2015年11月29日日曜日

KOWA PROMINARレンズのテスト(その2) -2015/10/07

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS BCL-0980 (9mm F8.0 Fisheye)
KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

前回に引き続き、片平丁をぶらぶらお昼のお散歩で行った、新レンズのテストの話題。
片平丁の通り沿い、仙台高等裁判所の石垣に、アカカタバミの花がひとつ咲いていましたので、これを使って、2つの超広角、魚眼レンズの比較を行ってみました。

まず、ボディーキャップレンズ。
こちらは、絞りを調整することができません。F8.0に固定です。

BCL-0980, PA074757
9mm F8.0, 1/640sec, ISO200

歩道に敷き詰められたタイルを見てみればおわかりのように、魚眼レンズ特有の歪みが周辺に現れています。
このレンズは20センチまで寄ることができます。そして「ふたを閉める」「最近接20センチ」「パンフォーカス」「無限遠」と、レバーで切り替えるようになっています

F8.0でも、20センチにピントが来る状態にすれば、遠方は少しボケます。
では、同じ絞り値でKOWAレンズを使ってみることにします。

KOWA8.5mm F2.8, PA074754
 8.5mm F8, 1/800sec, ISO200

歩道のタイルがビシッとまっすぐ写っています。
しかし、四隅に写っている範囲を見比べてみると、魚眼では入っていた範囲が広角レンズでは画面の外へ出てしまっています。まあ、当たり前のことではありますが。
遠方の被写体のボケ具合を見てみると、魚眼レンズと同じF値にしていますが、すこし余計にぼけているようにも見えます。そして、四隅の歪みがない分だけ、ボケが放射状に流れているように見えます。
これがいいかどうか、好みということになるでしょうがどうでしょうか。

さて、このレンズの特徴のひとつ、F2.8と明るいところを活かし、超広角マクロ的にしてみます。

KOWA8.5mmF2.8, PA074751
 8.5mm F2.8, 1/6400sec, ISO200

ピントの合っている花周辺以外は、みごとにぼけています。
さきほどの流れるようなボケも、見た感じの印象は和らいでいます。

いろいろ試して、持ち味が発揮できるようにしたいと思います。

KOWA PROMINARレンズのテスト -2015/10/07

OLYMPUS OM-D E-M1
KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
OLYMPUS BCL-0980 (9mm F8.0 Fisheye)
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

2015年10月6日、新たにマイクロフォーサーズレンズのラインナップに加わったKOWAの超広角レンズ

購入翌日、さっそくお昼のお散歩に持ち出して、ほかのレンズとの比較テストをしてみることにしました。
まずは、片平丁の通りから見下ろす広瀬川と評定河原橋、というシチュエーション。

最初に、画角はまったく違いますがM.ZDズームレンズの広角端(12.0mm, ライカ判の24mm相当)で撮ってみたのがこちら。

M.ZD12-40, PA074740
 12.0mm F4.0, 1/2000sec, ISO200

縦位置ではこんな風になります。

M.ZD12-40, PA074741
12.0mm F4.0, 1/2500sec, ISO200

絞りは、普段スナップショットでよく使うF4.0。こういう撮影なら、もう少し絞ってF8.0くらいにしてもよかったかもしれませんが、まあ比較のスタートということで。

24mm相当の広角では、片平丁の崖を降りたところあたりの広瀬川や堤防沿いの道、評定河原橋と向こうの山、そして雲が浮かぶ空・・・これらが画面に収まります。

これが、超広角や魚眼ではどうなるか、まずはボディーキャップレンズBCL-0980で試してみることにします。
このレンズは、その名の通り、ボディーキャップの真ん中にレンズを埋め込んだ「おまけ」的魚眼レンズで、ライカ判換算18mmの9mm F8.0というスペックです。

BCL-0980, PA074744
 9mm F8.0, 1/3200sec, ISO200

当然のことながら、24mm相当の広角よりさらに広い範囲が写ってます。上空の太陽まで入ってしまいました。
山の稜線は、若干見下ろす角度になっているので左右が巻き上がるようになってます。

縦位置ではどうでしょう。

BCL-0980, PA074745
9mm F8.0, 1/2500sec, ISO200

直線的なものが画面に入っていないので、周辺がゆがんでいるかどうか、ぱっと見ではよくわかりません。

さて、ほぼ同じアングル、画角でのKOWAレンズの写りはどうでしょうか。

KOWA8.5mmF2.8, PA074748
 8.5mm F2.8, 1/5000sec, ISO200

かなり斜めに傾いてしまったので、あとで傾き修正しました。通常なら周囲を少しトリミングして整えるのですが、それでは撮像範囲が実際より狭くなってしまうので、あえてトリミングせず残しました。
ボディーキャップレンズのときでもそうですが、超広角撮影では水平をキッチリキープすることが重要ですね。

