2010年11月29日月曜日

ハナヤエムグラ超接近撮影(その4) -2010/11/27片平キャンパス

ハナヤエムグラ超接近撮影シリーズ、その4回目はこちらの花です。
PB275735
PB275736
















これら2枚、いずれも上から光を当てたのですが、1枚目はやや手前から、2枚目はやや後方からの照明です。

明らかに、2枚目のほうがうまくいったと思います。
2枚目のほうは、絞りをF3.5開放にしています。これも功を奏したのかもしれません。
後ろの花びら(?)はフラッシュ光の影になり、めしべの先を浮き立たせています。

私の中では、この2枚目の写真がベストショットです。

ハナヤエムグラ超接近撮影(その3) -2010/11/27片平キャンパス

前回の続き、まだまだ続きますよ。

こんどは、前回と同じ花に対してほんの少し高い目線で見下ろすようなアングルに設定しました。

PB275732
PB275733















1枚目は、後ろの花にピントを持ってきて、真上やや左から照明。おしべの先の花粉が、フラッシュの光に照らされて輝いています。
2枚目は、手前の花にピントを移して、ほぼ同様の位置から照明です。めしべの透明感が出ています。
いずれも、ISO100です。

絞りの設定がいくつだったか覚えていないのですが、おそらくF8くらいだと思います。
もう少し絞りを開けて(というと開放F3.5くらいしかない?)周囲をもっとぼかしてもよかったかも知れません。

2010年11月28日日曜日

ハナヤエムグラ超接近撮影(その2) -2010/11/27片平キャンパス

先ほどの投稿の続きです。

つづいては、ちょっと難しい構図です。
花をほぼ真横から狙います。

まずは、フラッシュを焚かずに自然光のみで撮影した写真を。
(実際には最後に撮ったのですが)


PB275731
1/2.5sec, ISO100

なんというスローシャッター!
風で小刻みに揺れていたので、おそらくブレてしまっています。
ピントは、後ろの花の丸いめしべの先に合わせています。でも、狙ったようには目立っていないですね。
ISO設定をもう少し高感度にして、シャッター速度を少しでも稼ぐようにしておけばよかったかもしれません。
もしくは、絞りを開放にして、丁寧にピント合わせか・・・

それでは、フラッシュ使用した写真を。
PB275728
PB275729
PB275730
















1枚目は手前、ほぼ真上からの照明。ピントを合わせた後ろの花も、ぼかした手前の花も均等に照らされています。

2枚目は向こう側やや右から狙ったものと思われます。手前の花の中心部、くぼんだところが影になっています。

3枚目はほぼ真正面やや右上方からです。後ろの花の左手前の花びらが、フラッシュの光を透過しています。
左の葉は、まともに光を受けてかなり強く光っています。そして、ほかの写真では見られない、葉の表面や縁の透明な“トゲ”をクッキリと写し出しています。
これをマイナスとみるか、おもしろい造形が出てプラスとみるか・・・

こうしてみると、どれが一番ということはないような気もします。
当初3枚目は、フラッシュを近づけすぎて失敗したと思っていたのですが、直射日光が逆光気味に当たったときもこのようになりますし、まったく不自然というわけでもないような気がしてきました。

うーん、どうも

フラッシュ使用は「不自然」「人工的」になってしまう

という認識は間違いなのかもしれません。

もう少し修行したら、もうひとつフラッシュを用意して、多灯撮影に凝ってしまうかも・・・?

初めて満足のハナヤエムグラ超近接撮影 -2010/11/27片平キャンパス

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm
OLYMPUS ELECTRONIC FLASH FL-36R

11月27日(土)は、午前中に自転車で広瀬川河川敷(広瀬橋よりさらに下流)へ行き、昼過ぎに片平キャンパスで撮影でした。

今回の片平キャンパスミッションは、前々から時間を取ってやってみたかった
「FL-36RのRCモードを使った超クローズアップ撮影」
です。
ターゲットは、ハナヤエムグラとハキダメギク。

手持ち、あるいは三脚を使っての自然光下撮影は何度か行っていますが、どうしてもシャッター速度が稼げず、手ブレもそうですが風による被写体ブレの影響が大きく出て、満足のいく写真が得られていませんでした。
かなりのフラストレーションで、常々「いまの花の時期が終わるまでに一度はトライしてみたい」と思っていました。

