2010年12月31日金曜日

白サザンカのしべ -2010/12/31

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

今日撮影した白いサザンカ。


PC312683
F4, 1/180sec (-1.0EV), ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/64)

きれいです。撮影時にマイナス1段補正しているのですが、暗くなっていたのでRAW現像の際にプラス1段戻しました。


PC312696
F4, 1/100sec (-1.0EV), ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/64)

つぼみのときは赤っぽく、開きかけのときが最もきれいで、花びらの縁だけが濃いピンク色になっています。完全に開くとほぼ真っ白です。

赤いサザンカのように、どばっとしべがひろがっているわけではなく、八重のようになっています。
しべはないのか?と思って、花の中を良く見てみると・・・


PC312700
F8(?), 1/100sec (-0.3EV), ISO100

しべはちゃんと中にありました。
これから花が開いて、赤い花のように外へ突き出されるのか、それとも八重の花びらに包まれてひっそりと隠れたままでいるのか・・・

サザンカ花びらディフューザーでフラッシュ撮影 -2010/12/31

OLYMPUS E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

今日は大晦日。
なんとか昨日の夜に年賀状作り(昨今のPCとスキャナ、プリンターを使った年賀状は、もはや「書き」とはいえないですね)を終え、午前中に新仙台郵便局へ投函しに行きました。

お昼前から、東北大学片平キャンパス、南門の南側に植えられたサザンカをターゲットに撮影を。

昨日夜にみぞれが降り、曇った天気に濡れたサザンカがきれいでした。
最初は偵察を兼ねてE-420にRIKENON 50mm F2Lだけを持って様子見。

かなりいい具合だったので、E-620その他を入れたバッグを取りに戻り、出直し。
今度はカメラ2台に、RIKENONレンズとOMレンズの逆付け、エクステンションチューブを駆使してマクロ撮影を存分に堪能する予定でした・・・が、

肝心のOMマウントアダプターを忘れてしまい、OMレンズもエクステンションチューブたちも、まったく使えない。
無駄にZD14-42、70-300、2本のズームがバッグに・・・

ちゃんと確認してから持ってくればよかった。

とはいえ、とりあえずRIKENONレンズの順付けと逆付けのコンビネーションで臨むことにしました。

結局、E-420で66枚、E-620で166枚の撮影ができました。

ここで全部を投稿することはできないので、タイトルにもあります通り、サザンカの花びらをフラッシュのディフューザーとして使ってみた、というエピソードを。

ここに植えられていたサザンカは、ほとんどが赤い花のものでしたが、1本だけ、白いサザンカの木がありました。
赤のサザンカと違って、こちらの花はほとんどしべが見えません。ないのかと思いましたが、よく見ると大事に包まれていました。
まだ時期が早かったのかもしれません。

さて、光源との位置関係やなにかの陰になってしまった暗い被写体には、どうしてもフラッシュを使うことになりますが、マニュアルで最低光量の1/64にしてもまだ強すぎる場合、どうしたらよいか?

ディフューザーで光を弱めてやりたいところですが、手元にない。
そんなときには何かで代用するしかありません。

白いサザンカ、花びらの縁が少しピンク色になっていて、とてもきれいでした。
逆光でみると、木漏れ日(といっても曇っているのですが)が入ってすてきな感じに。
これは撮るしかない!と思ったのですが、肝心の花のほうはまったく陰になっていて暗い。そこで内蔵フラッシュ一閃!


PC316329
F4, 1/160sec (+0.7EV), ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/16)

この前までフラッシュなしで撮っていたので、露出のプラス補正もそのままだったのがよくなかったか、花が白く飛んでしまっています。
(フラッシュ使用時の露出補正は、どの程度効くものなのか不明です)
光量も最低ではなく下から二番目の1/16に。

光量を1/64にしてもう一度チャレンジ。


PC316330
F4, 1/160sec (+0.7EV), ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/64)

やっぱり飛んでしまいます。でもこれくらいなら、あとで修正してリカバー可能かも。
フラッシュはきつすぎるか・・・と、あきらめて自然光のみでチャレンジしてみることに。

PC316331 F4,1/640(+0.7),ISO400
PC316332 F4,1/500(+1.0),ISO400
















PC316333 F4,1/500(+1.0),ISO400

感度を上げ、露出補正も+1.0EVまで上げ・・・あれ、さっきのフラッシュ撮影のとき、プラス補正してた?
と、この時点で気づき、もしかしたらマイナス補正で切り抜けられるかも、という淡い期待でもう一度フラッシュ投入です。




PC316334
F4, 1/180sec, ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/64)