縦位置ではどうかというと・・・

KOWA8.5mmF2.8, PA074749
8.5mm F2.8, 1/4000sec, ISO200

やっぱり同じように傾いてしまっていましたので、補正を入れています。まあ、そこは目をつぶってもらいまして・・・
ボディーキャップレンズで撮ったときよりもさらに見上げ、ほぼ真上の電線が入ってしまうほどのアングル、山の稜線は画面の中央よりかなり下になっていますが、ほとんどゆがんでいません。

さすがです。

2015年11月24日火曜日

E-M1の知られざる(?)機能~デジタルシフト

2015年10月6日に購入した「KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8」レンズ。
超広角レンズでありながら、歪みがほとんどない写りが話題です。

さらに、OLYMPUS OM-D E-M1の「デジタルシフト」なる機能を活用すれば、まるでシフトレンズを使ったかのような「カチッ」とした気持ちよい写真が撮れるそうです。

私はこの「デジタルシフト」という機能そのものを知りませんでした。PROMINAR 8.5mmレンズを用い、このデジタルシフトを駆使して「歪み限りなくゼロ」を「さらに歪みゼロ」へと近づけるという話題がこの記事に書いてあります。

E-M1の「デジタルシフト」機能についての詳しい解説はこちらの記事に。

建築写真の分野などで、建物の写真を歪みなく撮影するために使われた「シフトレンズ」。その機能が、普通のレンズでも画像のデジタル処理により実現可能ということです。

PROMINARレンズを使わずとも、シフト効果は得られるのでしょうが、やはりもとの画像が歪んでいないに越したことはない、ということのようです。

機会があれば、この機能を試してみたいと思います。

KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8というレンズ -2015/11/23

2015年10月6日、衝動買いに近いかたちで手に入れたこのレンズ、「KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8」。コーワのマイクロフォーサーズ専用マウント単焦点レンズシリーズ

最初にこのレンズの存在を知ったのは、Impress デジカメwatchの記事ででした。

コーワといえば、双眼鏡という勝手なイメージしかありませんでしたが、工業用レンズの世界では結構有名だったようです。このあたり、コーワという会社がどんなものなのか、そしてプロミナー(PROMINAR)とは何か・・・については、これまたデジカメwatchの記事があるので、そちらをご参照ください。

さてこのレンズ、すでにちょこちょこ試し撮りしておりますが、本日現在まだあまり公表していません。

しかしとりあえず、レンズの姿をようやく撮ったので、この場で少し披露します。

XZ-2, PB235241
 色はブラックです。ほかにシルバーとグリーンがあり、意外と「グリーン」が人気のようですが、私はいたって普通に、ブラックを選択しました。

超広角レンズですので、フードもガバッと大きいです。

XZ-2, PB235242
F2.8という明るいレンズなので、前玉はこんなに大きいです。
ヤワなプラスチックではなくガッチリ金属製で、ずしっと重いです。

XZ-2, PB235243
 E-M1に装着すると、それなりの迫力が。
持ったときのバランスは良好です。

XZ-2, PB235246
 ピント合わせはマニュアルですが、ピントリングのトルクが適度な重さ、抵抗で、なかなか良いです。

今後、このレンズで撮影した写真も載せていきたいと思います。

2015年11月23日月曜日

雨の森のトキイロラッパタケは色鮮やか -2015/08/30青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

雨降りの森は、あまり人もいなくて静かです。
青葉の森のもっとも標高の高いところ、青葉台へ行く手前にある「こもれび広場」に車を置いて、そこから森の中心へ向かう「こもれびの道」を降りていきますと、斜面の途中にトキイロラッパタケが固まって生えているエリアがあります。

いつもここを通るのが楽しみだったりします。
そしてこの日も・・・いました。

E-M1, P8304345
12.0mm (24.0mm相当), F2.8, 1/125sec, ISO1600

ちょっと前なら、いきなり中望遠マクロでどアップ!というところですが、最近は広角で迫り、背景も大きく取り込む撮り方にはまっています。

この写真も、ズームレンズの広角端、24mm相当の画角でぐぐっと迫って撮りました。
地面が雨で濡れて黒っぽくなっているので、きのこのオレンジ色がより鮮明になります。

E-M1, P8304347
 12.0mm (24.0mm相当), F2.8, 1/100sec, ISO1600

この写真は、向こうの背景がよく見えるようにカメラを地面から数センチ浮かせて上から見下ろすように撮ってます。
それでも、 直接ファインダーを覗くには低すぎるので、背面液晶を上に跳ね上げてライブビュー撮影するしかありません。

E-M1は、背面の液晶パネルが上下にしか動かないので、縦位置のアングルでは背面液晶画面も見ることが困難です。
E-620やE-5のようなフリーアングルの液晶パネルだったら、私の好きな縦位置でのローアングル撮影が簡単にできるのに・・・

