2012年12月30日日曜日

RICOH GXRの落ち着き先について考える

この年末の一大イベントとして、

「お散歩カメラ」を1年あまり勤めてくれたRICOH GXR (カメラユニットS10 24-72mm F2.5-4.4VCつき)のOLYMPUS STYLUS XZ-2への更新

がありました。
ほぼ同じ大きさ、重さで使い方もまるっきりカブってしまうこの両者。
普通に考えれば新旧交代で、旧世代は去るのみ・・・なのですが、それはいかにももったいない。

なんとか現役を続けてもらうような使い方はないものだろうか?と考えてみますに、もともとこのGXRを導入したとき(2011年11月30日でした)には、おなじRICOHのGR Digital IVという28mm単焦点コンパクトカメラにしようかと思ったときに、いくら画質に定評があるとはいっても広角単焦点というかなり割り切ったシステムで私のフォトスタイルをカバーしうるか?という不安から、カメラユニット交換可能なGXR、その「様子見」としてのS10ユニット導入だったわけです。

その後、GXR用の28mm単焦点カメラユニットA12 28mm F2.5は必要性を感じなくなり(というか、S10の24-72mmというズームで十分カバーされ、画質も不満がなかったわけです)、ずっとこのカメラは24-72mm標準ズーム付きカメラとして日常、出張先で活躍し、3400ショットあまりの映像を記録してきました。

おそらくその役目は、そっくりXZ-2に引き継がれることになるわけですが、せっかくのユニット交換式なので、一時期少し検討したこともあるMOUNT A12導入を再検討してみてはどうかと思い立ったのです。

このユニットは、23.6×15.7mmの大型 CMOSセンサーを装備したライカのMマウントで各種レンズを装着可能なマウントユニットです。マウントアダプターを使えば、OLYMPUS OMやKマウントのレンズも利用可能です。
この撮像素子サイズ、23.6×15.7mmというのは、いわゆるAPS-Cといわれるサイズに相当します。フォーサーズの場合は17.3×13.0mmなので、一回り大きいですね。

このA12マウントユニットを導入して、たとえばRICOHのオールドレンズ、XR RIKENON 50mm F2をつけてみたり、ここに中間リングを入れてマクロを楽しんだりできそうです。
MFアシスト機構もついているようなので、ピント合わせも快適かもしれません。そうなると、電子ビューファインダーも欲しくなってきますが、これは一度実際に装着して試してみたことがあるのですが、見え方は決して良いものではありませんでした(OLYMPUS OM-D E-M5などと比べてしまうと、欲しくなくなります)。

もしくは、現在所有しているS10ユニットにコンバージョンレンズをつけて、さらにズーム域を拡大してしまうというのも手かもしれません。
現在、手持ちのすべてのシステムをみても、もっとも広角アングルで撮れるのは35mm換算で24mmまで。ここに、もしS10用のワイドコンバージョンレンズDW6を装着すれば、なんと19mm相当の超広角が実現します。
A12レンズユニットではAPS-Cサイズのセンサーが使われているので、そこに装着したレンズの焦点距離は、35mm換算すれば実値の約1.5倍となります。したがって、24mmレンズをつけても36mm相当ということになります。S10+DW6の19mm相当に対向するには、19×2/3=約13mmのレンズが必要ということに。これは非現実的です。

望遠側を伸ばして使うという手も考えられますが、テレコンバーターレンズTC-1では135mm相当までしか望遠になりません。これは中途半端です。
P10 28-300mm F3.5-5.6VCユニットを新たに導入するか、A12レンズユニットに望遠レンズをつけるという手もありますがどうでしょうか。画質と使い勝手次第、そして投資額次第ということになりそうです。

ちょっと悩みますが、ヨドバシカメラ仙台店などへいきますと、このRICOH GXRシステムがかなり力を入れて展示されており(ハクバから出されているGXR用ボディーケースなんかも、レジ横のガラスケースに色違いで2種類も展示されていたりします!)、発売からだいぶ日が経っている(ボディは2009年12月、S10とのセットは2010年7月)にもかかわらず、やはり売れているのか(はたまた売り場担当者の単なる趣味か?)、こういうのを見ると、新しいものが入ったからといってかんたんにお払い箱にしてしまうのは気が引けます。

なんとか、このカメラならではの活躍の場をつくってやりたいと思います。

新旧お散歩撮影用カメラの比較

現在、「気合いを入れて」撮るときはOLYMPUS Eシリーズのフォーサーズ一眼レフカメラ、お散歩の時など「気軽に」撮るときはRICOH GXRに最もオーソドックスな標準ズームユニットS10 24-72mm F2.5-4.4VCをつけたセットで臨みます。

この「お散歩のお供」カメラを、先日OLYMPUS XZ-2に更新しました。

まずは、現在愛用しているGXR+S10のスペックを確認し、XZ-2と比較していくことにしたいと思います。

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RICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4VC

外形・寸法:113.9mm(幅)×70.2mm(高さ)×44.4mm(奥行き)(突起部含まず)
質量:約325g(バッテリー/メモリーカード/ネックストラップ/端子キャップ/レンズキャップ除く)
バッテリーの重さが入っていないので、実際にはもう少し重くなると思います。(バッテリーの重量の値は見つけられませんでした)

映像部分
画素数:約1000万画素
撮像素子:1/1.7型CCD(総画素数1040万画素)

レンズ
実焦点距離:5.1mm~15.3mm(35mm換算値24~72mm)
F値:F2.5(W)~F4.4(T)(開放F値)
撮影距離(レンズ先端より):通常撮影時:約30cm~∞、マクロ撮影時:約1cm~∞(広角)、約4cm~∞(望遠)、約1cm~∞(ズームマクロ)
動画は撮影できません

