2014年5月21日水曜日

ツクバキンモンソウ -2011/05/14青葉の森

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2
PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)

記事投稿時点から実に丸3年遡った2011年5月に青葉の森へ出かけたときのツクバキンモンソウです。
このときがたしか、ツクバキンモンソウと初めて出会ったときだったと思います。

いまは一線から退いたE-620がまだ主力だったときです。
しかも、レンズはXR RIKENON 50mm F2。

いつも使っているF2Lではない、初代RIKENON 50mm F2です。「元祖」和製ズミクロン。

オークションで入手したレンズですが、絞りリングが固くてなかなか取り扱いに苦労するので、今はまったく出番がないレンズです。

E-620, P5142304
F2, 1/125sec, ISO400

PENTAXの接写リングを入れて絞り開放、最接近すれば、独特のムードが出ます。おなじ50mmでも、OMのマクロレンズでは出せないソフトな雰囲気。

E-620, P5142306
 F2, 1/100sec, ISO400

同じ機材でも、ピントリングをめいっぱい無限遠まで回したときは、ここまで引いて撮ることができ、ボケ具合もおだやかになります。

E-620, P5142312
F2, 1/125sec, ISO400

向きを変えれば、また違ったムードになりました。
このときのツクバキンモンソウは、ひと株にたくさんの花がついていました。
この翌年以降花を咲かせている場所よりもう少し奥まったところに咲いていた花で、いまはその場所では咲いていません。

自然の森であっても、毎年同じ場所に同じ花が咲くというわけではないのですね。

ツクバキンモンソウ2012 -2012/05/13青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2012年5月に撮ったツクバキンモンソウを披露します。

E-5, P5134473
F3.5, 1/60sec, ISO400

このシャッター速度でおわかりの通り、かなり暗い状況での手持ち撮影で、11枚シャッターを切ったのですが、まともに使えるのはこのワンショットのみ。

しかし、まだおしべが十分に立っていない状態で、めしべが上からタラッと垂れているところへジャストピントが行きました。

2013年5月のツクバキンモンソウ(その2) -2013/05/12青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2013年に撮ったツクバキンモンソウ、その第2弾です。
(第1弾は2013年5月4日のこちらの記事です)

5月4日のときは、花木広場に咲いていたツクバキンモンソウでしたが、この日撮ったのは、ちごゆりのみちから沢沿いに旧わんぱく広場へ向かう途中の杉林へ少し入ったところに咲いているもの(だったはず)です。

E-5, P5123291
 F3.5, 1/200sec, ISO800

薄暗いこの場所では、高感度に設定してもシャッター速度をかせぐことが難しいです。
ここで咲くツクバキンモンソウは、なぜかほかの場所に咲くツクバキンモンソウと比べて花の数が少ないです。ひと株に2つ程度。

E-5, P5123293
F3.5, 1/250sec, ISO800

こちらも花は2つだけ。
でも、花のタイミングとしてはいちばん見頃。ベストと思います。4つのおしべの先にある目玉のような葯のうち、はじけて花粉があふれているのは右下のひとつだけ。
まだまだこれから、というところです。

たぶんこのときは手持ち撮影だったので、すべて絞りをF3.5開放としています。なかなかこの状況で絞り込むことは難しいです。

2013年5月のツクバキンモンソウ -2013/05/04青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2013年5月4日、休日のこの日
青葉の森へ出かけました。

この日のコースは、 こもれび広場の駐車場からちごゆりのみちへ入り、沢を渡って旧わんぱく広場から花木広場、そしてこもれびのみちを上がって戻るいつものルートです。

花木広場に到着したところで、日当たりの良いすこし開けた場所に、白い花を発見。

ツクバキンモンソウでした。

E-5, P5042823
F3.5, 1/1250sec, ISO400

何ともユニークな花のかたち、そして紫の葉脈が目立つ独特の葉。
まさにツクバキンモンソウ。

ぐっとレンズを近づけてみると、

E-5, P5042824
F3.5, 1/500sec, ISO400

てっぺんにはまだ丸いつぼみがいくつか乗っています。
下から順に花が開くようです。

すでに開いている花も、まだフレッシュ。
上下の花びらのうち、上唇が短くおしべが飛び出していて、まるで宇宙人のようです。

上から見下ろしていたアングルから、こんどはぐっと目線を落として、ほぼ真横から眺めてみます。

E-5, P5042825
 F3.5, 1/400sec, ISO400

花の色は真っ白ではなく、うっすら紫がかっていることがわかります。
50mm F3.5マクロレンズで寄れるぎりぎりまで迫った(はず)ですが、なかなかイイ感じに撮れたと思います。

