2022年3月30日水曜日

OLYMPUS STYLUS XZ-2不審な挙動、さらに悪化

 常に身につけ、いつでもどこでもサッと取出しパシャッとスナップ。

そんなカメラとして長年愛用しているOLYMPUS STYLUS XZ-2。

2011年11月30日に購入し、それまでスナップ用に愛用していたRICOH GXR + S10 24-72mm F2.5-4.4VCから引き継ぎ、オリンパスオンラインショップで購入して2012年12月27日に手元に届いたOLYMPUS STYLUS XZ-2

電源スイッチを入れてすぐ撮影可能で、28mm相当の広角から112mm相当の望遠までをカバーするズームレンズ、しかもコンパクトデジカメのレンズなのに「ZUIKO」を冠する「i.ZUIKO DIGITAL」「F1.8-2.5」「1センチまで寄れるスーパーマクロ機能」など、私のフォトライフにぴったりの仕様です。


スナップカメラとして使用し2年ほど経った2014年12月、XZ-2について見つめ直した記事をアップしたりしました。

2014年12月30日付「XZ-2について考える

このときは、単に「広角端をもう少し広く」「望遠端をもう少し長く」というような、スペック自体への不満などについて述べていただけですが、その後機械的な不調が表れてきて、そちらへの不満(というより心配)が膨らんでいきました。

2020年5月24日付「XZ-2、不審な挙動

さらに最近では、AF撮影そのものに影響が出始めています。

それは・・・

普段の撮影スタイルに関係します。画面中央のAF枠がピントを合わせたいものに入るようにカメラを向けて、シャッター半押しで合焦させた状態をキープしながらフレームを決め、シャッター全押しで撮影、という具合の流れになるのですが、ピントを合わせた状態で半押しから全押しにシャッターボタンを押し込むと、なぜかあらためてピントを合わせ直してからシャッターを切る、となってしまう。

なので、せっかく合わせたピントが無限遠の山や空に合わせ直されてしまったりして、何度取り直してもうまくいかず、結局MFに切り替えて半押ししなくてもいいようにするしかない、というようなイライラが地味~にフラストレーションを積み上げていきます。

スマートフォンのカメラがもう少し優秀ならば、スナップ用のカメラは廃止しても良いかもしれませんが、やはり「寄り」と「望遠」、暗い室内などのシチュエーションにおいても、「写真用」カメラはまだ必要です。

2022年3月27日日曜日

三居沢のセリバオウレン -2022/03/27

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIII

OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-1:1 MACRO 80mm F4


去年の8月に初代E-M1から買い換えたMarkIII。

ふと、「新しいカメラでOMマクロレンズをつかった接写撮影してみたい」と思い立ちました。

とはいえ、OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mmは不調(引っかかりがあり、一度伸ばすと引っかかって縮めることができなくなる状態だったので、いちど分解して直してみようと思ったら、マウントのリングを外そうとしたときに中の小さなスプリングが「ピーンッ」と飛んでいってしまいました。

そこで、新しいチューブを購入しました(2022年2月21日)。三脚座はついていませんでしたが、「トドメを刺してしまった」チューブの三脚座を流用します。

この新しい(中古ですが)OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mmと、OM ZUIKO AUTO-1:1 MACRO 80mm F4レンズ、そしてOM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8とAUTO-S 50mm F1.8レンズを持って三居沢入口から青葉の森へ。

まだつぼみのカタクリで、80mmマクロレンズデビュー。

さらに奥へ入り、セリバオウレンのポイントへ。

P3270051
OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
1/160sec, F2.8開放
ISO1600

散策路の脇の斜面にいい具合のセリバオウレンがありましたので、この花に向けて80mmマクロレンズで撮影を試みます。

P3270057
OM ZUIKO AUTO-1:1 MACRO 80mm F4
1/80sec, F8
ISO6400

F4開放でも撮ってみましたが、被写界深度が狭く、花の下の茎のボケが少々大きすぎて目障りな感じがしましたので、ここでは2段絞ったF8で撮影した写真のほうを出します。
このようにF8まで絞ると、ISO6400まで感度を上げてもシャッター速度はなんと1/80秒。
この写真では、(35mm判で)1:2、つまり0.5倍に合わせています。マイクロフォーサーズでは35mm判の等倍(1:1)相当まで寄っていることになります。
写りはかなりいいです。こういう写真が撮れるなら、AFが不要なら新しいマクロレンズを導入する必要はありません。

次に、更にチューブを伸ばして1:1(35mm判の2倍相当)までアップにしてみます。

P3270058
1/320sec, F4開放
ISO6400

かなりアップになり、花がフレームいっぱい、ギリギリまで拡大されました。
茎は写っていないので、F4開放でもOKと思います。
良いムードが出たと思うのですが、いかがでしょうか。