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これに対して、

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STYLUS XZ-2
寸法:113mm×65.4mm×48mm(CIPA準拠 幅×高さ×奥行き 突起部含まず)
質量:346g(CIPA準拠 付属充電池およびメモリーカード含む)
※寸法はGXR+S10とほぼ同じ、質量はバッテリーとメモリー分込みなので、こちらもほぼ同じです

映像部分
画素数:1200万画素
撮像素子:1/1.7型 CMOSセンサー
※センサーサイズは同じですが、GXR+S10はCCD、XZ-2はCMOSという違いがあります

レンズ
焦点距離:6mm~24mm(35mm換算28mm~112mm)
開放F値:W1.8~T2.5
撮影範囲(レンズ先端より):通常:W5cm~∞、T20cm~∞、スーパーマクロ:1cm~60cm(W端固定)
動画が撮れる(これは現在メリットとはなりませんが、将来はどうなるか分かりません)

~~~
XZ-2がGXRに対して見劣りする点として挙げられるのは
1.広角端が少々ワイド不足(28mm相当までしかいかない)
2.スーパーマクロが広角端固定で、望遠側では20センチまでしか寄れない(GXRでは望遠端(ただし72mm相当ですが)でも4センチまで寄れる)
ですが、よく考えてみれば

1.の広角側へのひろがりが制限されるのはあきらめるとして、2.のマクロ撮影の点では望遠端112mm相当で20センチまで寄れるというのは、いつもフォーサーズでOM ZUIKO 50mm F3.5マクロレンズなどで撮っているのと感覚的には同じことなんですよね、実は。
100mm相当で23センチまで寄って撮るわけですから。
そう考えると、望遠端でスーパーマクロが機能するとしても、そこまでアップで撮ることはまずないでしょうと。

そういう観点から比較すれば、XZ-2がどれも機能更新となるわけです。(広角端の後退を除けば)

それではもう、GXRの出番はまったくなくなるのかといえば・・・どうなんでしょう?

2012年12月29日土曜日

OLYMPUS XZ-2導入決定

かつて、
かなりの苦悩と葛藤の末RICOH GXRを購入
というトピックがありました。

そして購入から1年あまり、気合いを入れない普段のスナップにはかなりこのRICOH GXRが活躍しました。(このブログではあまり話題に出ませんでしたが)

なかなかの画質であり、操作性もよく、気に入って使っていましたが
望遠側がもう少し欲しい(S10カメラユニットでは72mm相当まで)
暗い場所でもう少しがんばって欲しい(高感度撮影時の画質、手ブレ抑制)
ここへきて急にバッテリー切れが早くなった
など、些細な不満はありました。

ここぞ!というときの勝負機は現在OLYMPUS E-5を中心とするフォーサーズ一眼レフシステムですが、気軽なスナップ用のカメラを更新しようと考えました。

そうなると、またもや
ミラーレス一眼のOLYMPUS PENか
コンパクトデジタルカメラか
で悩むことになりました。

とくに、コンパクトデジカメでは
防水、耐ショック性を高めたToughシリーズのTG-1と、
一眼並みの画質が売りの高級コンパクトデジカメ、XZ-2とで
また悩みます。

Toughシリーズは以前から気になっていましたが、このTG-1は明るいレンズを搭載して使い勝手も向上したようで、こういうのもいいのではないかと。
一方、XZ-2はスナップ用としてはちょっと仰々しすぎるかな?と思って前代XZ-1発売のときは避けていたのですが、今使っているRICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4VCとくらべて大きさ重さもほぼ同じ、画質は文句なし、そして望遠端が112mm相当まで伸び、これまでの不満も解消(といっても逆に広角端が24mm相当から28mm相当へスペックダウンしてしまいますが)、高感度撮影にも強くて強力な手ブレ補正もある。
PENを導入する場合を考えれば、現在のフォーサーズ一眼レフと「キャラがかぶる」ことも少ないのではないか。

オリンパスオンラインショップのポイントも、5万ポイントあまりが年内で期限切れになってしまうということと、12月27日まで通常15%が上限のポイント使用が、20%まで使えるキャンペーン中ということで、思い切って購入することにしました。

発注は12月24日夜。
まあ、発送・到着は年明けだろうなあ、と思っていたらなんと!
12月27日に届いてしまいました。

初レリーズはまだですが、これからが楽しみです。

2012年12月11日火曜日

遅ればせながらドラマチックトーン

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWD

去年(2011年)の大晦日に購入した、OLYMPUS E-5
このカメラには、アートフィルターの新しいバリエーションとして「ドラマチックトーン」なるものが装備されています。
発売当初から、このアートフィルターが「ウリ」のひとつだったわけですが、私はいままで1年近く使ってきて、一度もこのドラマチックトーンを試したことがありませんでした。
それは、私の中に「写真は記録」という気持ちが強くて、「このアートフィルターを使うのは芸術家だけ。私には無縁の機能だ」と思っていたからです。

2012年12月1日から1週間、出張でフランスのレンヌに行きました。
昼間はもちろん用務先であるレンヌ大学へ出向き、用務をこなすわけで・・・自然、オプションである趣味に許される時間は朝か夜となってしまうわけです。

この時期、フランス北部地方は夜明けが遅く、朝8時くらいまであたりは薄暗いです。
それでも、出かける前にレンヌ旧市街のあたりを歩いてシャッターを切ります。

でもどうしても・・・

E-5, PC060405(original)
こんな風になってしまいます。
夜が明ける微妙な時間帯では、空の感じもつぶしたくないし、街の風景も明るくしたい。
でもコントラストが大きすぎて、うまく行きませんでした。

この写真も、いつもなら「あ~あ、ダメだった」と、即ボツになっていたところでした。
ふと、どうせボツになるならアートフィルターで遊んじゃえ!と、偶然ドラマチックトーンをかけてみたのです。
そうすると、

dramatic-toneかけ
なんと、真っ黒につぶれていた建物のディテールが鮮やかに浮かび出て、しかも空の感じもきっちり出ている!
やっぱりどこか、芸術家気取りな雰囲気が出てしまっているように感じられるものの、ボツ写真が一転!ちゃんと人に見せられる作品になってしまうとは・・・

被写体が「異国の街」というのも、なんだか私の中で許せてしまうように思われます。

この一枚をきっかけに、いろいろと「ドラマチックトーン」で遊んでみたくなったきっかけを与えられました。

そして、エクスカーションで連れて行ってもらったモン・サン・ミッシェルで、このドラマチックトーン効果が絶大に発揮されることとなりました。

到着直後に撮った写真・・・

E-5, PC060479(original)
ちょうど真後ろから日が射してきたので、カメラを構える自分の姿もフレームに入れて、「“脱”観光記念写真」を狙った一枚です。
それでも、なんだかありきたりな記念写真感は否めません。
