2012年5月28日月曜日

名前が不明のカエル -2012/05/27青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2012年5月27日(日)、青葉の森「花木広場」はツツジも終わり、斜面にはヒメシャガが群れて咲いていました。

広場の中を歩いていると、足もとで小さなカエルが跳ねました。
脅かさないように、注意深く地面を見ると・・・

E-5, P5275905
F3.5開放, 1/400sec (-1.0EV), ISO400

・・・ただの地面と草むらにしか見えないかもしれませんが、中央付近をよく見てください。


後ろの大きな枯れ葉と色が似ているのでわかりにくかったかもしれません。
白っぽい地に、緑のまだら模様。
はたしてこれはおとななのかこどもなのか?

・・・と、このカエル、実は2年前にも写真におさめていたことを発見しました。

E-620, P5161708
(撮影日:2010年5月16日、先の記事と同じ日です)
E-620, OM 50mm F3.5 macro
絞り不明、1/250sec, ISO400

これもまた、枯れ葉や枯れ枝に紛れて、どこにいるかわかりにくいですね。


アップにしてみると、ようやく落ちている枯れ枝に佇んでいる姿がわかります。

このカエル、お名前は何というのでしょうか?

青葉の森はヒメシャガが盛り~切り株と木漏れ日とヒメシャガ -2012/05/27

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

さきほどの記事から、時間が一気に飛んで・・・先週末。
青葉の森で、同じ切り株のところで写真を撮りました。

E-5, P5275856
F5.6, 1/200sec (-2.0EV), ISO200

2010年、初めてこの切り株と出会ったときは、フレームいっぱいに切り株だけを切り取って撮りましたが、あとで見てみると、周囲の状況が全くわからない・・・

今回は、たまたま周囲にヒメシャガの花がたくさん咲いていたということもありますが、右に木漏れ日射す散策路、左奥には日陰に佇むヒメシャガの花たち、そして手前にスポットライトを浴びる切り株、という、ちょっと「引き」のフレーミングです。
久しぶりに青葉の森へ持っていったOM 28mm F2.8レンズが活きました。

2年経っているわりには、切り株の朽ちかたも思ったより進んでおらず、新芽(?)も着実に成長しているとはいうものの、とてもゆっくりですね。

ヒメシャガの花については、のちほどあらためて記事投稿しようと思います。

青葉の森の切り株 -2010/05/16

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

ずいぶん古い話で申し訳ありません。
青葉の森に通い始めたころ、まだ遊具が撤去されず残っていた「わんぱく広場」から「花木広場」へ抜ける散策路の途中にちいさな切り株があり、いい具合にコケに覆われている上に、新芽(?)が伸びているという絶好の被写体でした。

実際の写真はこちら。

E-620, P5161696
F3.5開放, 1/100sec (+1.0EV), ISO200

なぜか1段露出オーバーに設定して撮っていた(たぶんその前までオーバー設定にしたい被写体が続いて、そのままにしていたんでしょう)ために、ハイライトが少し白飛びしていますが・・・

さてこの切り株、この散策路を歩くと必ず目に止まります。
薄暗い森の中を歩いてカーブを曲がり、少し下り坂になったところで少しだけ頭上を覆う木の枝に隙間ができているために、天気が良い日は木漏れ日がこの切り株の辺りだけスポットライトのように地上を照らすのです。

・・・それにしても、なぜこんな古い話をいま引っ張り出してくるのか?

その回答は、次の記事で。

2012年5月15日火曜日

「とれるカメラバッグ」というカメラバッグ

本格的に撮影に出かける際にはロープロ(Lowepro)のショルダータイプのバッグをもっていきますが、お昼のお散歩など気軽に街を歩くときなどには小さくていざというときにカメラを取り出しやすいバッグが欲しくなります。

OLYMPUS E-420やE-620(縦グリなし)とOLYMPUS ZD 14-42mm F3.5-5.6やOM 50mm、RIKENON 50mmレンズなどとの組合せのような、コンパクトなセットの場合には、E-420+ZD14-42セットを購入したときに初めて導入した、ロープロのTLZ Miniというバッグに入れて持ち出していましたが、縦グリをつけたE-620、OLYMPUS E-5など少々大きめのボディや望遠レンズには、適当なバッグがありませんでした。

たまたまWEBで見かけたスーパークラシックというところで出している「とれるバッグ」、けっこう良さそうです。でもお値段が2万円近くもするので、気軽に購入というわけにはいきません。

しばらく様子見となりそうです。

スズメノエンドウ再挑戦 -2012/05/14

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

最近気になるスズメノエンドウ。
先日の撮影では、ちょっと気合いが入りすぎたのか(?)寄りの写真ばかりになってしまいました。

今回、少し引いて周囲の状況も取り入れた構図にチャレンジしてみました。
撮影場所も、ひなたで順光の位置関係になるスポットを選びました。

撮影機材は前回と同じですが、今回はEXTENSION TUBEを使わずレンズ単体で、また最近接の1/2倍(等倍相当)まで寄らず少し余裕を持った距離で狙ってみました。