ツクバキンモンソウ -2014/05/04青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

青葉の森を、チゴユリのみちから旧わんぱく広場へ向かって歩き、沢を渡ったところ。
杉の林の下、一面茶色の中に小さな白い点が見えます。

E-M1, P5040069
40.0mm F2.8, 1/400sec, ISO400

とても小さいですが、近づいてよく見ると、なんとも不思議なフォルムの花。
シソ科キランソウ属、「ツクバキンモンソウ」です。

花はシソ科にはポピュラーな、上にぴょんと出た上唇と下にべろーっと垂れた下唇があって、上唇の下にしべが隠されている・・・というスタイル。

代表選手はキランソウ、花は濃いめの紫色で、地面にべったり這うように生えています。仙台では、普通に道端にも咲いていたりする、珍しくない花です。

ツクバ=筑波、文字通り筑波ではじめて発見された、ということらしいです。
キンモンソウ(金紋草)は、ニシキゴロモ(錦衣)の別称で、ツクバキンモンソウはニシキゴロモの変種という位置づけとのこと。

いちばんわかりやすい違いは、上唇の長さ。
おしべをカバーできる長さであればニシキゴロモですが、飛び出していればツクバキンモンソウ。
ニシキゴロモは主に日本海側、ツクバキンモンソウは太平洋側に分布し、棲み分けているようです。

花の色は淡い紫~淡い青紫
とのことですが、この写真ではかなり白に近いです。
白い花の「シロバナツクバキンモンソウ」というのもあるそうなので、そちらかもしれません。

葉脈がくっきりと紫色になっているというのもツクバキンモンソウの特徴といわれていますが、写真ではあまりはっきり濃い紫にはなっていません。

青葉の森ではふもとのほう、三居沢のあたりにも固まって咲くエリアがありますが、そちらのほうは疑いなくツクバキンモンソウそのものなのですが。

この、チゴユリのみちから旧わんぱく広場へ向かう沢沿いに咲くツクバキンモンソウとの最初の出会いは、3年前の2011年5月14日。そして翌2012年の5月13日、去年の2013年は5月12日にレンズを向けています。

2014年5月18日日曜日

久しぶりにフォトパス投稿

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

2014年のヒメシャガシーズンも、なんとか青葉の森に出かけることができました(まだシーズンは終わってませんが)。
5月17日(土)に出かけたときは、E-M1とM.ZUIKO 12-40mm F2.8ズームのコンビで手持ちスナップ、そしてE-5とOMマクロレンズ2本の組合せで、三脚を使ったじっくり撮影・・・という役割分担でヒメシャガに挑みました。

OMのマクロレンズ、50mm F3.5は
森の撮影ではおなじみのレンズです。

E-5, OM50/3.5, P5177995
F3.5, 1/250sec, ISO200

狙ったとおりの丸ボケをゲットできました。
マクロレンズでないOM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8も持って行っていたのですが、このレンズでは丸ボケが大きくぼんやりしてしまうので、やはりこのシチュエーションではこのレンズです。

E-5, OM50/3.5, P5177997
F3.5, 1/320sec, ISO200

ライカ判換算で100mm相当の中望遠レンズということになりますが、しゃがんで撮ると本格的な望遠レンズに負けない圧縮効果が出せます。
森の雰囲気も取り込むことができるので、こういう画角は大好きです。

あと3枚、E-5とOM 50mmマクロレンズの組合せで撮った写真をセットにして、フォトパスに投稿しました。去年の11月に紅葉の写真投稿して以来、まる半年ぶりの投稿です。

さて、森の入口周辺では、まだまだヒメシャガは花期が始まったばかりというタイミングでしたが、森の奥の方へ入っていくと、賑やかに咲いているエリアもありました。

そこでは、レンズをOM 135mmマクロレンズに付け替えて撮ることに。

E-5, OM135/4.5, P5178012
 F4.5, 1/160sec, ISO400

このレンズは、マクロ撮影用のもので、単独では使うことができず、ベローズやエクステンションチューブの併用が必要です。OM Telescopic AUTO-EXTENSION TUBE 65-116mmを使うと、無限遠までピントを合わせることができます。