なんとか後処理でフォローできるか?
でも、完全に露出オーバーとなった真っ白の部分は、もう取り戻せません。
うーん。

と、ふと足もとを見ると、白いサザンカの花びらがたくさん落ちています。
・・・もしかして、これを内蔵フラッシュの発光部の前にかぶせてディフューザー代わりに使えるのでは?大きさも丁度いいし。濡れているので何もしなくても、はらりと落ちることもない。

ということで、試してみました。




PC316335
F4, 1/180sec, ISO100
内蔵フラッシュ(光量1/64)、サザンカの花びらディフューザーつき

なんと、けっこういい具合に光が柔らかくなりました。
ただし、構図をあんまりよくみていなかったので、光源ボケがフレームアウトしてしまい(もしくは日が陰ったか?)写真としては何となくいまいちに・・・

2010年12月30日木曜日

OM ZUIKO vs XR RIKENON 逆付け対決! -2010/12/29お昼のお散歩

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

昨日、12月29日のお散歩では、OM 50mm F1.8で逆付け撮影可能な道具が揃ったので、お試し撮影を少ししてみました。
比較のために、ほぼ同じ構図で2つのレンズをとっかえひっかえ、撮ってみました。

前の記事で投稿したOMレンズによる写真、

これとほぼ同じ構図で、RIKENONレンズを絞り開放で撮った写真がこちらです。


PC292656
XR RIKENON 50mm F2L
F2開放, 1/640sec (+0.7EV), ISO200

2枚の写真撮影のインターバルが若干長かったので、陽の光の当たり方が異なるのと、ピントの来ている位置が少しずれているのですが、花びらの縁のにじみ具合などをみると、RIKENONのほうがやや堅めのようです。
このサザンカの花びらのように、平面的な被写体では違いが出にくいかもしれませんね。
わずかな差かもしれませんが、対象によっては仕上がりの印象もぐっと違ってくるかもしれません。

OMレンズのほうでは、もっと派手に「ほわほわ~っ」とした感じになるのかと予想していたのですが、意外にしっかり写るなあ、というのが正直な印象です。
RIKENONレンズとの差がわずかであるのは、レンズの特性も大きく関わってくると思いますが、これまでマクロ撮影のメインで使っていたE-620との撮像素子、画像処理回路系の違いや、逆付けという条件の違いも効いている可能性があります。

あとは、RIKENONレンズを順付けにしてエクステンションチューブを組み合わせた場合に、描写がどう変わるかですね。
ピントを合わせたところから外れていったときのボケ具合がどのようになるのか、とても楽しみです。

同じレンズであっても、逆付けと、順付け+エクステンションチューブとで同じ拡大率にしたときに、大きな違いが出てくれると大変楽しいのですが。

これらの本格的なテストは来年に持ち越しとなりそうですが、ぜひやってみたいですね。

E-420の液晶の映り

最近、ボディージャケットとRIKENONレンズ、そして逆付けとE-420の出番が増えてきました。
とくにレンズを逆付けしてアップで撮る場合には、撮った直後に本体後ろの液晶モニターで、ピントやブレの具合をチェックすることになりますがその映りがいまいちなので、細かいところがどうなのか、結局PCに取り込んで確認するまでわからないです。

E-5の液晶の映りがかなりきれいになったそうですが、E-420の液晶は現場では満足のいく画質とは言い難いですね。
E-620も同様の傾向がありますが、やはり後発ということもあってか、まだまし・・・というよりはE-420の液晶が貧弱すぎる感があります。

USBポートに接続できる外部モニタなどがあればいいのですが・・・
C社やN社用には出ているようなのですが、さすがにシェアの厳しいE-シリーズ用に出してくれる奇特なメーカーはないのか・・・というかオリンパス自身が出してくれないのは問題ではないかと。

E-420はすでに販売終了していますが、いまでも一定のファンはいるようで、オリンパスイメージングのユーザーコミュニティーサイト、フォトパスを覗いてみると、すばらしい写真を撮っているユーザーの方もたくさんいらっしゃいます。

やはりかつてのOMシリーズボディの感覚で、気軽に持ち出して撮影できるE-420は貴重です。このカメラを使ったあとにE-620を持つと、こちらもいかにコンパクト軽量とはいえ、ずっしりゴツく感じてしまうのがふしぎです。
手ブレ補正機構がないことも、気をつけて使えばある程度カバーできます。
マニュアルでのピント合わせ困難な、ほぼ素通しのフォーカシングスクリーンも、(メーカー無保証ですが)交換すれば改善されますし。

ユーザーサイドでどうにもならないのは、バリアングルにならない液晶とその画質だけです。
再生、ライブビューに対応した外付け液晶モニターがあれば、もういうことないんですが。

OMレンズでも逆付け! -2010/12/29お昼のお散歩

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

先日購入したPENTAX Kマウント用のリバースアダプターは、XR RIKENONレンズを想定してフィルターねじサイズ52mmのものを選びましたので、そのままではフィルターサイズ49mmのOMレンズをつけることができません。
そこで、49mm --> 52mmステップアップリングを買ってきました。
これでOMレンズも逆付け可能に!

