2013年1月26日土曜日

E-420に再び光が当たることはないのか・・・回顧録(?)

2012年の暮れ、そして2013年のあたまには、私のフォトライフにとって大きな変化がありました。

OLYMPUS XZ-2の導入
とともに、それまでのスナップ担当だったRICOH GXRからXZ-2への移行

GXRにA12マウントユニット導入
にともない、RICOH XR RIKENONレンズ(50mm F2Lと135mm F2.8)と組み合わせたMF専用機への大幅スペックチェンジ

おそらく今後は、OLYMPUS E-5(2011年12月31日購入、そのときの記事はこちら)はZUIKO DIGITALレンズ(12-60mm F2.8-4.0SWD2012年1月9日付けの記事でさらりと1月3日の購入報告)、50-200mm F2.8-3.5SWD(2011年11月6日に購入、記事はこちら))中心に、青葉の森等での山野草を相手にした本格的なマクロ撮影のときのOMマクロレンズたち(50mm F3.5、80mm F4、135mm F4.5、そしてエクステンションチューブを介した50mm F1.8)との組合せに絞り込まれることでしょう。
E-5と「キャラ」が被り、しかも性能の劣りが否めないE-620は現役引退でしょうか。

そんな激動(?)のなか、
2012年3月22日にシャッターを切ってから10ヶ月以上も、電源が入れられず長い眠りについているOLYMPUS E-420。

~~~
ここで、導入から現在に至る、私のフォトライフにおけるE-420の歴史を振り返ってみたいと思います。(ちょっと大げさかも)

出会いは2008年5月26日。
衝動買いでした。
その年の7月にスイス・チューリッヒへの出張が入り、これを機に購入しました(そのときの様子を伝える別ブログの記事)。
E-420は4月17日、ボディージャケット、レンズジャケット、そして25mm F2.8レンズとともに発売されました。
 
購入後しばらくは、それまで記念写真やスナップ写真用に使っていたFujifilm F11というコンパクトデジカメの置き換え程度でしたが、
2010年2月1日にOMレンズを装着するマウントアダプターMF-1導入(こちらも別ブログ記事あります)がきっかけとなり、スナップだけでないフォトライフに目覚めました。

な ぜMF-1を導入しようと思い立ったのか、日記にもブログ記事にも書いていないので今となっては思い出せませんが、E-420とセットでついてくるキット レンズのOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6に不満が出てきたからだったかもしれません。

もう少し望遠のレンズがあったら・・・
でも新しいレンズを買うのはかなりの投資になる。

・・・!
そういえば、むかしOLYMPUS OM-2 s/pで写真をやっていたときに使っていた、OLYMPUS OM ZUIKOレンズたちがあるではないか!
50mm F1.8とか
65-200mm F4とか
さらに、OMマウントで使用可能なTAMRON SP 28-105mm F2.8 LD Aspherical IF (176A)
なんていうレンズもある。
これを使えるようになれば、撮影機材の幅が拡がる
と考えたのでしょう。

いざ使い出すと、このTAMRONレンズのマクロを使った花の撮影が思いのほか面白かったのですが、そのときの主な被写体だったオオイヌノフグリやナズナ(ぺんぺん草)を撮るには、かなりのローアングルが必要になる。
そこで、フリーアングルの背面液晶パネルがついているE-620に目が行ったのでしょう。

ついに、2010年2月7日にOLYMPUS E-620購入
本格的に野草マクロ撮影というジャンルへ足を踏み入れることになりました。

2010年4月には、クローズアップレンズを購入、フィルムカメラ時代にはほとんど出番がなかったOM 50mm F1.8レンズにつけてマクロ撮影に使うようになりました(当時、こんなことで悩んでいたという別ブログ記事)。