このセリバオウレンは雌花。
別の、雄花も80mmマクロレンズで撮ってみます。

P3270067
1/320sec, F4開放
ISO6400

絞り開放で1:2(35mm判等倍相当)で撮っています。
こちらは比較のために、絞りをF8まで絞った写真も出してみます。

P3270069
1/80sec, F8
ISO6400

絞ると、後ろの花もかたちがわかりやすくなりますが、背景がちょっとうるさくなる感もあります。
さらに2倍相当まで寄ってみます。

P3270070
1/400sec, F4
ISO6400

同じ花でもかなり違った雰囲気に。
こちらもF8まで絞った写真を。

P3270072
1/125sec, F8
ISO6400

絞り開放よりもこれくらい絞った方が良いかもしれません。

しかし、こうして淡々と寄り具合を変えて撮っているように思えますが、実際には
三脚ごと前後に動かし、高さ調整角度調整に四苦八苦・・・なので、同じ花を撮る時でもアングルが毎回変わってしまいます。
同じアングルで倍率(被写体までの距離)だけを前後させるには、相当被写体までの距離が変わるので、長いレールがなければ無理です。

アングル(見下ろす、見上げる)、距離(寄る、下がる)の調整、レンズのヘリコイドでの繰り出し範囲が狭いので、全体をピント微調整可能な範囲に置くことがまずたいへん。

ああ、近すぎた
ああ、下げすぎた
高すぎたから三脚の脚を縮めて・・・アングルが変わった
また近くなりすぎた
・・・
なかなかシャッターを切るところまでたどりつけない。
まあ、今回は撮影倍率を1:2(等倍相当)、1:1(2倍相当)に固定して撮ろうとしたので、これにこだわらなければ、もう少し楽かもしれません。

2022年3月12日土曜日

丸2年ぶりに持ち出したE-5をKマウントオールドレンズとともに -2022/03/12

OLYMPUS E-5

RICOH XR RIKENON 135mm F2.8

RICOH XR RIKENON 50mm F2L

smc PENTAX 24mm F2.8


OLYMPUSのフォーサーズシステム最後のフラッグシップ機であるE-5。

最後にシャッターを切ったのはちょうど2年前の2019年3月でした。このときは趣味の撮影ではありませんでした。

最後に趣味で写真撮影したのはなんと、2015年6月!仙台城のお堀、長沼のスイレンでした。

なぜ今、E-5を持ち出したかというと、リコーイメージングが張ったキャンペーン、「#集まれ一眼レフ好き」の情報を見かけたからです。

このキャンペーンは、InstagramもしくはTwitterで、「#集まれ一眼レフ好き」と「#PENTAXキャンペーン2022」をつけて、メーカー問わず一眼レフカメラで撮影した写真を投稿し、抽選で2名がPENTAX K-3 MarkIIIのレンズキットをいただける、というものです。

私が持っている一眼レフカメラは、RICOH XR-500、OLYMPUS OM-2 spot/programと、今回の主役OLYMPUS E-5です。

フィルムカメラのXR-500とOM-2 s/pは、持ち出して撮影できる状態ではないので、唯一キッチリ動くのがE-5というわけです。

そして、PENTAX(リコーイメージング)のキャンペーンに触発されたということで、どうせならKマウントのXR RIKENONレンズとsmc PENTAXレンズを装着して何か撮ってみようかと思い立ったのです。

OLYMPUS STYLUS XZ-2, P3131482

P3131483

どちらのレンズも、高性能には定評があります。XR RIKENON 135mm F2.8レンズも出してきましたが、E-5に装着した姿を写真におさめるのを忘れてました・・・

E-5は丸2年、バッテリーも抜いておいてあったので、電源を入れたらまずカレンダーの設定から始める、という状態。「2010年1月1日」からスタートするところが時代を感じさせます。

そしてカメラとレンズ、それにPENTAX K 接写リングセットを持って仙台の西公園へ。

まずは、西公園にある「臥龍梅(がりょうばい)」の花を撮ってみました。

XR RIKENON 135mm F2.8, P3129687
F4, 1/2000sec
ISO200

絞りは一段絞ってます。開放でも一枚撮ったのですが、残念ながらピントがずれてしまいました。この日はちょっと風が吹いていて、枝が揺れたのでピント合わせがたいへんでした。

しかも、どうせ一眼レフカメラで撮っているからと、すべて光学ファインダーを覗いてピント合わせをしようと決めたので、ちょっとキツかったです。

でもこの写真は、なかなかの出来だと思います。

後ろに下がって、引きでも撮ってみました。

P3129690
F2.8, 1/6400sec
ISO200

ちょっと後ろのボケ具合がうるさい感じになっているように見えますが、ピントを合わせた花の部分は

P3129690 (1600x1200サイズにトリミング)

ソフトな雰囲気に仕上がっています。これをF4で撮った写真と比べてみます。

P3129691
F4, 1/3200sec
ISO200

花の部分もクッキリ、背景のボケ具合もピントを合わせた花のジャマをしない、いい具合になっているようです。でも同じように花の部分を拡大して見てみると

P3129691 (1600x1200サイズにトリミング)

ちょっと「ガチッ」としすぎている感じもします。

最初の写真のように、最短撮影距離1.5メートルギリギリまで寄って撮ったときには、F2.8開放では被写界深度が狭すぎてピント合わせもたいへんだし、ボケがさらにうるさくなってしまうかもしれません(結局全体的にピンぼけになってしまったので確かめられませんが)。

