2013年9月22日日曜日

OM ZUIKO 65-200mm F4 というレンズ -2013/09/21

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

オリンパスのOM ZUIKOレンズのなかで、65-200mm F4というのは、望遠ズームレンズのなかでもちょっとマイナーなイメージがあります。
しかも、レンズとしての評判もいまいちな感じ。

でも、このレンズには思い入れがあります。というのは・・・

高校2年生のときに、カメラ雑誌「CAPA」のモニタープレゼントに応募してみごとに当選したOM-2 spot/program。
OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズがついていましたが、高校生活で使うにはやはりズームが欲しい。そこで最初に購入したのはCOSINAのOMマウントレンズ、28-70mm F4。
ZUIKOレンズは高かったので、まずは互換レンズから。

そしてついに、望遠レンズも欲しいということで購入したのが、この65-200mmF4レンズだったんです。
なぜか当時は、「望遠ズームレンズは直進式、そしてF値は変わらないヤツ」じゃなければ!というへんな固定観念があり、本当はTamronの70-210mm F2.8とか、Tokinaの80-200mm F2.8が欲しかったのですが、とても手が出せないので、雰囲気が似ている(?)このレンズに。

駅前にあった「カメラのマツシマ」で、オーナーのマツシマススムさん(琵琶湖をフィールドにしているネイチャーフォトカメラマンです)に、「OM 65-200mm買おうと思うんですが、どうですか?」と聞いてみたら「渋いの選ぶねえ」と感心され、ちょっと負けてもらったという思い出もあるのです。

秋の体育祭や九州への修学旅行でCOSINAのレンズと共に大活躍しました。

デジタル一眼レフカメラを導入し、OMレンズのアダプターを手に入れたとき、まっ先にこのレンズを試してみようと思ったのですが・・・なんとカビだらけ。

一度、ヨドバシカメラ仙台店を通じてカビ取りを依頼したのですが、あえなく出戻り。その後神奈川県川崎市にある関東カメラという修理屋さんに持ち込み、「クモリがあって、これはどうしようもないけれど、カビはできる限り取り除きました」とのことで、なんとか思い出のレンズが復活したんです。

折しも2011年3月の震災前後のことでした。

4月に、きれいになって戻ってきたこのレンズで広瀬川のサクラを撮り、予想以上の写りの良さに満足したものの、その後ほとんど出番のない月日が。

そしてこの日、このズームレンズを週末の青葉の森散策にもっていこうと思い立ったわけです。前週にOM 135mm F4.5マクロレンズをもっていって、「やはり望遠も一本あったほうがいいな」という印象があったことと、この65-200mmズームレンズの特徴である「クロースフォーカス」機構も発揮させてみたいという思惑がありました。

E-5ボディにこのレンズを装着するのは初めてです。どんなフォルムになるのでしょうか。

XZ-2, P6225400
 なかなかですね。この写真では、ピントリングをいちばん後ろに引いた望遠端200mmの状態です。フードがついていて、撮影時には引き出して使いますが、そうするとレンズ名の刻印が陰になってしまうので、ここでは引っ込めたままです。

さてこのレンズの特徴である「クロースフォーカス」、何かといいますと・・・
135mmマクロレンズは当然近くに寄ることができますが、通常の135mmレンズでは1.5メートル、200mmレンズでは2メートルくらいというのがふつうです。対してこの65-200mmレンズでは、望遠端の200mm限定ですが、通常の最短撮影距離1.2メートルよりさらにピントリングが回り、85センチまで寄ることができるのです。

XZ-2, P9225401
撮影距離1.2メートルから85センチまでのあいだは、200mmにしたときのみピントリングが回るようになっています。
ピントリングは結構太いですが、ボディそのものは割と細身です。

XZ-2, P9225403
なかなかかっこいいです。
さて、このコンビネーションでいざ青葉の森へ。どんな守備だったか、一部ご披露いたします。

こもれび広場から入って左の「ちごゆりの道」へ。下っていって、崖沿いに沢へ降りる途中に「オケラ」が咲いています。
ここは毎年ぽつんとひと株咲くのですが、残念ながらいままで花が咲いているところを見たことがありませんでした。最初の出会いは真冬の枯れ姿
今年は、つぼみのときから毎週末チェックを怠らなかったので、ようやく花に会うことができました。

前週はまだ咲き始めでしたが、 今回はちょうどよいタイミング。

アップで狙ってみました。

E-5, OM65-200, P9216440
当然ながら200mmでクロースフォーカス領域、絞りはF4開放です。なかなかの写りですが、ややメリハリに欠ける感じ。そこで、コントラストなどを少し調整してみました。

同上

なかなか健闘している感じです。
絞りをF8まで絞ってみました。すると・・・

E-5, OM65-200, P9216448
 なかなかシャープな写り。
このレンズの評価が低いのは、絞り開放での写りの甘さや周辺光量の落ちが目立つことが原因のようですが、中心付近だけを切り取るフォーサーズでは、周辺光量の問題はなくなります。
今回は2段絞ってF8にしましたが、一段だけ絞りF5.6とするだけで、開放絞りの雰囲気と引き締まった描写が適度にバランスした絵をゲットできそうです。