まあ、これではただの270mm相当の望遠レンズ・・・ということになってしまいますが。

E-5, OM135/4.5, P5178020
F4.5, 1/160sec, ISO800

ぐっと寄って撮ってみましたが、おそらく通常の135mmレンズでも撮影可能な距離だったと思います。それでも、青葉の森での撮影には、このレンズが出すムードはとくに日陰のコントラストが弱い場面で、のっぺりした感じに陥ることなく柔らかい描写が可能という点でとても気に入っています。

気軽に持ち出してパシャパシャ撮ることができないので、出番は少ないですが・・・意を決してこのレンズを出したときには、いつも満足のいく写真を撮ることができます。

このレンズで撮った写真も、5枚集めてフォトパスに投稿しました。

2014年5月17日土曜日

ヒメシャガシーズンまっただ中 -2014/05/17青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8

一週間前に青葉の森を訪ねたときはまだ咲き始めたばかりといったタイミングだったヒメシャガですが、この日はだいぶ開いた花の数も増えてきて、森のあちこちが賑わってきました。

でもまだつぼみがたくさんあって、これからどんどん賑やかになってくるでしょう。楽しみです。

このところ、青葉の森へはE-5とE-M1の2つのボディとデジタルレンズ、OMレンズを数本という体制で出かけます。
E-5はOMレンズをつけて三脚撮影専用に、そしてE-M1は12-40mm F2.8デジタルズームレンズで手持ち撮影に・・・と、役割分担させています。

E-M1, P5170012
18.0mm F4.0, 1/1250sec, ISO400

こんな感じでヒメシャガを撮ってます。
三脚を使うときは、かなりの比率で縦位置撮影になります。今回はすべて縦位置でした。

このときE-5とOM 50mm F3.5マクロレンズのコンビで撮った写真がこちら。

E-5, OM50mmF3.5, P5178008
F3.5, 1/5000sec, ISO800

ヒメシャガの花には日が当たっていますが、背後の林は日が届かず暗いです。
日陰で撮っていたときのISO設定のままだったので、シャッター速度が必要以上に速くなってしまいました。ISO感度をもう少し落として撮ってもよかったのですが・・・

また来週になれば、つぼみがさらに次々と開いてくると思いますが、先に咲いた花がしおれてくるので、良いタイミングで複数の花が咲いている姿を映像に納めるのは難しくなりそうです。

かえって今くらいのタイミングのほうが、花を観賞するにはいいのかもしれません。

2014年5月12日月曜日

ヒメシャガ咲き始めました -2014/05/11青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

1週間前に訪ねたときはまだつぼみが出ているものも少なく、出ていても細かったヒメシャガ。
この日見に行ってみると、森に足を踏み入れた直後に一輪、こちらに向かってパッと花開く姿が目に飛び込んできました。

E-M1, 12-40/2.8, P5110001
 12.0mm F2.8, 1/3200sec, ISO200

ついに咲き始めた

まだ早いかも、と、あまり期待していなかったのですが、一気にテンションが上がります。
もっとも道路に近いチゴユリのみちを奥へ入っていくと、ところどころポツリポツリと咲いているのが見られました。
まだまだ咲き始めたばかりですが、そのぶんまだしおれてしまった花がないので、ちょっと早めのこの時期のほうがきれいな姿を楽しむことができるのかもしれません。

E-M1, 12-40/2.8, P5110025
 40.0mm F4.0, 1/400sec, ISO200

散策路の両脇に立ち並ぶ木々にも葉が茂ってきて、地面も影が多くなり、たまたま良い具合に木漏れ日がスポットライトのようになって、いち早く開いた花がひときわ輝いて見えます。

E-M1, 50/3.5, P5110029
50mm F5.6, 1/160sec, ISO400

シャガとおなじアヤメ科のなかまですが、花は一回り小柄でデザインも異なります。
上の写真の花は、虫たちに大人気のようです。
花によっては、ほとんど虫が寄ってきていないものもありましたが、もしかすると開いた直後はまだ虫たちの受け入れ体勢が整っていないのかも。