135mmレンズとしては、OLYMPUSのOM E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5、OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5を持っていますが、無限遠まで対応するマクロレンズの描写は一流ではあるもののF4.5と暗めで、エクステンションチューブ65-116mmと併用するという操作の難しさがあり、135mm F3.5レンズはマルチコートでなくシングルコートレンズなので、この写真のような強い日光を受けている被写体の撮影や逆光撮影ではかなり不利です。

このRIKENON 135mmレンズは、私が高校生のときに大阪心斎橋の「カメラのナニワ」の中古コーナーで、かなり悩んだ末に思い切って当時9800円で買ったものです。

西公園の臥龍梅は、2012年にも同じE-5とRIKENON135mmレンズのコンビで撮影していました。ついでなので何枚か披露しようと思います。

P4101831
(2012年4月10日撮影)
OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
F4, 1/1600sec
ISO200
※撮影当時のメモにはPENTAX K CLOSE-UP RING No.2 (19mm)を装着したとなっていますが、おそらく着けていなかったと思います
P4101825
(2012年4月10日撮影)
OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.2 (19mm)
F2.8, 1/1600sec
ISO200

こちらはPENTAXのK接写リングNo.2(9.5mm, 19mm, 28.5mmと3種類あるリングの真ん中の長さのもの)を着けて望遠マクロ的に撮ってます。

絞りは開放です。一段絞ってF4で撮ったものもあります。

P4101826
(2012年4月10日撮影)
OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.2 (19mm)
F4, 1/500sec
ISO200

なかなかです。

今回の撮影では、K接写リングを入れて撮ることはありませんでしたが、けっこうマクロ撮影にも堪えるレンズだと思います。

つづいては、smc PENTAX 24mm F2.8レンズで石垣のオオイヌノフグリを被写体に、撮影してみました。

smc PENTAX 24mm F2.8, P3129693
F5.6, 1/80sec
ISO200

こんな状況です。ただ、なぜか絞り開放F2.8のときは1/500secで適正だった露出が、F5.6に絞ると1/80sec、完全に露出オーバーです。上の写真は現像ソフトOLYMPUS Viewer 3で「-1.0 EV」アンダーに露出補正しています。

とりあえず、まずはこのレンズで寄れるだけ寄ってみます。最短撮影距離は25センチです。

P3129695
F5.6, 1/80sec
ISO200

これも露出オーバー、ソフトで-1.0 EV補正をかけています。ここに、PENTAX K接写リングNo.1 (9.5mm)を着けて寄ってみます。

P3129699
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2.8, 1/1000sec
ISO1600

これまでの撮影で、シャッター速度が遅かったのでISO感度を200から1600まで上げています。このときは、露出がドオーバーになっていることに気付いていませんでした。

この写真もやはりオーバーだったので、あとでソフトで-1.0 EV補正してます。

同じアングルでF5.6まで絞ってみると

P3129697
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F5.6, 1/160sec
ISO1600

こちらもさらにオーバー露出になってしまったので、-1.6 EV補正かけています。おそらく適正露出で撮った場合よりも、色のバランスがおかしくなっている可能性があります。

しかし、描写としては今のデジタル用レンズに引けを取らないものがあると思います。

ここまでアップにすれば、光学ファインダーでもピント合わせはそれほどたいへんではないです。

同じオオイヌノフグリをXR RIKENON 50mm F2Lレンズでも撮ってみましたが、やはり露出が異常にオーバーしてしまう現象は続きました。

しかし、仙台城三の丸に場所を移して、ハコベの花を撮ってみたときには、露出の異常はなくなっていました。

XR RIKENON 50mm F2L, P3129746
F2, 1/800sec
ISO200

これがXR RIKENON 50mm F2Lレンズ単独で最も寄って(60センチ)撮ったハコベ。これにPENTAX K接写リングNo.1 (9.5mm)をつけて、まずはレンズのピントリングは無限遠(最も引っ込めた状態)にして。

P3129747
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2, 1/640sec
ISO200

そして、レンズをいっぱいまで繰り出して、寄れるところまで寄ってみます。

P3129749
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F2, 1/640sec
ISO200

絞りをF2開放からF4に絞ります。

P3129751
with PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)
F4, 1/160sec
ISO200

同じアングルで絞りを変えたペアでないのですが、絞り開放ではピントを合わせた花以外はすべてボケているのに対し、F4に絞ると背景のようすがわかるようになります。

今回は、しばらくご無沙汰していたE-5を久しぶりに触ってみました。

グリップを握ってみて驚いたのは、かなり厚みがあって大きいということでした。マイクロフォーサーズ機であるOM-D E-M1、そしてMarkIIIのコンパクトさに慣れてしまっていたことを実感します。

また、電子ファインダーや液晶画面を見て撮影することに慣れすぎて、光学ファインダーでの撮影が実にたいへんだとも感じました。

かなりの倍率のマクロ撮影では逆に、被写体が画面上で大きくなるのと被写界深度の浅さでピントの山がつかみやすいので、それほど厳しくはなかったように思います。

もう少し、機会があればE-5を使って撮ってみたいです。