2011年6月19日日曜日

広瀬川のウツギ -2011/06/15

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4

最近、よほど雨が降っている場合でない限り自転車で出勤しています。
今日は、広瀬橋のすぐ上流側、広瀬川の堰(?)で朝いつも寝ているDuckくんがターゲットでした。

そのほかに、広瀬川河川敷や堤防あたりの花を少し撮ることを想定して、レンズはOM65-200ズームにしました。

結局、Duckくんは想定した位置に寝ておらず、距離も遠くて全滅。
余り時間もなかったので、早々にターゲットを切り替えました。

しばらく河川敷を移動しながら撮影して堤防にあがり、撮影モードから出勤モードに切り替えようとしたそのとき、広瀬川から七郷堀に分かれる水の取り込み口(?)付近に白い花の塊を発見。

F8, 1/800sec, ISO200

手前に見えているのは堤防のてすり?です。
近づいて見てみると、なかなか立派な花。

P6153389
F8, 1/1000sec, ISO200

真っ白ではなく、ほんのわずかピンクが入っているようです。
このときは、花の名前がわからなかったのですが、どうやら「ウツギ」のようですね。ウイキペディアによれば、なんとアジサイ科だそうです。(でも、ユキノシタ科ウツギ属という情報も多数あり。正確にはどこに所属しているのでしょうか?)

ウツギと名のつく木はたくさんありますが、みな同じ仲間というわけではなく、青葉の森でお馴染みの(?)コゴメウツギはバラ科です。
Fotopusに投稿したコゴメウツギの写真その1その2
このブログでは2回しか取り扱ってないです。しかも、去年今年が1回ずつ・・・ちょっと少なすぎですね。


天気が良かったからか、アブやハチが飛び交ってました。


P6153398
F8, 1/1600sec, ISO200

こちらはおしりだけでお顔は見えず・・・

P6153410
F8, 1/1250sec, ISO200

ちょっと顔をだしてくれました。
後ろ足にはオレンジも鮮やかな花粉だんご。まだまだこれからもっと集めるのでしょう。

さてこのハチ、おしり(正確にはおなか?)が大きくて少し長い・・・マルハナバチのなかまなのでしょうか?ミツバチにしては大きいような気もするし。

もう少し調べる必要がありそうです。




2011年6月15日水曜日

ノビル -2011/06/13

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

6月13日のお昼休み、最近では定番になっている片平散歩コースを歩きました。
東北大学金属材料研究所裏、放送大学に近い歩道脇の石垣の下から、細い茎の先に固まって咲いている白っぽい花を見つけました。

P6135304
F8, 1/1250sec (-1.0EV), ISO400

ちょっとピントがボケてわかりにくいですが、付け根のあたりに、茎にまとわりつくような細い葉がいくつかあります。でも、光を受けて光合成するという役割はあまり担っていないように見えます。


P6135301
 OM EXTENSION TUBE 14mm
F5.6, 1/250sec, ISO400

花をアップで見ると、なかなかきれいです。
でもこの形、長いしべが放射状に飛び出していて、ピント合わせに苦労しそうな予感。

このときは余り時間がなかったので、深追い(?)はしませんでしたが、まだまわりにもたくさん咲いていて、もう少し花の時期は続きそうにみえますので、また後日あらためて狙いに行こうと思います。風が大敵ですね。

2011年6月13日月曜日

ツインのクリップ式LEDライト買ったんですが

6月2日、楽天市場を通じてFZONEのクリップ式LEDライト(FL-9027)なるものを購入しました。

ショップのHPより引用

購入したお店はRIZING楽天市場店というお店。実は楽器屋さんです。
このライト、実は楽譜を照らす用のライトなんです。

年明け早々くらいの時期に、オリンパスイメージングのコミュニティーサイト、フォトパスで教えてもらいました。
これはいい!と気にはしていたものの、なかなか購入に踏み切れずにいたのですが、楽天市場の価格比較ランキングを見て、このお店が送料を含めてもかなりお得だということがわかり、いよいよポチすることに。

USBケーブルを使えばPCにも使えるということは後で知ったのですが、もし趣味のカメラでがっかりなことになったり出番があまりなかったりという事態に陥っても、まあつぶしはきくでしょう・・・というのもあります。

購入してから10日あまり経っても、まだ包装を解いてもいないていたらくですが、
そのうち、ぼちぼちカメラに装着する手段を考えたりしながら気長におつきあいしていこうと思います。