E-5, P5144549
F3.5開放, 1/1600sec (-2.0EV), ISO400

全体的に右の背後から日が射していて、背景も照らされて葉のシルエットが出ています。少し絞ってみるとどうなるか・・・

E-5, P5144548
F8, 1/250sec (-2.0EV), ISO400

花全体が被写界深度におさまり、ディテールはよく出ていますが、背景がはっきりしすぎて少しうるさくなってしまいました。
三脚を使ってカメラを固定していれば、背景に直射日光が当たらないように遮ったりもできたかもしれません。このときは手持ち撮影でしたからちょっと難しいですが。

E-5, P5144550
F3.5開放, 1/1250sec (-2.0EV), ISO400

かなり(?)思い切って引いてみました。
手前の蔓と葉がアクセント・・・少し強すぎましたか?

E-5, P5144543
F3.5開放, 1/800sec (-1.0EV), ISO400

もう花が終わって、実になり始めのものもありました。ちょっと後ろのヤエムグラが真ん中に入ってしまって、背景がいまいちかもしれません。もう少し右側に回り込めれば良かったのですが、それだと日差しを遮ってしまうので、このアングルがぎりぎりでした。ちょっと残念。

今回、順光での撮影、少し引いた構図の試みで、バリエーションが増えた気がします。

これから実の数も増えて、熟していく様子が見られます。
もう少し楽しめそうです。

スズメノエンドウを日陰で撮影 -2012/05/12

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

去年の夏はじめて撮影にチャレンジしたスズメノエンドウ。
どこにでもあるんですが、私がフィールドに選んでよく行くのは
東北大学片平キャンパス、研修所片平会館の裏にある、旧東北帝国大学理学部生物学標本園の縁です。

標本園に茂る木々からの木漏れ日が適度にひなたと日陰を作り、特に日陰になったところで全体に薄暗い中に薄水色の花がぼーっと浮かび上がる様子が大好きで、あえて日当たりの良い表側ではなく裏手に回ってしゃがんだり四つん這いになったりしながら思う存分撮影します。

先の記事でも披露しましたが、OM 50mm F3.5マクロレンズを使って、寄れるだけ寄って蔓と葉が絡まり交差する深緑の背景から浮かび上がる青白いスズメノエンドウの花を撮りました。

ここでいくつか披露しようと思います。
まずは、日の光が直接当たるひなたで撮ったものです。

E-5, P5124259
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/320sec (-1.0EV), ISO200

後ろ上方からダイレクトに日が射しています。花は白っぽく写っています。
周囲にも日が当たっているので、全体的に明るいです。
ちょっと寄りすぎて、情景がよく分からない写真になってしまった感がありますが、花のディテールを画像におさめたいという気持ちが強く出過ぎたからかもしれません。
このとき持って行ったEXTENSION TUBE 2本を全部つないで、現場で実現できる最大拡大倍率で撮ってます。
このレンズ単体ではライカ判(35mm判)で1/2倍、4/3では等倍相当と、これだけでもかなりのアップですが、そこに25mmチューブをつけるとライカ判で等倍、4/3で2倍になります。さらに14mmチューブを継ぎ足しているので、それ以上の超どアップ撮影です。ブレないように気をつけるだけでも大変です。

E-5, P5124268
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/640sec (-2.0EV), ISO400

この写真では花だけに日が当たり、後ろの葉や蔓は日陰になっているので、花だけがくっきりと写っています。
この写真を見ると、OM 50mm F1.8にEXTENSION TUBEをつけて絞りを開け、収差をバンバン盛大に出したソフトムードたっぷりのイメージとは違う、マクロ専用レンズならではのシャープさとディテール表現が印象的です。

このときはかなり風が強くて、「風の収まり待ち」に強い忍耐を要求され、それでもシャッターを押す直前にフッと風が吹いたり、木漏れ日の照明もめまぐるしく動いて露出が大狂いなどしてボツの山・・・その中の成功作は、愛着も一段と高くなります。

E-5, P5124287
with OM EXTENSION TUBE 25mm
F3.5開放, 1/200sec (-0.7EV), ISO400

この写真は、花には直接光は当たっていませんが、近くに日が射してそれが重なり合う葉を透かして柔らかく照らす間接照明のような状態になったものです。
EXTENSION TUBEもひとつはずして、少し引いて撮りました。ちょっとだけ周囲の状況が写り込みました。

E-5, P5124293
with OM EXTENSION TUBE 25mm
F3.5開放, 1/100sec (-1.0EV), ISO400

これは、完全に日陰の状況です。シャッター速度もけっこう厳しい条件になっています。
かなりがんばったピント合わせと手ブレへの気遣いが実りました。

E-5, P5124297
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/1250sec (-2.0EV), ISO400

