広角と100mmくらいの望遠」はほしいところ。
TG-6は液晶が固定だし、RX100はあまり寄れない・・・やはりまだまだXZ-2でがんばるしかないか。

・・・それにしても

DSC_5167
けっこう年季が入ってます。
液晶パネルの保護シートは縁が欠けて剥がれかけてます・・・

2020年5月6日水曜日

E-M1初代を所有する私にとってのMark III発売

いま持っているカメラの中で、いちばん新しいのはOLYMPUS OM-D E-M1(初代)です。2013年9月に、人生初の発売前予約購入に踏み切ったこのカメラ、その年の10月末から撮影に使い始めてはや6年半。大きな不満はありませんが、ひとつだけ・・・背面の液晶パネルが「一軸」可動式、つまり上下にしか振ることができない点だけが不満なのです。

地面から数センチの小さな野草なんかを撮るときには、寝そべって直接ファインダーを覗き込むことができればベストなんですが、物理的に不可能なアングルだったり、三脚に固定しているときなどではどうしても、少し離れた位置から液晶パネルの映像を見て操作することになります。そんなとき、過去にはE-620, E-5と、「二軸」可動式のパネルをもつカメラを使っていたので特に難はありませんでした。しかし(下はともかく)上向きに90度跳ね上げるのが限界の初代E-M1では、私の好きな縦位置ローアングル撮影はほぼ不可能となってしまっていました。
しかたなく横位置で撮り、あとで縦位置にトリミング・・・などと愚策をとるしかなかったりして。

E-M1のMark IIが出たとき、ハイレゾショットなど新機能が搭載されましたが、まったく興味はありませんでした。でも、二軸可動式液晶パネルの搭載は大いに心動かされるものでした。・・・それでも耐えました。
今回、手持ち撮影でもハイレゾ可能となり、これがMark II所有者でも買い換える動機になっているようです。

しかし、昭和の古いOM systemレンズを使ったマクロ撮影がメインの私としては、ハイレゾショットが必要かどうか、ちょっと考えさせられます。
この機能を最大限に楽しむには、やはりイマドキのマイクロフォーサーズ、デジタル対応レンズが必要なのか・・・
いやそれとも、オールドレンズの描写をさらに引き出すことができるようになるとしたら、Mark III導入もまったく無意味というわけではないのか・・・
いやいや、そもそもハイレゾショットは遠景撮影向きであって、マクロ撮影には向いてないのか・・・

Mark IIとの比較情報は世にあふれていますが、初代との比較はどうなんでしょう。比べる必要もない、ということでしょうか。

二軸可動式パネルだけが欲しいなら、後継機発売で劇的に価格が下がっているMark II購入が最適解かもしれません。三脚を使う限り、ハイレゾもバッチリOKですし。
さらに先、Mark IVが出たあとにすかさずMark IIIを買う、という方針でもよいのかも。

2020年5月5日火曜日

GXRでの撮影スタイル

今年、2020年はいつもの年とはかなり状況が違っています。
なんといっても、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大問題。
全国的に外出自粛要請が出ているので、人が多いところに出かけることもままなりません。

しかし、人のいないところをふつうに散歩するぶんには、ほとんど制限はないと思います。お散歩カメラには専らOLYMPUS STYLUS XZ-2を持ち歩きますが、最近はスマホのカメラで済ませることが多くなり・・・しかしやっぱりXZ-2、とその魅力を再確認したり。

一方、GXRはお散歩カメラの座をXZ-2に譲り、しばしの休養期間をおいてA12 MOUNT UNIT導入によりKマウントオールドレンズ専用の野草撮りカメラという位置づけにかわりました。それでも、お昼のお散歩のお供を中心に、去年(2019年)は29回出動。
これに対して、今年に入ってからは・・・5月4日のグリップラバー貼り直し記念での撮影(キランソウニョイスミレ12タチツボスミレ)を含めて7回です。去年が丸5ヶ月出番なし、6月から11月までの6ヶ月間での29回ですから、なんとも少ないかぎりです。

