2012年7月15日日曜日

葉を喰う犯人たち~その3、青葉の森にて -2011/07/03

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

葉を喰う犯人シリーズ、今回は第3弾です。

【バックナンバー】
葉を喰う犯人たち~その1、片平にて
葉を喰う犯人たち~その2、青葉の森にて -2012/06/30

今回の舞台もやはり、青葉の森です。
場所も前回とほぼ同じ、沢沿い。

食材となった植物も同じ、おそらくチゴユリ。
ただし、ほぼ1年前の2011年夏のできごとです。

E-420, P7035693
ちょっと引いて撮っているのでわかりにくいかもしれませんが、葉の上でとぐろをまいています。
片平のときのように、とぐろを巻きながら葉を食べているわけではないので、たぶん葉を揺らすと転げ落ちると思います。

この「引き」の一枚を撮る前には、このイモムシ君はせっせと葉を食べていました。その現場写真がこちらです。

E-420, P7035687
葉を端からむしゃむしゃと食べています。
このあと、葉のまんなかまで歩いて行き、くるりととぐろを巻いたというわけです。

実は、1枚目の写真(P7035693)に写っているチゴユリの別の葉(かなり食い尽くされているやつです)の下には、とぐろを巻いた状態で下にぶら下がって葉を食べている、別のイモムシ君もいたのです。
こちらは何枚かシャッターを切ったものの、すべてブレたりピンぼけになったりでボツ。残念です。

さて、このイモムシ君、今年であった彼と同じ仲間かと思っていたのですが、あらためて見てみると全然違う種類であることがわかります。
こちらは将来、どんなチョウ(ガ?)になるのでしょうか。

~~~
【後日追記】
このシリーズ第1弾のその後でもわかったように、この幼虫もやはり、ハバチのなかまで「トガリハチガタハバチ」というそうです。
白の斑点が決め手になりました。

実は、第2弾でご紹介した幼虫も、同じトガリハチガタハバチだということがわかりました。「白斑点がない場合もある」ということです。

葉を虫喰う犯人たち~その2、青葉の森にて -2012/06/30

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

先の記事で、虫喰い犯人発見!の話題に触れました。
現場は東北大学の片平キャンパス内でしたが、今回は青葉の森緑地が舞台。

去る6月30日、いつものようにこもれび広場の駐車場から入ってチゴユリの道を行き、沢沿いに旧わんぱく広場の下へ出るコースを歩いていると、沢沿いの道端で珍しいものを発見。

E-5, P6307100
くるっととぐろを巻いて、葉のまんなかで昼寝(?)している何かの幼虫、イモムシ君。
おそらく葉の先、半分くらいを一気に平らげたのでしょう。

E-5, P6307102
よく見ると、身体に毛は生えていなくて、背中がつや消しの黒に近いねずみ色、おなかは白っぽい。
身体の脇には黒い斑点が一列、たぶん両脇にあるのでしょう。

別角度から見て見ると・・・

E-5, P6307104
とぐろの上にのっけているのはおしりのほうだということがわかります。
頭も真っ黒なので、表情を伺うことはできません。

これはどんな蝶の幼虫なのでしょう?

食べているところを見ることができなかったのは少々残念ですが、珍しいものを見られて良かったです。
しかし、葉の上に堂々と転がっていて、鳥などに狙われないのでしょうか?
黒くて丸いかたまりだから、じっとしていれば虫だと気づかれないのでしょうか?

~~~
【後日追記】
この幼虫君、このあとの第3弾の幼虫君と同じ、「トガリハチガタハバチ」ということが判明いたしました。
大人になってしまうと、それほど興味の湧く被写体ではなくなりますが、やはり幼虫のときは見かけるとレンズを向けたくなってしまいます。

最近はE-5とRIKENON50mmコンビがお気に入り

購入前までは、やれ大きいの、やれ重いのと言っていたOLYMPUS E-5。
去年の大晦日に意を決して購入して以来、今年に入ってからはスナップでのRICOH GXRとともにこのE-5の出番がほとんどとなっています。
常用するようになってみると、大きいだの重いだの考えることはなくなり、それがデフォルトになってしまうから不思議なものです。
久しぶりにE-620なんか出してみると、むしろ物足りないくらい(?)です。E-620のグリップのでっぱりが足りないのが逆に強く意識されてしまうほど。

とくに最近のお気に入りは、RICOH XR RIKENON 50mm F2Lとの組合せ。
RIKENON 50mm F2は「和製ズミクロン」とも呼ばれ、知る人ぞ知るレンズです。
私は中学のときに父親に買ってもらったRICOH XR-500についていた50mm F2Lレンズを30年来使っていますが、これは部品のプラスチック化を進めた廉価版(?)で、オリジナルではありませんでした。
ネットオークションでオリジナルの50mm F2レンズを入手したりしましたが、結局写りに大きな違いがないのと、絞りリングがかたくイマイチだったので、最近はF2Lがほぼ出動率100%です。

かつては、私が初めて手にしたデジタル一眼レフカメラであるOLYMPUS E-420と組合せ、逆付けにしたり接写リング(中間リング)を使ったりしてマクロ撮影を楽しんでいました。
後にOLYMPUS E-620を購入してこれが主力機になってからも、RIKENON 50mm F2レンズはE-420と組み合わせることが多かったです。
そのチョイスの理由はもちろん「写り」なのですが、このボディとレンズの組合せだと、独特の深い味わいが出るのが気に入っていました。