OM 28mm F2.8レンズも同じフィルターサイズなので、こちらを使うとさらに拡大率を上げた撮影が可能になります。こちらもそのうち試してみようと思います。

本当のOMレンズ逆付けデビューは、イヌホオズキのオレンジ色の実だったのですが、みごとにピンぼけだったので、残念ながらお蔵入りに・・・

まともに撮影できた写真のデビュー作は、サザンカの花びらです。
こちらも最初は絞り開放で撮ったのですが、ここでは、5枚目に撮ったものを。


PC292649
F8, 1/200sec (+0.7EV), ISO400

かなり絞ったので、スプリットプリズムでのピント合わせはほぼ不可能でした。
でもけっこういいところにピントが来てくれたと思います。
本当は、花びらすべてにびしっとピントを合わせたかったのですが、わずかに左の花びらの先端のピントが外れています。

6枚の絞り羽根で形作られたボケがきっちり出ています。
絞り開放にすると、完全な丸ボケになりますが、丸のサイズが大きくなり、ちょっとバランス的にいまいちになってしまいました。でも一応比較のために。


PC292646
F1.8開放, 1/1000sec (+0.7EV), ISO100

逆光に輝く花びらの縁がにじんでいます。
このレンズの開放絞り特有の写りです。

もう少し引いて花びらを左下に持って行き、大きく開いた右上の空間にもう少し小さい丸ボケを4,5個出させたいところですが、逆付けの場合は画角の調整は原理上まったくできませんので、あきらめるしかありません。

2010年12月28日火曜日

RIKENON 50/2レンズ、驚愕の解像 -2010/12/28お昼のお散歩

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

今日、計画的衝動買いしてしまったリバースアダプターで撮った写真、ようやくPCに取り込んでRAW現像できました。

スプリットプリズムのフォーカシングスクリーンでのピント合わせがなかなか思うようにいかず、ピンぼけ連発でしたが、なんとか数枚は使えそうな写真が撮れました。

逆付け撮影のマクロ写真に行く前に、まずは順付けでの写真から。


PC282601
F2開放, 1/1250sec, ISO100

絞り開放でこの写りです。
わずかにあとピンなのが残念ですが、かなりの解像です。

いよいよ、この花で逆付け初チャレンジ。


PC282603
F2開放, 1/1000sec, ISO100

いいです!絞り開放でもこの解像感!
OM50mmF1.8ではこのほんわか感とカッチリ感のバランスは出せないと思います。

ちょっと絞ってみました。


PC282605
F4, 1/320sec, ISO100

解像度さらにアップです。被写界深度も大きくなり、いい感じです。
ただ、シャッター速度が遅くなったぶん、若干手ブレが入っているようです。
なにしろE-420は手ブレ補正機構がついてませんので。

この条件でばっちりにするには、三脚と微動装置(マグスライダー)が必要ですね。
E-620で手ブレ補正を効かせれば、少しは改善が望めるかもしれませんが。


PC282611
F4, 1/125sec (-0.3EV), Flash ON (1/64?), ISO100

F4まで絞って内蔵フラッシュを焚いたら、図鑑の写真みたいになってしまいました。
フラッシュの発光部分にティッシュをかぶせて、簡易的なディフューザーにして撮れば良かったのですが、ダイレクトに光を当てるとすこしコントラストがつきすぎてしまいますね。

この花に、逆付けチャレンジしてみました。
まずは自然光のみで。


PC282612
F2開放, 1/125sec (+0.7EV), ISO200

ソフトな感じが出ました。
次は、内蔵フラッシュを焚いて。
右サイドから光を当てるために、縦位置にしました。


PC282615
F4, 1/180sec (-0.7EV), ISO100

至近距離からのフラッシュなので、マニュアルで光量1/64(だったと思う)に調整し、露出を若干マイナス補正にして撮ってみました。それでもかなりオーバー気味になったので、RAW現像のときに調整しています。
もう少し絞って、広い範囲にピントを持っていったほうがよかったかもしれません。

絞る場合は、スプリットプリズムが陰るので、ライブビューでピント合わせするしかなくなりますが。

E-420を使っていた気がついたのは、E-620にくらべてシャッター音(というかミラーの上げ下げ音)が静かでショックも少ない(ような気がする)ことです。

こらえきれずKマウントリバースアダプター購入

お昼のお散歩に、久しぶりにカメラを持って出かけました。
E-420にRICOH XR RIKENON 50mm F2Lの組合せ。

街を歩いているうちに、どうしても逆付けしてみたくてたまらなくなってきました。
一気に仙台駅横のヨドバシカメラマルチメディア仙台へ直行!