この連休前、毎年連休中に出かける青葉の森にOLYMPUS OM-D E-M1 with OM old lens systemとともに持ち込んで、手ぶれ補正機構のないGXRは三脚専用、そしてE-M1は手持ち専用と役割分担しても良いかも・・・などと考えたり。実際には三密(密閉、密集、密接)を避けるため青葉の森に出かけるのは断念しましたが。

三脚に固定して山野草のマクロ撮影に専念しようとすれば、リモートスイッチCA-1を手に入れる必要が出てきます。すでに販売してませんが。
また、小さな山野草を撮るためには地面にベタ置きということもあり、そんなときはフリーアングル液晶が便利ですが、GXRの背面液晶画面は角度を変えることができません。上への跳ね上げのみのE-M1ですら不便を感じるのに、これは致命的かもしれません。

ローアングル撮影時のお助けアイテムとしては、外付けの電子ビューファインダーVF-2があります。

OLYMPUS STYLUS XZ-2, P5049450
ふつうに手持ち撮影するときは、アイポイントファインダーとして後ろから覗くかたち。
そしてカメラを低い位置に構えた時には、

P5049451
このように上へ跳ね上げて上から覗きます。もちろん真後ろから真上に至る中間の任意角度でも使用可。

P5049453
電子ファインダーとしては92万画素の画素数は、最近のカメラと比べると見劣りするスペックかもしれないが、実際に使っていると今でも十分見やすくて使いやすい。
視度調整ダイヤルも付いているので、あらかじめキッチリ調整しておけばかなりクリアによく見える。
背面液晶画面で確認しながらの撮影では、特に晴れた野外の日なたでは光が反射してまったく画像が見えないこともあるので、のぞき込むファインダー、しかも跳ね上げ可能というのはとても便利です。

P5049452

・・・しかし、直接ファインダーをのぞき込むということは、離れた視点からは見て確認することはできないわけです。

三脚に固定してリモートスイッチを使ってマクロ撮影、というスタイルがはたして可能かどうか。ちょっと悩みます。
それ以前に、専用のリモートスイッチCA-1を入手できるかが問題ですが。

2020年5月4日月曜日

GXRグリップラバー貼り直し記念、キランソウ -2020/05/04

RICOH GXR
RICOH A12 MOUNT UNIT
smc PENTAX 24mm F2.8

2011年11月30日の導入以来、約8年半。
スナップフォトからマクロまで、2013年1月20日にレンズを交換して撮影できるレンズマウントユニットを導入してからはKマウントレンズ専用システムの基幹として撮影を楽しんできたRICOH GXR

とつぜん、グリップラバーが剥がれてしまったので、接着し直すことにしました。
2020年5月4日、なんとかラバーを貼り直すことができたので、街に持ち出して野草を狙ってみました。

狙いは紫色の小さな花、キランソウです。

使用するレンズは高校生時代に購入した、smc PENTAX 24mm F2.8
かつてカビだらけになってしまったのですが、きれいに修理してもらって、ペンタックスの出荷基準もクリアするまでによみがえったレンズです。

単体ではGXRのレンズユニットに装着すると、ライカ判の36mm相当のちょっと広角。しかも25センチまで寄れるので、ちょっとした広角マクロ的な写真が撮れます。
PENTAX K接写リングセットのうち一番薄いNo.1(9.5mm厚)を入れるとかなり接近したマクロ撮影が可能になります。

まずは、ふつうにレンズ単体で撮ってみました。

smc PENTAX 24mm F2.8, R0017632
F2.8開放, 1/3200sec
ISO200

大きな石の脇に広がるキランソウ。
ギリギリまで寄ってみたら・・・

R0017641
F2.8開放, 1/1070sec
ISO200

日陰の花を撮ったので、シャッター速度が遅くなりましたが、絞りを開けば手持ちでも十分。
このカメラには手ぶれ補正機構は備えられていませんが、場面を選べばけっこう楽しめます。

ここで、さらに接写リングを装着。グッと寄ってみます。

with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1(9.5mm), R0017639
F5.6, 1/570sec
ISO200

