2014年12月30日火曜日

XZ-2について考える

現在、日常のスナップショットの大半は
OLYMPUS STYLUS XZ-2
が担当しています。

それは、常に身につけていて
ここぞ、というときにすぐ取り出し、すぐレリーズ可能な状態にあるからです。

このカメラは、いわゆる「高級コンパクトデジカメ」です。
2012年10月26日発売、散々悩んだ末に、年末購入に踏み切りました。

現在も、日々快適に使っています。
ズームの広角端(28mm相当)ではF1.8、望遠端(112mm相当)でもF2.5という明るいレンズ、
通常ズーム全域で5センチまで寄れる接写機能、広角端でスーパーマクロ選択時には1センチまで寄ることができます。

全方向手ブレ補正もついていて、MFもスムーズ

購入決定は2012年12月24日、そして手元に届いたのは12月27日でした。
初撮影は12月30日
 
毎日のように、何かしら撮っている
このカメラ。

しかし、広角端F1.8はほんとうに出番が少ないです。
いちおう、その効果を試してみてはいるのですが・・・

F1.8という設定は、被写界深度の問題やシャッター速度の問題、そしてズーミングしたときに望遠端F2.5に向かって少しずつF値が変化するという心理的気持ち悪さがあって、なかなか使う場面がありません。
ちょっとぼかして楽しみたいときには全ズーム域でF値が変わらないF2.8にすることが多く、ほとんどF4.0固定で撮っています。F5.6やF8.0にすることも数ヶ月に一度程度という状態。

マクロ撮影については、スーパーマクロにあえて設定していっぱいまで寄ることは、これまたほとんどありません。
手持ちで背面液晶モニターを見ながらのスナップマクロでは、そこまで寄る必要がないということもあります。
本腰を入れてマクロ撮影するなら、一眼カメラにマクロレンズをつけてじっくり狙えばいいわけです。

XZ-2で不満があるとすれば、ちょっと中途半端な望遠と広角の両端焦点距離。望遠端112mm相当は、もうすこしほしいし、最近おもしろくなってきた超ワイド(魚眼撮影がやってみたくて、最近ボディーキャップレンズを買いました)にはちょっと物足りなくなってきた広角端28mm相当も、もうすこしなんとかならないかと感じていました。

コンバージョンレンズで対応する、という手もありますが、テレコンは用意されているが装着が面倒くさい・・・ワイコンはそもそもラインナップされてない、ということで、XZ-2ではあきらめざるを得ない状況です。

いま、OLYMPUSの高級コンパクトは早々とXZ-2が消え、STYLUS 1sのみとなっています。
こちらは28-300mm相当のズーム、開放F値は通しで2.8です。

望遠についてはかなり魅力的な拡張、F2.8通しになったのもいい傾向なのですが・・・

のぞき窓(電子ビューファインダー)がついたのは、私にとってみれば「蛇足」です。これでは「レンズ交換不能なミニE-M1」です。

PENTAX Qというカメラがありました。2011年8月末に発売され、そのときは私もちょっと注目しました。手持ちのKマウントレンズを有効活用できないかと考えてのことでしたが・・・OMマウントのアダプターも出たとのことで、ちょっと本気で導入を考えたりしました。

しかし、そのうち熱意もフェードアウト。
顧みることもなかったのですが・・・ちょっと小耳に挟んだ情報では、「現行機種のQ7ではセンサーサイズが1/2.3インチから1/1.7インチに拡大」(1/1.7といえば、今使っているXZ-2とおなじだなあ)、「Qマウントレンズには"03 FISH-EYE"という魚眼レンズがあって、これがなかなかイイ」(あれ、魚眼?)

画角は160度、焦点距離3.2mmで16.5mm相当とのこと。F5.6固定絞りですが、ボディーキャップレンズのF8固定と比べれば、なんてことないです。重さは約29グラムで、ボディーキャップレンズとほぼ同じ。

問題は、魚眼のために新しいボディーを買うかどうか。
スナップ用にするには、 標準ズームをつけた状態ではXZ-2よりはるかにかさばり、常時携帯することはかなり困難です。
魚眼撮影のために持ち出すカメラということなら、E-M1にボディーキャップレンズの現行ペアで十分だし、ボディーキャップレンズの「なんちゃって」魚眼に限界を感じたら、コンパクトな本格的魚眼レンズを導入すればいい・・・となります。

2014年11月13日に発売された、Panasonicの高級コンパクト、「Lumix LX-100」も気になります。
コンセプトはXZ-2とほぼ同じです。

レンズは24mm-75mm相当F1.7-2.8で、XZ-2というよりは、それより前に使っていたRICOH GXR S10の24-72mm相当 F2.5-4.4に近い仕様
・・・とはいっても、センサーサイズが異なります。

XZ-2とGXR S10は1/1.7インチ(時代を反映してか、GXR S10ではCCDセンサーです)ですが、このLX-100はなんと!フォーサーズです。・・・レンズが交換できないPENみたいな?