5,880円也。

そして昼食後、早速被写体を物色です。
いろいろ見ながら歩き、結局片平にある公園のサザンカに決定。

ピント合わせに悩まされながらしばし撮影を。
しかし、いい感じに盛り上がってきたところであえなくバッテリー切れ。

予備を持っていなかったので、そこで終了です。
いまバッテリー充電中。

2010年12月26日日曜日

いわゆる「縦グリ」

E-420用の本革ボディージャケットが思いの外よかったので、E-620用のジャケットもと。
(購入はこちらのほうが先だったのですが)

結局、装着してのグリップ感は期待の大きさに反比例して、ちょっとがっかりに。
E-3桁シリーズは非常にコンパクトなボディが特長なのですが、構えたときに右手の小指や薬指が余ってしまうのがちょっと気になります。

それなら、パワーバッテリーホルダーHLD-5はどうだ!というわけです。
縦位置撮影用のシャッターボタン、縦位置でも持ちやすいグリップ形状から縦位置グリップ、通称「縦グリ」と呼ばれます。

重量は200g。E-620ボディと合わせても675gとのこと。E-5ボディより125gも軽い!
でも、ただボディが下に伸びるだけ・・・といえないこともない。

かつてのOMシステムに、ワインダー2というのがありましたが、あのようなごついグリップがドーンと生えていればいいのに。
粘土でグリップを盛り上げてしまいましょうか・・・

グリップだけE-520並になりませんでしょうか。

RIKENONレンズでのマクロ撮影考

XR RIKENONレンズ復活は、とてもうれしい出来事でした。
昨日の50mm F2Lを使ったテスト撮影も期待以上で、あえてKマウントアダプターを購入した甲斐がありました。

さて、実際に使ってみてこれだけイイ感触が得られると、次はやはりマクロで使ってみたくなります。現在持っているツールは、OMマウント用のエクステンションチューブとKenkoのクローズアップレンズ。

OMマウントにKマウントレンズを取り付けるアダプターはありませんので、OM用のグッズはそのままでは使えません。クローズアップレンズが一番手っ取り早いですが、50mmF2Lレンズのフィルター径52mmに装着するためにはステップアップリングが必要です。

PENTAXから、Kマウント用に中間リングとヘリコイド中間リングが出ていますが、ちょっとイイ値段がするのと、Kマウント用とOMマウント用、2系統のリングを全部持ち歩くのは気が進みません。

そこで今、注目しているのはレンズの逆付けです。
リバースアダプターとしていくつか出回っています。PENTAXからもKマウント用のものが出ています。
これは、レンズのマウントをボディに取り付けるのではなく、フィルターねじを使って逆向けに装着するためのアダプターです。
Kマウント用のものを手に入れれば、50mmレンズのフィルターねじにこれを常駐して、いつでも順付け、逆付けをかんたんに切り替えて使うことができます。

しかしこのアダプター、定価7千円、実勢5千5百円ほどします。
K-4/3アダプターにすでに1万5千円ほど投資していますので、あまり出費がかさむのはどうか・・・
ヨドバシカメラのポイントが溜まったら、そのとき考えてみることにします。

さて、XR RIKENON 135mm F2.8のほうですが、まだ試写もしていない段階でこんなことを心配するのは勇み足かもしれませんが、ちょっと望遠マクロレンズとして使ってみたい気持ちがあります。

ちなみに、OM 135mm F4.5マクロの場合、OMオートエクステンションチューブ65-116mmを使っていっぱいに伸ばす(つまり116mmにする)と、0.5倍(実質等倍)まで行けます。
このレンズは無限遠も出せるので、そのときのコンディションであるチューブ最短(65mm)から考えると、約50mmせり出せば0.5倍まで到達するということになります。

