2023年11月13日月曜日

色温度の設定で印象が変わる

 2023年、今年の夏は全国的に「猛暑」を通り越して「酷暑」でした。

仙台ではシーズンに入る前からおかしいほどの気温。新記録更新の連続でした。

そして、いつまでもダラダラと暑かった・・・


なので、秋への移行はずいぶん後ろにずれ込んだり、秋らしさがイマイチ感じられなかったりしています。

紅葉の進み具合もまたしかり。確か2018年頃にも猛暑の夏のあと、秋の紅葉は色づきがイマイチだった記憶がありますが、今年もやっぱり。予想はしていましたが。


そんな中でも、探せばまあまあイケてる部分もあります。
視界いっぱいに広がる真っ赤な景色・・・というのは望めませんが、丹念にじっくり探せば部分的にイイ感じのスポットがあったりします。


2023年11月12日(日)、午前中はまあまあの天気でも、じきに曇ってきて午後からは雨が降るという予報を聞いて、雨が来る前に「秋探し」散歩へ出てみよう!と、仙台市青葉区片平界隈をカメラ片手に歩いてみました。


ほとんどまだ緑のままというモミジの木に、数枚だけ色づいた葉をみつけました。でも、真っ赤に色づいたというほどではなくうっすらです。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、人生初のマイクロフォーサーズ機OLYMPUS OM-D E-M1に付いてきたキットレンズですが、ズーム全域にわたって最短撮影距離が20センチ、特に望遠端ではライカ判80mm相当の、1/2倍相当以上(0.6倍相当)マクロレンズとしても威力を発揮する素晴らしいレンズ。

フォーサーズ、マイクロフォーサーズ(センサーサイズは一緒ですが)でOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズをつけたとき、もしかしたら自分にとっての標準レンズとは、100mm相当クラスの中望遠なんじゃないか?と思うようになっていましたが、このズームレンズでも、望遠端に振り切って使うことが多いです。

前置きが長くなりましたが、実際に撮った写真がこちら。

PB120006
40.0mm F2.8
ISO1600, +1.0EV補正, 1/800sec

これは何も手を加えていないそのままのオリジナルをOM Workspaceで現像したものです。

最近凝っている、DxO PureRAWで処理してみました。特に解像感が大幅アップするのが魅力です。逆光に透かして見た葉の葉脈などが、より繊細になることを期待して。

PureRAW3.7で処理
このソフトで処理すると、露出をオーバー目に調整されてしまう傾向があり、特に私の好みであるアンダー調を狙って撮影した写真が明るく調整されて、ハイライト部が白飛びしそうなくらいになってしまうこともあるのが難点、とは感じていました。

この写真については、そんなこともなく(もともとオーバー露出補正で撮っていた事もあると思いますが)処理できているようですが、あまり解像感アップの効果は表れていないようです。
それよりも気になるのは、色味が変わっていることです。ソフト内のAIが判断して調整したのでしょうが、画面の大部分を緑が占めているせいか、それを赤に引き戻そうとしたようです。色づいている葉以外は緑のままで置いておいてほしかったのですが・・・

真っ赤に染まっていればそれほど気にならなかったのかもしれませんが、うっすら赤くなっているこの葉の場合、まわりの葉の色も赤みが入ってしまったら、主役の存在感が薄れてしまいます。

なので、PureRAWでの処理をせずにOM Workspaceで色温度調整をして現像することにしました。撮影時はオートでホワイトバランスを設定しています。RAW画像でも少し赤みが入っているように感じたので色温度を下げていき、4500Kあたりが自分のイメージに近いかなと思いました。4000Kまで下げると青みが入って冷たい感じになってしまいます。
できあがりはこんな感じです。
オリジナルを4500Kに調整