そこで、この写真にドラマチックトーンをかけてみました。

dramatic-toneかけ
すると、印象は一変しました。
とくに、空のダイナミックさがググッときます。
快晴よりも、晴れ間が残りながらちょこちょこ雲がいるというくらいの空がちょうどよい感じがしますね。

この写真は、フォトパスにも投稿させていただきました。
作品のページはこちらです。

まだまだ、ドラマチックトーン初心者ですが、これからこのアートフィルターへの向き不向きや効果的な露出条件などを少しずつ検討していきたいと思います。

2012年11月29日木曜日

FotoPusに投稿

最近、OLYMPUS E-5とオールドレンズの組合せで遊んでません。
E-5の出番自体も最近は少なめで、専らRICOH GXR (S10 24-72mm F2.5-4.4VC付き)が活躍しています。

オリンパスイメージングのフォトコミュニティサイト、FotoPus(フォトパス)への写真投稿も、10月のパリ滞在中に撮ったいくつかの作品だけで、国内(?)の作品は夏以来、世に送り出していませんでした。

先週末(11月24日)に、仙台市青葉区の東北大学片平キャンパスで撮った紅葉を組写真にして投稿しました。

作品はこちら

今年の紅葉は、なんとなく色のつきかたがイマイチという印象が強いですが、それでも探して工夫すればなんとかなるんじゃないかとがんばってみた作品です。

E-5, PB240243
OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWD
F5.6, 1/250sec, ISO400

組写真には、北門の近くにあるメタセコイア並木の写真も入れました。
このメタセコイア並木については、別ブログの記事で紹介しましたのでそちらもどうぞ。

2012年11月18日日曜日

FotoPusへパリでの写真を投稿

パリで撮ってきた写真を1枚、FotoPusに投稿しました。


ルーブル宮の西側にあるチュイルリー公園には、たくさんの彫刻があります。みなさん、(たぶん意味があるのでしょうが)ふだんあまりみかけないポーズです。おもしろいなあ、と見回しながら歩いていると、ちょうど頭の上にハトが乗っている彫刻を見つけました。


完全に主役はハトです。
朝の太陽に向かって、決意をあらたにしているようにも見えます。
彫刻のおじさん(?)は、ちいさなハトの重みにも耐えられない、というふうに苦しそうです。

パリで撮ってきた写真は、E-5で撮ったものだけでも(ボツを含めてですが)1100ショットを超えました。全く整理が出来ていないものも多いので、これからぼちぼち整理して、FotoPusに投稿したりブログで紹介したりしようと思います。

PhotoPusに投稿した作品のページはこちらです。

2012年11月10日土曜日

かなり久々の更新~パリでの写真をFotoPusに投稿

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

8月末からパタッと記事の更新が途絶えておりました。
気がつけばすでに11月。

その間に、1ヶ月ほどパリに出張しておりました。
9月24日から10月20日までです。

RICOH GXR & S10 24-72mm F2.5-4.4VCと
OLYMPUS E-5 & ZD 12-60mm F2.8-4.0SWDを持っていきました。

ショット数は相当ですが、ボツも多くて、使えるショットはそれほどでもなさそうです・・・というのは、まだ整理が終わっていないからよく分からないのです。

E-5で撮影した写真は、いくつかFotoPusに投稿しました。

最初に投稿したのは、パリでお世話になった大学の建物、そしてちょうど空を横切った飛行機です。建物の直線と飛行機雲の直線がクロスしようかという瞬間。
投稿写真はこちらをご覧ください。



パリ滞在中、スカッと晴れた日は少なかったのですが、たまに晴れると空を飛び交う飛行機雲がやたら目につきました。

2作品目は、有名な「パレ・ロワイヤル」という庭園です。
この日も天気が悪くて、ベンチには人影がなく、ハトに占領されてしまった・・・という風景です。
投稿写真はこちら



最後は、教会で撮った組写真。
午後3時とか4時とか、夕方だったと思いますが、ステンドグラスのはめ込まれた窓から射し込む陽の光がかなりきれいでした。
投稿写真はこちら



パリでの毎日の暮らしぶりは楽天の日記ブログに書いてます。
出発日の記事から順に見ていっていただければと思います。

2012年8月25日土曜日

赤とんぼといえば、夏?秋? -2012/08/21良覺院丁公園

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

月に二回、火曜日に一般公開される緑水庵の庭園。
8月21日(火)、今月二度目の公開でした。

去年の震災で被害を受けた池も、春には修理を終えて・・・いたはずだと思っていたのですが、まだだったようです。

それでも、何枚かシャッターを切り、裏口の扉からとなりの良覺院丁公園へ出てみると、

E-5, P8218802
60mm, F4.0開放, 1/200sec (+0.7EV), ISO400

やはりさすがはデジタルレンズ、丸ボケがきちんと端まで丸いです。
公園の木々の向こうは仙台片平五橋通線(通称「五橋通り」)を挟んで青葉消防署片平出張所です。

トリミングして6x6の正方形にしていますが、もともとは横位置で撮ったものです。


どちらがよいか・・・
とりあえず、正方形のほうをFotoPusに投稿しました。フルサイズはこちらでご覧ください。
また、このときの状況は別のブログ記事に書きましたので、そちらもどうぞ。

街では、赤とんぼが飛び交っていますが、これは風物詩としては夏なのか、秋なのか・・・?
ナツアカネとアキアカネがいて、前者は夏、そして後者は秋に出てくるのかと思っていたのですが、実はどちらも同じ時期に羽化しているとのこと。

違いは、ナツアカネは平地で羽化してその周辺に留まるのに対し、アキアカネは同じく平地で羽化するけれども、暑さを避けて(?)山間へ移動、涼しくなってきた頃に平地へ戻ってくる・・・という点のようです。
もちろん外見にも違いがありますが、これはパッと見ただけではわからないですね。
胸の脇の模様、しかもほんのちょっとの違い。

今回撮影したトンボは、幸いはっきり写っていたのでちゃんと判別できました。

2012年8月18日土曜日

E-420、AF動作せず

デジタル一眼レフカメラデビューから大変お世話になっている
OLYMPUS E-420。

ほとんど、カメラ店の店頭で一目惚れ、衝動買いに近い
おつきあいの始まりでした。

2007年初夏のことです。

そして2009年にE-620を購入してからは、メイン機からサブ機へとポジションをシフトし、主にE-620でアップのマクロ撮影をしているときのスナップショット撮影用という位置づけに。

さらには、弱点だったMF操作性の問題を改善するために、
ファインダー覗き窓へのマグニファイングアイピース装着
スプリットプリズム付きフォーカシングスクリーンへの換装
グリップ感向上のためのボディージャケット装着
で、ほぼ完成に近いMF専用機となりました。