では、このRIKENON135/2.8レンズに50mm程度の延長チューブをかませればよいということになりますね。
OM用のエクステンションチューブ25mmが2個あるので、これを使って・・・あるいは65-116mmチューブに・・・
OMのボディーキャップとKマウントのキャップに穴を開けてくっつければ、簡易的なマウントアダプターが作れて、これらOMマクログッズに便乗することが可能なのでは・・・

OM135mmマクロ320g、65-116mmチューブ本体325g、三脚座100gで合計745g。
RIKENON135mmレンズは440g。

OM 135mm F4.5を通常の望遠レンズと見れば、RIKENONのほうが断然軽くて操作性もよく、明るいというメリットが活かせると思いますが、望遠マクロとして使うには、やはり無理がありそうですね。あとは絞り開放での画質がどれくらい使えるか次第というところもありますが。

E-620用のボディージャケット・・・不発?

過去の記事

E-420用ボディージャケット購入(12月11日付)
E-420用ボディージャケット到着!(12月11日付)
E-420ボディージャケットとRIKENON50mmデビュー(12月25日付)

でもたびたび取り上げてきましたが、E-420用の本革ボディージャケットCS-8BBKは、買い物としては久しぶりのヒットでした。

このジャケットを装着することによって、E-420のホールド性が大幅向上!
重いレンズをつけていても、片手で持つのが苦にならなくなりました。

さらに、Kマウントアダプター導入で、20年近く眠っていたXR RIKENONレンズを復活させることができたことにより、ますますE-420がおもしろくなってきました。

こうなってみると、E-620のグリップが逆に気になってきます。
じつは、E-420用のジャケットより前に購入していたのです、E-620用ジャケットCS-9BDB。
CS-9B DB(ダークブラウン)

しばらく箱から出すこともなく放置されていました。
E-420での意外な効果に気をよくして、こちらも装着してみました。

・・・ん?なんか違う。
カメラを握ったときの右手薬指と小指がかかる部分、そこがE-420用のジャケット以上に盛り上がっていて、ジャケットなしのときよりも持ちにくくなってしまいました。
期待が大きかっただけに、軽くショックです。

E-420用ジャケットでは、実際に装着して使ってみると、意外にこの部分のせり出しは気になりませんでしたが、こちらのジャケットはちょっと厳しそうです。

残念ながら、このジャケットに出番は来そうにありません・・・

2010年12月25日土曜日

E-420ボディージャケットとRIKENON50mmデビュー -2010/12/25雪の青葉城周辺

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2 L

今日、12月25日の仙台は結構本格的な雪でした。(今年初めて?)
そこで、お昼前の2時間ほど、青葉城大手門付近を歩きながら雪景色撮影の練習をしました。

ちょうど昨日、Kマウントレンズを4/3ボディに装着するアダプターが届きましたので、RIKENON 50mmレンズをE-420にマウントし、ドキドキのファーストトライアルです。

もともと、RICOH XR-500とこのRIKENON 50mmレンズは、天体写真が撮りたくて親に買ってもらったもので、昼間の風景写真などはほとんど撮ったことがありません。
和製ズミクロンとの評判も高いこのレンズ(ただし保管状況はあまり良いとはいえませんが)がどのような写真を写し出すのか、かなり期待して臨みました。

記念すべき1枚目の写真・・・ではなく、1枚目と同じ構図の2枚目の写真がこちら。


PC252420
F8, 1/100sec (+0.7EV), ISO200

場所は、青葉城大手門跡にある支倉常長像の奥の池です。
1枚目はF2絞り開放で撮ったのですが、なんだか白い(雪)部分のまわりがにじんだようになって、霧の中にいるような写真になっていました。
そのときは「やっぱり細かい傷がいっぱいついているのがいけないのか」「このレンズの性能に期待しすぎたのか」と思いました。

でも、撮影を続けていくうちに、このフォギーな雰囲気は徐々になくなってきて、最後のほうは絞り開放でもかなりクリアーに。
どうも、暖かい車から寒い外に出して、しばらく結露していたのではないかと思われます。

雪景色の撮影ゆえか、薄暗いにもかかわらず結構シャッター速度を稼ぐことができました。
手ブレ補正機構が備わっていないE-420での使用が心配されたのですが、手ブレをまったく気にせず撮影できました。