ひと株にいくつも花がつきますが、咲くのは先から順番で、たくさん咲いているタイミングを狙っても、すでに先の花はしおれてしまっていたりするので、なかなか先から数個咲いているいい時期に巡り会うのは至難の業です。

次の週出かけられたとして、はたして良い具合の花に巡り会うことができるでしょうか。

2014年5月10日土曜日

広角はどこまで必要か

現在私が使っている撮影システムの中で、広角側のいちばん広い画角といえば

ライカ判24mm相当

で、それが使えるのは

1) 4/3のOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD と、
2) micro4/3のOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、
3) (今では出番がありませんが)RICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4 VC

の3つです。

ちなみに、OLYMPUS STYLUS XZ-2の広角端は28mm相当です。

OLYMPUSの一眼システムでは、どれでも24mm相当の広角撮影が可能で、とくにmicro4/3の12-40mmズームレンズでは20センチまで寄れるので、ワイドマクロ的な使い方も可能です。

このレンズの製品紹介HP「主な仕様」にある「被写界深度表」を見ると、

撮影距離20センチで絞りを最大限(F22.6)まで絞り込んだときには17.4センチから24.7センチまで合焦し、最短撮影距離(というか最短合焦距離)が3センチ弱縮まることになります。
また、撮影距離を50センチとして最大に絞り込めば、29センチから無限遠までピントが合ったパンフォーカス的マクロ撮影が可能になるのですね。
実用的な絞り値であるF8.0では、撮影距離20センチのときの合焦範囲は18.9-21.3センチ、パンフォーカスにするには撮影距離を2メートルとして、合焦最短距離が約80センチとなる仕様です。

今度、いろいろ実験して
どんな被写体、どんなシチュエーションで効果的か、試してみようと思います。

最近、ちょっと見直しているのが
RICOH GXR + MOUNT A12 + K mount Lenses
特に、smc PENTAX 24mm F2.8レンズでの使用です。

K接写リングを付けてのマクロ撮影では、そつなくきれいに写すことができますが、RIKENON 50mm F2Lを使ったときのような強烈な個性は出ません。
一応、36mm相当のちょい広角(広角気味な標準画角?)にはなりますが、「広角らしさ」も中途半端な感じになってしまいます。

このままでは、今もっている新鮮なイメージがすぐに薄れ、あっというまに熱が冷めてしまいそうです。ご無沙汰している「逆付けマクロ」で独特なムードを出すか・・・

GXRのレンズマウントA12は、もともとライカMマウントになっているので、たとえばコシナのフォクトレンダー (Voigtlaender) VMマウント交換レンズシリーズの

SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

を使えば、22.5mm相当の広角レンズとなり、しかもF4.5開放でも撮影距離2メートルに合わせれば約90センチから、F8に絞れば1メートルに合わせて50センチから無限遠までのパンフォーカス撮影が可能といいます。

この仕様が、micro4/3システムで12-40mmズームレンズの広角端24mm相当を使ったときのパンフォーカスとどの程度違うのか・・・もしかしたらたいして違いがないかも。

またこの15mmF4.5レンズは最短撮影距離が50センチで、あまり被写体に迫っていくことができません。絞り込んで、被写界深度の効果を利用して疑似近接撮影した場合、実効最短撮影距離はどれくらいになるのか不明ですが、それが20センチ程度まで可能だったとしても、micro4/3システムと同等止まりということでは、あまりメリットがなさそう・・・

コシナのさらなるワイドレンズ

ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II

なら、18mm相当の超ワイドな画角と超パンフォーカス、そして(やはり最短撮影距離は50センチですが)被写界深度を活用して3,40センチくらいまでの近接撮影も可能のようです。