こうして、気合いを入れたマクロ撮影はE-620で・・・というのが定番となり、E-420のほうはだんだん出番を減らしていきました。
メインとして使うE-620のサブ的な位置づけとなり、いわば14-42mmキットレンズでの「撮影現場記録専用」 となったために、作品としておもしろい写真が生み出されることはほとんどなくなりました。

それでも、古いMFレンズを使うためのスペックアップは続けました。
OLYMPUSのフォーサーズ普及機(E-三桁機)として初めて(?)「ライブビュー機構」が搭載された機種でありながら、「光学ファインダーを覗いて撮る」スタイルにこだわった結果・・・
2010年7月23日に1.22倍マグニアイピース、そしてスプリットマイクロプリズムを搭載したフォーカシングスクリーンの導入で、ピント合わせの歩留まり向上を目指したチューンナップをすすめることに。

そんな中、2010年12月24日にE-420にとって大きな転機となる(?)できごとがありました。「Kマウントレンズアダプター」の導入です。
きっかけは、中学生の時から手元にあったXR RIKENON 50mm F2Lというレンズが、世間ではおそろしく高い評価を受けていたのを知ったことでした。

2010年12月19日には、E-420用のボディージャケットを導入
これはかなりのヒットでした。

一通り、グレードアップアイテムがそろったところで、さっそく購入翌日、タイミング良く雪が降ったのを狙って仙台城趾で撮影
かなりの好感触を得たのでした。
最初は、RIKENONレンズの「切れの良さ」に注目して撮っていましたが、さらに転機が!
それは、Kマウントレンズでマクロ撮影をするためのグッズ導入です。レンズを逆付けするためのリバースリング(2010年12月28日購入)、そして3種類の厚さが異なるK接写リングセット(2011年1月28日オークションで落札)で、これらのサポートによりRIKENON 50mmレンズでマクロ撮影に臨んでみると・・・

なんともいえない独特のムードが出ることを発見!
作例は、たとえば下記の記事をご参照ください。

2011年5月26日に東北大学片平キャンパスで撮影した
ヘビイチゴとシャガ

2011年8月28日青葉の森で撮った
ボタンヅル
クロケシツブチョッキリ?
ヒメキンミズヒキ

2011年は、お昼休みの散歩に持ち出して、スナップマクロ用カメラとしてもっとも活躍した年となりました。

しかし・・・
2011年12月3日にRICOH GXRが私の機材ラインナップに加わり、「お散歩のお供」としての役割を終えた感があります。
オールドレンズと組み合わせた超どアップマクロのような個性的な写真は撮れませんが、スナップや風景、そしてマクロまでオールラウンドにこなすGXRが重宝するためです。

2012年はたった一度だけ、3月22日に出番が来ましたが、そのあとは一度も・・・
このまま出番がないままなのか
手放すことになるのか
・・・考える時期に来ているのかもしれませんが、気持ちとしてはまだまだ手元に置いておきたいカメラです。

2013年1月22日火曜日

霜柱ファンタジックフォーカス写真、FotoPusに投稿

先日、RAW現像処理で悩みつつ試行錯誤していた「霜柱」の写真
実はそのあと、結局「ファンタジックフォーカス」をかけた写真をFotoPusに投稿しました。



投稿写真へのリンクはこちらです。

最近はまっている、「ドラマチックトーン」でもチャレンジしてみましたが、土が強調されすぎてあまりきれいでない・・・
やはり、面白いエフェクトも「適材適所」で・・・ということですね。

FotoPusの花コミュでも話題にさせていただいたところ、「霜柱にファンタジックフォーカスとは!」というふうな、意外な反応が返ってきました。