以降は、AFでの撮影はほぼ皆無となり、OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8やAUTO-W 28mm F2.8、TAMRON SP 28-105mm F2.8 LD Aspherical IF、そしてRICOH XR RIKENON 50mm F2/Lなどのレンズたちとのコンビネーションで、気軽な撮影をメインに
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDレンズと組み合わせてAF撮影テストを行った以外は、一貫してMFでやってきました。

しかし、RICOH GXRを導入した2011年11月末からはこのカメラがお散歩スナップや朝の通勤スナップ担当になり、OLYMPUS E-5を導入した2011年末からは(実に大晦日購入、実質2012年明け早々)、これ一台でマクロからワイド、テレまでオールラウンドにこなすようになってしまい、E-420はおろか、E-620すらも出番が激減している現状に。

いままでにも何度か考えたことなのですが、いっそのこと
Panasonic製のレンズ内手ブレ補正機構付き4/3レンズでAFスナップ専用機にしてしまう
というのはどうかと。

そこで、久しぶりにキットレンズのOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6をつけてAF動作の確認をしてみることに。すると・・・動かない

色々試してみてわかったのは、S-AFはダメ、C-AFは動く、ということ。
ずいぶん長い間、AFを使っていなかったので、いつからこんなことになってしまったのかわかりませんが、お金をかけて修理するというのも大げさだし、S-AF使用不可の状態で新しいレンズを買うのももったいない気がします。

なんとか、E-420の出番をつくってあげたいと思うのですが・・・
E-5では作れない絵を追求するしかないでしょう。
いまのところ考えているのは、暗いバックに白や黄色の小さな花や波打つ花びらをもつ花をアップで撮ったときの独特なこってりした油絵のようなムード。

ここで少し、過去の写真から引っ張り出してみます。
レンズはRICOH XR RIKENON 50mm F2Lです。

E-420, P5264686

E-420, P5264689
この2枚は、ヘビイチゴの花と実です。花のほうはちょっと盛りを過ぎた感があり、実のほうはこれから熟してくるまだ若いものです。
撮影日は2011年5月26日、撮影地は東北大学片平キャンパス。

E-420, P5264721

E-420, P5264722
こちらの2枚はシャガの花です。
撮影日は上のヘビイチゴと同じ、撮影地も同じく東北大学片平キャンパスですが、片平会館の玄関前に植えられている大群落だったと記憶しています。

E-420, P5264713
引いて絞ると、「ならでは」感がグッと薄れてしまいます。これでは、E-420, RIKENON 50mm F2Lを組み合わせた甲斐がありません。
やはり、絞りを開けてググッと寄ってこそ、このカメラ(撮像素子、グラフィックエンジン)とレンズの個性が前面に出るのだと思います。

なんとか出番が増えるよう、考えてみたいです。

2012年8月11日土曜日

【速報!青葉の森】クルマユリちょうど満開 -2012/08/11

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

一年ぶりに、青葉の森でクルマユリの花に出会えました。
先週行ったときはまだ時期が早くて、つぼみの状態でした。

今日はタイミングもばっちり。
去年の今頃に出会ったクルマユリと同じ株だと思うのですが、去年はまだてっぺんの一輪だけがつぼみでしたが、今回は花がすべて開いていました。

オレンジも鮮やか、ちょっと薄暗い森の中でひときわ目立っていました。

E-5, P8118352
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/1250sec (-0.7EV), ISO800

写真に撮ってみると、実際に目で見るよりも少しオレンジがきつめに出るようです。もう少し黄色い感じのオレンジだったのですが、赤みが強いです。

オレンジで小さめの花をつけるユリには、このクルマユリのほかにコオニユリもありますが、葉のつきかたで見分けられます。

クルマユリはその名の通り、茎の下の部分につく葉が「輪生」します。これが歯車のように見えるのです。

E-5, P8118331
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/250sec (-1.0EV), ISO800

上の写真では大きなほかの植物の葉の下に隠れて見にくいですが、ちゃんと輪生しています。

E-5, P8118332
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/200sec (-1.0EV), ISO800

この写真では、左下のほうに輪生したくるまの葉、上のほうに互生した葉が見えると思います。
RICOH XR RIKENON 50mm F2Lレンズで撮ると、少しコントラストがつきすぎてしまうようなので、RAW現像処理の際に少しコントラストを下げてみました。

さて、この花を撮らせてみたいレンズ、RICOH XR RIKENON 135mm F2.8を持っていきましたので、何枚か撮影しました。

去年は、OLYMPUS E-620ボディにOLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5レンズをつけて撮影しました。このOMマクロレンズは、単体では使用できず、ボディとのあいだにベローズまたはエクステンションチューブをつけなければならない特殊なレンズです。このレンズはOLYMPUSが誇るマクロレンズだけあって、描写性能は文句なしです。それに対して、今回は同じ焦点距離ではあるものの、ごくごく平凡なRIKENONレンズ。さあ、どうでしょうか。

E-5, P8118335
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
F2.8開放, 1/400sec (-1.0EV), ISO800

ついでに、少し絞って撮った写真も載せます。

E-5, P8118338
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
F4, 1/200sec (-1.0EV), ISO800

やはり、絞り開放では収差によるにじみが出ます。花が光っていて背景が暗いので余計に目立ちます。F4まで絞るとずいぶん改善されますが、全体的にソフトな感じになりますね。

写りの「甘さ」と取れば、オールドレンズの欠点ということになってしまうでしょうが、「味」と見ればこのレンズの個性です。

最後に、RIKENON 50mm F2Lレンズで花にグッと寄って撮った写真を披露します。

E-5, P8118343
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F2開放, 1/640sec (-1.0EV), ISO800

この写真も、コントラストをやや低めに調整しました。・・・でも、なんだかシャープさが失われてしまったような気もします。
比較のために、何も触らずRAW現像したものもあわせて。


