2014年12月30日火曜日

XZ-2について考える

現在、日常のスナップショットの大半は
OLYMPUS STYLUS XZ-2
が担当しています。

それは、常に身につけていて
ここぞ、というときにすぐ取り出し、すぐレリーズ可能な状態にあるからです。

このカメラは、いわゆる「高級コンパクトデジカメ」です。
2012年10月26日発売、散々悩んだ末に、年末購入に踏み切りました。

現在も、日々快適に使っています。
ズームの広角端(28mm相当)ではF1.8、望遠端(112mm相当)でもF2.5という明るいレンズ、
通常ズーム全域で5センチまで寄れる接写機能、広角端でスーパーマクロ選択時には1センチまで寄ることができます。

全方向手ブレ補正もついていて、MFもスムーズ

購入決定は2012年12月24日、そして手元に届いたのは12月27日でした。
初撮影は12月30日
 
毎日のように、何かしら撮っている
このカメラ。

しかし、広角端F1.8はほんとうに出番が少ないです。
いちおう、その効果を試してみてはいるのですが・・・

F1.8という設定は、被写界深度の問題やシャッター速度の問題、そしてズーミングしたときに望遠端F2.5に向かって少しずつF値が変化するという心理的気持ち悪さがあって、なかなか使う場面がありません。
ちょっとぼかして楽しみたいときには全ズーム域でF値が変わらないF2.8にすることが多く、ほとんどF4.0固定で撮っています。F5.6やF8.0にすることも数ヶ月に一度程度という状態。

マクロ撮影については、スーパーマクロにあえて設定していっぱいまで寄ることは、これまたほとんどありません。
手持ちで背面液晶モニターを見ながらのスナップマクロでは、そこまで寄る必要がないということもあります。
本腰を入れてマクロ撮影するなら、一眼カメラにマクロレンズをつけてじっくり狙えばいいわけです。

XZ-2で不満があるとすれば、ちょっと中途半端な望遠と広角の両端焦点距離。望遠端112mm相当は、もうすこしほしいし、最近おもしろくなってきた超ワイド(魚眼撮影がやってみたくて、最近ボディーキャップレンズを買いました)にはちょっと物足りなくなってきた広角端28mm相当も、もうすこしなんとかならないかと感じていました。

コンバージョンレンズで対応する、という手もありますが、テレコンは用意されているが装着が面倒くさい・・・ワイコンはそもそもラインナップされてない、ということで、XZ-2ではあきらめざるを得ない状況です。

いま、OLYMPUSの高級コンパクトは早々とXZ-2が消え、STYLUS 1sのみとなっています。
こちらは28-300mm相当のズーム、開放F値は通しで2.8です。

望遠についてはかなり魅力的な拡張、F2.8通しになったのもいい傾向なのですが・・・

のぞき窓(電子ビューファインダー)がついたのは、私にとってみれば「蛇足」です。これでは「レンズ交換不能なミニE-M1」です。

PENTAX Qというカメラがありました。2011年8月末に発売され、そのときは私もちょっと注目しました。手持ちのKマウントレンズを有効活用できないかと考えてのことでしたが・・・OMマウントのアダプターも出たとのことで、ちょっと本気で導入を考えたりしました。

しかし、そのうち熱意もフェードアウト。
顧みることもなかったのですが・・・ちょっと小耳に挟んだ情報では、「現行機種のQ7ではセンサーサイズが1/2.3インチから1/1.7インチに拡大」(1/1.7といえば、今使っているXZ-2とおなじだなあ)、「Qマウントレンズには"03 FISH-EYE"という魚眼レンズがあって、これがなかなかイイ」(あれ、魚眼?)

画角は160度、焦点距離3.2mmで16.5mm相当とのこと。F5.6固定絞りですが、ボディーキャップレンズのF8固定と比べれば、なんてことないです。重さは約29グラムで、ボディーキャップレンズとほぼ同じ。

問題は、魚眼のために新しいボディーを買うかどうか。
スナップ用にするには、 標準ズームをつけた状態ではXZ-2よりはるかにかさばり、常時携帯することはかなり困難です。
魚眼撮影のために持ち出すカメラということなら、E-M1にボディーキャップレンズの現行ペアで十分だし、ボディーキャップレンズの「なんちゃって」魚眼に限界を感じたら、コンパクトな本格的魚眼レンズを導入すればいい・・・となります。

2014年11月13日に発売された、Panasonicの高級コンパクト、「Lumix LX-100」も気になります。
コンセプトはXZ-2とほぼ同じです。

レンズは24mm-75mm相当F1.7-2.8で、XZ-2というよりは、それより前に使っていたRICOH GXR S10の24-72mm相当 F2.5-4.4に近い仕様
・・・とはいっても、センサーサイズが異なります。

XZ-2とGXR S10は1/1.7インチ(時代を反映してか、GXR S10ではCCDセンサーです)ですが、このLX-100はなんと!フォーサーズです。・・・レンズが交換できないPENみたいな?