それと、4K動画撮影という機能。これはどうなのか。
これまで、動画撮影はほとんど眼中にありませんでしたが、OLYMPUSのカメラでもPanasonicに匹敵する動画性能が装備されれば、ぼちぼち考えてみることにもなりそうです。

結論として、
「もう少し様子を見ながらXZ-2を引き続き常備携帯スナップカメラとして愛用する」
ということになりそうです。

2014年12月24日水曜日

悩んで、ついにボディーキャップ魚眼レンズ購入

ズームレンズがついたコンパクトカメラでは、マクロ機能は広角端でもっとも被写体に近づくことができるように設定されているものが多いです。

私が普段使っている、OLYMPUS STYLUS XZ-2もそのようになっています。
それでもこれまでは、寄って撮るときはすこし望遠側にズームして・・・ということが多かったのですが、最近は広角端にして「グイッ」と寄るアングルが気に入っています。

そうこうしているうちに、「もっと広角でもっと寄れるアイテム」【魚眼レンズ】に興味を抱くに至りました。

ズズッと寄って画角を広く取り入れ、しかもマクロレンズなどで寄ったときのような、背景がぼけすぎてなにかわからない、ということがなく、独特の歪みが不思議なムードを醸し出す・・・

しかし、本格的な魚眼レンズは結構いい値段がします。
かなり特殊な用途となりそうなこの手のレンズに、何万円もつぎ込んで、結局うまく使いこなせずお蔵入り・・・とはしたくない。
そんな私に救世主、「ボディーキャップレンズ」の9mm F8.0 Fisheyeが登場しました。その名の通り、ボディーキャップに簡単なレンズを組み込んでしまった、という代物です。

通常のボディーキャップは、装着するとこんな感じに。

XZ-2, PC211252
 レンズを外したボディに装着する、単なるフタです。当たり前ですが。

・・・しかし!ボディーキャップレンズは、こんなヤツです。

XZ-2, PC071074
ちょっと高級なボディーキャップ、という感じ。下にレバーがついていて、これをスライドさせると・・・

XZ-2, PC071075
 ちいさなかわいいレンズが顔を出します。
さらに、レバーは「無限遠」「パンフォーカス(真ん中のポッチの位置)」「寄り(20センチまで寄れます)」の3段階に切り替え可能。

よっぽど被写体に寄るか、よっぽど遠景でないかぎり、通常は「パンフォーカス」設定で十分です。
ピント合わせが要らないので、超手軽。

なかなかいい買い物でした。

オリンパスオンラインショップで、2014年12月3日にオーダー、翌4日に出荷、さらに翌日の5日に手元へ・・・と、風のようにスピーディーなながれ。

今は、魚眼ならではの絵作りを修行中です。
私のスキルで使いこなせそうだったら、いよいよ本格的魚眼レンズに手を出すことも考えようと思いますが、いまはまだまだです。

このボディーキャップレンズだけで十分、となるかもしれません。
何しろこのレンズ(というかキャップ?)、本職でないにもかかわらず4群5枚のレンズ構成で、しかも非球面レンズまで使われているというのですがら、なかなか写りも良いんです。

あえて魚眼レンズに手を出すとすれば、さらにアップで寄る本格的な魚眼マクロ撮影のため・・・くらいでしょうか。

韓国のレンズメーカー、Samyangの7.5mm F3.5レンズは、なんと9センチまで寄ることができるみたいです。写りもなかなか良いとの評判です。

Panasonicでも8mm F3.5を出していますし、もちろんOLYMPUSも出してます、8mm F3.5(ただし、マイクロフォーサーズではなくフォーサーズレンズ)
これからどうなるか・・・それは魚眼レンズをどれだけ使いこなせるようになるか、にかかっていると思います。

2014年12月15日月曜日

OM E.ZUIKO 135mm F3.5レンズをオークションで落札

2014年12月7日、ヤフオクで久しぶりにレンズを落札しました。

OLYMPUS OM E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

です。
OMのオールドレンズですが、私はすでに135mm F4.5マクロレンズを持っております。
なぜあらためて135mmレンズを入手したか。

それは、135mmレンズをフォーサーズ、マイクロフォーサーズで使用する望遠(ライカ判の270mm相当)の画角が、超望遠過ぎずちょうどよい望遠具合(?)であるのと、マクロレンズでは(こちらでもいちおう無限遠まで撮影可能なのですが)エクステンションチューブと併せてつかうという仕様で、少々かさばり、重たい上に操作がやや煩雑という問題があったためです。

135mmレンズと言えば、さらに私はRICOH XR RIKENON 135mm F2.8も持っています。
こちらのほうが開放F値は明るいし、このレンズでも写りに不満はないのですが、やはりOMレンズで、コンパクトなものを欲していたわけです。

さて、落札したレンズはどんな具合かといいますと・・・

XZ-2, PC141157
 OMシリーズでも、初期の頃のもので、レンズ前面に銀の縁がついているのが特徴です。
E.ZUIKOの「E」はアルファベットの5番目、つまりこのレンズが5枚構成であることを示しています。マルチコートでなくモノコートですが、これはシステム全体がマルチコート化されたあとも、いくつかのほかのレンズと共にモノコートのままであったものですので、程度が良さそうならE.ZUIKOであろうとEなしのZUIKOであろうとどちらでもかまわない、と割り切っていたわけです。