~~~
おそらく、次回青葉の森を訪れることができたとしても、そのときにはもう花の時期は終わっているでしょう。

来シーズンはどんな風に撮るか・・・そのときには撮影機材に変化はあるのかもしれません。

2012年8月4日土曜日

ハエドクソウ -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048247
F4, 1/400sec (-1.7EV), ISO800

ハエドクソウは、わざわざ青葉の森へ行かなくとも街中で普通に見られますが、薄暗い森の中で白く小さな花はけっこう目に留まります。

最初に意識して見たのは、瑞鳳殿のふもとにある穴蔵神社の参道ででした。
森の奥のほうではあまり見かけない花なので、もしかしたら最近になって森の中へ紛れ込んだのかもしれません。

E-5, P8048249
F4, 1/200sec (-1.7EV), ISO800

花は小さいので、ただの白い点にしか見えませんが、よく見るとなかなか美しいフォルムです。

ヌスビトハギ -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048229
F4, 1/400sec (-1.7EV), ISO800

青葉の森のこもれび広場入口から入ってすぐの場所には、ヒメキンミズヒキといっしょにヌスビトハギも咲いています。
いくつかに枝分かれした長い茎に、いくつかずつ間隔を置いて咲きます。
風に揺れるので、ピント合わせが本当に難しいです。

上の写真も、ピントの点では満足のいくものではありませんが、ちょうど花と「盗っ人の足袋のあしあと」の形をした若い実が同時に見られる貴重なタイミングです。

E-5, P8048231
F4, 1/250sec (-1.7EV), ISO800

まだつぼみが開いたばかりのものや、まだ小さなつぼみのものもありました。

過去のヌスビトハギ関連記事
2011/08/06撮影
2010/09/11撮影
2010/08/14,29撮影

ヒメキンミズヒキをRIKENON 50mmで -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048222
F2開放, 1/1600sec (-1.0EV), ISO800

青葉の森への入り口はいくつかありますが、私がよく使うのはもっとも標高の高い「こもれび広場」です。4,5台分の小さな駐車場とトイレ、休憩のための東屋があります。

そこから「こもれびのみち」に入るとすぐ、黄色い点々が連なったヒメキンミズヒキがいくつも立ち並んでいました。
何度となく撮影したこのヒメキンミズヒキですが、なかなか思うように撮れません。
今回は、E-5ボディにRIKENON 50mm F2Lレンズをつけて、絞り開放で撮ってみました。

このレンズ、開放にして暗いバックに白や黄色の花をフレーミングして撮ると、シャープなピントを結ぶ像のまわりが収差のためににじみます。これがなかなかいい味を出します。

上の写真ではわかりにくいですが、花の部分をトリミングしてみると


こんな感じです。
F4あたりまで絞ると、「カチッ」という音が聞こえてきそうなほどシャープになります(ちょっと大げさ?)が、このレンズはとくにこういう被写体に対しては、開放が一番と思います。
そのかわり、ピント合わせが大変ですが・・・

森を歩いてざっと見た感じでは、まだまだ花のシーズンはこれからのようですので、じっくりと「引き」で「寄り」で、楽しみたいと思います。

過去のキンミズヒキ関連記事
2011/08/06撮影
2011/08/28撮影(その1)
2011/08/28撮影(その2)

(参考)「ヒメ」なしキンミズヒキ関連
2010/09/19撮影(その1)
2010/09/19撮影(その2)

【速報!青葉の森】クルマユリはまだつぼみ -2012/08/04

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048244
F4, 1/250sec (-1.0EV), ISO800

去年の今頃、青葉の森のこもれび広場入口から「こもれびのみち」を少し下ったところに、みごとなクルマユリを見つけたことがありました(このブログの記事はこちら)。時期もばっちり!