そして今回、
どうせやるならと、手持ち機材の中でもかなりの高倍率条件
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm
の組合せをチョイスしました。

116mmの長端で使えば2.8倍、つまり35mm判に換算してなんと5.6倍という倍率になる計算です。
まず三脚が必須であることはもちろんですが、フラッシュの使用も無視できません。

自然光の照明が打ち消されて、完全に人工的な照明になってしまうことに、これまでは強い抵抗があったのですが、今回はそんなことは言ってられません。

ハキダメギクに関しては、また場をあらためるということにして、ここではハナヤエムグラ撮影の顛末を。

設定は、
カメラ側を絞り優先オートに、当然本体のRCモードをONにします。
FL-36Rをカメラ本体の設定に合わせてRCモードとし、発光はTTL。
撮影では、FL-36Rを手に持っていろいろな角度、距離から光を当ててみます。事前に画面でチェックできないので、とにかくシャッターを切って再生画面で確認、です。
どの角度からどれくらいの距離で当てたかは、記録に取っていたわけではないので、記憶と実際に移った写真からの推測になってしまいますが・・・

RCモードでFL-36Rを使うと、本体の内蔵フラッシュも光らせることになりますが、被写体がレンズの目の前にいるので、その光は完全に遮断されます。
FL-36Rの光は、手前から当てようとしたときにはかなり制限をうけます。真正面からは完全にムリですし、なるべく手前から当てようとすると距離を詰めることになるので、光が強すぎて白く飛んでしまいます。(FL-36Rの光量をマニュアルで調整すればよいのかもしれませんが)

・・・前置きが長くなりましたが、実際に撮った写真で見てみることにしましょう。
絞り条件は、特にことわりがない限りF5.6またはF8だったと思います。
フラッシュを発光したときは、シャッター速度は一律1/100秒です。

PB275724
PB275725
PB275726
PB275727


























いずれもISO100で撮影。

1枚目は、ほぼ真上からフラッシュだと思います。
手前の花のくぼんだ真ん中の部分は影になっていますが、そのぶん突き出しためしべに光が当たって、やや暗いバックに映えています。
でも、上を向いている後ろの花にまともに光が当たっているので、これが白く光ってしまっています。これを何とかできれば・・・という感じです。
左側にある葉の上面にも光が当たり、白く光っているのも、主役の花が埋もれた感じになってしまって、いまいちです。

2枚目は左上、手前からフラッシュ。
手前と奥の花に同じように光が当たっています。
手前の花の、2本あるめしべの左側が、背景の明るさに負けて目立たなくなっています。
花自体も、正面からまともに光を受けているので、のっぺりと平面的な印象になってしまいました。

3枚目は、1枚目と同じように見えますが、このときより右側面から光を当てています。
そのおかげで、左側の葉には花自身が影となって光を遮ったかたちとなり、画面の左半分はいい感じに仕上がりました。
ただ、右端の花にはかえってまともに光が当たってしまっているので、白く光っています。
これをよしとするか、トリミングでカットしてしまうか、思案のしどころですね。

4枚目は2枚目とほぼ同じ仕上がりになっています。
たしかフラッシュの照射方向は少し違っていたと思うのですが、ほとんど効果はなかったようです。

・・・ということで、この構図では3枚目(PB275726)が大成功!
おしべがもやしのようにだらしないのがちょっと気になりますが。

ちょっと長くなったので、続きはあらためて。 

2010年11月23日火曜日

三脚を失い、そして戻ってきた

21日(日)に、東北大学川内キャンパスのロータリー周辺へ行き、紅葉の写真を撮っていました。

手持ちが主体のモードに移り、三脚が邪魔になってきて、つい脇に置いたのが運の尽き。
30分ほどあちこちを徘徊してシャッターを切り、さあ車に戻ろうか・・・と、ふと気づくと
手にも肩にも三脚がない!