とりあえず、露出補正やコントラスト補正、トーンカーブ調整などを試してみた後は、アートフィルターをいくつか試してみるのがよいのでしょうか。
アートフィルターは通常の処理と違って、効果の出具合を予想することが難しく、「とりあえずやってみる」というのが重要のような気がします。

コントラスト調整も、「あえてコントラストを抑える(強調しない)」ということが必要な場合もあるということを最近実感してきました。

撮影現場でのテクニックもまだまだ修行が必要ですが、撮った写真の後処理、現像処理もまた、修行が必要ですね。

とれるカメラバッグ、ついに購入に踏みきり

とれるカメラバッグというバッグを購入することにしました。
自転車出勤のときに、仕事バッグは前のカゴに入れることができるので、斜めがけのカメラバッグがあれば、広瀬川などで本格的な機材を使って撮影が楽しめると思ったからです。

ネットでたまたま見つけたのですが、じつは去年の5月にも同じような話題を記事に書いていました。すっかりわすれてましたが・・・

ものが届くのは来月になってからなので、まだ手元にはないのですが、密かに楽しみにしています。

2013年1月19日土曜日

RICOH GXR捨て難し

OLYMPUS XZ-2導入以来お散歩のお供から外され、出番がめっきり少なくなったRICOH GXR

写りも申し分なく、操作性はXZ-2以上。
それでもやはり、望遠側72mm相当止まりであること、AFスピードが遅いことがネックになっています。

しかし逆に考えれば、このマイナスポイントを取り去る使い方、つまり望遠が足りないならまったく望遠が必要ないような違う目的にフォーカスし、AFが遅いならMF専用にしてしまえばいいではないか!ということにもなります。

一度、A12 MOUNT UNITを導入して、RIKENON 50mm F2Lを常時セット、さらに液晶ビューファインダーVF-2をつけて強力なMF専用機として蘇らせることを考えてみました
この場合のネックは、VF-2を使ってのピント合わせに対する不安と導入のための大きな投資。
絞り込まなければピントの山もある程度つかめるのではないか、使いやすいと評価の高いMFアシストで何とかなるか・・・
うまくすれば、RIKENON 135mm F2.8レンズも使って200mm相当の望遠環境も実現できるかもしれない・・・

そう考えると、またGXR再生計画に期待が高まってきます。
あとは導入コストをどうするか。

中古やオークションで安く手に入れるという手もあります。でもあまり気が進まない。
それでは、思い切ってOLYMPUSのフォーサーズシステムをスリム化するか。

現状、そして将来も出番がなさそうなアイテムとしては、
E-420(とくにGXRでRIKENON 50mmとのコンビが成立すれば、確実に出番がなくなる)
14-42mm F3.5-5.6キットレンズ
70-300mm F4.0-5.6望遠ズームレンズ(50-200mm F2.8-3.5が入ったため出番はなくなった。1/2倍までのマクロ撮影可能というスペックは捨て難いが、AF性能の低さは如何ともし難い)
さらに、将来のOM-Dなどの導入の可能性を考えれば、
E-620と縦グリ(HLD-5)も、手放すリストに入ってくるでしょう。

そして、GXRで使うことはなくなると思われる、S10 24-72mm F2.5-4.4VCユニットも下取りとなるか?

これらをなんとか現金に換え、GXR用A12 MOUNT UNIT、VF-2そしてKマウントアダプターを導入しようか。

GXR再生計画が実現すれば、青葉の森での撮影体制はどうなるでしょうか。

E-5はZD12-60を中心にしてオールラウンドに対応、狙いによってはOMレンズでのマクロ撮影
GXRはRIKENON 50mm F2Lと中間リングを使ったマクロ専用
保険として、XZ-2を携帯してスナップからちょっとしたマクロまでをカバー

・・・なんだかいい組合せのように思えてきました。