そこまでやるなら、4/3用の

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye

を使って、16mm相当の超ワイド環境を整えるほうが現実的かもしれません。
このレンズでは、最短撮影距離がなんと13.5センチ!0.22倍(ライカ判換算では0.44倍相当)のマクロ撮影的な使い方も可能です。F8でのパンフォーカス撮影は、距離70センチとして36センチから無限遠まで合焦される・・・これはすごいスペック!

~~~
結局、どのレンズを導入するにも投資が必要です。
はたしてそれに見合うだけの出番が巡るか・・・そちらのほうが肝心かも。

実質、パンフォーカス撮影とワイドマクロ撮影くらいしか使い道がないので、私のフォトスタイルとしてこの使い方がどれくらいの割合を占めるか・・・と考えると、あまり積極的に導入するメリットはないかもしれません。

しかも、出発コンセプトは「GXRでさらなるワイド環境への拡張」だったのですが、結局「4/3、micro4/3環境の拡張」がベターというところに落ち着いてしまった感があり、その点でも残念です。

思いつきで盛り上がったのですが、冷静に考えれば「不要」という結論になるのかも。
ちょっと寂しい、尻すぼみな結末

2014年5月7日水曜日

smc PENTAX 24mm F2.8 レンズ、絞りの謎

先の記事で、「F2.8とF5.6のあいだにある2段階の絞り値が不明」ということを書きましたが、なんとなくわかったような気がするのでそれを検証してみたいと思います。



2.8 -・- [ ] - 5.6 - [ ] - 8 - [ ] - 11 - ...

通常、絞りの値は「倍々」に大きくなっていきます。数字が示されたわかりやすい2系列は

2.8 - - 5.6 - - 11.2 - - ...
4 - - 8 - - 16 - - ...

ここに、あらたに1系列加えるとすれば、スタートを3.5として

3.5 - - 7 - - 14 - - ...

この系列が正しいとすれば、

2.8 - 3.5 - 4 - 5.6 - 7 - 8 - [ ] - 11 - 14 - 16 - 22

となり、数字が書いてある系列は2.8系列と4系列、そして数字が書いていない系列として3.5系列が加わった3系列がある・・・と考えられます。
しかしまだ、「8と11のあいだ問題」が残ります。たしかにF8とF11のあいだにクリックポイントがあるのですが、該当するF値がこれら3系列のどれにも現れないのです。
2.8系列の「8.4」では、もう「8」にしてしまって良さそうだし、3.5系列の「10.5」はもう「11」でしょう・・・と。

このsmc PENTAX 24mm F2.8が出る前には、24mm F3.5レンズがあったということを考えると、なんとなくそれで良さそうな気がするのですが、どうでしょう。

しかし、そうすると2.8と5.6のあいだにある「・」は「F3.5」ということに。
これはF4だろうと想像していたのですが、そうではないのか?
それとも、「ここがF3.5から始まる系列の起点、3.5ですよ」と教えるしるしなのか?

わかったような、わからないような・・・

このレンズ、現在のデジタル用レンズのように絞り情報をボディ側と電気的に伝達するような機構はありません。
なので、「絞りをF4にして撮りました」とするには、「・」印と「無」印のどちらに合わせれば良いのか・・・悩みます。

とりあえず、2.8開放か5.6かの二通りだけでも十分使えるので、気にしなければいいといえばそれまでですが。

結局解決していない・・・
謎は深まるばかりです。

久々にGXRそしてPENTAX24mmレンズとコラボ -2014/05/06片平

RICOH GXR
RICOH GXR MOUNT A12
smc PENTAX 24mm F2.8

今年1月にカビ取り修理から戻ってきたPENTAX 24mmレンズ。
さっそく翌日試し撮りしたものの、その後ぱったり出番がありませんでした。

この日は、5月の連休最終日。
天気も良く、久々にGXRとの組み合わせで片平界隈に持ち出してみました。