オークション出品者が「即決価格」として「9,800円」を提示していましたが、私以外に入札がなかったので、結局開始価格の1,980円で決まってしまいました。
出品者には申し訳ないです。

XZ-2, PC141159
 きれいなケースもつけていただいて、たいへん恐縮です。
E-M1に装着してみました。

XZ-2, PC141153
なかなかイケてます。
内蔵の引き出しフードを出してみましょう。

XZ-2, PC141154
なかなかイイ感じ。
これで広瀬川のハクチョウたちや、西公園のねこたちを撮るのが楽しみです。
また、同じOMのマクロ専用135mm F4.5レンズと対決!も楽しみです。この際はそのままでは最短撮影距離が1.5メートルもあるので、エクステンションチューブをつけて・・・と言うことになると思いますが。

2014年12月8日月曜日

パートカラーで貴重な秋の色を -2014/11/01青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

何度か書いているように、2014年の秋は色鮮やかとはいかず、撮影も難しいです。
青葉の森にも、一度当たりの滞在時間は短いですが、ほぼ毎週末なんとか通いました。そんな中で、貴重な「赤」に出会ったときは、これをなんとか印象的に撮りたいと思うのですが・・・

E-M1, PB010346
12.0mm F4.0, 1/50sec, ISO1600

散策路を歩いていてふと目にとまった赤い葉。ズームレンズの広角端で、森のみちの傍らの紅一点を強調しようとシャッターを切ってみましたが、道の落ち葉のベースカラーからうまく浮き立ってきません。
実際に見たときの印象がうまく再現できないのです。

これはこのままお蔵入りか・・・と、ふと「パートカラー」というアートフィルターのことを思い出しました。これは、ある選択した色だけを残してほかをモノクロにするというものです。
うまく葉の赤に照準を合わせて、ほかの色を色抜き。

E-M1, PB010346(PartColor)
うまいぐあいに道の落ち葉がモノトーンとなって、この光景を見たときの印象に近い映像となりました。アートフィルターって、便利なものですね。

この写真は、ふつうに立った目線から見下ろして撮ったものですが、さらに視線を下ろしてこのアートフィルターをかけてみたのがこちら。

E-M1, PB010347(PartColor)
12.0mm F4.0, 1/80sec, ISO1600

これもまたまったく違うアングルですが、イイ感じになったと思います。
いかがでしょうか

雨、秋の森は水彩画のように -2014/11/01青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

2014年の森の紅葉は、なんともイマイチな感じでした。
ぱっと鮮やかな色にならず、写真を撮りに出かけても、なかなか目に飛び込んでくるような色ではないのです。

しかしこの日、雨が降ったり止んだりの天気だったこともあり、こんな状況のときはむしろくすんだ色が奏功する場合もあります。(もちろん、鮮やかなときはその色が一段と映えて美しいのですが・・・)

E-M1, PB010342
40.0mm F4.0, 1/2000sec, ISO1600

色の振れ幅は小さいものの、これはこれでなんとなく和風な雰囲気を出していると思うのですが・・・

E-M1, PB010363
40.0mm F4.0, 1/250sec, ISO3200

こういう、赤く振れきっていない色合いも、雨の天気の中では「アリ」と思います。

E-M1, PB010370
15.0mm F4.0, 1/200sec, ISO3200

なんということもない、ありふれた森の光景ですが、霧雨が降る天気の中では、何か特別な景色に見えます。
強い日差しがあると、光と影のコントラストがつきすぎてしまって撮影が非常に難しいですが、こういう柔らかい光の当たり方だと、とてもやりやすいです。

こんなときは、辺り一面真っ赤に色づいているよりも、このようにうっすらと色づいた葉が控えめにフレームの一部に顔を出す程度でちょうど良いのかもしれません。

2014年11月24日月曜日

ホツツジの葉が赤く -201410/25青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

青葉の森のあちこちに、ホツツジがあります。
夏には白い花を楽しむことができ、花が終わった後は実がなり熟して弾け、葉が落ちたあとも上を向いて立っている穂が、また違った味わいを出します。

この日はいつもと比べて短時間で歩きましたが、その終盤、いつものようにホツツジエリアの横を通り抜けようとしたとき・・・

E-M1, PA250319
 12.0mm F4.0, 1/1250sec, ISO800

ちょうど木漏れ日に照らされた、ホツツジの赤い葉が。
まわりに色づいた葉がなかったこともあり、かなり鮮烈に葉の赤が目に飛び込んできました。

E-M1, PA250322
40.0mm F4.0, 1/500sec, ISO800

赤い葉をバックに、タネを飛ばし終えた(?)実が鈴なりの穂。
隣の木は葉がまったく色づいておらず、緑色のままでした。ほかの場所のホツツジでも、ここまで赤く色づいているものはみあたりません。なにか特別な事情があるのか、それともほかもみな色づくが、この木だけかなり気が早かったのか・・・