冬のヤマジノホトトギス -2013/01/05青葉の森にて

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWD

OLYMPUS XZ-2

2013年1月5日、前年夏以来数ヶ月ぶりの青葉の森。
時間がなかったので、三脚も持たずに歩きながら手持ち撮影で先を急ぐ、せわしない散策となりました。

途中、散策路の脇にすっくと立つヤマジノホトトギス。

E-5, P1050974

 33.0mm(66.0mm相当)
F4.0, 1/640sec (+1.0EV), ISO400



 夏にはきれいな花を咲かせるヤマジノホトトギスも、実ができ葉が落ちてタネが飛び、役割を終えたあとは、ただただその場に立ち尽くすのみ。


周りがうっすら雪で覆われているので、ますます一人立っている姿が遠くからでも目に止まります。
E-5と12-60ズームの組合せでは、この一枚しか撮らなかったのですが、背景が雪で完全に真っ白になっていればもっと際立ったのかもしれません。
絞りを開けて背景をぼかすのにも限界がありますし・・・
望遠側いっぱいにして距離をおいて撮ればその効果は期待できますが、するとこのヤマジノホトトギスがいる場所の状況がわからなくなってしまいます。

難しいところですね。

同じ被写体を、XZ-2でも撮ってみました。

XZ-2, P1050110
6.0mm(28.0mm相当)
F4.0, 1/200sec (+0.7EV), ISO100

ピンぼけを懸念して、絞りをF4.0まで絞り込んだのですが、背景がうるさくなってしまいました。
絞りF1.8開放でも試してみればよかったですね。
また、望遠側で引いて横からE-5のときのように撮ってみてもよかったかも。

なにしろ時間に追われていたので、少し余裕がなかったのがいけなかったですね。

霜柱の写真は難しい -2013/01/05青葉の森にて

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWD

2012年の青葉山訪問は、お盆過ぎの8月18日を最後に
長い期間ご無沙汰となっていました。
(しかも、その最後の日の写真たちはまだ整理しておらず、このブログにもアップしていません。なんとかしなければ・・・)

そのまま年を越し、2013年1月5日になってようやく青葉の森を訪ねることができました。
・・・といってもほんの30分ほど、こもれび広場からチゴユリの道をさらっと回っただけ。

この日は、前日からの低温で、散策路のほとんどが霜柱で覆われ、歩くと「ザクザク」していました。
これまでにも、寒い日には霜柱を見かけたことがありましたが、こんなにすごい状態は初めてでした。

さっそくその霜柱にレンズを向けてみます。

E-5, P1050957
12mm広角端、
F5.6, 1/160sec
ISO400

上の写真は撮ったまま、手を加えていません。
この霜柱は、散策路を歩き始めてまもなく、陽の光を受けて輝く姿を見て感動した最初の、いわば記念すべき霜柱なのですが・・・
何となく、鮮やかさに欠ける気がします。

すこしトーンカーブを触って、コントラストも上げてみたのがこちら。






少しはメリハリがついたでしょうか。
もう少しコントラストを強調した上で、アートフィルターの「ファンタジックフォーカス」をかけてみました。すると、こんな感じに。





これでも、まあいける感じでしょうか。
陽だまりの中に輝く霜柱という雰囲気は、こちらの処理のほうが出てるような気もします。

では最後に、最近はまっているアートフィルターの「ドラマチックトーン」。
トーンカーブやコントラストは変更せず、フィルターをかける加工のみです。





・・・これはちょっとやり過ぎか?
少々土がどす黒く強調されすぎて、見た目に汚くなってしまったような。

