2021年8月12日木曜日

E-M1 MarkIIIとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROでフォーカスブラケット撮影、深度合成 -2021/08/12 良覺院丁公園

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO


E-M1(初代)から入れ替わりで導入した新しいカメラ、E-M1 MarkIIIでぼちぼち試し撮りを始めようかというところですが、前回の記事で良覺院丁公園のシモツケを被写体に試してみたようすを紹介しました。

今回も、同じときに試したフォーカスブラケット撮影の紹介です。今回の被写体はハキダメギクです。

周辺のようすはこんな感じです。

P8120087

12.0mm F2.8, 1/640sec, ISO800


小さな花が3つ。花に対して葉がちょっと大きめです。

まずはふつうに1ショット。

P8120088

40.0mm F2.8, 1/1000sec, ISO800


3つの花のうち、右下のカメラに一番近いものにピントを合わせています。

ほかの花2つはピントが合っていません。花の下の葉はこちらに向かって伸びているのですが、ピントを合わせた花と同じ距離にあるあたりから少しでも前後にずれるとすぐにピントがずれます。

この被写体に対して、フォーカスブラケット撮影を試してみました。

E-M1 MarkIIIでは、撮影枚数が3~15枚で1枚刻み、フォーカス間隔が「狭い」1から「広い」10まで10段階に設定可能となっています。

この「間隔」の広さがなかなかイメージ湧かないです。細かすぎるとピントが合う範囲が狭くなりすぎて深度合成する意味が薄れるし、粗すぎると隣同士の合焦範囲が重ならなくて、合焦とピンぼけが波打つようになってしまう・・・トライ&エラーで条件を出すしかないのかもしれませんが、とりあえず今回は最大枚数の15枚撮影、間隔は真ん中の「5」に設定しました。

ブラケット撮影すると、最初の1枚目はピントを合わせた通りに撮影、そのあと手前にずらして、合焦ポイントを挟んで後ろに向かってピントをずらしながら連続撮影します。

それではまず最初の1枚。

P8120105

40.0mm F2.8, 1/1250sec, ISO800

やはり右下の花にピントを合わせました。そのあと手前に伸びる葉の先端付近から後ろに向かってフォーカス位置をずらして撮影していきます。そして

P8120110

5枚目です。花にピントが来るひとつ手前です。葉を切り取って見てみます。


花までの距離より少し手前の葉の一部にピントが合っています。

その次では・・・

P8120111

このショットが目的の花にピントが合ったショットになるはずなのですが、切り取って見ると


アップで見ると、わずかに後ピンで、一番右の花びらにピントが来ています。

もしかしたら、最初にピントを合わせてブラケット撮影に入ってから、カメラをもつ手が前後に動いてしまったか、被写体自体が風で動いたかのどちらかでしょう。

そしてその次の1枚ではどうなっているか・・・

P8120112

ピント位置は、


後ろの花にジャストピント。こうしてみると、ピント位置をずらす間隔が少々広かったかもしれません。

さて、この後も数枚撮影して、合計15枚の写真を深度合成処理します。その結果がこちら。

P8120120

全体的にピントが合いました。


3つの花すべてにピントが合っているのですが、手前の花については先ほど見たように手前の花が前後のピント位置の狭間で、イマイチピントがビシッと来ていないのが残念です。

しかし、手前の葉について見てみると、


一枚の葉の手前から奥まで、全体的にピントが合っているように見えます。しかし花の様子を見ると、ピント位置の間隔に対して被写界深度の幅が狭いようです。

もう一段絞りを絞ってF3.5か4.0にしたほうが良かったかもしれません。ただしそうすると、背景のボケ具合が変わるので、もう少し左に回って背景に写るものまでの距離が遠くなるようにするなど、全体的な調整が必要になるかもしれません。

葉の手前がボケてもいいならば、間隔を狭くして3つの花までの距離範囲だけをブラケット撮影すれば良いかもしれませんが、意外と手前に伸びる葉の前後がボケると印象が良くない場合も多いので、難しいところです。

背景を気にしないのであれば、絞りを絞ってブラケットでなく1枚撮りにしてしまっても問題ないかも。

ブラケット撮影、深度合成の例としては被写体があまり良くなかったかもしれません・・・

OM-D E-M1 MarkIIIでの初撮りは良覺院丁公園のシモツケの花 -2021/08/12

一週間ほど前に、ついに購入したOLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII。

ようやくこの日、外へ持ち出して試し撮りをやってみました。

場所は仙台市青葉区にある良覺院丁公園。

五ッ橋通りの道路に面して、ツツジとともに植えられているシモツケがちょうど咲いていたので、これが最初の被写体に。

レンズはとりあえず、わたしが所有する唯一のM.ZUIKOレンズである12-40mm F2.8 PROを装着。

記念すべき第一号のショットはこちらです。

P8120001
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.9 PRO
40.0mm, F2.8
1/640sec
ISO800