しかしそれにしても、この12-40mmズームレンズ、ライカ判24mm相当の広角から、80mm相当の中望遠までをカバーし、望遠端ではちょっとしたマクロ撮影に対応できるほど被写体に寄ることもできます。

この日も、フィルムカメラ時代のオールドレンズ、OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5を持って行ったのですが、レンズを付け替える時間も惜しんでの短時間散策だったので、結局デジタルズームレンズ一本で済ませてしまいました。

これで、今度新しく出た40-150mm F2.8レンズなんて導入してしまったら、80mmや135mmの望遠マクロなんかの出番がほとんどなくなってしまいます。

なんとか、OMレンズたちの出番を少しでも確保してやりたいです。

クリタケ -2014/10/25青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

2014年10月は、毎週末なんとか青葉の森を歩くことができました。
この日、10月25日は、2014年10月の最終週末です。

あまり時間もなくて、早足で「チゴユリのみち」をぐるりと歩いただけでしたが、なかなかいい景色に出会えたひとときでした。

その「青葉の森散歩」のさいごに、こんなきのこに出会いました。

E-M1, PA250324
 40.0mm F4.0, 1/80sec, ISO800

散策路の左手、すこし土手を下がったところにあった細い切り株の根元です。
さっそく降りていって、真横からじっくり観察。

E-M1, PA250325
40.0mm F4.0, 1/125sec, ISO800

平たくて、縁がわずかに反り上がり、笠の下のひだの先がすこし見えています。
重なっている上段のほうのきのこはまだつややかですが、下のほうのきのこはすこし乾いて、放射状にひびも入っています。

E-M1, PA250326
12.0mm F4.0, 1/100sec, ISO800

ちょっと視点を上げて、ズームレンズの広角端のアングルで周囲の様子も取り込んでみました。
いかにも森の中に生えているきのこ・・・というムードが出たんじゃないかと思います。

できれば、曇っているかすこし雨模様の天気のほうが、しっとりした雰囲気が出せたのかもしれませんが。

E-M1, PA250327
 12.0mm F4.0, 1/80sec, ISO800

こんどはぐっと視点を下げて、さらにぐぐっときのこに迫り、見上げるアングルで。
広角端での撮影なので、F4.0くらいまで絞れば十分と思っていましたが、あとで見てみると、真ん中のひだをこちらに見せているきのこにピントを合わせたら、その手前のきのこのひだはややピンぼけになってしまいました。
F8.0くらいまで思い切って絞るか、この手前のきのこにピントを合わせて一気に絞り開放にしたほうが良かったかもしれません。
意外と、マイクロフォーサーズとはいえF4.0でもボケてくれますね。

さてこのきのこ、名前がわからず困っていましたが、あとで「クリタケ」と教えてもらいました。最近購入した「東北きのこ図鑑」という本で調べてみたのですが、クリタケはスルーしていました。本に載っているクリタケの写真と印象が違っていたもので・・・
この本によれば、「傘:初め半球形~丸山形、のちまんじゅう形からほぼ平らに開く。」とのこと。この本にでている写真は、おそらく「丸山形」か「まんじゅう形」のもので、今回私が見たのはその後の「ほぼ平ら」の状態なのでしょう。

きのこは時期によって姿が大きく変わるので、調べるのも一苦労です。

2014年11月19日水曜日

アートフィルターの威力? -2014/11/15仙台城五色沼の紅葉

OLYMPUS STYLUS XZ-2

今年(2014年)の紅葉も、去年同様なんとなくイマイチな感じがします。
この日は、東北大学川内キャンパスの紅葉の具合を確かめようと、自転車で向かったのですが、その途中に立ち寄った、仙台城三の丸のお堀である「五色沼」での一コマ。

ちなみに、五色沼は「日本フィギュアスケートの発祥地」だそうで、記念碑も立っています。
昔は冬になると厚い氷が張って、スケートができたそうです。

今は、真冬に何度かうっすら凍る程度ですが。

さて、この五色沼には色づいた木々の枝が水面に向かって垂れていて、鮮やかに色づけばかなりの眺めです。

しかし・・・

XZ-2, PB150837
19.9mm(93.0mm相当) F4.0, 1/320sec, ISO400

写真をご覧になっておわかりのように、やっぱりイマイチです。
そこで、今回はちょっと色調を変えてみようと考えました。

いろいろといじるのも良いのですが、オリンパスのカメラには「アートフィルター」があり、さまざまな効果を手軽に加えることができます。
撮影時に設定することもできますが、撮影後にRAWファイルを編集することも可能です。