今回はこのレンズに、K接写リングをつけてのマクロ撮影にもチャレンジしてみることに。

まずは東北大学片平キャンパスの学都記念公園内に咲いているヒナギクの花でテスト。
このエリアは、たぶんだれも気にしていないと思いますが私にとっては思い入れのある撮影スポットです。

まずはノーマルに一枚。

GXR, P24/2.8, R0015547
F2.8, 1/4000sec, ISO200

絞りを開放にしてもこのシャープネス!
たしか、このレンズでふつうに最も寄ることができる25センチでの撮影だったと思います。

続いては、9.5mmの接写リングをつけて、寄れるぎりぎりまで迫ってみました。

GXR, P24/2.8, R0015550
F2.8, 1/4000sec, ISO200

花びらのボケ具合が自然です。

この2枚、このカメラでの最高シャッター速度である1/4000秒になってます。露出補正をマイナス1.3段にして撮影したのですが、たぶんそこまでマイナス補正できていないと思います。
けっきょく何段補正されたのかわかりませんが、とりあえず白飛びはしていなかったということでよしとしましょう。

なぜ1.3段もマイナスに補正する設定にしたかというと、電子ビューファインダーを覗いたときに、白い花びらが「ぼわ~っ」と白飛びして見えたからです。
もしかすると、ファインダーで覗いたイメージと実際に記録される映像とは違っているのかもしれません。

その後撮影した映像も、全体的にアンダー気味でした。
ファインダーの表示が明るすぎるのか?

続いては、ちょうど見頃になったシャガの花でテストです。

GXR, P24/2.8, R0015572
 F5.6, 1/111sec, ISO400

状況はこんな感じ。
良い具合に咲いています。花の時期としてのタイミングもばっちり。

GXR, P24/2.8, R0015573
 F2.8, 1/1320sec, ISO400

しゃがんで、ちょうどひとつの花にスポットライト的に日が当たった場面を一枚。
さすがに広角レンズなので、前ボケ後ボケともさほどボケません。

周辺もけっこう写り込んで、状況がよくわかる画角です。

GXR, P24/2.8, R0015582
 F2.8, 1/1520sec, ISO400

ふつうに寄ってみたところです。後ろのシャガ群像が絞り開放でもわかります。
このままF5.6まで絞ってみました。

GXR, P24/2.8, R0015583
F5.6, 1/380sec, ISO400

いっそうくっきりします。丸ボケのかたちが五角形です。絞り羽根が5枚だからです。

GXR, P24/2.8, R0015585
F2.8, 1/1620sec, ISO400

接写リングをつけて接近してみました。
独特のムードが出ます。

RIKENON 50mm F2レンズほど「どぎつく」はないですが・・・
色も派手さはなく、控えめな感じです。

続いて、石垣の間から咲くアカカタバミの花。

GXR, P24/2.8, R0015602
F5.6, 1/1070sec, ISO100

仙台高等裁判所の石垣です。
さて接写リングをつけ、こちらはまずF5.6からどうぞ。

GXR, P24/2.8, R0015609
F5.6, 1/760sec, ISO400

小さな花に適度に寄れて、ビシッとシャープな写り。さすがです。
しべの先の花粉までよく見えます。
次は、絞りを開放にしてみました。

GXR, P24/2.8, R0015611
F2.8, 1/710, ISO100

ピントを合わせた花の中心部以外は、さーっとボケています。
しかし、後ろの岩肌のボケ具合が少々うるさい感じになってしまいました。
この場合は先のF5.6のほうがよさそうです。
もしかしたら、解放F2.8とF5.6のあいだの絞りにすればベストかも。

しかし、このレンズはF2.8と5.6のあいだに2段階のクリックがあるのですが、はたしてその絞り値がいくつなのかが不明です。1段しかなければ、まあF4くらいかな?と思いますが、2段に分けられているとすると・・・?

F3.5とF4.5くらい?わかりません。