やっぱりこの中では、ファンタジックフォーカスをつかった処理が成功したように思えます。

ちなみにこの霜柱写真、いつもならもう少し望遠側にして(RIKENONやOMレンズなら50mmのものを使うでしょう)、もっとアップで撮るところでしょうが、今回は珍しく広角端の12mm、ライカ判換算で24mm相当の画角を採用。

それは、手前の枯れ葉、そしてうしろの雪を入れたかったからなのです。
三脚を持ってきておらず手持ちでの撮影になってしまったという事情もあるのですが・・・

ちょうど散策路脇の斜面で、比較的ローアングルでの撮影体勢がつらくない位置関係になっていたというのもあります。
やや右の前方から日が当たっていました。

うしろの雪の部分が日かげになっていたので、安心して(?)フレームに入れることができました。もしそちらにも直接日の光が当たっていたら、そちらのほうがきつくなってしまったでしょう。

2013年1月18日金曜日

明るいレンズの威力~OLYMPUS XZ-2 -2013/01/18

昨年(2012年)暮れに世代交代した私の「お散歩のお供」カメラ。
それまでのRICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4VCシステムから、OLYMPUS XZ-2へ。

期待が大きかっただけに、実際手元に来たXZ-2に対するちょっとした不満が少々デフォルメされている感がありますが、それらを補ってあまりある「さすが!」な点も多々あるわけでして(たとえばAFが超速いとか、望遠端が72mm相当から112mm相当へ拡大とか、コンパクトカメラなのにアートフィルターが使えるとか)、けっしてXZ-2導入を後悔しているわけではありません。

しかし、このカメラを持ち歩くようになってから3週間ほど過ぎ、考えてみるとまだ「F1.8の超明るいレンズ」というこのカメラの“ウリ”を実際に一度も試してみたことがないことに気づきました。

いつものクセで、絞りを開けてスナップ写真を撮るといいことがないので、F4~5.6あたりに絞り込んで使うことが多いのです。

昨年7月に、仙台高等裁判所(旧原田甲斐邸跡、原田甲斐は山本周五郎さんの作品「樅の木は残った」の主人公でよく知られている、伊達家家老(奉行)です)の、片平丁通り側にある石垣に咲いていた(正確には花が終わったあとの実ですが)スミレを発見し、以来そこを通りかかるときにはいつも気にかけているのですが・・・

OLYMPUS XZ-2, P1180063
年末にできた実(これは閉鎖花から自己受粉してできたものです)が、朝見てみると爆ぜていました。タネがいくつか残っています。
この日は2013年1月18日。4日前の14日に、仙台では8年ぶりという大雪が降り、積もった雪がまだ残っていますね。

スーパーマクロにして、スミレの実をアップで狙います。
XZ-2のスーパーマクロ、広角端に限定されてしまうのが難点ですね。

OLYMPUS XZ-2, P1180060
これはF4.0で撮影したものです。
ここでハタと気づき、じゃあ絞り開放にしてみよう!と思って撮ったのが次の写真。

OLYMPUS XZ-2, P1180068
さすがF1.8。
かなりのボケ味です。
・・・これで望遠側に少しでもズームできたら、もっと被写界深度の浅いマクロ写真が、1/1.7型撮像センサーのコンパクトデジタルカメラでも撮れる、ということになるのでしょうが。

しかし、これだけ被写界深度が浅いと、手持ちかつ液晶パネルでのピント合わせは至難の業ですね。液晶ビューファインダーVF-2をつけ、三脚にしっかり固定すれば問題ないのはわかっているのですが、それではお散歩のお供としては仰々しくなりすぎるので、ちょっと悩むところですね。
とはいえ、GXRの液晶画面に比べればこのXZ-2の液晶は見やすいので、気をつけてやればなんとかなりそうではあります。真夏、晴天の野外で液晶画面に直接日光が当たるような場合はどうしようもないでしょうが。