大手門から坂を下り、三の丸の堀(長沼?)に向かいます。


PC252450
F2開放(たぶん), 1/500sec (+0.7EV), ISO200

ここではまだ、霧がかかったようなムードです。
しかし、よく見ると降っている雪がひとつひとつ確認できるほど解像度がよさそうです。

ずっと雪が降っていました。
そこで、同じ構図でピント位置を無限遠(堀の向こう側の木)、それより手前(降っている雪)と変えて撮ってみました。


    
PC252452 PC252453
共通の撮影条件
F2開放, 1/400sec, ISO100

やはりまだレンズが曇ったようなにじみはありますが、かなりいい写りです。

かなり外気の冷たさにもなじんで(?)おそらくクリアになったレンズ状態で撮ったのが次の写真です。


PC252503
F2開放, 1/1250sec (+1.0EV), ISO100
オリジナル(3648x2736)を3072x2304枠でトリミング
RAW現像時にシャープネスを+2に

これは、国際センター入り口から仙台二高、美術館方面に少し歩いた歩道脇の植え込みです。
積もった雪から顔を出した・・・(うーん、何の植木かわかりません)についた雪がおもしろかったので、寄れるだけ寄って(といっても60cmです)何枚か撮ったうちの1枚です。

絞りを開放にしたのでシャッター速度が比較的速くなりました。ピントが合う距離は限られていますが、なんとか形がわかる程度の範囲内にちょうど落ちてきた雪の姿を捉えることができました。

後ろで完全にボケてしまっているのは、萩(おそらく)です。

この日はほかにもいろいろと撮ったのですが、それはまたの機会に。

P K --> 4/3 アダプター到着

中学時代、高校時代に手に入れたRICOH XR RIKENONレンズたちをOLYMPUS E-420, 620に取り付けてよみがえらせるために購入した、PENTAX K ---> 4/3マウントアダプターが昨日届きました。

早速このアダプターを介して、50mm F2 L レンズをE-420に装着してみます。

E-620+ZD14-42 with flash

なかなかの見栄えです。
これはXR RIKENON 50mm F2 L です。

アダプターは、近代インターナショナル社製のものを購入しました。
もっと安いもの(Yahoo!ショッピングで購入可能な八仙堂のものなど)もありますが、安全性を考慮してこちらをチョイス。

Kマウントレンズを4/3ボディに取り付けようとすると、レンズのうしろの絞り調整用レバー突起が干渉してしまうのですが、八仙堂では「レンズうしろの出っ張りを一部カットせよ」という強気の仕様になっています。

今回購入した近代インターナショナルのものは、レンズを約45度回転した向きに装着させることによって干渉を回避する作りになっており、良心的です。
E-620+Tamron176A
ボディに向かって時計回りに45度傾いて装着されていることがわかると思います。
Tamron 28-105mmズームを望遠端105mmで、少し絞ってF4で撮ろうとしたらシャッター速度が1/8秒になってしまい、かなりブレていますがご了承ください。

アダプターの空き箱と一緒に置いてあるのはレンズキャップなのですが、柔らかめのプラスチックでできており、タッパーのフタのようにまさに「フタをする」というものです。
当初、これがなんだか「ちゃっちい」気がして、どうしても「安物」の印象が拭えませんでした。

E-620+ZD14-42 with flash

取り扱いも、かなり手荒だったような記憶があります。よく見ると、レンズ表面には細かい傷がいっぱいあります。
レンズのパーツはかなりの部分にプラスチックが使われています。しかもつるつるで、見るからに「安っぽい」感じがします。

E-620+Tamron176A

さすがにOM50mmF1.8ほどコンパクトではありませんが、一回り大きいぶんだけ余計に、プラスチックパーツからなる軽量感が実際の重量以上に感じられます。

さて、もうひとつのRIKENONレンズ、XR RIKENON 135mm F2.8のほうを装着してみます。

E-620+Tamron176A

このレンズには、フードが内蔵されています。
内側は起毛仕上げになっていて、ちょっと高級感(?)がありますが、写真でもわかるとおりほんの申し訳程度ですので、遮光効果のほうはちょっと心許ない感じがします。

E-620+Tamron176A

このレンズも、前玉に少し傷があります。

135mmレンズとしては、すでにOM135mmF4.5Macroレンズがあります。このRIKENONレンズは最短撮影距離1.5mと、寄ることができません。
接写はOMマクロにお任せすることになりそうです。マクロレンズは無限遠が出せるのですが、やや暗いのでF2.8の明るさが力を出すような場面ではこのレンズの出番がありそうです。

F2.8開放でどこまで使える画質か、そのうちテストしてみたいと思います。

これでまた2本、レンズの選択肢が増えました。


50mm F2は60cm、135mm F2.8は1.5mまでしか寄ることができませんが、とくに50mmのほうは、エクステンションチューブや逆付けなどの手段でマクロ撮影できるので、おいおい対応できるように環境を整えていこうと思います。