絞りを開放にすると、被写界深度が浅くなりすぎるので、F5.6まで絞り込んでみました。
手持ちでも十分に対応可能です。

手ぶれ補正が効かないこのカメラでマクロ撮影するには、三脚に固定したほうが良いかと考えたりもしました。そうなれば、ケーブルスイッチが必要となりますが、GXRで使えるCA-1はもう購入できない。・・・しかし背面の液晶モニターは角度を変えることもできず、電子ビューファインダーVF-2は上向きにもできますが、遠くから見ることはできず直接のぞき込むしかない。

たとえば、薄暗い森の中で、寄れるところまで寄って絞り込むような条件で手持ち撮影するのはかなり難しいでしょう。やはり天気の良い日なたで使うしかないか・・・
ちょっと考えてしまいます。

GXRグリップラバー貼り直し記念第3弾、XR RIKENON 50mm F2Lでニョイスミレ

RICOH GXR
A12 MOUNT UNIT
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

剥がれてしまったグリップラバーの張り直し後に撮った写真、第3弾はXR RIKENON 50mm F2Lレンズを使って撮ったニョイスミレです。
まあ、グリップラバーは撮影した写真の写りそのものに直接影響するわけではありませんが・・・

舞台は先の記事とおなじ、仙台市博物館裏です。
晴れて日は出ていましたが、繁る木々にさえぎられ、薄暗い場所。

R0017665
F2開放, 1/1070sec
ISO200

手前のニョイスミレを正面から。ちょっと奥行きも感じるように後ろを広く入れてみました。
直射日光が当たっていたら、この雰囲気は出せません。

R0017666
F2開放, 1/1320sec
ISO200

カメラを下に降ろし、ファインダーを跳ね上げて上から覗く体勢で撮影。こういうアングルは縦位置では撮影できません。
うつぶせに寝そべって、後ろからファインダーを覗く体勢が取れれば可能ですが・・・

R0017655
F2開放, 1/930sec
ISO200

最近接撮影距離が60センチと、かつての35mmカメラ時代の標準としての50mmレンズの中でも、「寄れない」XR RIKENON 50mm F2L。
もう少し寄るためには、K接写リングセットのいちばん薄いNo.1 (9.5mm)を入れるのが有効です。

R0017656
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2開放, 1/500sec
ISO200

この写真を撮ったときは、No.1リングを入れた上でレンズを無限遠に近い位置まで引っ込めました。レンズ単体での最近接60センチより少しだけ近い位置からの撮影だったということです。

このレンズは、こういう薄暗い場所でのひっそり感を出すようなときに特徴が出るのでしょう。

GXRグリップラバー貼り直し記念第4弾、XR RIKENON 50mm F2Lによるタチツボスミレ撮影 -2020/05/04

RICOH GXR
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

グリップラバーが剥がれてしまったRICOH GXR
新型コロナウイルス感染拡大防止のため今年の連休はあちこちに出かけて行くことも制限されているので、なるべく人が集まらないところをちょっと散歩するくらいしか行動できません。

ちょっと前にグリップラバーが剥がれてしまい、それをこの連休の前半に修復しました。連休後半にはこのグリップラバーを貼り直したGXRを「青葉の森」緑地へ持っていこうかと考えていたのですが、4月の週末に泉ヶ岳などこの季節の山歩きの人気スポットには人が集まって問題となっていたりしたので、青葉の森へ出かけるのはあきらめて、街中の人が余りいないエリアををメラ片手に散歩するくらいしか楽しみがなくなりました。
それでも十分楽しんでいますが・・・

街を歩きながら、ちょっと足を伸ばして仙台城跡にも行ってみました。すると意外にもけっこう人が出ている!
そこで、ほとんど人が行かない仙台城三の丸、仙台市博物館の裏に行ってみたのです。
ここでは意外な収穫がありました。
ニョイスミレがあちこちに咲いていたり、ムラサキケマンが咲いていたり(・・・こちらは花の見頃を少し過ぎてしおれていましたが)。
そして、今回の主役であるタチツボスミレもあちこちで花を咲かせていました。このスミレの時期としてはピークを少し過ぎて、しおれているものも多かったのですが・・・