さて、もともとお気に入りなこのRIKENON 50mm F2レンズをE-5と組み合わせてみると、いままで以上に写りがシャープになったような印象を受けました。
絞りを開放にすると、さすがに収差によるにじみが出て、とくに暗いバックに白い花などを撮ると顕著に見られます。しかしそれはE-420と組み合わせたときのようなすさまじさとは違って、「雰囲気をやわらげる」効果を加えますが、かなり控えめな感じです。ボケのすごさもかなりおとなしくなります。

それはそれでおもしろさに欠けるといえなくもないですが、光学ファインダーを覗いてピント合わせをする際にも、ピントの山が掴みやすくなっています。
もちろん、F4くらいまで絞ればカッチリと、OM 50mm F3.5マクロレンズと遜色ない写りです。違いは丸ボケが丸くなるOMマクロ開放絞り撮影に対して、RIKENON F4撮影では6枚の絞り羽根による六角形ボケをどう考えるか、のみ。

普段の「お昼のお散歩」でも、週末の「青葉の森での撮影」でも、最近はこのRIKENONレンズとOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDレンズの2本で行くことが多くなりました。超望遠を多用するような用向きでなければ、これで完全にカバーできます。

今、マイクロフォーサーズカメラの最高峰、OLYMPUS OM-D E-M5を導入しようかどうか迷っているのですが、もしそうなったとしてもRIKENON 50mm F2レンズは活躍し続けることと思います。

葉を虫喰う犯人たち~その1、片平にて

仙台市青葉区片平・・・東北大学片平キャンパスの一角に、旧東北帝国大学理学部生物学教室の標本園だったところがあります。

現在は、生物学教室の建物は放送大学宮城学習センターとなっており、標本園は東北大学金属材料研究所の極低温科学センターや、職員研修所(通称「片平会館」)に囲まれています。

たまたま通りかかった方に聞いた話では、標本園はかつてはもっと立派だったそうで、たくさんの植物が楽しめたそうですが、いまは規模も種類も縮小してしまっているようです。

それでも、何種類か樹木が植えられていて、季節ごとに花や紅葉が楽しめます。
そんな中、普段は地味~な、通りかかっても目が行くこともないような木があります。

E-5, P7147573
on 2012年7月14日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

どこにあるかわかりますでしょうか?
石の門柱(?)のそばに生えている木です。

近づいてみると、良い香りがします。キンモクセイみたいな。
見上げてみると・・・

E-5, P7017251
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

モクセイ科イボタノキ属、イボタノキのなかまだと思われます。
「だと思われます」というのは、イボタノキのなかまにはいくつかあり、この木がどれなのかまだよくわからないからです。

イボタノキ・・・葉が卵状で先端が丸い。花はおしべが花冠から少し出る程度。
ミヤマイボタ・・・葉の先が尖っている。花はおしべが花冠から突き出る。
オオバイボタ・・・葉に光沢があり葉脈が目立つ。花序は大きく、おしべは花冠から突き出る。

イボタノキやオオバイボタは、自生するとすれば比較的暖かい地域だそうです。たぶん標高の高い地域に自生し、北海道にも分布するというミヤマイボタあたりの確率が高い気がしますが。

なにしろここはもと標本園なので、自生している木ではなく、人の手によって持ち込まれ植えられたものと思われます。残念ながら詳しくはよくわかりません。

・・・さて、このイボタノキのなかまの木、葉をよく見るといたるところ虫喰いがありました。なかでも、パンチで穴を開けたような虫喰いがけっこう多い印象です。

E-5, P7017231
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

場所によっては、かじり取られたような虫喰いもありました。

E-5, P7017232
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

そして、ついに7月8日!
犯人を見つけました。

E-5, P7087425
on 2012年7月8日
OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)

まるまる太ったアオムシ君でした。
写真左側の葉が被さっていて最初は見えなかったのですが、近くの花を撮っていて風が吹いたときに「!」

くるっとまるまって食べています。
別角度で見ると・・・

E-5, P7087432
横位置で撮ったものを縦位置にトリミングしています。

脚が前のほうにしかついていないからか、とぐろを巻いたほうが安定するのかもしれません。
また、とぐろをまいてお食事をするから、パンチで穴を開けたような丸い虫喰い穴になるのかもしれません。

葉を揺すってみましたが、しっかり掴んでいて、落ちるようなことはありませんでした。

このアオムシ君、将来どんなチョウになるのでしょうか。
たぶん、ガになることはないと思うのですが・・・

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【後日追記】
この幼虫君の身元が判明しました。
こちらの備忘録ブログにも詳しく記事を書きました(記事こちら)が、実はこの幼虫君、チョウでもガでもなく・・・「コクロハバチ」君でした。

ハチの幼虫は爪付き足が前のほうにある
チョウはうしろのほうにイボイボ足がある

超ざっくりですが、そんな違いがあるそうな。

2012年7月9日月曜日

記事の日付について

最近、このブログへの記事のアップが滞りがちです。
特に、青葉の森でのできごとは季節感の強い内容が多いので、なるべくタイムラグが生じないようにしたいのですが、春から撮り貯めた写真とネタがたくさん眠っています。

時間が取れるときに更新していこうと思うのですが、何ヶ月も前の内容とつい最近の内容が入り交じってしまうと、かなり混乱しそうです。

このブログに限らず、たいていは日時を遡って投稿時刻を設定できますが、それだと最新のアップにもかかわらず過去の記事の中に埋もれてしまいます。

どうしたものか、最近ちょっと悩んでいます。
一応、投稿日と記事の内容の日が違う場合は表題に日付を入れるようにしていますが・・・

いずれはちゃんとしたHPに整理して公開しようと考えているのですが、この調子ではいつ実現することか、大いに心配です。