今回選んでみたのは「ポップアート」というフィルターです。
その名の通り、ちょっと色を強調してポップ調に仕上げてくれます。

さてどうなるか。
実際に試してみた結果がこちら





なんと、イマイチだった色調が「それなり」に映えるようになりました。
写真には写っていませんが、カモが何羽か泳いでいました。

もう少し寒くなると、だんだん数が増えて賑わってきます。おしどりのつがいが一組、いつもやってくるのですが、この日は見ることができませんでした。

冬が来るのが楽しみです。

2014年11月9日日曜日

秋は少しずつ -2014/10/25青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

20月最後の週末。
お昼過ぎの青葉の森を歩きました。

もうすぐ11月ですので、秋らしいものを探して歩きます。
紅葉はまだ本格的に色づいていない・・・とはいえ、足下にはどんどん葉が落ちてきます。

キッコウハグマの花を探して下を見たり、ちょっとでも色づいている木を探して上を見たり、けっこう忙しい。

一息ついて上を見上げたら・・・

E-M1, PA250318
40.0mm F5.6, 1/640sec, ISO800

まだまだ緑の葉が多い木ですが、木漏れ日がスポットライトのように、緑の葉の枝と、少し色づき始めた葉の枝を浮かび上がらせていました。

 紅葉も、なかなかタイミングが難しいです。

12-40mm F2.8レンズは、ライカ判の24mm広角から80mm中望遠までをカバーする標準ズームに相当します。
ズーム域全体にわたって、通しF2.8の明るさとなっておりますが、ふだんはF4.0で撮ることが多いです。たまに大きなボケがほしいとき解放にしますが、絞り込むことは滅多にありません。

今回は、肝心のところがぼけては困るので、思い切って(?)F5.6まで絞ってみました。
どうせ絞るならF8.0くらいにすればよかったかも・・・と、後で少々反省しましたが。

2014年10月26日日曜日

カエルの子、ニホンアカガエル? -2014/10/25青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M. ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

今年は夏も暑くて、秋になってもなかなか気温が下がらなかったせいか、紅葉の色づきがいまひとつのような気がします。

青葉の森の、西の縁をなぞるように歩く散策路を歩きました。
キッコウハグマの花がちらほら咲き始めたり、アキノキリンソウ、ミヤマアキノキリンソウはそろそろ終わりの時期にさしかかっていたり・・・

歩いていると、ときどき足下で小さい物がピーンと跳ねます。

E-M1, PA250307
 40.0mm F2.8, 1/320sec, ISO800

よく見ると、子ガエルでした。ヤマアカガエルかな?


等倍にトリミングしてみました。
背中の左右の筋が・・・まっすぐ?

とすると、ニホンアカガエルかも。
宮城県のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されているそうです。もしかしたら、けっこう貴重なものがみられたのかもしれません。

ちょっと後ピンで、地面のほうにピントが来てしまっているのがちょっと残念ですが・・・

それにしても、小さいのにものすごい跳躍力!
着地の時に痛くないのか、骨折したりしないのか・・・余計な心配をしてしまいます。

2014年10月19日日曜日

パートカラー、初挑戦は半年前の写真で -2014/04/15青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

E-M1を予約購入して約1年。
先日、シルバーボディのE-M1と40-150mmズームレンズ発売とタイミングを合わせて、ファームウェアがVer.2.0にアップされました。

特徴は4つ。
その中でも興味がわくのが「パートカラー」という新しいアートフィルターです。

選んだ色だけカラーで残して、あとはモノクロにしてしまうというもの。

いつか試してみたい、と思っていましたが、その初挑戦写真が・・・なんと、半年も前の4月5日に撮影した写真ということに。

青葉の森を沢沿いに歩いた途中にある斜面にポツポツと咲くショウジョウバカマの花のピンクをパートカラーにしてみました。

オリジナルはこんな感じ

E-M1, P4050097
F3.5, 1/800sec, ISO200

茶色い斜面に、ショウジョウバカマの花のピンクと葉のグリーン・・・基本は3色入っています。
そこで、花のピンクだけカラーを残すようにして、フィルターをかけてみますと、こんなふうになります。

葉の緑が背景に溶け込み、花だけがピンク色に浮かび上がります。
しかし、左上の木の枝が、たまたまピントが合っているためにちょっと目障りな感じです。
そこで、このアートフィルターが装備している「効果」のうち、「ピンホール効果」をつかって周辺のトーンを落とし、センターを強調するようにしてみました。

あまり木の枝を目立たせなくする効果は効いていない感じですが、何もしないよりはイイ感じと思います。

2014年10月18日土曜日

センブリの花 -2014/10/26青葉の森(花木広場)

OLYMPUS E-5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

1年も前の話題で恐縮ですが・・・

2013年の10月末、青葉の森を旧わんぱく広場の下から沢へ落ちる崖沿いに行って花木広場に向かい、坂を降りて広場へ入ったところの右手、

ちょっとした広場(?)に、センブリの花がパラパラと、割と広い範囲に咲いていました。

そのなかで、良い具合に咲いている花を探し・・・マクロレンズで寄ってみます。

E-5, PA267153
 F3.5, 1/500sec, ISO1600

けっこう薄暗いのですが、ISO1600まで感度を上げ、暗いバックの中の白い花が飛んでしまわないように、マイナス2段の露出補正をかけてます。

うしろのぼんやりした赤いものは、落ち葉です。

かつては、E-5を使うときもISO800より高感度に設定することはありませんでしたが、最近は三脚を立ててじっくり、というよりはフットワークよく手持ちで撮るというスタイルが多いのと、たとえ三脚を使っても風などで起こる被写体ブレは避けられないので、ときどきISO1600くらいまでは上げてみるようにしています。