ああ、あのときに置いたままだ!
と、急いで現場へ戻ってみると、ほんの30分ほど(ほんのか?)のうちに、三脚の姿は影も形も・・・

6月の悪夢が再びよみがえってきました。
片平キャンパス、いつものフィールドで、機嫌良く小さな花など撮っていました。
その時期、雨が降った後にできた水たまりが、結構長期にわたって干上がることなく小さな池のようになっていました。
そこにかえるが卵を産み付け、おたまじゃくしに。
しかしその後なかなか雨が降らず、日を追うごとに水たまりは小さくなっていました。

最後に、この水たまりを撮っておこうと手持ちに切り替えたとき、三脚を脇に置いて・・・
すっかり忘れて帰ってしまい、次の日に気づいて北門の守衛さんに聞いてみたのですが、三脚の落とし物は届いていないと。

買ってからわずか数ヶ月、同じ三脚をもういちど買うことに。
約3万5千円でした。

また同じ三脚をいま買うとなれば・・・
いま、E-5を買うかどうするか!コンパクトカメラを新しくするかどうするか!なんて悩んでいたのに、すべて一気に吹っ飛んでしまう出来事。

これは大変です。
でも、一縷の望みを西公園にある大町交番に託して、22日(月)、お昼の写真タイムを三脚捜索散歩タイムに切り替えて向かいました。

「川内から一番近い交番といっても、歩いて10分くらいはかかる距離だし、届いているはずないよなあ」なんて、ほとんど期待感ゼロ(でも完全にゼロでないから確かめに行くんですが)。

「落とし物が届いていないかお聞きしたくて来たのですが・・・」
「それはなんですか?」
「あの~、これくらいのカメラ用の三脚なんですけど」

「・・・、ああ、あれか?」と顔を見合わせる二人のおまわりさん。
「めったに届くものじゃないから、たぶんそれだと思いますよ」

「ええ?!ほんとうですか?」

「昨日書類作って、中央署に持っていってますけど、確認とってみます?」
「ぜひ!」

ということで、さらに中央署へ向かい、会計係というところで
「さきほど、大町交番から連絡があったと思うんですが・・・さんきゃく・・・」
「ああ、これですがあなたのものですか?」
「おお、まちがいなく」

ということで、無事私のもとへ還ってきてくれたのでした。
ちなみに、拾ってくれた人は「謝礼はいいから」と名乗らなかったそうで、結局わからずじまいでしたが。

置き忘れたとき、まわりには結構人がいて、カメラを構えている人も多かったので、見れば絶対わかるカーボン三脚を、我がものにせず交番に届けてくれる人なんていないと思っていましたので、感激もひとしおでした。

しかし、それにしてもなんて学習能力のない私なんでしょう・・・

2010年11月21日日曜日

三脚遺失・・・しかも今年2度目(;_;)

今日の仙台は朝から快晴。
昼過ぎから川内で紅葉撮影を。

基本は手持ち撮影なので三脚は不要なのですが、念のためと車に積んでいったのがよくなかった・・・
三脚は車に残し、カメラだけ持っていざ!とここまではよかったのですが、途中でハギの花を発見。かなりのローアングル、そして見上げる必要があり、手持ちではムリと判断、三脚を持ち出して撮影。

ハギを撮り終わった後に、すぐ車に戻せばよかったものを、使うこともないのに持ち出したのが失敗のもと。
早速カエデの葉をパシャパシャやり、邪魔になった三脚は脇に立てかけて・・・
そしてそのまま置き忘れ。

30分ほどして気づき、慌てて戻りましたがすでに遅しでした。

悔やんでも悔やみきれない今日の私。
3万5千円のVelbon Geo Carmagne E443。
じつはこんななくしかた、初めてではないのです。この三脚は2代目。
初代は3月頃購入、6月に同じように置き忘れて誰かにもって行かれた・・・
今年だけで三脚に約7万円。こんどまた同じ三脚を買えば、10万円超の出費です。

OLYMPUS E-5購入への道のりはさらに険しく、遠くなってしまいました。
Oh, god!

2010年11月20日土曜日

デジタルフォトフレーム

最近なかなか記事を投稿することができないので、たいしたことない内容ですが少し。

デジタルフォトフレームが気になっている今日この頃。
でも、不思議に思うのは画面のアスペクト比です。

たいてい長方形。ふつうは横置きで使うのでしょうが、それでは縦位置の写真は左右に大きな余白ができ、写真自体も小さい表示になってしまいます。

一時期、プチマイブームだった6x6(正方形)アスペクト比。
これなら縦位置だの横位置だのは全く関係ない。よしこれだ!と思ったのですが、店で見てみると正方形のディスプレイをもつデジタルフォトフレームは全く見当たりません。
どういうことでしょう。

