OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
smc PENTAX 24mm F2.8
OLYMPUSのフォーサーズシステム最後のフラッグシップ機であるE-5。
最後にシャッターを切ったのはちょうど2年前の2019年3月でした。このときは趣味の撮影ではありませんでした。
最後に趣味で写真撮影したのはなんと、2015年6月!仙台城のお堀、長沼のスイレンでした。
なぜ今、E-5を持ち出したかというと、リコーイメージングが張ったキャンペーン、「#集まれ一眼レフ好き」の情報を見かけたからです。
このキャンペーンは、InstagramもしくはTwitterで、「#集まれ一眼レフ好き」と「#PENTAXキャンペーン2022」をつけて、メーカー問わず一眼レフカメラで撮影した写真を投稿し、抽選で2名がPENTAX K-3 MarkIIIのレンズキットをいただける、というものです。
私が持っている一眼レフカメラは、RICOH XR-500、OLYMPUS OM-2 spot/programと、今回の主役OLYMPUS E-5です。
フィルムカメラのXR-500とOM-2 s/pは、持ち出して撮影できる状態ではないので、唯一キッチリ動くのがE-5というわけです。
そして、PENTAX(リコーイメージング)のキャンペーンに触発されたということで、どうせならKマウントのXR RIKENONレンズとsmc PENTAXレンズを装着して何か撮ってみようかと思い立ったのです。
どちらのレンズも、高性能には定評があります。XR RIKENON 135mm F2.8レンズも出してきましたが、E-5に装着した姿を写真におさめるのを忘れてました・・・
E-5は丸2年、バッテリーも抜いておいてあったので、電源を入れたらまずカレンダーの設定から始める、という状態。「2010年1月1日」からスタートするところが時代を感じさせます。
そしてカメラとレンズ、それにPENTAX K 接写リングセットを持って仙台の西公園へ。
まずは、西公園にある「臥龍梅(がりょうばい)」の花を撮ってみました。
絞りは一段絞ってます。開放でも一枚撮ったのですが、残念ながらピントがずれてしまいました。この日はちょっと風が吹いていて、枝が揺れたのでピント合わせがたいへんでした。
しかも、どうせ一眼レフカメラで撮っているからと、すべて光学ファインダーを覗いてピント合わせをしようと決めたので、ちょっとキツかったです。
でもこの写真は、なかなかの出来だと思います。
後ろに下がって、引きでも撮ってみました。
ちょっと後ろのボケ具合がうるさい感じになっているように見えますが、ピントを合わせた花の部分は
ソフトな雰囲気に仕上がっています。これをF4で撮った写真と比べてみます。
花の部分もクッキリ、背景のボケ具合もピントを合わせた花のジャマをしない、いい具合になっているようです。でも同じように花の部分を拡大して見てみると
ちょっと「ガチッ」としすぎている感じもします。
最初の写真のように、最短撮影距離1.5メートルギリギリまで寄って撮ったときには、F2.8開放では被写界深度が狭すぎてピント合わせもたいへんだし、ボケがさらにうるさくなってしまうかもしれません(結局全体的にピンぼけになってしまったので確かめられませんが)。
135mmレンズとしては、OLYMPUSのOM E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5、OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5を持っていますが、無限遠まで対応するマクロレンズの描写は一流ではあるもののF4.5と暗めで、エクステンションチューブ65-116mmと併用するという操作の難しさがあり、135mm F3.5レンズはマルチコートでなくシングルコートレンズなので、この写真のような強い日光を受けている被写体の撮影や逆光撮影ではかなり不利です。
このRIKENON 135mmレンズは、私が高校生のときに大阪心斎橋の「カメラのナニワ」の中古コーナーで、かなり悩んだ末に思い切って当時9800円で買ったものです。
西公園の臥龍梅は、2012年にも同じE-5とRIKENON135mmレンズのコンビで撮影していました。ついでなので何枚か披露しようと思います。
こちらはPENTAXのK接写リングNo.2(9.5mm, 19mm, 28.5mmと3種類あるリングの真ん中の長さのもの)を着けて望遠マクロ的に撮ってます。
絞りは開放です。一段絞ってF4で撮ったものもあります。
なかなかです。
今回の撮影では、K接写リングを入れて撮ることはありませんでしたが、けっこうマクロ撮影にも堪えるレンズだと思います。
つづいては、smc PENTAX 24mm F2.8レンズで石垣のオオイヌノフグリを被写体に、撮影してみました。
こんな状況です。ただ、なぜか絞り開放F2.8のときは1/500secで適正だった露出が、F5.6に絞ると1/80sec、完全に露出オーバーです。上の写真は現像ソフトOLYMPUS Viewer 3で「-1.0 EV」アンダーに露出補正しています。
とりあえず、まずはこのレンズで寄れるだけ寄ってみます。最短撮影距離は25センチです。
これも露出オーバー、ソフトで-1.0 EV補正をかけています。ここに、PENTAX K接写リングNo.1 (9.5mm)を着けて寄ってみます。
これまでの撮影で、シャッター速度が遅かったのでISO感度を200から1600まで上げています。このときは、露出がドオーバーになっていることに気付いていませんでした。
この写真もやはりオーバーだったので、あとでソフトで-1.0 EV補正してます。
同じアングルでF5.6まで絞ってみると
こちらもさらにオーバー露出になってしまったので、-1.6 EV補正かけています。おそらく適正露出で撮った場合よりも、色のバランスがおかしくなっている可能性があります。
しかし、描写としては今のデジタル用レンズに引けを取らないものがあると思います。
ここまでアップにすれば、光学ファインダーでもピント合わせはそれほどたいへんではないです。
同じオオイヌノフグリをXR RIKENON 50mm F2Lレンズでも撮ってみましたが、やはり露出が異常にオーバーしてしまう現象は続きました。
しかし、仙台城三の丸に場所を移して、ハコベの花を撮ってみたときには、露出の異常はなくなっていました。
これがXR RIKENON 50mm F2Lレンズ単独で最も寄って(60センチ)撮ったハコベ。これにPENTAX K接写リングNo.1 (9.5mm)をつけて、まずはレンズのピントリングは無限遠(最も引っ込めた状態)にして。
そして、レンズをいっぱいまで繰り出して、寄れるところまで寄ってみます。
絞りをF2開放からF4に絞ります。
同じアングルで絞りを変えたペアでないのですが、絞り開放ではピントを合わせた花以外はすべてボケているのに対し、F4に絞ると背景のようすがわかるようになります。
今回は、しばらくご無沙汰していたE-5を久しぶりに触ってみました。
グリップを握ってみて驚いたのは、かなり厚みがあって大きいということでした。マイクロフォーサーズ機であるOM-D E-M1、そしてMarkIIIのコンパクトさに慣れてしまっていたことを実感します。
また、電子ファインダーや液晶画面を見て撮影することに慣れすぎて、光学ファインダーでの撮影が実にたいへんだとも感じました。
かなりの倍率のマクロ撮影では逆に、被写体が画面上で大きくなるのと被写界深度の浅さでピントの山がつかみやすいので、それほど厳しくはなかったように思います。
もう少し、機会があればE-5を使って撮ってみたいです。
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