2010年12月24日金曜日

RIKENON 50mm F2 レンズはLだった

私が所有するRICOH XR RIKENON 50mm F2 レンズ。
確かめてみたら、大人気の初期型ではなく、プラスチック部品をバンバン使って軽量化を図った“L”というものでした。

「和製ズミクロン」ともいわれる初期RIKENON 50mm F2ではなかったのですが、このL型(Light(軽量)の意?)も、光学系の基本設計は同じとの情報もあります。それなのになぜ最近接距離が違う(初期型45cm、L型60cm)のか、謎です。

なんと、このレンズとXR RIKENON 135mm F2.8 のために、15,000円ほどのアダプター(これ)を購入してしまいました。
もうすぐ届くと思うのですが、はやく試してみたいです。
(年内は難しいかもしれませんが・・・)

2010年12月22日水曜日

RIKENONレンズ

以前の記事で、ちょこっと触れたRICOH XR RIKENON 50mm F2。

私が所有するレンズは、中学生くらいのときに父親に買ってもらったRICOH XR-500についていたものですが、引っ張り出して見てみると、「とってもきれい!」というほどではありませんが、想像していたほどひどくはありませんでした。

ちなみに、XR RIKENON 50mm F2には3種類あるそうで、一番人気は最初期のものとのこと。
私のレンズがいつの時期のものか・・・もう少し確認が必要のようです。

ところで、じつはもう一本XR RIKENONレンズを持っています。
これは高校生のときに、大阪はなんばの「カメラのナニワ」本店中古売り場で見つけた、XR RIKENON 135mm F2.8です。
たしか9,800円で購入したと記憶しています。高校生の私には、とても高い買い物でした。

こちらをみてみると、ほとんど出番なくしまい込まれていたせいか、以外にもけっこうきれいでした。

これはぜひ、これらXR RIKENONレンズたちをよみがえらせてやらねば!
・・・ということで、とりあえずPENTAXと同じKマウントなので、K --> 4/3 マウントアダプターを購入することにしました。

しかし、これではマクロ撮影はできないので、PENTAXの接写リングセットかリバース(レンズ逆付け)アダプターをゲットしようかと考えています。

2010年12月20日月曜日

彦根城訪問 -2010/12/15

OLYMPUS E-620
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6

12月13日(月)~18日(土)の約1週間、関西方面への出張がありました。
用務は2つ。

ひとつは、滋賀県彦根市にある滋賀県立大学での日仏国際シンポジウム。
フランスはパリ第7大学からの8名の参加者とともに、14日(火)朝から晩までみっちり。
そして15日は、午前中県立大学の研究室見学、そして午後はフランスからのお客様がたを案内して彦根城へ。

ちなみに週後半のもうひとつの用務は、兵庫県佐用町のSPring-8放射光利用実験施設でのカンヅメ実験です。

彦根城は、じつは約30年前、小学5年生か6年生のときに
名古屋~犬山~養老の滝~岐阜~彦根
という壮大な夏休み旅行(小学生ですから、ユースホステル宿泊、超ケチケチ and 超過密スケジュール旅行でした)の一環で訪ねて以来、ものすごく久しぶりなので大いに期待しておりました。

・・・と、
県立大学見学が終わり、昼食を取っていざバスで彦根へ!
と思ったら、バスがない。

仕方なくお茶を飲みながらバスの時間までおしゃべりタイムに。
結局、バスに乗って彦根城に着いたのは午後3時半頃・・・
みるみるうちに、辺りは薄暗くなっていきます。
平日なので、観光客もまばらです。

お金を払って中に入ると、最初の大物は天秤櫓(重要文化財)。

天秤櫓のオリジナル石積み

PC155896
14mm F6.3, 1/500sec ISO400

この写真からではわかりにくいですが、まさに左右対称、天秤のような櫓です。
1622年に創建されてから約250年後の1854年に大規模な修理が行われ、石垣も積み直したそうです。

向かって右(上の写真に写っている側)がオリジナルの「牛蒡(ごぼう)積み」といわれる手法で積まれた石垣、左(向こう側、写真には写ってませんが)が修理のときに積み替えられた「落とし積み」だそうです。
このあたりのうんちくをフランス人たちに説明しようとしましたが、わかってもらえたかどうか・・・

「ここに人が住んでいたのか?」と聞かれたので、「違う」と答えると
「ではなんのための建物か?」とさらに聞かれたので「stockroom for weapon」と適当に答えてしまいましたが、問題ないですよね。

天秤櫓の中も見せていただいて、いよいよ天守閣へ向かいます。
天秤櫓の靴履き替え場所にいたおじさんに、いろいろと教えてもらいました。

天守閣は大津城から移築した。
大津城は秀吉がつくった。
関ヶ原のときに1万5千の西軍を足止めさせて、東軍を勝利に導いた。
しかも焼けなかった。

縁起がよい大津城の天守閣(もとは3層5階建てだったそうですが)を持ってきたとのこと(今は3層3階)。
これまた、フランス人に説明してみましたが、When the Sekigahara war...と言ったところで「戦争のためにつくったのね」とかなり端折って解釈されてしまいました。

石垣の陰から天守が覗く

PC155902
42mm F5.6, 1/125sec (+0.3EV), ISO400

いよいよ天守閣の全貌が!