店の人に聞いてみればよいのでしょうが・・・
私の場合、正方形を除くと、縦位置アングルの比率が高いと思います。
縦位置で使えるフォトフレームにすればたいていは満足がいくのかも知れませんが、こんどはたまに出る横位置写真が小さくなってしまう。

そんな細かいことを考える必要がないくらいパネルサイズのでかいフレームにすればよいだけのことかもしれませんが。

2010年11月7日日曜日

寄り実験~135mm F4.5と50mm F3.5マクロ

実際に135mm F4.5マクロレンズでどこまで寄ってどれぐらい撮れるか試してみました。

まずノーマルの最近接で。

こんな感じの距離感で、

これくらい撮れました。

続いて14mmエクステンションチューブを足して、

25mmエクステンションチューブに取り替えて、

2つともつけて

こんな感じになります。
この、最大限に寄ったときの距離感は、

こんな感じ。
どうでしょう。これくらいの距離が取れれば、なんとかうまく使えそう?

では、比較のために50mm F3.5マクロもやってみましょう。


こんな範囲が撮れて


こんな距離感です。

135mmマクロの使い道

先日、OM 135mm F4.5マクロの出番が少ないと書きました。

なんとか活躍の場を与えたい。
ちょっと考えてみました。

135mmマクロを65-116mmエクステンションチューブと組み合わせたときの最大倍率は1/2倍、ワーキングディスタンスは36.6cm(ヘリコイドをいっぱいに伸ばして)ですので、50mm F3.5マクロ単独で同じ1/2倍のときのワーキングディスタンス11.4cmに比べると3倍以上、距離を稼げることになります。
これに、14mmや25mmのエクステンションチューブを継ぎ足せば、もう少し寄りつつ倍率をさらに稼ぐことが可能です。

これは、いつも近づいては逃げられてしまうヤマトシジミ(逃げられずになんとかなったときの話はこちら)を狙うのに最適ではないでしょうか。
手持ちで撮れれば最高なのですが、かなり難しそうです。
三脚に載せれば安定はしますが、機動性は失われます。

超明るい日なた
しっかりホールド
この2要素が必須です。

ゲンノショウコ -2010/10/18お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

この日はマクロレンズで臨みました。


PA183741
絞り不明, 1/640sec, ISO200

最近マイブームの「寄って寄って」写真とは違って、ちょっと引いて見ています。
上にはもう花が終わって実になったものも入れたりして。


PA183749
絞り不明, 1/500sec, ISO200
横位置を縦にトリミング

脇の葉に(たぶんヒメ)ヒラタアブが留まっています。
よく見ると葉のエッジに、いかにもバランス悪そうです。


PA183763
絞り不明, 1/640sec, ISO200

花に向かってヒラタアブが飛んできています。
残念ながらアブはピンぼけ。
でも花はクッキリです。


トリミングした写真を見ると、ピンクの棒の先に薄紫の花粉袋が10個ついています。
先ほど投稿した、11月2日の花では5個しかついていませんでしたが、ピンクの棒が5本突き出ていました。これらの棒にも袋がついていたのでしょう。
花の下の方にそれらしきものが3個ほど見えていました。

ゲンノショウコの花は見飽きることがないですね。
でも今では、もう実ばかりになってなかなか元気のいい花は見つかりません。
あとは来年まで待つしかないでしょうか。

ゲンノショウコ -2010/11/02お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 25mm

この日はいつものように、いくつか定例の植物を撮って回りました。
ハナヤエムグラについてはすでに投稿しました。

今回は、ゲンノショウコについてです。


PB024891
絞り不明(おそらくF4あたり?), 1/500sec, ISO200

最近は、だんだん日が低くなってきました。ちょっと前まで上から日が射していたのに、なんだかお昼であるにもかかわらずしべの影が長いです。

この写真を撮ったときは、ピントがすーっと合ってきて「ビシッ」ときたときに花粉のつぶつぶが「ぶわっ」と出てきて思わずビクッとなってしまったほどでした。
ちょっとこの写真を眺めただけではわかりにくいかも知れません。

しべのあたりをトリミングしてみました。


どうでしょうか。
手前と右奥のおしべの袋は破れて花粉があふれています。
右手前の袋はこれから破れるようです。切れ目が入っています。

アップで見ると、ほんの小さな花でも複雑でおもしろい造形であることがわかります。普段の目線から眺めただけでは、ただの小さくて白い花、程度の印象でしょうが、接写してみるとぜんぜん雰囲気が変わります。