とくにノイズが気になるということもなく、色合いも問題ないし、手持ちでも安心の1/500秒が確保できたという点が重要です。

この写真は、オリンパスイメージングのコミュニティーサイト、フォトパスに投稿しています。
投稿写真のページはこちら

最近では、青葉の森へE-5を持って入ることがほとんどなくなり、E-M1のみということも多いですが、液晶パネルがフリーアングルで動かせるというメリットを活かして、超ローアングルや地面から真上を見上げるアングルなどの撮影、特に私の好きな縦位置でのローアングル撮影で活躍させてあげたいと思います。

2014年10月13日月曜日

広角、ローアングル、きのこ -2014/08/09青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

これまで、青葉の森での撮影は「マクロ」か「引き」かのどちらかがほとんどでした。
E-M1とM.ZD 12-40mmレンズのコンビを手に入れてからは、いままでのスタイルを引き継いだ「40mm望遠端でのマクロ(風)近接撮影」に加えて、あらたに(?)「広角端での近接撮影」とくに、足下からのローアングルワイド撮影が気に入っています。

この日の青葉の森は、雨が降ったり止んだりで、地面はしっとりぬれていました。
そこに、ぬれていっそう色鮮やかなヒメアンズタケが。

E-M1, P8090043
40.0mm F2.8, 1/100sec, ISO3200
 これはいつもと同様、望遠端で寄れるだけ寄ったショット。
同じヒメアンズタケを、こんどは広角端で。

E-M1, P8090044
 12.0mm F2.8, 1/100sec, ISO3200

絞りは開放にしていますが、それでもむこうの藪まで丁度いいボケ具合。
このワイドアングル撮影をさらにすすめて、超広角or魚眼レンズを使ったらどうなるだろうかと考えるようになりました。

これらヒメアンズタケをはじめ、同じ日に撮影した雨に濡れるきのこたちをOLYMPUS IMAGINGのコミュニティサイト、フォトパス(FotoPus)に投稿しました。
こちら

いままで、魚眼はおろかライカ判24mm相当の画角でさえ、ほとんど出番がなかったので、まだワイド撮影にはなじんでいない気がします。

まずは24mm相当の広角撮影で修行を積み、それでも物足りなくなったらフィッシュアイボディキャップレンズ BCL-0980 (9mm F8.0)、フォーサーズのZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheyeレンズ、はたまたPanasonicのLUMIX G FISHEYE 8mm F3.5レンズ・・・もしくは、お買い得のSamyang 7.5mm F3.5 Fish-eyeレンズを入手、あるいはあるいは、宮原製作所の前週魚眼レンズMADOKA180のマイクロフォーサーズ版発売を待つか・・・?

いずれにしても、魚眼撮影なんて、自分にとってはとても頻度が低いシチュエーションなので、あまり投資したくないですね。

アカイボカサタケ -2014/08/15青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)

仙台市青葉区、青葉の森にて。

散策路脇の斜面に、よく目立つオレンジ色のきのこがひとつ。

E-M1, P8150040
F2.8, 1/100sec, ISO3200

とんがり帽子に細い足、「アカイボカサタケ」です。
結構小さいですが、遠くからでも目立ちます。

斜面に生えたきのこは、撮影しやすいです。
下から見上げるのも楽です。

E-M1, P8150041
 F2.8, 1/125sec, ISO3200

レンズは、幾つか所有している50mmレンズのなかでもいちばんの古株、30年以上のおつきあい・・・RICOH XR RIKENON 50mm F2Lです。

K接写リングのいちばん薄いもの(9.5mm厚)を使い、さらにその条件でもっとも引いて撮る条件にしたので、レンズ単体での最近接距離60センチよりは寄っているとはいうものの、あまりこのレンズらしい特徴が出ていませんね。
絞り開放からひとつ絞ってF2.8にしているせいもあるかもしれません。

同じ日に同じ機材で撮影したべつのきのこと比べても、あまり迫力が出ませんでした。

やはり、E-M1とRIKENON 50mm F2Lとの組合せでは、なかなか個性際立つ映像表現が難しいのかもしれません。

2014年8月16日土曜日

通行止め解除されたみちへ初めて入る -2014/07/21青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

仙台市青葉区、青葉の森にはたくさんの散策ルートがありますが、花木広場から疎林広場へ抜けるみちは、途中崖崩れがあってながらく通行止めとなっていました。

夏前に工事が終わって、ようやく通れるようになったのですが、この日は初めてこのルートへ足を踏み入れてみました。

花木広場から、5月にはヒメシャガが咲き乱れるみちをゆるやかに上がっていくと、重機を入れて工事をしたあとが土もむき出しになっている場所を通り、ちょっとした高台へと出ます。ここから沢をわたるために降りていくのですが・・・

E-M1, P7210031
すっかり整備されていました。
ちょっと、原生林のなかを歩くというこの森ならではのムードはほとんどなくなっていますが、これはしかたないことでしょう。