ふたたびEXTENSION TUBE 2本で超どアップに挑戦。これはほぼ真うしろの上方から直接花に日が当たっている状況です。
白飛びを警戒して、ちょっときつめに2段のアンダー補正をかけましたが、オリジナルではちょっと暗くなりすぎてしまったので、RAW現像時に少し明るさを持ち上げています。

E-5, P5124301
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/500sec (-0.7EV), ISO400

同じ花を、少し左に回り込んで撮りました。
日の光は左後方から当たっています。シャッターを押す直前に、後ろの花に強烈な木漏れ日ビームが直撃してしまいました。
背景が明るく、花はシルエットに近い暗さで、かろうじてディテールが見えている・・・という画が撮りたかったのですが、ちょっと残念です。

E-5, P5124308
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/320sec (-2.0EV), ISO400

この写真でも花には逆光で光が当たっていますがこちらは直接照射に近いです。背景が影の部分でかなり暗かったので、2段のアンダー補正を施してもまだ少し花にはオーバー気味でしたので、RAW現像時に少しアンダー補正を上乗せしました。

E-5, P5124312
with OM EXTENSION TUBE 14mm + 25mm
F3.5開放, 1/800sec (-2.0EV), ISO400

こちらも逆光直接の照明で、背景はほぼ完全に日陰です。
もう少し引いて、周囲の蔓や葉のシルエットだけでも入るような構図にすれば良かったと後で公開した作品です。背景があまりにもシンプルすぎて少しおもしろみに欠ける気がしました。

ただし、花のディテールはばっちりで、ピントが合った部分では花びらの細胞ひとつひとつが解像されているほどです。

これまで、このスズメノエンドウという被写体では思ったように撮影できず苦労していましたが、今回はなんとか良い感じの写真が撮れました。
でも、全体的にちょっと寄りすぎな感じがしますね。

ちょっと反省です。

2012年5月13日日曜日

最近OM 50mm F3.5マクロレンズを再評価

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

OMレンズを使ったマクロ撮影では、いちばんのお気に入りは50mm F1.8にEXTENSION TUBEを入れて絞りを思い切り開ける・・・というスタイルだったのですが

最近、50mm F3.5マクロレンズの描写も私の中で再評価されつつあります。

先日、東北大学の職員研修所片平会館から放送大学宮城学習センターにかけて一大群落をなすシャガの撮影にこのレンズを使用してみて、OM 50mm F1.8で撮ったときとも、ましてXR RIKENON 50mm F2で撮ったときとも異なる表現が面白く、さすがマクロレンズというキレを見せつつもOMオールドレンズならではのソフトな描写が心地よい、そんな感じでした。

FotoPusにも早速投稿しました。(こちらをご参照ください)
以前、シャガの写真では

OM 50mm F1.8を使って(FotoPus投稿写真
XR RIKENON 50mm F2を使って(FotoPus投稿写真

撮影していますが、まったく雰囲気が違います。

さて、2012年5月12日(土)に
旧東北帝国大学理学部生物学標本園だった場所にスズメノエンドウを狙って出かけてみました。
スズメノエンドウ自体は、どこでも目にするありふれた花ですが、なぜか私はそのポイントが気に入ってます。
「土下座」スタイルで撮っていても、行き倒れと間違われることもないし・・・

去年の夏あたりからこのスズメノエンドウを被写体に選んで撮影にチャレンジしているのですが、とても小さいこの花、しかも蔓植物ですから風に揺れる揺れる・・・なかなか上手く撮れませんでした。

今回は相当気合いが入っていました、が、天気はよかったものの風が強い日で、ほかの被写体も撮影に苦労するあまり良いコンディションとはいえない状況ではありました。

それでも、そこそこ満足のできる写真が何枚か撮れましたので、紹介します。

E-5, P5124296
F3.5開放、1/320sec (-2.0EV), ISO400

OM 50mm F3.5レンズにEXTENSION TUBEの14mmと25mmを重ねて装着、かなりのアップです。(でも、もう一本25mmをもっていけばよかったと少々後悔しました)
この写真は、薄水色に輝くスズメノエンドウの花と、バックに葉のシルエットが(偶然ですが)うまく入った絶妙の構図が気に入っています。
FotoPusにも投稿しました。(こちらです)

スズメノエンドウは、蔓の途中から茎が立ち上がり、その先にいくつか固まって花を咲かせます。
カラスノエンドウが茎の分岐点付け根からひとつふたつ、直接花を咲かせるのとは少々違ってます。

E-5, P5124284
F3.5開放, 1/5000sec (-2.0EV), ISO400

FotoPusで、3種の50mmオールドレンズについてコメント投稿したら、やはり万人受けするのはこのOM 50mm F3.5で撮った写真のようでした。

ちょっと工夫しないと、すぐ図鑑のような面白みのない写真になってしまうので注意が必要ですが、ほかの個性的なオールドレンズとうまく組み合わせて使っていきたいと思います。