しかし、色温度の違いは大きくなくても、印象はけっこう変わるものだなあ、と感じました。



2023年10月14日土曜日

いまさら情報:XZ-2のレンズと素子サイズ、RICOH GR DIGITAL IVと同じだった

 私のカメラライフの歴史を振り返っていました。

そのなかで、「コンパクトデジカメの葛藤とRICOH GXR購入」という記事を発見。

当時のお散歩カメラはFuji Finepix F11でしたが、その買い換え更新を検討していたとき候補に挙がったカメラのなかのひとつに、RICOH GR DIGITAL IVというのがありました。

購入には至りませんでしたが、当時話題になっていたフィルムカメラ時代のGRをそのままデジカメにしたGR DIGITALの4代目で、ずっと28mm F2.8単焦点レンズにこだわってきたシリーズの最新版(当時)が大いに気になっていました。

結局、広角28mm単焦点に踏み込む勇気がなく、単焦点28mmも後々選択可能なGXRに、とりあえず無難に24-72mmズームを備えたS10ユニットをつけたセットを購入した、というエピソードがありました。

さて、このとき候補に挙がりながら購入に至らなかったGR DIGITAL IVのスペックを見てみると・・・

28mm相当レンズの実際の焦点距離は6.0mm(開放絞り値はF1.9)、撮像素子は1/1.7インチのCCDでした。

後にGXRがお散歩カメラからMマウントのレンズユニットGXR MOUNT A12をつけてKマウントアダプターを介してオールドレンズを使うシステムに生まれ変わったあとを引き継いだXZ-2をいまもお散歩カメラとして常時携帯しています。

そのXZ-2のレンズはズームではありますが、広角端は28mm相当(絞り値はF1.8)で、実焦点距離は6.0mm・・・あれ?同じ6.0mm?ということは

XZ-2の撮像素子、当時新開発の1/1.7インチ裏面照射型CMOSセンサーを搭載しています。CCDとCMOSという違いはありますがサイズは同じ。1センチまで寄れるところも同様のスペックです。

いまの使い方は、8割方広角端でのスーパーマクロ撮影(最近接撮影)が主体なので、もしかしたらRICOH GR DIGITAL IVを選んでいても良かったかもしれません。

もしもあのときGRを選んでいたら・・・多少はお散歩カメラライフも違ってきていたかもしれません。が、あまり変わっていなかったかもしれません。そんなことを熟々考えた次第です。

2023年5月7日日曜日

大年寺山公園の山道を歩く~サルトリイバラ科のなにか? -2023/05/03

 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

2023年の大型連休は、4月末の通常の土日、2日間の平日を挟んで5日間の連休というカレンダーになっています。

後半の連休初日、午前中は予約していた成分献血に出かけ、昼食後の教楽院丁通りでシロバナタツナミソウが咲いているのを見て、これは向山のシロバナタツナミソウも期待できるかも・・・と思い、急遽向山、大年寺山方面へ向かうことに。

献血後の散歩程度の想定だったので、リュックにはこのカメラボディとレンズのコンビしか入れていませんでした。

M.ZUIKO 45mm F1.8レンズは、4月のあたまに手に入れた新入りです。
これまでOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズが担っていたポジションを受け継ぐレンズとして、PanasonicのZUMILUX 42.5mm F1.7とSIGMAの56mm F1.4も候補に挙がり、悩み抜いた末に「OLYMPUS」「寄れないがエクステンションチューブで対応可能(これまでのOM 50mmと同じ扱い)」「小さくて軽い」「F値が明るすぎない」という要素を勘案して、「価格が安い」という点も大きく(試してみてダメそうならほかのレンズに乗り換えればよい)との軽い気持ちも手伝って、このレンズに決めた経緯があります。

手元にある唯一のM.ZUIKOレンズである12-40mm F2.8 PROでも、40mm望遠端で寄れば0.6倍相当のマクロ撮影が可能なので、焦点距離が近くて寄れないこのレンズをあらためてラインナップに加える意義があるかどうか、という点もかなり悩んだのではありますが。