E-M1, P7210031
 沢の脇の崖も大きく崩れたのでしょう。かなり大々的に手が入れられていました。

このルートが通れるようになったので、青葉の森のなかを移動するバリエーションが広がりました。

きのこ -2014/08/15青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP RING No.3 (28.5mm) / No.1 (9.5mm)

夏の森では、そこここにきのこが見られます。
青葉の森、花木広場から高台に上がったところで、みちの真ん中に地面から生えた白いきのこを見つけました。

今回は、初めての
E-M1ボディとRIKENON 50mm F2Lレンズ
の組合せでチャレンジ。

高さ3,4センチの小さなきのこに迫るため、PENTAXの接写リングを使ってみました。
まずは、3種あるリングのうちでもっとも長いNo.3を装着。

E-M1, P8150004
No.3, F5.6, 1/80sec, ISO3200

絞りを開けると、とんでもなくぼやけすぎてしまうので、F5.6に。
ISO3200まで感度を上げましたが、それどもシャッター速度は1/80秒。
カメラを地面に置き、液晶パネルを跳ね上げて上からライブビューしながら撮りました。
カサの手前の縁と軸を一緒にピント合わせするのは、これだけ絞っても不可能。
あまりにもアップ過ぎて、周囲の状況もまったくわかりません・・・

とりあえず、見上げるアングルではわからない、カサの表側を一枚。

E-M1, P8150005
 No.3, F5.6, 1/160sec, ISO3200

意外とガサガサな表面です。この丸いカサが、みちを歩いていた上からの視界に飛び込んできたわけです。
さて、これではちょっとアップ過ぎなので、サイズの短い接写リングに交換です。
No.1 (9.5mm)。

E-M1, P8150006
 No.1, F5.6, 1/60sec, ISO3200

なんとか周囲の状況がわかる画面になりました。
じつは、写真の後方に移っているもうひとつのきのこを、もうすこしくっきり写し出したかったのですが、F5.6まで絞ってもこれくらいボケてしまいました。
しかし、ここまで絞ってしまっては、あえてRIKENONレンズを使った意味が薄れる・・・