そこがおもしろいところですね。
いつか、トリミングなしでぐぐっと迫る写真を撮ってみたいです。

ヘビイチゴに超接近 -2010/11/06お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm

さきほどのハナヤエムグラの脇に、一つだけぽつんとヘビイチゴが咲いていました。
真っ赤な実もいくつかあるのですが、今回の超接近セットで花に迫ってみようと思いました。


PB065047
絞り不明, 1/125sec, ISO400

こちらは65mmで引きの絵です。若干解像感がないのが残念ですが。
続いて、一気に116mmまで伸ばしてみました。


PB065050
絞り不明, 1/60sec, ISO400

こちらは上の写真と比べて、かなり被写界深度が狭くなっています。
もしかしたら絞りを開けたかも知れません。
白いしべの先にだけピントが合っていて、おもしろい感じになっています。

ハナヤエムグラに超接近 -2010/11/06お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm

ハキダメギクやヒメジョオン(こちらはまだこのブログにはアップしてません。フォトパスをどうぞ。最後の2枚です)、イヌタデを楽しんだ後、東北大正門脇のハナヤエムグラスポットへ。(イタドリスポットはすでに日かげになっていましたので撮影不能と判断いたしました)

先日チャレンジしたハナヤエムグラですが、そのときはエクステンションチューブ25mmでの撮影でした。今回はさらにその上を行く65-116mmです。


PB065026
絞り不明, 1/160sec, ISO400

あまりに接近しすぎて、花の真ん中のめしべに合わせようとすると、横に垂れているおしべがすでにピンぼけになってしまっています。
かなりシビアです。


PB065032
絞り不明, 1/60sec, ISO400

これは、おしべが垂れずにピンと立っている花です。急に日が射して、後ろの葉が明るくなってしまったのでちょっと惜しい感じになってしまいました。
これだけ明るいのに1/60秒ということは、結構絞ったかも知れません。F4かF5.6くらい?
ちょっと前ピン気味なのも惜しいです。


PB065042
絞り不明, 1/60sec (-0.7EV), ISO400

この花は少々薄暗い日かげにいたので、まわりの暗さに引っ張られて花のほうが飛んでしまうのではないかと思い、少々アンダー気味の露出に設定しました。それでも1/60秒。かなりの暗さです。
風も微妙に吹いていて、大きく揺れることはないのですが小刻みに震える感じで、なかなかブレずに撮ることができず苦労しました。


PB065055
絞り不明, 1/100sec, ISO400

これはかなりのアップです。ということは、おそらくそれまで65mmで撮っていたのをここで一気に116mmまで伸ばしてみた・・・というところでしょうか。
中のめしべを狙ったために、突き出たおしべは見事にピンぼけになっています。
絞り値は不明ですが、おそらく開放だったのではないかと思います。


PB065059
絞り不明, 1/80sec, ISO400

同じ花を、今度は65mmまで縮めて引きで撮ったものです。
絞りはやはり不明ですが、おそらくいくらか絞っています。

上と同じ花なのに、ピントの位置が違うだけでずいぶん印象が異なります。
こちらはおしべのほうを狙いました。

50mm(非マクロ)標準レンズとこの65-116mmチューブを組み合わせると、1.3~2.5倍の拡大率で撮影可能です。4/3使用時の35mm判換算で実に2.6~5倍ということになります。
手を地面につかない限り、手持ちは無理というのが使ってみての印象です。

真夏の日なたのような光が豊富な環境なら別でしょうが。

レフとかフラッシュを使おうと思ったら、三脚への固定は必須です。

イヌタデの花に超接近 -2010/11/06お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm

9月後半から追いかけている(?)イヌタデですが、この日のお散歩ではいつもの現場と違うところで撮ってみました。
いつもは東北大学片平キャンパスの、東北大正門脇なのですが、
今回はもっと奥、生命科学研究科のゴミ捨て場です。

生命科学研究科では、植物の研究もやっていて、いらなくなった土が山のように捨てられており、そこから菜の花とかカタバミとか、いろいろな植物が生えてきます。
やはり栄養豊富なのだと思います。

その山の中腹から頂上にかけて、イヌタデがみっしり生えているのに(今更ながら)気がつきました。
しかも、いつもの場所にいるイヌタデたちよりも色つやが良いように見えます。