少しでも活きが良くて周囲の景色も良く、強烈に日も当たっていない、良い条件のものを探して撮りました。
レンズはRICOH XR RIKENON 50mm F2L。

R0017667
F2開放, 1/2300sec
ISO200

ちょっと開けた場所に、固まって咲いていたタチツボスミレ。もうしおれてしまったものもありますが、ちょうど暗い陰になって目立たないのでギリギリセーフでしょうか。
低い位置から背景に写る草までの距離差が大きいので、望遠レンズ的なボケ具合。

R0017674
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2開放, 1/1000sec
ISO200

クローズアップリングをかませていますが、それほど寄っていません。
レンズ単体での最近接より少しだけ近づいた程度です。
しかしこのボケ具合は、このレンズでしか出せないと思います。

R0017676
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2開放, 1/1620sec
ISO200

もう少し寄ってみました。
しゃがんで、腰のあたりにカメラを構えて、跳ね上げた電子ビューファインダーVF-2を上からのぞき込んでの撮影。
なんとかピントも合って、よかったです。

ピントの合っている花の花弁、ピントを外した葉のディテール、なんだか写真というより絵画のようです。

これらの写真はすべて、手持ち撮影です。
晴れた日中であれば、日陰であっても手ぶれ補正機構をもたないGXRでも、十分ブレずに撮影可能なシャッター速度を確保できることがわかりました。
なんとかしてリモートスイッチ(ケーブルレリーズ)を手に入れて、三脚を使って撮影するしかないかと思いましたが、意外と身軽に手持ちで撮影できそうなので、しばらくこのスタイルでやっていこうと思います。

GXRでのKマウントレンズ撮影、smc PENTAX 24mm F2.8とXR RIKENON 50mm F2Lとの比較

RICOH GXR
A12 MOUNT UNIT
smc PENTAX 24mm F2.8
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

2020年5月4日、仙台市博物館裏での撮影。
同じニョイスミレを2つの異なるレンズで撮り比べてみました。

まずはこれら2枚。

smc PENTAX 24mm F2.8, R0017652
F2.8開放, 1/310sec
ISO200

XR RIKENON 50mm F2L, R0017653
F2開放, 1/540sec
ISO200

ほぼ同じ位置からの撮影です。
24mmレンズによる写真では、大きなフキの葉のあいだに咲くニョイスミレの白い花が小さく写っていますが、花咲く周囲の状況がメインテーマとなります。
一方、50mmレンズで撮った写真は、あきらかにニョイスミレの花が主役です。

24mmレンズでも被写体に近寄れば50mmレンズで撮ったときと同じ大きさにすることは可能です。しかし周囲のようすは違って写るでしょう。

レンズそのものの写りやボケ味なども重要ですが、画角もまた大事です。
やはり面倒くさがらずにこまめにレンズを交換して、しつこく同じ被写体を何枚も撮ることが重要なのでしょう。
撮ったあとの写真を後で見比べてみて、じっくり検討することが大事なのかもしれません。

GXRグリップラバー貼り直し記念第2弾、smc PENTAX 24mm F2.8でニョイスミレ -2020/05/04

RICOH GXR
A12 MOUNT UNIT
smc PENTAX 24mm F2.8

剥がれたグリップラバーを貼り直して撮影、今回は仙台市博物館裏でみつけたニョイスミレが主役です。

仙台城石垣のユキノシタはまだ花が咲くには早かった。
しかし、思いがけず目に止まったニョイスミレ。

R0017644
F2.8開放, 1/710sec
ISO200

石を敷いた歩道の脇、小さく白いニョイスミレの花。
おや珍しいと撮ったのがこの一枚。
電子ビューファインダーVF-2は通常のアイレベルだけでなく跳ね上げてウエストレベルでの撮影が可能です。
カメラを地面すれすれに、上からファインダーをのぞき込んでの撮影。
続いて、上から見下ろしてみます。