それと、4K動画撮影という機能。これはどうなのか。
これまで、動画撮影はほとんど眼中にありませんでしたが、OLYMPUSのカメラでもPanasonicに匹敵する動画性能が装備されれば、ぼちぼち考えてみることにもなりそうです。

結論として、
「もう少し様子を見ながらXZ-2を引き続き常備携帯スナップカメラとして愛用する」
ということになりそうです。

2014年12月24日水曜日

悩んで、ついにボディーキャップ魚眼レンズ購入

ズームレンズがついたコンパクトカメラでは、マクロ機能は広角端でもっとも被写体に近づくことができるように設定されているものが多いです。

私が普段使っている、OLYMPUS STYLUS XZ-2もそのようになっています。
それでもこれまでは、寄って撮るときはすこし望遠側にズームして・・・ということが多かったのですが、最近は広角端にして「グイッ」と寄るアングルが気に入っています。

そうこうしているうちに、「もっと広角でもっと寄れるアイテム」【魚眼レンズ】に興味を抱くに至りました。

ズズッと寄って画角を広く取り入れ、しかもマクロレンズなどで寄ったときのような、背景がぼけすぎてなにかわからない、ということがなく、独特の歪みが不思議なムードを醸し出す・・・

しかし、本格的な魚眼レンズは結構いい値段がします。
かなり特殊な用途となりそうなこの手のレンズに、何万円もつぎ込んで、結局うまく使いこなせずお蔵入り・・・とはしたくない。
そんな私に救世主、「ボディーキャップレンズ」の9mm F8.0 Fisheyeが登場しました。その名の通り、ボディーキャップに簡単なレンズを組み込んでしまった、という代物です。

通常のボディーキャップは、装着するとこんな感じに。

XZ-2, PC211252
 レンズを外したボディに装着する、単なるフタです。当たり前ですが。

・・・しかし!ボディーキャップレンズは、こんなヤツです。

XZ-2, PC071074
ちょっと高級なボディーキャップ、という感じ。下にレバーがついていて、これをスライドさせると・・・

XZ-2, PC071075
 ちいさなかわいいレンズが顔を出します。
さらに、レバーは「無限遠」「パンフォーカス(真ん中のポッチの位置)」「寄り(20センチまで寄れます)」の3段階に切り替え可能。

よっぽど被写体に寄るか、よっぽど遠景でないかぎり、通常は「パンフォーカス」設定で十分です。
ピント合わせが要らないので、超手軽。

なかなかいい買い物でした。

オリンパスオンラインショップで、2014年12月3日にオーダー、翌4日に出荷、さらに翌日の5日に手元へ・・・と、風のようにスピーディーなながれ。

今は、魚眼ならではの絵作りを修行中です。
私のスキルで使いこなせそうだったら、いよいよ本格的魚眼レンズに手を出すことも考えようと思いますが、いまはまだまだです。

このボディーキャップレンズだけで十分、となるかもしれません。
何しろこのレンズ(というかキャップ?)、本職でないにもかかわらず4群5枚のレンズ構成で、しかも非球面レンズまで使われているというのですがら、なかなか写りも良いんです。

あえて魚眼レンズに手を出すとすれば、さらにアップで寄る本格的な魚眼マクロ撮影のため・・・くらいでしょうか。

韓国のレンズメーカー、Samyangの7.5mm F3.5レンズは、なんと9センチまで寄ることができるみたいです。写りもなかなか良いとの評判です。

Panasonicでも8mm F3.5を出していますし、もちろんOLYMPUSも出してます、8mm F3.5(ただし、マイクロフォーサーズではなくフォーサーズレンズ)
これからどうなるか・・・それは魚眼レンズをどれだけ使いこなせるようになるか、にかかっていると思います。

2014年12月15日月曜日

OM E.ZUIKO 135mm F3.5レンズをオークションで落札

2014年12月7日、ヤフオクで久しぶりにレンズを落札しました。

OLYMPUS OM E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

です。
OMのオールドレンズですが、私はすでに135mm F4.5マクロレンズを持っております。
なぜあらためて135mmレンズを入手したか。

それは、135mmレンズをフォーサーズ、マイクロフォーサーズで使用する望遠(ライカ判の270mm相当)の画角が、超望遠過ぎずちょうどよい望遠具合(?)であるのと、マクロレンズでは(こちらでもいちおう無限遠まで撮影可能なのですが)エクステンションチューブと併せてつかうという仕様で、少々かさばり、重たい上に操作がやや煩雑という問題があったためです。