~~~
せっかくなので、GXRとこのレンズのコンビネーションを。

XZ-2, P5068078
PENTAXのKマウント用接写リングはこちらです。

XZ-2, P5068080
これは、Yahooオークションでゲットしたものです。
新品で買えば結構いい値段。

XZ-2, P5068081
長さが異なる3つのリングがセットになっていて、組み合わせて使います。
No.1 (9.5mm厚), No.2 (19mm厚), No.3 (28.5mm厚つまりNo.1とNo.2を連結した厚さと同じ)

今回は、No.1だけを使いました。
No.2だと、ものすごく接近しなければピントが合わず、超どアップになってしまいます。いちばん薄いNo.1くらいがちょうど良いです。

XZ-2, P5068082
これが、GXRボディにレンズマウントをつけてKマウントアダプターを介し、さらに接写リングNo.1を入れた上にレンズを装着したようすです。
絞り環の目盛りをみると、2.8の次が「・」、そして何も刻印なしのあと5.6となっています。上の被写界深度表示の目盛りに「4」がある、ということは、「・」または「印なし」のどちらかがF4なのか?
よくわからないので、撮影の際は開放か5.6のどちらかしか使ってません。
5.6と8の間にも印のないクリックがあり、こちらも絞り値不明です。

いずれにしても、このレンズはかなりのポテンシャルを持っていることが再確認されました。
スナップやマクロ撮影に、今後も出番を作ってやりたいと思います。

2014年5月3日土曜日

フモトスミレ -2014/04/27青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

先の記事でも紹介した、「花木広場へ降りる斜面」のスミレ。
主役はフモトスミレです。

E-M1, P4270039
24.0mm F4.0, 1/1000sec, ISO400

斜面なので、ローアングル撮影も比較的楽です。

E-M1, P4270040
36.0mm F4.0, 1/640sec, ISO400

日当たりが良いこの斜面、強い日差しをやわらげる(?)笹の影に。

E-M1, P4270043
40.0mm F4.0, 1/640sec, ISO400

スミレの花としては小さいほうです。
この写真は若干トリミングしていますが、このズームレンズはマクロ撮影もかなりの部分をカバーできるので、なかなかOMのマクロレンズの出番がありません。

いつも一緒に持って行く OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5レンズにも、出番を増やしてあげたいです。
マクロレンズでない50mm F1.8レンズにエクステンションチューブをつけて、デジタルレンズでは出せないソフトな雰囲気を狙う路線でいくしかないかもしれません。

シハイスミレかヒナスミレか -2014/04/27青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

青葉の森の、「こもれび広場」から主幹散策路である「こもれびのみち」を降りていくと、「花木広場」があります。ちょっと人工的に整備された感が出ていてあまり好きではないのですが、このエリアで見られる花々はけっこう楽しみにしていたりします。

この花木広場への入り口斜面に、毎年4月にはスミレで覆われるというスポットがあります。

この日は、白い花をつけるフモトスミレのコロニーがほとんどでしたが、中にひとつふたつ、紫色の花が目立つコロニーを見つけました。

E-M1, P4270041
36.0mm F4.0, 1/500sec, ISO400

ちょっと花のピークは過ぎていたようで、花弁がくしゃっと丸まっていましたが、けっこう見応えのあるコロニーです。

葉はすこしとがった形で、裏が紫っぽい茶色になっていました。

シハイスミレ(「紫背菫」、つまり葉の裏が紫色という名前です)かと思いましたが・・・
もしシハイスミレだとすると、このスミレは西日本が分布の中心で東日本ではまれ、とのことなので、仙台で見られるというのはかなり貴重となります。
シハイスミレの変種であるマキノスミレは、青葉の森ではポピュラーなスミレなので、シハイスミレに近いマキノスミレ、ということなのか? あまり自信ありません。

シハイスミレとよく似た品種に、「ヒナスミレ」があります。葉の形が少し違うようで、「先がつまんだようにとがっている」ヒナスミレに対して「先端まで均等にほそくなる」シハイスミレ、「基部の湾入」が「深い」ヒナスミレに「浅い」シハイスミレ・・・なんとも微妙です。

花の特徴では、「側弁の内側」に注目。毛があるのがヒナスミレで、無毛がシハイスミレとのこと。しかし残念ながらこの写真では、花の時期が過ぎて側弁がパッと開いていないので、無毛か有毛か判断することはできません。

また機会があれば、もう少し詳しく観察してみようと思います。

これぞ「森の」タチツボスミレ -2014/04/27青葉の森

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

タチツボスミレといえは、どこでも見られるごくありふれたスミレのひとつです。
青葉の森でも、やはり春にはどこにでも咲いていて、少し歩くともう見飽きてしまうほどですが、ときに「森に咲く野生のタチツボスミレ」という風情で、目をとめてしまうものもあります。

そのなかのひとつ、「チゴユリのみち」の途中にあるこの場所は、ひそかにお気に入りのタチツボスミレスポットです。

沢を渡ったあと、坂を上って横たわる木の根を乗り越えたところに、少し開けて日当たりの良い一角があります。そこが狙い目。

E-M1, P4270002
15.0mm F4.0, 1/800sec, ISO400

木の根元に固まって咲くコロニーです。木の根を乗り越えて振り返ったあしもとにあるのですが、ついついしゃがんでじっくり見てしまいます。

E-M1, P4270005
 12.0mm F4.0, 1/1000sec, ISO400

散策路のすぐ脇、足下から斜面を見上げつつシャッターを切ります。
この上は道路で、青葉台のゴルフ練習場があるというロケーションなのですが、こんなところにこのような森の風景があるとは、みなさん気にしていないことでしょう。


オヤリハグマ、出てきました -2014/04/27青葉の森

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OLYMPUS M. ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

足を怪我していたのですが、ようやく松葉杖なしで歩けるようになり、リハビリをかねて山道歩きをするようになって約一ヶ月、アップダウンがあるルートもなんとかこなせるようになってきました。