そして、もうこれ以上のローアングルは不可能、という「地面に直置き」撮影。

E-M1, P8304349
19.0mm (38.0mm相当), F5.6, 1/30sec, ISO1600

ちょっとだけズーミングして、ちょい広角な画角できのこに迫ります。
絞り開放ではボケすぎてしまうので、F5.6まで絞ってみました。

おかげで、ISO1600まで感度を上げてもシャッター速度は1/30秒・・・
地面に直置き、強力な5軸手ブレ補正のおかげで、バッチリ大丈夫です。

雨の森、タマゴタケ -2015/08/30青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

夏の午後、青葉の森。
ちょっと雨模様でしたので、あまり歩き回らず短めに切り上げて、車を置いた「こもれび広場」の駐車場へ戻ってきます。

カメラをバッグに収めるために、トイレ横の東屋へ。
そして周囲を何気なく見てみると、緑と茶色の中に鮮やかな赤が目に飛び込んできました。

E-M1, P8304358
12.0mm (24mm相当), F2.8, 1/200sec, ISO1600

名前の由来となっている白い膜を破って頭を出したばかりのタマゴタケです。
雨が降っていたからか、しっとりつややかです。

E-M1, P8304359
40.0mm (80.0mm相当), F2.8, 1/80sec, ISO1600

まさに生まれたて!
・・・と思ったら、

E-M1, P8304360
40.0mm (80.0mm相当), F2.8, 1/100sec, ISO1600

もっとベイビーなタマゴタケも見つけました。

このタマゴタケたちが立派に伸びて、傘を大きく開いたときに、また見たいと思ったのですが、残念ながら次に青葉の森へやってくることができたのは2週間後。

探してみましたが、立派なタマゴタケはありませんでした。残念。

イヌセンボンタケ・・・なのに -2015/08/30青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

今年の夏の話になりますが、青葉の森をいつものように歩いていると、木の幹にぽつんとひとつ生えているイヌセンボンタケを見つけて、思わす撮ってしまいました。

E-M1, P8304342
40.0mm (80.0mm相当) F2.8, 1/500sec, ISO1600

引いてみてみると、いっそう物寂しい雰囲気が漂います。

E-M1, P8304344
40.0mm (80.0mm相当) F2.8, 1/200sec, ISO1600

イヌセンボンタケといえば、木の表面を覆い尽くさんばかりのびっしり密集して生えている姿を想像しますので、なんともいえない寂しさを感じます。

KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8超広角レンズを突発的に(?)入手 -2015/10/06

カメラ関連の買い物としては、「ボディーキャップ魚眼レンズ」以来の「カメラ関連のできごと」です。
それは・・・

KOWAのマイクロフォーサーズレンズ、PROMINARシリーズのもっとも広角、8.5mm F2.8を購入した、というできごと。

ボディーキャップレンズでも、使い方によっては楽しく撮影できます。
なんといっても、持ち出すのにまったくかさばらず、重くない。これは大きいです。

しかしながら、「Fish-eye」つまり魚眼レンズというのは、周囲が極端にゆがむ(だからこそ魚眼レンズなのですが)のが扱いにくい場面もちょくちょくあり、これから修行を積んだ上でグレードアップするとしても、うまく使いこなせるのか大いに不安でした

そんななか、あの「キャベジンコーワ」などでおなじみのKOWAが出しているレンズ、PROMINARシリーズでは、広角レンズでもゆがみがほとんどない!という情報を聞きつけ、いろいろと調査した結果、「これは欲しい!」ということになりました。

そして、yodobashi.comで価格を調べてみれば、ポイントなんかを使えば「価格.com」での安値情報にも見劣りしない出費で手に入ることがわかり、早速仙台店へ出向いて確認してみることに。

店頭にも実物が置いてあり、値段が書いてありましたが・・・?
yodobashi.comの価格よりずいぶん高い。これはいったいどういうことでしょう。

店員さんに聞いて確認してみたら、「ネットで表示されているほうが正しい」とのことでした。
それではと、ついでに「価格.com」の最安値はこれよりもうちょっと安かったんですが・・・

すると、ポイント分込みですが、yodobashi.com価格より少し引いてもらって、価格.com最安値より安くなるようにしてくれました。

さらについでに、自分のE-M1で試させてほしいとお願いすると、あっさりOK。

ということで、店内で撮ってみたのが以下の写真です。

まずはボディキャップレンズ、BCL-0980 9mm F8.0をつけて。

E-M1, BCL-0980, PA064736
 しゃがんで天井を見上げて撮ってます。
周囲がぐにゃっとゆがんで、天井の縦横ラインもまがってます。

対してKOWAレンズのほうはといいますと・・・

E-M1, KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8, PA064734
みごとにまっすぐ!
ファインダーを覗いた瞬間、違いがすぐわかりました。

そして・・・そのまま購入です。
今後どのような活躍があるか、おおいに期待しています。