今日は、大いに期待して青葉の森へ出かけました。
入口を入るとすぐ、ヒメキンミズヒキたちが散策路脇にずらっと並んで咲いており、ヌスビトハギハエドクソウも小さな花を木漏れ日に輝かせています。
大きなヤマユリの花も、重たそうにたわんでいました。

さて、お目当てのクルマユリは・・・
まだ早かったようでした。つぼみです。

来週末にタイミング良く咲いていてくれればよいですが・・・

2012年8月3日金曜日

久々にPhotoPus投稿~宮城県準絶滅危惧種ホソバセセリ

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

オリンパスイメージングの写真投稿コミュニティサイト「フォトパス(FotoPus)」。

一番最近写真を投稿したのは、実に今年6月5日。
広瀬川河川敷で撮影した
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8レンズ使用のもの
RICOH XR RIKENON 50mm F2Lレンズ使用のもの
(そのときの状況はこちらの記事で紹介しています)

2ヶ月ほど投稿なしの状況が続きましたが、撮影自体がストップしていたわけではなく
平日、朝の出勤ルートでのスナップと片平近辺でのお昼のお散歩
週末、青葉の森での山歩き
はいつも通りでした。

スナップやお散歩のお供にE-420
森でのマクロ撮影にE-620(オリンパスイメージングの製品情報ページWikipediaページ

と、役割分担していたのが
RICOH GXR購入を機会にこれがE-420の代替
E-5そしてOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWDレンズ購入を機会にE-420とE-620の代替
と、自分のフォトライフの中での役割分担も変わってきました。

最近では、E-5にRIKENON 50mm F2Lレンズをつけてスナップからマクロまでをこなす使い方が気に入っています(記事にもしました)。この組合せだと、ピント合わせ(もちろんマニュアルになります)がやりやすいのがポイントです。

そんななか、久々にFotoPusへ投稿したのもやはり、E-5&RIKENON 50mm F2Lコンビ。

E-5, P7298154
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)使用
F4, 1/200sec (+0.3EV), ISO800
撮影日:2012年7月29日

フルサイズ画像から1280x960枠でトリミングしています。

ヤマユリの花がちょうど開いたタイミングで、薄暗い森に強烈なアクセントを与えていました。
場所は、三居沢入口から上がっていって、森の中を抜け、沢を渡って崖っぷちの松林へ入ろうかという辺りでした。

E-5, P7298139
F2, 1/2000sec (-1.0EV), ISO800

絞りを開放にし、ちょうど右から散策路に直射日光が当たった照り返しが来ていたので、ソフトフォーカスレンズで撮ったようなやわらかい雰囲気が出ました。

近づいてみると、ユリの良い香り。
そしてシジミチョウが一頭。・・・よく見ると、これまでよく見かけたヒメキマダラセセリとは違う模様、クッキリ黒く縁取りされた白い斑点がちりばめられています。

あとで調べてみてびっくり。
宮城県では準絶滅危惧種に指定されている、ホソバセセリでした。
本州の南のほうではふつうに見られるのだそうですが、宮城県では珍しいチョウです。

ヤマユリにやってきたホソバセセリ、けっこう長い時間滞在してくれたので、じっくり観察することができました。

FotoPusへの投稿写真ページはこちらです。

2012年7月15日日曜日

葉を喰う犯人たち~その3、青葉の森にて -2011/07/03

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

葉を喰う犯人シリーズ、今回は第3弾です。

【バックナンバー】
葉を喰う犯人たち~その1、片平にて
葉を喰う犯人たち~その2、青葉の森にて -2012/06/30

今回の舞台もやはり、青葉の森です。
場所も前回とほぼ同じ、沢沿い。

食材となった植物も同じ、おそらくチゴユリ。
ただし、ほぼ1年前の2011年夏のできごとです。

E-420, P7035693
ちょっと引いて撮っているのでわかりにくいかもしれませんが、葉の上でとぐろをまいています。
片平のときのように、とぐろを巻きながら葉を食べているわけではないので、たぶん葉を揺らすと転げ落ちると思います。

この「引き」の一枚を撮る前には、このイモムシ君はせっせと葉を食べていました。その現場写真がこちらです。

E-420, P7035687
葉を端からむしゃむしゃと食べています。
このあと、葉のまんなかまで歩いて行き、くるりととぐろを巻いたというわけです。

実は、1枚目の写真(P7035693)に写っているチゴユリの別の葉(かなり食い尽くされているやつです)の下には、とぐろを巻いた状態で下にぶら下がって葉を食べている、別のイモムシ君もいたのです。
こちらは何枚かシャッターを切ったものの、すべてブレたりピンぼけになったりでボツ。残念です。

さて、このイモムシ君、今年であった彼と同じ仲間かと思っていたのですが、あらためて見てみると全然違う種類であることがわかります。
こちらは将来、どんなチョウ(ガ?)になるのでしょうか。

~~~
【後日追記】
このシリーズ第1弾のその後でもわかったように、この幼虫もやはり、ハバチのなかまで「トガリハチガタハバチ」というそうです。
白の斑点が決め手になりました。

実は、第2弾でご紹介した幼虫も、同じトガリハチガタハバチだということがわかりました。「白斑点がない場合もある」ということです。

葉を虫喰う犯人たち~その2、青葉の森にて -2012/06/30

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

先の記事で、虫喰い犯人発見!の話題に触れました。
現場は東北大学の片平キャンパス内でしたが、今回は青葉の森緑地が舞台。

去る6月30日、いつものようにこもれび広場の駐車場から入ってチゴユリの道を行き、沢沿いに旧わんぱく広場の下へ出るコースを歩いていると、沢沿いの道端で珍しいものを発見。

E-5, P6307100
くるっととぐろを巻いて、葉のまんなかで昼寝(?)している何かの幼虫、イモムシ君。
おそらく葉の先、半分くらいを一気に平らげたのでしょう。

E-5, P6307102
よく見ると、身体に毛は生えていなくて、背中がつや消しの黒に近いねずみ色、おなかは白っぽい。
身体の脇には黒い斑点が一列、たぶん両脇にあるのでしょう。

別角度から見て見ると・・・

E-5, P6307104
とぐろの上にのっけているのはおしりのほうだということがわかります。
頭も真っ黒なので、表情を伺うことはできません。

これはどんな蝶の幼虫なのでしょう?

食べているところを見ることができなかったのは少々残念ですが、珍しいものを見られて良かったです。
しかし、葉の上に堂々と転がっていて、鳥などに狙われないのでしょうか?
黒くて丸いかたまりだから、じっとしていれば虫だと気づかれないのでしょうか?