そこで、がんばって絞りを開いてみました。

E-M1, P8150007
No.1, F2.8, 1/320sec, ISO3200

うーん、やはりきついかも。F2開放まで開け放ってしまうと、やはり周囲の状況がまったくわからなくなってしまいます。

さて、後ろにいるもうひとつのきのこ、おそらく同じ種類と思われますが、少し姿が違ってます。

E-M1, P8150008
No.1, F2.8, 1/125sec, ISO3200

カサの縁が反り返っています。

E-M1, P8150010
No.1, F2.8, 1/125sec, ISO3200

横から見ると、さっきのきのことは別物のようです。

~~~
XR RIKENONレンズ(50mm F2L135mm F2.8を所有)、かつてはOLYMPUSのフォーサーズ一眼レフカメラと組み合わせて楽しんでいましたが、いまはRICOH GXRとA12レンズマウントユニットのコンビと組み合わせることにしており、オリンパスシステムとは疎遠になっています。
さてこのレンズE-420と組み合わせたときはかなりいい味が出ていましたが、GXRとの組合せもまた別の個性が出て楽しめます。簡単な比較をしてみたこともあります。

今回は、初めての組合せでいろいろ試行錯誤してみました。

使ってみた印象としては、
E-M1との組合せではなかなかレンズの個性が発揮されにくい
のではないか、ということです。
同じ50mmレンズでも、ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8のほうが、このボディにはマッチしているようです。

薄暗い状況で、かなり感度を上げたにもかかわらずシャッター速度が遅くなったために、普段OMレンズで撮っているときよりも手ブレや被写体ブレが多めに出てしまった、という不利な条件もあったかもしれません。
E-420とのコンビでも、いい結果が出たのは「明るい状況」「かなりの接近戦(接写)」「光があまり乱反射せず一方的に照らされている」というような条件のときだったように思えます。
E-M1では、かつてのような「通常でない(?)」被写体や撮影法にチャレンジすることが少なくなったのかもしれません。あまり極端な接写はしないですし、極端に暗いor明るい状況で撮ることも少ないので、そんな撮影スタイルにはこのレンズは向かないということなのでしょうか。

2014年8月14日木曜日

虫喰いヒストリーの一考察 -2014/07/05青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

初夏の森(といってもまだ梅雨は明けていませんが)を歩いていると、モミジの葉が虫喰いになっているのが目にとまりました。

E-M1, P7050030
 F2.8, 1/60sec, ISO1600

よく見ると、放射状に伸びる葉のかたちにあわせるように、放射状に虫食い穴が連なっています。

E-M1, P7050033
 F2.8, 1.160sec, ISO1600

これは、新緑の季節、葉が出始めたときにまだ開ききらないたたまれた状態の葉が喰われ、それがあとで広がったためにできたかたちなのではないか・・・と、推察いたしました。
合っているかどうかわかりませんが、ふと見つけた不思議な光景に、そのいきさつを考えてみるのも 、森歩きの楽しみです。

ハエトリグモ -2014/07/05青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

青葉の森、花木広場は
なるべく自然のままの状態を残すように配慮されている緑地公園の中で、めずらしく人の手がかなり加えられているエリアです。
ツツジやツワブキなどが植えられていますが、あまりそのへんには興味はなく、自然に出てきているユウシュンランやツルアリドオシ、オカトラノオなどが興味の対象です。

広場の端のほう、あまり人が立ち入らない一角に、オカトラノオが集まって咲いている場所があります。
そこへ入っていって、ヤブ蚊に悩まされながらしゃがんで撮影していると、オカトラノオの葉の上に小さく動く白い姿を発見。

E-M1, P7050067
 F4, 1/400sec, ISO1600

小さな身体に似合わず大きなひとみ・・・ハエトリグモです。
このクモ、これだけ目が大きいからか、視力はかなり良いようで、レンズを向けて近づいていくとこちらを見上げて首をかしげたりします。

そこで、さらに視点を下げて同じ目線で撮ってみました。

E-M1, P7050068
 F2.8, 1/800sec, ISO1600

クモを主役にするため、絞りをひとつ開きました。
E-5など、光学ファインダーのカメラであれば、手持ちでファインダーを覗きピント合わせするのは至難の業ですが、E-M1なら電子ファインダーで、画像中任意の場所を拡大表示できるので、ピント合わせが格段に楽です。

もう一枚。

E-M1, P7050069
 F2.8, 1/640sec, ISO1600

こちらは現像時にアートフィルター「トイフォト」をかけて、さらに主役のクモを際立たせる効果を狙いました。この写真はオリンパスイメージングのフォトコミュニティサイト「フォトパス」に投稿いたしました。
投稿写真はこちら

さてこれからもっと寄って・・・と思ったら、葉の裏のほうへ隠れてしまい、ミッションは残念ながら終了。

モミジイチゴの果実 -2014/07/05青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

この時期の青葉の森には珍しい(?)鮮やかなオレンジ
モミジイチゴの実です。

E-M1, P7050077
 F1.8開放, 1/800sec, ISO1600

絞りを開放にすると、背景にいわゆる丸ボケがならびました。
このレンズの絞り羽根は6枚で、絞り込んでいくとこの丸ボケが六角形になっていきます。

E-M1, P7050078
 F4, 1/250sec, ISO1600

よりくっきりと写りますが、ちょっとうしろの六角形が気になります。同じ状況で、OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5レンズを使えば、絞り開放でも写りはこのF4とほぼ同じ、そして当然ながら丸ボケは丸く、しかもちょうどよい大きさになって、とても良いのですが・・・

このあたりの比較は過去にも取り上げましたが。

オカトラノオをOM50mmF1.8で -2014/07/05青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS AUTO EXTENSION TUBE 14mm

さきほどの記事で取り上げた「直立オカトラノオの花」は、最新のデジタルズームレンズで撮ったものでしたが、今回はオールドレンズで挑戦です。

E-M1, P7050018
 F1.8開放, 1/500sec, ISO800

このレンズは開放絞りはF1.8ですが、メーカーがデジタルカメラに装着して保証しているのはF2.8-8です。かつてはF4~とされていたと記憶していますが、絞りを開けたときに出る独特の雰囲気の価値を認めていただいたものだと思っています。

上の写真は、メーカーが画質を保証しないF1.8開放で撮影したものですが、まったく問題ないと思います。収差など、光学上画質の低下につながる問題とされる欠点(?)も、個性とみれば、あえてその効果を作品作りに活かすこともできます。

むしろ、そうではくてはわざわざ古いレンズを持ち込む理由がなくなってしまいます。

さて、さらにこのレンズの特徴を活かすため、エクステンションチューブを使ってマクロ撮影してみます。今回は長さ14mmのチューブ(EX-14)を使いました。

E-M1, P7050019
EX-14, F1.8開放, 1/500sec, ISO800

ピントが少しでも外れると、収差によりぼんやりしたボケになります。しかしこのようなボケかたは、優秀なデジタルレンズでは得られないものです。

E-M1, P7050020
EX-14, F2.8, 1/320sec, ISO800

F2.8に絞ってみました。ボケた部分もやや引き締まり、それでいてこのレンズらしさも残した良いバランスになっています。この条件を勧める方も多いです。メーカーからの正式な推奨はこのF2.8からとなっていますが、ここではレンズそのものでなくEX-14で設計以上に近づいて撮影する条件となっているので、やはりメーカーが保証する画質ではない、ということになるのでしょうが。

E-M1, P7050021
EX-14, F4, 1/160sec, ISO800

さらに絞ってF4にしてみました。
ここまでくると、まったく問題ない写りになります。しかし、このレンズがもつ個性はほとんど出なくなります。OM 50mm F3.5マクロレンズで撮った場合と違いがなくなってしまいます。

なので、おとなしめ(?)にこのレンズの個性を主張するならF2.8、さらに特徴を強調しても作品として成り立つ、もしくは個性が際立つ、というような場合にはF1.8開放で臨むというスタンスとなりましょうか。

もちろん、さらにエクステンションチューブのサイズを長くして、EX-25、もしくは複数連結してさらに・・・とすれば、絞りを絞ったときでもかなり個性的なマクロ像を得ることができると思います。