2010年12月20日月曜日

彦根城訪問 -2010/12/15

OLYMPUS E-620
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6

12月13日(月)~18日(土)の約1週間、関西方面への出張がありました。
用務は2つ。

ひとつは、滋賀県彦根市にある滋賀県立大学での日仏国際シンポジウム。
フランスはパリ第7大学からの8名の参加者とともに、14日(火)朝から晩までみっちり。
そして15日は、午前中県立大学の研究室見学、そして午後はフランスからのお客様がたを案内して彦根城へ。

ちなみに週後半のもうひとつの用務は、兵庫県佐用町のSPring-8放射光利用実験施設でのカンヅメ実験です。

彦根城は、じつは約30年前、小学5年生か6年生のときに
名古屋~犬山~養老の滝~岐阜~彦根
という壮大な夏休み旅行(小学生ですから、ユースホステル宿泊、超ケチケチ and 超過密スケジュール旅行でした)の一環で訪ねて以来、ものすごく久しぶりなので大いに期待しておりました。

・・・と、
県立大学見学が終わり、昼食を取っていざバスで彦根へ!
と思ったら、バスがない。

仕方なくお茶を飲みながらバスの時間までおしゃべりタイムに。
結局、バスに乗って彦根城に着いたのは午後3時半頃・・・
みるみるうちに、辺りは薄暗くなっていきます。
平日なので、観光客もまばらです。

お金を払って中に入ると、最初の大物は天秤櫓(重要文化財)。

天秤櫓のオリジナル石積み

PC155896
14mm F6.3, 1/500sec ISO400

この写真からではわかりにくいですが、まさに左右対称、天秤のような櫓です。
1622年に創建されてから約250年後の1854年に大規模な修理が行われ、石垣も積み直したそうです。

向かって右(上の写真に写っている側)がオリジナルの「牛蒡(ごぼう)積み」といわれる手法で積まれた石垣、左(向こう側、写真には写ってませんが)が修理のときに積み替えられた「落とし積み」だそうです。
このあたりのうんちくをフランス人たちに説明しようとしましたが、わかってもらえたかどうか・・・

「ここに人が住んでいたのか?」と聞かれたので、「違う」と答えると
「ではなんのための建物か?」とさらに聞かれたので「stockroom for weapon」と適当に答えてしまいましたが、問題ないですよね。

天秤櫓の中も見せていただいて、いよいよ天守閣へ向かいます。
天秤櫓の靴履き替え場所にいたおじさんに、いろいろと教えてもらいました。

天守閣は大津城から移築した。
大津城は秀吉がつくった。
関ヶ原のときに1万5千の西軍を足止めさせて、東軍を勝利に導いた。
しかも焼けなかった。

縁起がよい大津城の天守閣(もとは3層5階建てだったそうですが)を持ってきたとのこと(今は3層3階)。
これまた、フランス人に説明してみましたが、When the Sekigahara war...と言ったところで「戦争のためにつくったのね」とかなり端折って解釈されてしまいました。

石垣の陰から天守が覗く

PC155902
42mm F5.6, 1/125sec (+0.3EV), ISO400

いよいよ天守閣の全貌が!

冬の天守

PC155904
14mm F3.5, 1/1250sec (+0.3EV), ISO400

比較的こじんまりしているのですが、デコレーションがすごい。
切妻破風や唐破風がこれでもかと。
唐破風の下にはキンキラの飾りがどーんと。

天守アップ

PC155906
42mm F5.6, 1/160sec (+0.7EV), ISO400

切妻破風の合わせ目(?)の下にぶら下がっているカッパの手みたいな飾りは「懸魚(げぎょ)」というそうです。(天守閣の中に展示されていた「げぎょ」の説明では、もっと面倒くさい漢字が書かれていたと思ったんですが・・・あとでWebで調べたらみなこの漢字で表していました)

天守閣の周囲には、辛うじて秋の名残の紅葉が残っていました。

PC155907
PC15590

PC155907
14mm F4.5, 1/30sec (+0.7EV), ISO400

PC155908
25mm F4.7, 1/30sec (+0.7EV), ISO400

天守と秋の名残

PC155911
42mm F5.6, 1/100sec (+0.7EV), ISO400

天守閣の急な階段にきゃーきゃーいいながら中を、そして窓からの景色を見て出てくると、後ろから下っていきます。
途中の石垣に苔が生え、いい感じです。
そこで、広角端で「ならでは」な写真を!と意気込んで撮ったのが下の写真。

苔むした石垣

PC155914
14mm F3.5, 1/20sec, ISO400

すでに日も暮れかかっていて、かなり薄暗くなっていました。
フラッシュを焚いてみたりしましたが、まったくだめでした。

完全に下に降りて、玄宮園(げんきゅうえん)という庭園に。
もうあたりはすっかり暗くなってました。

PC155918
PC155921
















PC155918
14mm F3.5, 1/125sec, ISO400

PC155921
42mm F5.6, 1/15sec, ISO400

もう少し明るいうちに来たかったですね。
池にはカモやサギ、ツルもいました。

この庭園を巡っている間に、閉園・お別れのメロディーが。
すでに午後5時前になっていました。

庭園をでたところに、水戸から送られたという二季桜(だったとおもう)があり、花が咲いていました。
春と冬に2度咲くそうです。

でも、すでにほぼ真っ暗になっていたので、写真はあきらめました。

このあと、彦根駅前まで行ってフランスチームとお別れをしました。
今度来るときは、紅葉がきれいな11月、そうでなくてもせめて昼の明るいうちに・・・と願いつつ。

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