~~~
【後日追記】
この幼虫君、このあとの第3弾の幼虫君と同じ、「トガリハチガタハバチ」ということが判明いたしました。
大人になってしまうと、それほど興味の湧く被写体ではなくなりますが、やはり幼虫のときは見かけるとレンズを向けたくなってしまいます。

最近はE-5とRIKENON50mmコンビがお気に入り

購入前までは、やれ大きいの、やれ重いのと言っていたOLYMPUS E-5。
去年の大晦日に意を決して購入して以来、今年に入ってからはスナップでのRICOH GXRとともにこのE-5の出番がほとんどとなっています。
常用するようになってみると、大きいだの重いだの考えることはなくなり、それがデフォルトになってしまうから不思議なものです。
久しぶりにE-620なんか出してみると、むしろ物足りないくらい(?)です。E-620のグリップのでっぱりが足りないのが逆に強く意識されてしまうほど。

とくに最近のお気に入りは、RICOH XR RIKENON 50mm F2Lとの組合せ。
RIKENON 50mm F2は「和製ズミクロン」とも呼ばれ、知る人ぞ知るレンズです。
私は中学のときに父親に買ってもらったRICOH XR-500についていた50mm F2Lレンズを30年来使っていますが、これは部品のプラスチック化を進めた廉価版(?)で、オリジナルではありませんでした。
ネットオークションでオリジナルの50mm F2レンズを入手したりしましたが、結局写りに大きな違いがないのと、絞りリングがかたくイマイチだったので、最近はF2Lがほぼ出動率100%です。

かつては、私が初めて手にしたデジタル一眼レフカメラであるOLYMPUS E-420と組合せ、逆付けにしたり接写リング(中間リング)を使ったりしてマクロ撮影を楽しんでいました。
後にOLYMPUS E-620を購入してこれが主力機になってからも、RIKENON 50mm F2レンズはE-420と組み合わせることが多かったです。
そのチョイスの理由はもちろん「写り」なのですが、このボディとレンズの組合せだと、独特の深い味わいが出るのが気に入っていました。

さて、もともとお気に入りなこのRIKENON 50mm F2レンズをE-5と組み合わせてみると、いままで以上に写りがシャープになったような印象を受けました。
絞りを開放にすると、さすがに収差によるにじみが出て、とくに暗いバックに白い花などを撮ると顕著に見られます。しかしそれはE-420と組み合わせたときのようなすさまじさとは違って、「雰囲気をやわらげる」効果を加えますが、かなり控えめな感じです。ボケのすごさもかなりおとなしくなります。

それはそれでおもしろさに欠けるといえなくもないですが、光学ファインダーを覗いてピント合わせをする際にも、ピントの山が掴みやすくなっています。
もちろん、F4くらいまで絞ればカッチリと、OM 50mm F3.5マクロレンズと遜色ない写りです。違いは丸ボケが丸くなるOMマクロ開放絞り撮影に対して、RIKENON F4撮影では6枚の絞り羽根による六角形ボケをどう考えるか、のみ。

普段の「お昼のお散歩」でも、週末の「青葉の森での撮影」でも、最近はこのRIKENONレンズとOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDレンズの2本で行くことが多くなりました。超望遠を多用するような用向きでなければ、これで完全にカバーできます。

今、マイクロフォーサーズカメラの最高峰、OLYMPUS OM-D E-M5を導入しようかどうか迷っているのですが、もしそうなったとしてもRIKENON 50mm F2レンズは活躍し続けることと思います。

葉を虫喰う犯人たち~その1、片平にて

仙台市青葉区片平・・・東北大学片平キャンパスの一角に、旧東北帝国大学理学部生物学教室の標本園だったところがあります。

現在は、生物学教室の建物は放送大学宮城学習センターとなっており、標本園は東北大学金属材料研究所の極低温科学センターや、職員研修所(通称「片平会館」)に囲まれています。

たまたま通りかかった方に聞いた話では、標本園はかつてはもっと立派だったそうで、たくさんの植物が楽しめたそうですが、いまは規模も種類も縮小してしまっているようです。

それでも、何種類か樹木が植えられていて、季節ごとに花や紅葉が楽しめます。
そんな中、普段は地味~な、通りかかっても目が行くこともないような木があります。

E-5, P7147573
on 2012年7月14日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

どこにあるかわかりますでしょうか?
石の門柱(?)のそばに生えている木です。

近づいてみると、良い香りがします。キンモクセイみたいな。
見上げてみると・・・

E-5, P7017251
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

モクセイ科イボタノキ属、イボタノキのなかまだと思われます。
「だと思われます」というのは、イボタノキのなかまにはいくつかあり、この木がどれなのかまだよくわからないからです。

イボタノキ・・・葉が卵状で先端が丸い。花はおしべが花冠から少し出る程度。
ミヤマイボタ・・・葉の先が尖っている。花はおしべが花冠から突き出る。
オオバイボタ・・・葉に光沢があり葉脈が目立つ。花序は大きく、おしべは花冠から突き出る。

イボタノキやオオバイボタは、自生するとすれば比較的暖かい地域だそうです。たぶん標高の高い地域に自生し、北海道にも分布するというミヤマイボタあたりの確率が高い気がしますが。