R0017646
F2.8開放, 1/330sec
ISO200

開いた花と小さなつぼみ、日陰で暗いのでシャッター速度も遅くなります。でもこれくらいなら手持ちでも大丈夫。

また、中望遠75mm相当となるXR RIKENON 50mm F2Lレンズでは、絞り開放で上から撮ったときに花にピントを合わせると、葉がぼやけて形がわからなくなってしまうことが多いですが、このレンズであれば葉の形もわりとハッキリ写すことができます。
地面がごちゃごちゃしてうるさいときには、50mmレンズでボヤかしてしまうほうがよいこともあるかもしれませんが。

RICOH GXRのグリップラバー

2011年11月30日、RICOH GXR本体と24-72mm相当のズーム撮像ユニットP10とのセットをヨドバシカメラ仙台店で衝動買いしました。
そのときのようすと心の動きは、2011年12月3日付の日記に詳細に記されています。
本ブログでも、最初のレリーズに関する記事があります。

当初は、ちょっと凝った写真が撮れるスナップカメラという位置づけでした。しかし、XZ-2の導入によりその座を奪われ、しばらく出番のなかったこのカメラシステムに、なんとか再び活躍の場を与えようと悩みに悩んだ末、ひとつの結論に達しました。ついに、2013年1月20日、レンズ交換可能なA12 MOUNT UNIT、そして電子ファインダーVF-2の導入によりKマウントオールドレンズ専用のカメラとしてよみがえることとなったわけです。

そうなると、当時Kマウントオールドレンズ、XR RIKENON 50mm F2Lとの組合せでほぼマクロ専用システムとなっていたOLYMPUS E-420と競合してしまいます。
比較検証などを通じて、やはりGXRを使ったシステムのほうがよいという結論を得て、事実上E-420を引退に追い込んだかたちとなったGXR。

しばらく、仙台市青葉区片平周辺、そして西公園を舞台に、昼の散歩のお供として活躍しました。しかしやがて少しずつ出番が減ってきました。

2019年後半あたりから、再び昼の散歩のお供に連れ出すようになり、そこそこ出番も増えてきた矢先・・・
バッグから取り出そうとしたときに、「ズルっ」とグリップラバーがずれてめくれてしまいました。
接着面の接着剤は糸を引いてネバネバ、貼り直せばなんとかくっつきますが、周りにネバネバがはみ出して、実に持ちづらい。なによりまたとつぜんラバーがめくれて、カメラを取り落としてしまったら・・・

これはあらためて接着剤で貼り合わせて、修理するほうがいいだろう。
しかしもはや、このカメラは発売後10年以上を過ぎ、そのあいだにRICOHがPENTAXの旭光学を買収してRICOH IMAGINGとなっている現在、旧RICOH時代のオールドカメラをふつうに修理してくれるとも考えにくい。できても高額だろう。

ということで、接着剤とメンディングテープをyodobashi.comにオーダー。連休のはじめに道具を揃えて修理、そして連休後半に「青葉の森」にでも持っていって山野草でも撮影しようかと考えました。

ヨドバシカメラ仙台店での店舗受け取りにしたのですが、「揃いました」メールが届き、よろこんで受け取りに行ったら、なんと届いていたのはメンディングテープだけ。接着剤はまだだったとわかり、翌日の5月3日にもういちど出直してようやく道具を揃え、ラバー貼り替え作業を行いました。

まずは5月2日にラバー剥がしと接着剤とり。
こんな感じになりました。

Sony Xperia XZ1 Compact SO-02K, DSC_5046
接着剤がなかなかきれいに取れません。
ネバネバが若干残りましたが、なんとかべっとりついた接着剤をあらかた取り除くことができました。

DSC_5047
接着剤が手に入ったところで、5月3日、ラバーを貼り合わせてメンディングテープを巻き、1日置きます。

DSC_5066
A12 MOUNT UNIT(Kマウントアダプター、smc PENTAX 24mm F2.8レンズ付き)、電子ファインダーVF-2を外しテープを巻かれ、たボディー。