青葉の森は広くて、いくつも散策ルートがありますが、そのなかのひとつ、沢を渡ったり林を抜けたりと変化に富んだ、けっこうお気に入りのコースを歩きました。

沢を渡る橋の下に、特別思い入れのあるオヤリハグマがあります。
葉を拡げ、花を咲かせて枯れゆくまでの変化を追いかけるこのオヤリハグマ。

この日はどんな様子か・・・と思って見てみると

E-M1, P4270011
 40.0mm F4.0, 1/640sec, ISO400

ちょうど芽が出て葉を拡げ始めたばかりのタイミング。
初めて見る姿です。

すでに「御槍白熊」の名前の由来ともなっている三又槍の形をした葉が。
今シーズンも、このオヤリハグマの変化を見届けるのが楽しみです。

化石の森のヤマエンゴサク -2014/04/20青葉の森

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

ちょうど3年前に初めて訪ねた「化石の森」。広い青葉の森のなかで、かなり端にあるためなかなかそこまで行く機会がないのですが、数少ない「化石の森」訪問はいつも4月下旬から5月上旬のこの時期です。2012年には来ましたが、2013年は崖崩れで通行止めになっていたりして、行けなくなっていると、よけいに気になる・・・という状況が続いていました。

そしてようやくこの日、久しぶりに「化石の森」へ行くことができました。

E-M1, P4200042
17.0mm F4.0, 1/1250sec, ISO400

化石の森へ降りていく途中には崖崩れのあとがあり、その上に今風の手すりつき階段が設けられていました。

E-M1, P4200043
22.0mm F4.0, 1/640sec, ISO400

下まで降りてくると、左手に崖のあいだから落ちる小さな滝と、広瀬川へつづく沢の流れが見えてきます。

E-M1, P4200046
 35.0mm F4.0, 1/800sec, ISO400

沢へ降りる小さな崖の斜面には、タチツボスミレ。
街でもよくみかけるありふれたスミレですが、森の中で見ると違った雰囲気があります。

沢沿いにすこし降りていき、沢を渡った向かい側の斜面には「お宝」があります。

E-M1, P4200055
40.0mm F4.0, 1/640sec, ISO400

「ヤマエンゴサク」です。
3年前に来たときは5月の連休の時期だったので、花の盛りをやや過ぎてしまったタイミングでしたが、今回は逆に咲き始めの時期で、つぼみも見ることができました。

E-M1, P4200061
40.0mm F4.0, 1/800sec, ISO400

独特の形をした長い花が下を向いていますが、斜面に咲いているので簡単に下から撮ることができます。

この時期の化石の森では、このほかにもエンレイソウやネコノメソウ、セントウソウなど、いろんな花が楽しめます。

カタクリのみち -2014/04/20青葉の森

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

仙台市青葉区、青葉の森にはいたるところにカタクリがあります。
なかでも、森のまんなか辺りのエリアは、一面にカタクリの花が咲き、その散策路は「カタクリのみち」と名付けられています。

いつもはもっと山の上のあたりを歩くことが多いのでこの時期に訪れることは少なかったのですが、今回この時期としては珍しく「カタクリのみち」を歩くこととなりました。

花の時期としてはピークを少し過ぎてしまっていましたが、まだまだ紫の花を楽しむことはできました。

E-M1, P4200018
 40.0mm F4.0, 1/2000sec, ISO400

散策路を沢から上がって開けた場所に出ると、一面カタクリの花です。
落ち葉が多いのでちょっと見にくいかもしれませんが・・・

E-M1, P4200023
 29.0mm F4.0, 1/1600sec, ISO400

散策路のキワまでカタクリの花です。

E-M1, P4200024
40.0mm F4.0, 1/1000sec, ISO400

E-M1, P4200025
40.0mm F4.0, 1/1250sec, ISO400

花が終わって、くしゃくしゃになった花びらがまだまとわりついていたり、すっかりとれてめしべと子房だけになったりした姿も、また風情があります。

この時期は、カタクリのほかにも各種のスミレやショウジョウバカマなども楽しめますし、もう少しすればイカリソウやヒメシャガなども咲いてきます。
蚊もいないし、クモの巣に顔を突っ込むこともなく、快適に山の散策を楽しめる良い時期です。