やはりきれいに清掃したとはいえかつてカビが生えていたことと、クモリが残っていることの影響か、今回のようなバックが暗くて被写体が光っている場面では、かなりにじみも出ました。それがこのレンズの味だと思えば個性ということになりますが、カッチリ撮りたいときには注意が必要かもしれません。

ついでに、同じ状況で撮ったOM 50mm F3.5マクロレンズでの作例も出してみます。


E-5, OM50macro, P9216452
こちらも全体の雰囲気は柔らかく、コントラストは控えめですが、きちっと写しだしている印象です。

E-5, OM50macro, P9216457
 65-200mmズームレンズと同じようなフレーミングで撮ったものです。絞りもF8まで絞り込みました。
撮影距離がぜんぜんちがうので、絞り込んでも被写界深度は浅めな印象。

こうしてみると、ちょっとした望遠ズーム(というか超望遠ですね。ライカ判で400mm相当です)として730グラムのこのレンズは重宝しそうです。エクステンションチューブを使えば、もっと寄ることができますが、たぶんそうするとムリが祟って残念な映像になってしまいそうですので、やはりクロースフォーカスの範囲にとどめておくのが得策かもしれません。

2013年9月17日火曜日

超望遠マクロレンズで手持ち撮影 -2013/09/14青葉の森(オケラの花)

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

9月の三連休初日だった土曜日、いつものように青葉の森へ出かけたのですが、今回はE-620久々の出番ということで、E-5のほうは少しいつもと違うレンズとのコンビでいこう!と思い立ち、こちらも久々にOM 135mm マクロレンズを引っ張り出してきました。

このレンズはいわゆる「ベローズマクロ」といわれるレンズで、単体では使用できません。必ずベローズ(蛇腹の伸び縮みするアレです)か、長さ可変(65-116mm)のエクステンションチューブと併用する必要があります。
ふつうの135mmレンズとしてRICOHのXR RIKENON 135mm F2.8レンズも持っていますが、これと比べると、「暗い」「重い」「面倒くさい」の三拍子揃っています。一時期、このRIKENONレンズにKマウントのエクステンションチューブ(19mm)をつけてマクロ撮影を試みたことがありますが、描写力の点ではこのマクロレンズには敵いません。アップは絶望的、引きで収差を逆手に取ったファンタジックなムードを意識的に出したいときくらいしか使えなかったので、森でのしっかりしたマクロ撮影には、やはり専用レンズの出番となります。

E-5に装着してみると

XZ-2, P9145262
 こんな感じです。
エクステンションチューブ65-116mmを介して、その先に135mmレンズがついています。
ピント合わせの際には、まずエクステンションチューブの長さを調節します。太いほうのリングを回してロックを外し、トロンボーンのようにのばしたり縮めたりします。
だいたいピントが合ったら、レンズのピント調節リングで微調節。
つまり粗動&微動のツーアクション必要となるわけですが、粗動でいい位置にもっていかないと、微動範囲内でピントが合わない場合にはもう一度粗動やりなおし・・・かなり面倒です。

最後にこのレンズを持ち出したのは、2011年11月12日、しかもE-620とのコンビではなくE-420との組合せ!被写体はキッコウハグマでした。そのときの記事はこちら
E-620とのコンビネーションとしての最後は、その一週間前の2011年11月5日でした。

今回の出番は、実に1年10ヶ月ぶり!
2011年の夏には、E-620とのコンビでかなり活躍していたのですが・・・

とりあえず、久しぶりにずしっとくる装備で森へ入りました。
気温もそれほど高くないし、森の中ならほとんど直射日光を浴びることもないので大丈夫だろうと思ったら、湿度が高くてかなりの発汗量に。予想以上にバテました。