教楽院丁(北の南町通り、南の柳町通りをつなぎ、大日如来(教楽院大日堂)の東側を南北に走る通り)では、2022年11月17日に、季節外れ(?)のシロバナタツナミソウが咲いているのを初めて見つけました。(当日の日記ブログ記事はこちら

ここでは、その後同年12月5日にも日記ブログに記事を投稿しています。

向山は、2021年6月5日に私が初めてこの花に出会った場所です。坂道の途中の住宅の石垣一面に咲きます。

しかし、この記事の主役はシロバナタツナミソウではありません。向山、大年寺山へ向かうきっかけとなったことは確かですが。

~~~

仙台市街から愛宕大橋を渡り、愛宕神社のある愛宕山の下を抜けて越路(こえじ)の交差点から向山方面へ向かってまもなく、向山公園があります。

その脇から石段を登って林の中へ入っていく怪しげな道、それが「大年寺山公園」の入口です。地図を描いた看板が、石段の登り口に立てられています。

この道を数百メートル歩いて抜けると、大年寺山のてっぺん、野草園へと通じる道路へ出ます。距離としては短いですが、様々な野草や樹木があって、季節ごとに楽しめる手軽な散歩コースです。

まずはタニウツギのピンク色の花を見て、石段を登っていきました。山道へ入って間もなく、道の脇に奇妙な植物を発見。

ひょろひょろと立ち上がってはいますが、なにかに絡みつきたい気持ちが全面にあふれたひげ(?)をたくさん出しています。

P5030034
F1.8開放
1/320sec, ISO200

葉がまばらに出ていて、あいだからたくさんの花を出しています。ほとんどが丸いつぼみのようですが、開いているものもあります。

この写真を撮ったときは、ひょろひょろと伸びたひげに目が行っていて、花のほうには関心が向いていませんでしたが、さらにしばらく歩いて行ったところで、茎が切れ葉が2枚だけというこじんまりしたものをみつけ、そこではじめて花に意識がいきました。

P5030048
F1.8開放
1.250sec, ISO200

卵形の葉に縦筋が入っています。
花は目立った花びらを持っていませんが、全体に緑色と地味なわりに白く目立つおしべがあって、遠くからでも目に止まります。

たまたまFacebookで「シオデ」として写真が投稿されているのを見て、花の姿がよく似ているので、シオデそのものか近縁種だろうと思って調べてみました。

シオデはサルトリイバラ科に属する(かつてはユリ科に分類されていたとのことですが)ということで、周辺を調べていくと・・・

まずはシオデ、漢字で書くと「牛尾菜」、山アスパラガスとも呼ばれるようですが、つまりは食べられるということですね。

雑木林や林縁、草原でみられる蔓性多年草で、太い地下茎がある(これが食用になる?)。
茎は2~3メートル以上に伸びる。巻きひげで他物に絡みつく。冬には葉とともに枯れる。
葉は互生・単葉、長さ5~15センチのたまご状楕円形で光沢あり、5~7本の脈。
葉柄は1~2センチで鞘状、基部に長い巻きひげ。

そして、「雌雄異株」で雄花、雌花とも葉腋から出る散形花序に多数つく。花序には長い柄がある。
雄花、雌花とも淡い黄緑色の6弁花で、花被片は反り返る。

若い茎や新芽はアスパラガスに似た風味があり、山菜として食べられる。

分布は国内では北海道から九州、そのほか朝鮮、中国にも。

花期は7~8月とのこと。夏に咲くようです。5月あたまに咲いているこの花は、シオデではないのか?

よく似た種に「タチシオデ」があり、こちらは花期が5~6月だそうです。

こちらを調べてみます。

分布が本州、四国、九州。シオデに似ていますが「葉の形は広楕円形または長楕円形(お!)、長さは6~10センチ、先端は鈍頭で(おお!)急にとがり(え?)、基部は切形または広いくさび形(ええ?)」・・・どうもこれではなさそうに思えますが。

でも、写真に写った葉の先を見ると、ちょっと尖っているように見えます。

タチシオデは青葉山でもふつうにみられるという情報もありますので、もしかしたらこれもタチシオデなのかもしれません。

葉の裏を見ればすぐわかる、との記述もありましたが残念ながら葉の裏をキッチリ確認してはいません。