ちょっと左側の背景に色がついてしまっているのが残念ですが・・・
絞りを開放にしているので、ピントが合っているのは最前列の花だけです。

ここで、絞りは開放にしたまま「AFブラケット」撮影にチャレンジしてみることに。
いままで使っていた初代E-M1でも、ファームアップによって手持ちAFブランケット撮影が可能となっていたので、何度か試したことはあります。

さて、まずは通常の1ショット撮影。

P8120022
40.0mm, F2.8
1/160sec
ISO800

ちょっと背景が暗かったので、被写体のほうがすこしオーバー加減になってしまいました。
少し調整を入れたのがこちら。

P8120022(tone curve調整)

このフレームで、AFブラケット撮影し、合成された画像がこちら。

P8120037
手持ち撮影でのブランケット撮影なので、周辺が少しカットされてしまいます。
そしてこの合成ショットはJPEGファイルのみ記録されます。

花のあたりを拡大して見てみると・・・

P8120037(1600x1200 trimmed)

手前の花から後ろの花のしべまで、ピントが合ってます。
こちらも、ちょっと露出がオーバー気味だったので、調整しました。

P8120037(tone curve調整)

まずまずの出来です。
この日は、ほかにもいくつか被写体を選んで撮影テストを行いましたので、また別の記事で改めて紹介しようと思います。




2021年8月7日土曜日

悪魔のタイムセール、そして

 最近、yodobashi.comで急に値下げされたOLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII。

キタムラでもチェックしたら、まったく同じ価格になっていました。

これは自由競争というよりは、メーカーからの何らかの情報が販売側にまわっているのか?などと余計なことを考えてしまいます。


そして、店舗の様子を見に仙台駅前のヨドバシカメラマルチメディア仙台へ行ってみました。

すると、店舗でもやはりネットと同じ価格になっていましたが、さらに「21時までのタイムセール、表示価格からさらに5,000円引」と。

ほかにもいくつか、タイムセールで値引きされているものもありましたが、これにはなにか意味があるのだろうか。


キタムラでは、「なんでも下取りで12,000円」となっていて、いま私が持っているOM-D E-M1(初代)の通常下取り価格は最高13,800円とされていました。

箱や付属品の一部が欠品していたり、乱暴に扱って小さい傷や塗装の剥がれなどが目立つ外観を考えると、とても最高価格で引き取ってもらえるとは思えませんので、これはちょっと魅力。

しかし、キタムラではポイント還元などがないので、ヨドバシの10%還元は大きい。


・・・いろいろ悩み、結局ヨドバシで初代E-M1に加えて、古いフォーサーズ機2台(E-420, E-620)とE-620用の縦グリ、バッテリー、そしてZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6などもろもろ買取してもらって、たまっていたゴールドポイントを使って、購入することに決めました。


古い機材の買い取り価格は、全部で11,600円でした。初代E-M1ボディは7,000円・・・なんとも悲しい価格ですが、MarkIIならまだしも初代で、完動するとはいえ付属品が足りず見映えも悪いとあっては、それが妥当なのかもしれません。


ちなみに、今回手放したフォーサーズレンズ、OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6は、わりとすぐに50-200mm F2.8-3.5 SWDレンズが導入されてから出番がなくなってしまったのですが、価格が安かったのとMFで0.96mまで寄ることができて、等倍相当のテレマクロレンズとしても使えるというところが魅力に感じて買ったように記憶しています。

手ぶれ補正機構のないE-420では使わず、E-620で使っていたもののこれがオールドOMレンズ用ボディになったことにより活躍の場を失ってしまいました。AFが遅くてよく迷うのと、MFにしたときのフォーカシングがモーターで「ガガッ」とスムーズでなかったのも、単名だった要因です。

それでも、いくらかこのブログの記事にしたトピックはありました。


おそらく、これまで手にしてきたデジタル一眼レフ、ミラーレスカメラのなかでいちばん活躍したのはE-620だったと思います。さまざまなOMマウントオールドレンズやKマウントオールドレンズ、フォーサーズのZUIKO DIGITALレンズを使って、いろいろなことを試したり、じっくりと考えて撮影したり。

このカメラを使った撮影がいちばん「ていねい」だったようにも思います。今のカメラは手軽で歩留まりもよいせいか、雑になることもしばしばです。せっかく以前のカメラよりも技術が高まっているので、それに頼り切るのではなく、じっくりていねいに使っていきたいと思います。


「OLYMPUS」社としての最後のマイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラであるE-M1 MarkIIIがどれほど活躍するか・・・また今回手放した初代と比べてどれほど性能アップ、使い勝手アップしているのか、楽しみです。

2021年8月5日木曜日

OM-D E-M1 Mark IVがついに?

たまたまヨドバシカメラのHPを見てみたら、OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIボディが値下げしていました。

これまでは、オリンパスオンラインショップと同じ217,800円だったはずなのに、なんと184,800円になっています。

この値下げ、もしかしたら近々後継機が発売になる前触れなのではないか?!などと期待してしまいます。

さて、どうなるでしょうか。