気合いを入れて、森の中をいつもより広い範囲にわたって歩き回ろう!と思っていたのですが、結局いつもと同じコースに縮小です。

がけに沿って沢へ降りていく途中に、オケラがいます。
冬の枯れ姿は見たことがありますが、肝心の花を見たことがありません。

先週までのチェックではつぼみが膨らんできていたので期待できそう・・・

E-5, P9146194
OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

咲いていました。

この横向き体勢、じつはがけに向かって伸びているので、左側に回って花を正面から見る・・・ということはできないのです。

ちょっと引いて状況を確認しますと、このようになります。

E-5, P9146197
OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

 当然、50mmレンズでは花のアップはムリ、ということで、135mm(35mmライカ判換算では倍の270mm相当)の望遠マクロの出番となります。

E-5, P9146199
OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

50mmレンズで撮ったアップの写真とほぼ同アングルですが、撮影距離はずいぶん違います。
これはほぼ真横から撮ったものです。

したから見上げたアングルで撮ろうと思うと、沢へ降りる階段をすこし下へ降りなければなりませんが、当然距離が離れてしまいます。こんなとき、望遠マクロなら便利。

E-5, P9146200
 OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

最後に、もう一度近づいて花のアップを狙います。

  
E-5, P9146201
OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5

50mmレンズでは撮れない写真です。
手すりから乗り出しての撮影となるので、三脚を使うことはできません。手持ちでもなんとか撮影できました。

このレンズは、このようなアップから無限遠まで対応可能です。
近くまで寄っていくことができないような状況でも撮れます。

今回、この特殊なマクロレンズはオプションとしてE-5につけっぱなしにする予定でしたが、けっきょくメインと考えていたE-620がピント合わせに苦労させられたために出番が少なくなってしまい、E-5でレンズを交換しながら撮影といういつもと同じスタイルになりました。
一眼レフカメラを2台持ち込んで性格の違うレンズを使い分けるスタイルは、装備が重くなるだけでたいへんでした。また、撮影に使っていないボディをバッグに入れたり、また出番のときに取り出したり、という作業は、ボディひとつでレンズを交換する作業より手間がかかることがわかったので、今後はあまりこのスタイルで臨むことはなくなりそうです。

2013年9月15日日曜日

久しぶりにE-620を青葉の森へ連れて行きましたが -2013/09/14

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

先日、久しぶりにE-620を引っ張り出してきた
縦グリ(HLD-5)に装填していた2個のバッテリーがみごとに放電して空っぽになってましたが、充電しなおして、この日の「青葉の森」歩きに持ち出してみることにしました。

E-620を使っての撮影は、実に2012年6月24日以来、1年2ヶ月半ほどぶりということになります。

青葉の森での最初の被写体は、ヌスビトハギ。
もう花はあらかた終わりに近づいていて、その名の由来になった実がつきはじめていました。

E-620, P9143492
 OM EXTENSION TUBE 14mm使用。F4まで絞っています。

しかしそれにしても、ファインダーを覗きながらのピント合わせが難しい。
E-5のファインダーに慣れてしまっているからか、ピントの山がわかりにくく、実際ピンぼけを連発してしまいました。

足もとに生えていた小さなきのこも狙ってみました。

E-620, P9143496
 状況はこんな感じです。
とんがったオレンジっぽい色の傘が印象的なきのこ。
EXTENSION TUBE 14mmをつけて地面から見上げて撮ってみました。

E-620, P9143493
 OM 50mm F1.8レンズの丸ボケを出すために、ちょっときのこのほうはぼんやり気味になってしまっていますが、まずまず満足の一枚です。

見た目でも、OMレンズを装着したE-620はしっくり来ます。
何十年も時代の違うボディとレンズではありますが、まるで組み合わせることを想定したかのようなデザインのマッチング。

XZ-2, P9145261
E-5に装着したときよりずっとなじみます。
・・・でも、MFの困難さを考えると、手持ち撮影よりは三脚を立ててライブビューでピント合わせするのが無難のように感じますね。

導入当初はとても気にしていた、E-5の大きさ重さも、今では全く気にならなくなっているので、E-620の存在意義が微妙な立場になっています。
ZUIKO DIGITALレンズを使ってのAF専用機にしてしまう手もありますが・・・

今年中には新たに、E-M1が導入される予定ですので、そろそろE-620は引退でしょうか。

2013年9月13日金曜日

今回初めて、予約してしまいました -2013/09/11

2013年9月11日、オリンパスイメージングのオンラインショップサイトから
10月に発売される予定の「フラッグシップ」マイクロフォーサーズ一眼カメラ、OM-D E-M1の予約注文をしました。

E-5が出るときもがまんして、結局1年後購入
E-M5が出るときもがまんして、今秋出ると噂のあった本機の登場を待つことに

でも、今回はもう、迷うのはやめよう!ということで、けっこうあっさり(?)注文に踏み切りました。
背面液晶パネルが「フリーアングル」でなく上下のみの「チルト」という点に不満はあるものの、私のカメラライフ初のマイクロフォーサーズシステム導入ですので、これからどのように自分のスタイルを立ち上げていくか、考えどころです。

2013年9月9日月曜日

久々にE-620を・・・と思ったら -2013/09/07

週末は、出張で仙台を離れるなどない場合にはできる限り仙台市青葉区にある「青葉の森」へ出かけるようにしています。
ここ最近は、腰にXZ-2、そしてバッグにはOM50mmF1.8、OM50mmF3.5マクロというレンズ2本とOMエクステンションチューブセットで臨むことが多いです。

今回、久しぶりにE-620縦グリセットを持ち出してみようか、と思い立ち、引っ張り出してきました。

XZ-2, P9075143

試しに電源スイッチをオン!・・・無反応。

あまりに長い間、縦グリに電池を入れっぱなしにしていたせいか、放電しきっていました。

XZ-2, P9075144

最後の出番は1年以上前の2012年6月。
そのときのバッテリー残量がどれくらいだったか、記憶にありませんが、装着したまま1年以上放置すると放電してしまうのですね。

ということで、久々の出番は断念して、まずは電池の充電から。


XZ-2, P9075145

今度機会があればE-620縦グリとZD50-200のセットで、ニホンカモシカ(青葉の森にはいるんです。先週も遭遇しましたが、カメラのスタンバイが間に合いませんでした)なんか写真におさめてみたいです。