135mmレンズと言えば、さらに私はRICOH XR RIKENON 135mm F2.8も持っています。
こちらのほうが開放F値は明るいし、このレンズでも写りに不満はないのですが、やはりOMレンズで、コンパクトなものを欲していたわけです。

さて、落札したレンズはどんな具合かといいますと・・・

XZ-2, PC141157
 OMシリーズでも、初期の頃のもので、レンズ前面に銀の縁がついているのが特徴です。
E.ZUIKOの「E」はアルファベットの5番目、つまりこのレンズが5枚構成であることを示しています。マルチコートでなくモノコートですが、これはシステム全体がマルチコート化されたあとも、いくつかのほかのレンズと共にモノコートのままであったものですので、程度が良さそうならE.ZUIKOであろうとEなしのZUIKOであろうとどちらでもかまわない、と割り切っていたわけです。

オークション出品者が「即決価格」として「9,800円」を提示していましたが、私以外に入札がなかったので、結局開始価格の1,980円で決まってしまいました。
出品者には申し訳ないです。

XZ-2, PC141159
 きれいなケースもつけていただいて、たいへん恐縮です。
E-M1に装着してみました。

XZ-2, PC141153
なかなかイケてます。
内蔵の引き出しフードを出してみましょう。

XZ-2, PC141154
なかなかイイ感じ。
これで広瀬川のハクチョウたちや、西公園のねこたちを撮るのが楽しみです。
また、同じOMのマクロ専用135mm F4.5レンズと対決!も楽しみです。この際はそのままでは最短撮影距離が1.5メートルもあるので、エクステンションチューブをつけて・・・と言うことになると思いますが。

2014年12月8日月曜日

パートカラーで貴重な秋の色を -2014/11/01青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

何度か書いているように、2014年の秋は色鮮やかとはいかず、撮影も難しいです。
青葉の森にも、一度当たりの滞在時間は短いですが、ほぼ毎週末なんとか通いました。そんな中で、貴重な「赤」に出会ったときは、これをなんとか印象的に撮りたいと思うのですが・・・

E-M1, PB010346
12.0mm F4.0, 1/50sec, ISO1600

散策路を歩いていてふと目にとまった赤い葉。ズームレンズの広角端で、森のみちの傍らの紅一点を強調しようとシャッターを切ってみましたが、道の落ち葉のベースカラーからうまく浮き立ってきません。
実際に見たときの印象がうまく再現できないのです。

これはこのままお蔵入りか・・・と、ふと「パートカラー」というアートフィルターのことを思い出しました。これは、ある選択した色だけを残してほかをモノクロにするというものです。
うまく葉の赤に照準を合わせて、ほかの色を色抜き。

E-M1, PB010346(PartColor)
うまいぐあいに道の落ち葉がモノトーンとなって、この光景を見たときの印象に近い映像となりました。アートフィルターって、便利なものですね。

この写真は、ふつうに立った目線から見下ろして撮ったものですが、さらに視線を下ろしてこのアートフィルターをかけてみたのがこちら。

E-M1, PB010347(PartColor)
12.0mm F4.0, 1/80sec, ISO1600

これもまたまったく違うアングルですが、イイ感じになったと思います。
いかがでしょうか

雨、秋の森は水彩画のように -2014/11/01青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

2014年の森の紅葉は、なんともイマイチな感じでした。
ぱっと鮮やかな色にならず、写真を撮りに出かけても、なかなか目に飛び込んでくるような色ではないのです。

しかしこの日、雨が降ったり止んだりの天気だったこともあり、こんな状況のときはむしろくすんだ色が奏功する場合もあります。(もちろん、鮮やかなときはその色が一段と映えて美しいのですが・・・)

E-M1, PB010342
40.0mm F4.0, 1/2000sec, ISO1600

色の振れ幅は小さいものの、これはこれでなんとなく和風な雰囲気を出していると思うのですが・・・

E-M1, PB010363
40.0mm F4.0, 1/250sec, ISO3200

こういう、赤く振れきっていない色合いも、雨の天気の中では「アリ」と思います。

E-M1, PB010370
15.0mm F4.0, 1/200sec, ISO3200

なんということもない、ありふれた森の光景ですが、霧雨が降る天気の中では、何か特別な景色に見えます。
強い日差しがあると、光と影のコントラストがつきすぎてしまって撮影が非常に難しいですが、こういう柔らかい光の当たり方だと、とてもやりやすいです。

こんなときは、辺り一面真っ赤に色づいているよりも、このようにうっすらと色づいた葉が控えめにフレームの一部に顔を出す程度でちょうど良いのかもしれません。