日当たりなのか、やはり土なのか・・・
とりあえず近づいて見渡してみると、なんと!
けっこうきれいに開いている花があるではないですか。


PB064997
F4(?), 1/500sec, ISO400

エクステンションチューブをいっぱいまで伸ばして撮ってます。
スペックによれば、2.5倍(35mm判にして5倍相当)ということになります。
かなりのクローズアップですね。


PB064999
F4(?), 1/320sec, ISO400


PB065008
F4(?), 1/500sec, ISO400

ここに生えているイヌタデは、閉じている花もいい色を出しています。

しかしここまで寄ると、ピントをどこに合わせるかが難しくなります。


次の2枚はほぼ同じ構図ですが、ピントの合っている位置が少し違います。


PB065009, PB065011
F4(?), 1/800sec, ISO400

どっちがよいのか、私にも判断つきませんが、いずれにしても結構な確率で使える写真に納めることができていることに満足しています。

続いて、そのまま同じ花を今度は最短65mmまで縮めて撮ってみました。


PB065012~4
F4(?), 1/1250sec, ISO400

だんだんピント位置が変わって、最後の写真がベストになっていると思うのですが。

場所的に、三脚を立てて数センチのところまで迫っていくというのは至難の業なので、やはり手持ちでがんばる修行を積まなければいけませんね。

2010年11月6日土曜日

ハキダメギク超解像 -2010/10/25お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 14mm & 25mm

さきほど投稿したハキダメギク。
10月25日のお散歩のときに、固定エクステンションチューブの2個連結で撮っていました。
28mmF2.8を使ったので、超々接近でした。

このときに、這いつくばって撮影のスタイルを確立したのです(^^

写真はこちら。


PA254486
F8(?), 1/200sec (+0.3EV), ISO200

ぜひアップで見てください。
花びら(舌状花)の表面はつるつるだと思っていたのですが、実はつぶつぶだったことがわかりました。
黄色い筒状花冠(なんと読む?とうじょうかかん?)も、まるいつぶつぶでできています。

ハキダメギクに超接近 -2010/11/05お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm

今日のお昼は、ようやく念願叶って
50mm F1.8とエクステンションチューブ65-116mmの
夢のコラボ実現です。

・・・
よく考えると、すでに6月の時点で試していました。

【こちら】

そのときの結論は・・・「三脚を使う」
だったのに、性懲りもなくまた手持ちでチャレンジ。

でも、今回はあのときとは違う!
なんといっても、光学ファインダーでのMF修行を積んできたのですから!!

14mm, 25mm、そして14mm+25mm連結というエクステンションチューブを使った執拗なまでの練習。
今度はぜったいやってやる!と意気込んで臨みました。

なるべく日当たりの良いところで、いい向き、いい形のハキダメギクを探します。
(・・・あ、ハキダメギクについてこのブログで一度も触れていない。フォトパスにはいくつか投稿しています。これとかこれとか)

まずは、少し絞って(たぶんF4くらいだったと思う)試してみます。
せっかくだからと、いきなりエクステンションチューブを最長の116mmに。


PB064909
F4(たぶん), 1/500sec, ISO200

結構いい解像度ですが、ピントの合い具合が中途半端になってしまいました。もう少し絞って筒状花全体にピントを合わせるか、一気に絞りを開けて狙ったポイント以外を全部ボカすか、どちらかに的を絞るべきだったかも知れません。

この花は、周辺の筒状花から咲いていて、まだ中心付近の筒状花はつぼみです。

続いて別の花にチャレンジ。


PB064910
F4(たぶん), 1/320sec, ISO200

こちらはほぼ全部の筒状花が開いています。筒状花は、筒状花冠と呼ばれるカバーがチューリップのように開き、中から筒のようなおしべ、そしてさらにその中から二つに分かれてひろがっためしべを出します。
この花の、ピントを合わせた筒状花の先はほかよりも一段と突き出ていて、たくさん花粉がついています。
この花を狙ったために、まわりの筒状花はみなピンぼけになってしまいました。

そこで、ちょっと奥の花のほうにピントを持っていくことに。


PB064911
F4(たぶん), 1/320sec, ISO200

やはりF4程度では、被写界深度が中途半端なのでしょうか?
でも、これ以上絞ると手持ちでは対応不能なシャッター速度になってしまいます。
・・・素直に三脚を使えばいいんですが。

ピントが合っているところも、F4くらいまで絞っているわりにはあまりクッキリしていません。
やはりこの組合せでシャープな写真にするには、F8くらいまで絞る必要があるのかも。

最後に、絞りを開放にして撮ってみました。


PB064913
F1.8開放, 1/1000sec, ISO200

ん~、ファンタジック。

XR RIKENON 50mm F2について・・・意外!