2023年4月1日土曜日

悩んだ末、ついにM.ZUIKO 45mm F1.8レンズ入手 -2023/04/01

 3月の東京出張時に立ち寄った、新宿のOMシステムプラザではじめて意識することとなったM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8レンズ。

レンズ交換式デジタルカメラ(デジイチ)を使い始めてまもない時期から、ずっと愛用していたOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズの後継として考え出すと、同時に他の選択肢がひとつ、またひとつと浮上してきました。

PanasonicのZUMILUX 42.5mm F1.7、そしてSIGMAの56mm F1.4・・・

そのなかでもM.ZUIKO 45mm F1.8は、ずば抜けて小さく軽い、また写りも良いとの評判です。しかし唯一といってよい短所は、50センチまでしか寄れないこと。

Panasonicレンズは寄れるが写りは(悪くはないが)M.ZUIKOより見劣りする(らしい)、それといま持っているM.ZUIKO 12-40mmの望遠端との差別化が難しい・・・

SIGMAレンズはF1.4とほかより明るく、写りも良いようだがこちらも寄れないのと、3つの中でもっとも高価で大きく重い・・・SIGMAのHPを見ると、ソフト的に収差補正などが施されることを見越して、コンパクトさを優先した設計ということでしたので、一気に熱が冷めました。

Panasonicレンズも同様の思想があるように感じていましたので、やはり物欲の熱量は低めでした。

M.ZUIKO 45mm F1.8レンズを選択するにあたっての不安点は、画質的にはボケ具合、ハード面ではMFのフィーリングです。また近接撮影する際に使用可能なマクロコンバージョンレンズ(ゴージャス、専門設計のクローズアップレンズ?)が用意されていますのでそれを使えばマクロ撮影時の写りは問題ないとは思いますが、あえてメーカーが用意していない(サードパーティ製)エクステンションチューブを使って寄ることにし、すでにMEIKEのチューブを入手済みですので、これらの組合せで寄ったときにどのような映像となるのかが心配でした。

でも、3万円程度というお手頃価格のレンズなので、いろいろ考えてないで実際に手にして試せばいいだろう、ということでヨドバシカメラへ出向き、現場でもうひと悩みしてから決めようと思いました。

しかし、店舗へ行ってみると、なんとPanasonicとSIGMAのレンズはいずれも在庫がなく取り寄せになるとのことで、M.ZUIKOなら黒でもシルバーでもすぐ出せると。

これはもう、M.ZUIKOを買え!という神のお告げだと思うことにしました。

XZ-2, P4015634
OM-D E-M1 Mark IIIボディに装着してみたところ、かなりコンパクトなセットになりました。フィルター径はなんと37ミリ。
XZ-2, P4015635
前日ヨドバシで入手していたMEIKEのエクステンションチューブ(10mm)MK-P-AF3Aを入れてみたところです。

これからいろいろと試していこうと思います。



2023年1月10日火曜日

XZ-2で雪の広瀬川、白ダックくんを動画撮影 -2023/01/10

 普段、ほとんど動画を撮ることはありません。

たまに、スマホで撮ったりはします。

しかし最近、OLYMPUS STYLUS XZ-2での動画撮影が意外と手軽であることに気づきました。

本日(2023年1月10日)朝に、広瀬川で撮影した動画(MOV型式)をmpeg4形式に変換しました。



28秒ほどの動画で、オリジナルは36MBほどのサイズ、mpeg4に変換して19MBあまりとなりました。

この日は風が強かったので、風切り音が盛大に入っています。

しかし思ったより写りは悪くないと思います。


こちらはハクチョウたちの美しい?声がふんだんに入っています。

ちょっとした動画撮影なら、XZ-2で十分間に合いそうですね。