~~~
それにしても、お散歩ついでの気軽なスナップで、本格的なマクロが可能になったという点では、XZ-2導入は「当たり」だったといえるように思います。

2013年1月14日月曜日

OLYMPUS XZ-2の短所

昨年暮れに購入し、年明けから2週間、毎日何かにレンズを向け、そしてシャッターを切っている状態のOLYMPUS XZ-2。

「きれいに写る」コンパクトデジタルカメラとしては、なかなかの仕上がり具合と大変満足しています。そして、使い慣れたOLYMPUS Viewer 2という画像処理ソフトでRAWファイルを現像できるのも、「地味~」にイイ感じ。

RICOH GXR + S10, R0013421
このXZ-2が導入されるまで主役だった、RICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4VCでもそうしていたように、ちょうど本体がすっぽり入る大きさのソフトなポシェットを、ズボンのベルトにつけています。

向かって正面よりやや左サイドに固定。

RICOH GXR + S10, R0013418
そして、右手でチャックを開け、片手でするっと取り出す・・・

RICOH GXR + S10, R0013420
・・・しかし、GXRのときは人差し指で操作できる「しっかりした堅さ」のスライド式電源スイッチがついていましたが、このXZ-2では人差し指がかかる場所に「かなり軽いタッチ」の押しボタン式(というより「タッチ式」といったほうがふさわしいかも)の電源スイッチ、という仕様になっているため、まだ取り出していないうちから電源が入ってしまうことがたまにあります。

すると、「レンズを繰り出そうとするが出せない」「自動開閉式レンズキャップをレンズが押す!押す!」

そしてこうなります。

RICOH GXR + S10, R0013417
電源ONランプは点灯(写真左上の青いリング状ランプ)、そしてレンズは出たくてキャップを押すがキャップのプラスチック板が微妙にかみ合って「チョイ開き」状態に。

こうなると、
ボディージャケットを外し、
おしりのバッテリー取り出し蓋を開け、
バッテリーを取り出して強制電源OFF、
そしてバッテリーを入れ直して電源ON。
という作業が必要になります。

もし、ポシェットに入れている状態で、知らないうちに電源ボタンがプッシュされてしまっていたら、この状態のまま「地味に」バッテリーを消費し続けることになりかねません。
なんということか!

もう、このカメラのデザインについては文句を言っても仕方ないのですが、今度XZ-3を開発する際には、電源スイッチはぜひ!プッシュボタンではなく「スライドスイッチ」にしていただきたいものです。

電源が入ってレンズがせり出すとき、何らかの抵抗があって出せない場合には
「引っ込めて電源を切る」
くらいの安全機構がついていて欲しいとも思いました。

ユーザーからの苦情は来てないんでしょうか?オリンパスさん!

2013年1月6日日曜日

RICOH GXRへの未練

2012年暮れにOLYMPUS XZ-2を購入して以来、それまでスナップ用として携帯していたRICOH GXR (S10 24-72mm F2.5-4.4VCつき)はその座を追われ、いまは机の片隅に静かに佇んでいます。






一時は下取りとか売却とか、手放すことも考えたのですが、なんだかもったいない気もしていろいろと第二の人生について考えてみたり・・・

やっぱり、MOUNT A12 UNITを導入して、オールドレンズでのマクロやスナップ機として使い続けてみたら、なにか面白いものが撮れるんじゃないか、なんて思います。

でも、そのためには小さくない出費もあるわけで・・・
たぶん、電子ビューファインダーVF-2は必要になると思うのですが、その印象がイマイチというのがネックです。
ちょっと試してみるというにはあまりに贅沢な投資。

でも、青葉の森なんかで日かげや夕暮れどきの薄暗い状況下で撮影するとき、OLYMPUSのフォーサーズ一眼レフカメラの光学ファインダーではどうしても明るさに限界があるので、電子ファインダーの威力に期待するところもあるわけです。

おそらく三脚を使うことはなく、常に手持ち撮影することになると思います。
というのは、持ったときのホールド感、グリップ感がとても良いからです。

これで、ファインダーをつけて直接覗いて撮影するスタイルで臨めば、手ブレ補正がそれほど強力ではないGXRでも、いわゆる三点支持効果でかなり安定すると期待できます。

・・・こんなことを書いていたら、ますますMOUNT A12とVF-2(KマウントやOMマウントをつけるアダプターも必要)が欲しくなってしまう。

ドラマチックトーンなどアートフィルターのたのしさ

去年のフランス出張で開眼した「ドラマチックトーン」のおもしろさ
ドラマチックトーンとは、オリンパスのフォーサーズ一眼レフE-5発売の時に新しく世に送り出された、写真への特殊効果(アートフィルター)のバリエーションのひとつです。

今回は、ちょっと前に撮影した写真に適用してみようと思います。
その写真とは、2012年7月21日に仙台市青葉区の穴蔵神社で撮影した、鳥居に掲げられている石板です。