先週の、木曜と金曜は東京へ出張だったので、
今日になってから
impress デジカメwatchのページを覗いてみました。

すると、「デジカメドレスアップ主義」という連載記事のタイトルに
「XRリケノン50mm F2」の文字を発見!

超懐かしいです。
・・・というのは、私の一眼レフカメラデビューはRICOHのXR-500、いわゆる「リコーのサンキュッパ」だったからです。
当時、漫才師のセント・ルイスがテレビで宣伝してました。

それまでは、父親のキャノン製レンジファインダーカメラ(キャノネットQLシリーズ・・・だったと思う。Canonet G-III QL17あたりがクサイぞ)を借りて使っていたのですが、どうしても一眼レフが欲しくなり、しつこくおねだりして買ってもらいました。
「よし、買ってやろう」とふたつ返事だった父親、カメラ店員へのオーダーは「この店で一番安いのくれ!」

カメラ本体にセットでついていたのがRIKENON 50mm F2でした。
天体写真(皆既月食とか)を撮ってました。

そんなこのレンズ、どうせ安カメラのおまけレンズ、たいしたことないだろうと思っていたのですが・・・
その記事によれば「このレンズは和製ズミクロンの異名を持つ」のだそうです。

・・・ええ!?ズミクロン!!

そんなすごいレンズだったなんて。
たぶん押し入れに眠っているこのレンズ、ひどい扱いを受けてきているので
カビや傷のオンパレードだと思いますが、いちど状態を確認しておく必要がありそうです。

だいぶ前に、高校生のときお小遣いで買ったPENTAXの24mmF2.8レンズ(RICOHのカメラはPENTAXと同じKマウントなので)がカビカビになってしまっていたのは覚えているのですが・・・

そういえばRIKENONレンズ、やはり高校生のときカメラのナニワ本店で中古で買った135mm F2.8もあったはず。
こちらもカビ汚染が心配されます・・・

使えそうなら、Kマウントを4/3ボディにつけるアダプターを入手してみましょうか。

2010年11月3日水曜日

ファンタジック(?)ハナヤエムグラ -2010/11/02お昼のお散歩

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM EXTENSION TUBE 25mm

今週火曜日の、お昼のお散歩は
いつもと逆で、お昼ご飯--->写真
ということにしました。

あまり時間はなかったのですが、東北大片平キャンパス正門脇の茂みと、生命科学研究科駐車場奥のイタドリポイント、そして生命科学研究科ゴミ捨て場横を巡りました。

正門脇では、ハナヤエムグラがけっこう広いエリアにひろがっていて、しかもほかの植物はほとんど混じっていない絶好の現場でした。
日かげで少々薄暗い環境ではありましたが、50mm F1.8開放を駆使して(?)手持ち撮影を決行しました。

PB024840
F1.8開放、1/320sec, ISO400

背景の緑はすべて、ハナヤエムグラの葉です。
上はオリジナルをいじらず現像したものです。
これに対して、若干トーンカーブなどをいじってバックを暗く落としたのが次の写真です。

どちらがよいでしょうか。

つづいて、もう少し周囲の状況がわかる写真を。

PB024850
F1.8開放、1/250sec, ISO400

PB024857
F1.8開放、1/250sec, ISO400

ピントは合っているんだけれど収差でにじむ・・・
狙った雰囲気は出ていると思います。

ほかにもう少し絞った条件でも何ショットか撮ってみたのですが、ことごとくブレてしまいました。
地面に肘をつき、土下座の格好で写真を撮っている姿を客観的に想像すると、ちょっと怪しい人になっていたと思います。

もう一つ14mmのエクステンションチューブを連結してやると、肘ではなく手首を地面につけて、海賊が望遠鏡で遠くを見るときのようなスタイルで接写できます。
こうしていれば、絞りを絞ってシャッター速度が遅くなっても、ある程度ブレずに撮影できたかも知れません。

実はこのエクステンションチューブ連結、先月25日のお散歩のときすでに試していて、けっこう効果ありな感触を得ていました。
今度チャンスがあればまた試してみたいです。