DSC_5067
うまく接着できますように・・・

どきどきしながら一晩待ちます。
さて翌日。

OLYMPUS STYLUS XZ-2, P5049449
プロ並みの仕上がり・・・とはいきませんが、なんとかしっかり接着することはできたようです。
ラバー自体は、表面がかなりすり切れているようで、年季が感じられます。

2020年5月4日、街に持ち出してリハビリ(?)撮影に臨みました。
その時のようすはまた別の記事で。
smc PENTAX 24mm F2.8でキランソウ撮影
smc PENTAX 24mm F2.8でニョイスミレ撮影
XR RIKENON 50mm F2Lでニョイスミレ撮影smc PENTAX 24mm F2.8との比較
XR RIKENON 50mm F2Lでタチツボスミレ撮影


2020年4月25日土曜日

マキノスミレ -2020/04/25青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

先日、著名な植物学者・牧野富太郎先生のお孫さんの旦那さんとおはなしする機会がありました。
その際、「牧野先生の名前がついたスミレがありますよ」と言ったら、そのことをご存じなかったとのこと。その場で「こういうスミレです」と写真がお見せできればよかったのですが、手元になくて結局見せられずじまいに。

そこで、今日「青葉の森」へ行って撮ってこようと意気込んで出かけました。
斜面を横切る遊歩道の、下側にイイ感じのマキノスミレを発見。下に降りて見上げるようにカメラをセットして撮りました。

P4256048
F2.8, 1/2500sec
ISO200

マキノスミレは、シハイスミレの変種です。シハイ(紫背)スミレの名の由来は、葉の裏が紫色をしているところから来ています。シハイスミレも葉は細身で尖っているのですが、マキノスミレはその傾向がさらに強く、葉をほぼ真上に伸ばすのが特徴。
上の写真でも、ピンと上に伸びた細い葉の裏もよく見えてます。マキノスミレの葉の裏は、シハイスミレの葉と比べて紫色が薄いということですが、この写真でも裏の紫はかなり薄めです。
葉の数は少なめで、たいてい2輪の花が並んで咲いていることが多いですが、2つとも同じ方向を向いているものは少なめで、そっぽを向いているペアが多く見られます。

今度は最大に開いた三脚を立てて、ちょっと上から見下ろすアングルで。

P4256055
F1.8, 1/4000sec
ISO200

上から見下ろすと、くしゃくしゃした落ち葉までの距離が縮まってハッキリ写ってしまうので、絞りを極力開けて撮るようにしました。

この時期、青葉の森を歩いているとあちこちにたくさんのマキノスミレが咲いているのを見つけることができます。

P4256111
F2.8, 1/2500sec
ISO200

こちらの花も、2輪セットで同じ方向を向いていました。
今度はもう少し寄るために、OM EXTENSION TUBEを入れることにしました。OLYMPUS OM SYSTEMでは、7mm, 14mm, 25mmの3種類ありますが、中程度の14mmを入れてみました。
通常、OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズは45センチまでしか被写体に近づけないのですが、EXTENSION TUBEをかませば、最近接距離以上にレンズを繰り出すことができるのでグッと近づくことができる、というわけです。

P4256125
OM EXTENSION TUBE 14mm
F8, 1/250sec
ISO200

14mmのEXTENSION TUBEを入れてはいますが、寄れる限界まで寄ったわけではなく、かなり控えめな距離にしています。
それでも、絞りを開けると被写界深度が浅すぎて、画面のほとんどがピンぼけになってしまうので、段階的に絞っていき、結局この写真のようにF8まで絞って奥側の花全体にピンとが合うようにできました。

こうして花を見ると、マキノスミレの花は尖っている、シハイスミレの花は丸みを帯びるという特徴からいえば、シハイスミレに近い形のようです。
もともとシハイスミレとその変種のマキノスミレをハッキリ識別することは難しいそうなので、この花がどちらなのか、ちょっとグレーゾーンかもしれません。