まずは元写真。

OLYMPUS E-5, P7217810
ただの石にしか見えませんが、右から左へ「穴蔵神社」と書いてあります。
この写真にドラマチックトーンをかけてみましょう。すると、


こんな感じになります。
だいぶメリハリがついた感じになりましたが、結局文字が読みやすくなることはありませんでしたね。
石のディテールが強調されすぎてしまって、文字がかえって埋もれてしまう結果になったようです。

ちょっとほかのアートフィルターも試してみました。


こちらは、「トイフォト」というフィルターです。むしろこっちのほうが文字が読みやすくなったような気が。


「ジオラマ」です。画面の上側と下側をピンぼけにして、真ん中を浮き立たせ、ミニチュア模型の写真のようにする効果がありますが、ここではちょうどぼかさず残した真ん中に文字があるので、うまくそれが目立つように表現されました。

~~~
ドラマチックトーンは、とくに石が写っている写真で効果を発揮するようで、のっぺりした石でもこのフィルターによってディテールが強調される効果があるみたいです。
だから、石造りの建物や石畳の路が多いフランスで効果が発揮されたのかもしれません。

2013年1月5日土曜日

広瀬川に佇むサギ -2013/01/02

2013年1月2日、この日は瑞鳳殿がご開帳ということでそれを見に行きました。
その帰り、評定河原橋を渡っていると・・・

OLYMPUS XZ-2, P1020056
 サギが一羽、広瀬川に佇んでいました。
じっとしています。

XZ-2の望遠端いっぱいまで伸ばして撮ってみました。
これでもいいのですが、なんだかありふれてる感じがします。

RAW現像時に、階調を「標準」から「ハイキー」に変えてみました。

どうでしょう?
あまり変わらないようにも見えますが・・・

サギの部分をトリミングしてみると、

こちら標準のまま
これに対して、階調をハイキーにしたときがこちら

どうでしょう。
ちょっと白が眩しくなっただけ・・・のような気も。

いずれにしてもこのカメラ、よく写るなあというのが正直な印象です。
ちゃんとサギの目も写ってます。


新お散歩のお供カメラ、OLYMPUS XZ-2

先の記事でも紹介しましたが、
2012年の年末、ついにお散歩のお供、スナップ用カメラをOLYMPUS XZ-2に更新いたしました。

まだ使い始めて日が浅いですが、印象をすこし書きとどめておきたいと思います。

E-5, PC310954
前にも書いた通り、大きさと重さはほぼ同じ。
しかし、いくつか違う点もあり(当たり前ですが)、それが良かったりイマイチだったりするわけです。

とくに大きいのはグリップの形状。

E-5, PC310944


これまで使っていたRICOH GXRは、片手で持ってもしっかり撮れる、ちょうどよい厚みと指先がばっちり引っかかるエッジが気に入っていました。

しかし、XZ-2では前機種のXZ-1のように薄くてグリップの出っ張りもなくつるっとした形状だったのに比べれば良くなったものの、厚み不足の上に指の引っかかりもイマイチです。
片手で持ってシャッターを切ろうとすると、どうしてもぐらぐらと動いてしまいます。

少しでも改善すればと、ボディージャケットをつけてみましたが、ないよりはまし・・・という感じ。
かえってケーブルのコネクター口やバッテリー、SDカード取り出し用のふたを塞いでしまうので不便になってしまいました。

やたらタッチの軽いプッシュボタンがたくさんついているのも問題です。
不用意に触ってしまうのです。ダイヤルもけっこう軽くて、いつの間にか回っています。
レンズの向かって左下にあるレバーは、デフォルトではAF/MF切り替えができますが、これも右手で持ったときに指が引っかかって勝手に切り替わってしまうことが何度もありました。
小さなことですが、度重なるとけっこうなストレスです。

でも、画質はやはり文句なしなので、徐々に慣れていくしかないのかもしれません。