冬の天守

PC155904
14mm F3.5, 1/1250sec (+0.3EV), ISO400

比較的こじんまりしているのですが、デコレーションがすごい。
切妻破風や唐破風がこれでもかと。
唐破風の下にはキンキラの飾りがどーんと。

天守アップ

PC155906
42mm F5.6, 1/160sec (+0.7EV), ISO400

切妻破風の合わせ目(?)の下にぶら下がっているカッパの手みたいな飾りは「懸魚(げぎょ)」というそうです。(天守閣の中に展示されていた「げぎょ」の説明では、もっと面倒くさい漢字が書かれていたと思ったんですが・・・あとでWebで調べたらみなこの漢字で表していました)

天守閣の周囲には、辛うじて秋の名残の紅葉が残っていました。

PC155907
PC15590

PC155907
14mm F4.5, 1/30sec (+0.7EV), ISO400

PC155908
25mm F4.7, 1/30sec (+0.7EV), ISO400

天守と秋の名残

PC155911
42mm F5.6, 1/100sec (+0.7EV), ISO400

天守閣の急な階段にきゃーきゃーいいながら中を、そして窓からの景色を見て出てくると、後ろから下っていきます。
途中の石垣に苔が生え、いい感じです。
そこで、広角端で「ならでは」な写真を!と意気込んで撮ったのが下の写真。

苔むした石垣

PC155914
14mm F3.5, 1/20sec, ISO400

すでに日も暮れかかっていて、かなり薄暗くなっていました。
フラッシュを焚いてみたりしましたが、まったくだめでした。

完全に下に降りて、玄宮園(げんきゅうえん)という庭園に。
もうあたりはすっかり暗くなってました。

PC155918
PC155921
















PC155918
14mm F3.5, 1/125sec, ISO400

PC155921
42mm F5.6, 1/15sec, ISO400

もう少し明るいうちに来たかったですね。
池にはカモやサギ、ツルもいました。

この庭園を巡っている間に、閉園・お別れのメロディーが。
すでに午後5時前になっていました。

庭園をでたところに、水戸から送られたという二季桜(だったとおもう)があり、花が咲いていました。
春と冬に2度咲くそうです。

でも、すでにほぼ真っ暗になっていたので、写真はあきらめました。

このあと、彦根駅前まで行ってフランスチームとお別れをしました。
今度来るときは、紅葉がきれいな11月、そうでなくてもせめて昼の明るいうちに・・・と願いつつ。

2010年12月19日日曜日

E-420用ボディージャケット到着!

昨日、E-420用の本革ボディージャケットCS-8BBKが届きました。

早速わがMF専用仕様のE-420へ装着してみました。

黒がシック!(というか、黒しか色の選択肢がなかったのですが)
右手のグリップが盛り上がるので、ホールド性アップを期待したのですが、ほぼ期待通りです。

いま手持ちで最も重いレンズ、Tamron SP 28-105mm F2.8 Aspherical IF (176A)を着けてみました。

1枚目は105mm側、2枚目は28mm側です。重厚感がいいですね。
カメラを握ってみたときのグリップ感もいい感じでした。
この1kg弱ある重いレンズをつけた状態で、右手一本で持ってもしっかり持てます。

このジャケット、三脚取り付けのためのねじ穴がふさがってしまいますが、手持ちで光学ファインダーのみ使用が基本となりますので問題にはならないと思います。

ひとつだけ難点なのは、

右手をかけたときの小指がかかるあたり、つまり下の方ですが、ここがぐっと内側にきている(うまく表現できてませんが)ために、小指に力が入りにくいところです。
ただし、これはデザイン上どうにもならないので、致し方なしですが。

後ろから見ると・・・

きちんと液晶が見られる(当たり前ですが)、ボタン操作にも支障はありません。
ただ・・・

USBコネクション端子へのアクセスが少々辛いような気が。

これからも、なんとかE-420の出番を増やしてあげなければ。