なにしろここはもと標本園なので、自生している木ではなく、人の手によって持ち込まれ植えられたものと思われます。残念ながら詳しくはよくわかりません。

・・・さて、このイボタノキのなかまの木、葉をよく見るといたるところ虫喰いがありました。なかでも、パンチで穴を開けたような虫喰いがけっこう多い印象です。

E-5, P7017231
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

場所によっては、かじり取られたような虫喰いもありました。

E-5, P7017232
on 2012年7月1日
OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

そして、ついに7月8日!
犯人を見つけました。

E-5, P7087425
on 2012年7月8日
OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm)

まるまる太ったアオムシ君でした。
写真左側の葉が被さっていて最初は見えなかったのですが、近くの花を撮っていて風が吹いたときに「!」

くるっとまるまって食べています。
別角度で見ると・・・

E-5, P7087432
横位置で撮ったものを縦位置にトリミングしています。

脚が前のほうにしかついていないからか、とぐろを巻いたほうが安定するのかもしれません。
また、とぐろをまいてお食事をするから、パンチで穴を開けたような丸い虫喰い穴になるのかもしれません。

葉を揺すってみましたが、しっかり掴んでいて、落ちるようなことはありませんでした。

このアオムシ君、将来どんなチョウになるのでしょうか。
たぶん、ガになることはないと思うのですが・・・

~~~
【後日追記】
この幼虫君の身元が判明しました。
こちらの備忘録ブログにも詳しく記事を書きました(記事こちら)が、実はこの幼虫君、チョウでもガでもなく・・・「コクロハバチ」君でした。

ハチの幼虫は爪付き足が前のほうにある
チョウはうしろのほうにイボイボ足がある

超ざっくりですが、そんな違いがあるそうな。

2012年7月9日月曜日

記事の日付について

最近、このブログへの記事のアップが滞りがちです。
特に、青葉の森でのできごとは季節感の強い内容が多いので、なるべくタイムラグが生じないようにしたいのですが、春から撮り貯めた写真とネタがたくさん眠っています。

時間が取れるときに更新していこうと思うのですが、何ヶ月も前の内容とつい最近の内容が入り交じってしまうと、かなり混乱しそうです。

このブログに限らず、たいていは日時を遡って投稿時刻を設定できますが、それだと最新のアップにもかかわらず過去の記事の中に埋もれてしまいます。

どうしたものか、最近ちょっと悩んでいます。
一応、投稿日と記事の内容の日が違う場合は表題に日付を入れるようにしていますが・・・

いずれはちゃんとしたHPに整理して公開しようと考えているのですが、この調子ではいつ実現することか、大いに心配です。

2012年6月6日水曜日

広瀬川河川敷は花がいっぱい -2012/06/02

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

2012年6月2日(土)、すばらしく天気が良い一日でした。
休みの日でもあったので、普段は朝の出勤時に自転車で通り抜ける
広瀬川の愛宕橋下、七郷堀取水口付近から宮沢橋、そして広瀬橋に至る左岸を歩いて散策しました。

今回は、めずらしくRIKENONレンズのコンビを持ち出します。
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
OLYMPUS E-5ボディの4/3センサーサイズでは、これらのレンズはそれぞれ100mm、270mm相当の中望遠~望遠画角をカバーすることになります。

いつもの通勤路になっている堤防の上の道から河川敷に降りると、遊歩道の両サイドがお花畑のようにきれいです。シロツメクサ、アカツメクサの紅白、ニガナなどの黄色、ハルジオンのピンクや白・・・

せっかく広瀬川河川敷に来たので、その雰囲気がわかる絵作りをしようと、いろいろ考えました。
ただマクロで花をアップで撮るだけでは、「場所」がわからない写真になってしまいます。
そこで、135mmレンズの出番。
E-5, P6026184
 F2.8開放, 1/3200sec, ISO200

太陽は左上から照らしています。いつもの朝の出勤時だと完全に順光(真後ろからの照明)となるので、川面のきらきらは見られないアングルです。
この時間帯ならでは・・・ではないでしょうか。
E-5, P6026188
 F2.8開放, 1/4000sec, ISO200

このレンズは絞りが8枚羽根なので、絞り込むとボケが八角形になります。
そこで今回は、あえて絞りを開放にして「完全な」丸ボケをつくってみました。

やはり絞り開放、しかも光が強い快晴の状況では収差の影響でコントラストやシャープネスはデジタル用のレンズにとてもかないませんが、ソフトなムードが出てそれなりに楽しめる絵面にはなっていると思います。

これらの写真のほか、3枚と組み合わせて
オリンパスイメージングの写真投稿コミュニティサイト、フォトパス(FotoPus)にアルバム投稿しました。よろしければご覧ください>>>こちら

2012年5月28日月曜日

名前が不明のカエル -2012/05/27青葉の森

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2012年5月27日(日)、青葉の森「花木広場」はツツジも終わり、斜面にはヒメシャガが群れて咲いていました。

広場の中を歩いていると、足もとで小さなカエルが跳ねました。
脅かさないように、注意深く地面を見ると・・・

E-5, P5275905
F3.5開放, 1/400sec (-1.0EV), ISO400

・・・ただの地面と草むらにしか見えないかもしれませんが、中央付近をよく見てください。


後ろの大きな枯れ葉と色が似ているのでわかりにくかったかもしれません。
白っぽい地に、緑のまだら模様。
はたしてこれはおとななのかこどもなのか?

・・・と、このカエル、実は2年前にも写真におさめていたことを発見しました。

E-620, P5161708
(撮影日:2010年5月16日、先の記事と同じ日です)
E-620, OM 50mm F3.5 macro
絞り不明、1/250sec, ISO400

これもまた、枯れ葉や枯れ枝に紛れて、どこにいるかわかりにくいですね。


アップにしてみると、ようやく落ちている枯れ枝に佇んでいる姿がわかります。

このカエル、お名前は何というのでしょうか?