クロイトトンボ -2011/06/11仙台城長沼

OLYMPUS E-620
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6

6月11日(土)の午後、東北大学植物園に行く前に仙台市博物館(仙台城三の丸に位置します)に立ち寄り、長沼(城のお堀)のスイレンを見てきました。

雨上がりの午後という天候条件と時間帯、まだシーズンが始まったばかりというタイミングがばっちりで、十分に堪能しました。
レンズをあちこちに向けていると、いたるところトンボが飛び回っているのが目に止まりました。

そのときは、ただ漠然と「イトトンボかなあ」くらいにしか思っていませんでしたが、何枚かは写真におさめることができました。


P6112975
 300mm, F8.0, 1/640sec (-1.0EV), ISO400

足もとの石垣の間から伸びた草にとまっていました。真上から見下ろす感じです。バックはお堀の水面です。何度かAFでピント合わせを試みましたが、どうしてもトンボがつかまっている草にピントが持っていかれて、顔がピンぼけになってしまいました。
しっぽの先は、やはりピンぼけではありますが黒基調で先だけ二本の青い帯の鮮やかなのが特徴のようです。


P6112977 (横位置を縦にトリミング)
 300mm, F8.0, 1/1600sec (-1.0EV), ISO400

こちらは石垣に直接ランディングです。こちらもほぼ真上からで、バックの深いブルーはお堀の水です。惜しくも、また顔から僅か後ろにピントがずれました。
600mm相当の超望遠レンズを手持ちで、しかも細いトンボの先端についた小さな顔にきっちりピントをもっていくのは並大抵ではないです。


P6113028
 300mm, F8.0, 1/320sec (-2.0EV), ISO400

こちらはつがいです。前がオス、後ろがメスだと思いますが、オスは青みが強いのに対してメスはやや褐色がかっているように見えます。もしかしたら産卵中なのかもしれません。


P6113029
 300mm, F8.0, 1/2000 (-2.0EV), ISO400

反り返ったスイレンの葉の縁にとまっています。葉からの日光の照り返しがかなり強く、シルエットのようになってしまいました。

このイトトンボ、調べてみるとどうやら「クロイトトンボ」という種類のようです。

ようく見ると、スイレンの葉や花にヤゴの抜け殻がいくつも見つかりました。

P6112988 (trimmed)
300mm, F8.0, 1/320sec (-2.0EV), ISO400

午前中まで雨が降っていたことを考えると、雨があがった後に水からあがって脱皮したのかもしれません。

トンボも奥が深いですね。

ホソミイトトンボだそうです -2011/06/11東北大学植物園

OLYMPUS E-620
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6

6月11日(土)、この日は私にとって記念すべき日となりました。
それは、「東北大学附属植物園デビュー」・・・たいしたことないですね。

東北大学の職員や学生はタダで入ることができるんです。
学生時代から23年以上、東北大学関係者をやっていますが、この日が初めての入場とは・・・

入場は16時半まで、退場は17時までとなっています。
だいたい15時半ころ(ちょっと遅いですね)入りました。

森の中へ入る前に、絶滅危惧種のコーナーをサクッと覗いて・・・と思ったら、これ意外に足止めされてしまいますね。
下へ降りて、水辺の植物なんかを見て回って、お!ツワブキ?・・・でも時期が少し違うような、とか思っていると、それはマルバダケブキという名前だったとわかったり、名札がついているというのはたいへん勉強になりありがたいです。
そしてこのマルバダケブキには、いつものハナアブはもちろん、マルハナバチなんかも飛んできたりして・・・
すると、真っ黒なアゲハチョウが!カラスアゲハかしら?あわてて14-42ズームから70-300ズームに取り替えていたら、間に合わず。残念。

・・・と、しばらくしてまた戻ってきた!レンズを向けてAFでシャキーンと!と思ったらこのレンズの悪いクセである「焦点定まらず」空しくウイーンウイーンレンズを繰り出したり繰り入れたり、これがまた遅い!

イライラしていると、あえなく飛び去ってしまいました。50-200ズームとかなら、いや、E-5だったなら、シュッピシッチャキーン・・・と行くのかもしれませんが。

前置きが長くなりましたが、そのマルバダケブキエリアの近く、アヤメコーナーの中でイトトンボを発見。ちょうど70-300ズームも装着済みでしたので、何枚か撮らせていただきました。

P6113178
190mm, F5.6, 1/250sec (-1.0EV), ISO400

最初は控えめに背後から狙ってみましたが、この細ーい体のあたまからしっぽの先までピントを持っていくのは、至難の業です。
この写真でも、あたま(実際には後頭部?)にピントが来ていますが、しっぽはまったくボケてます。

あたま部分をトリミングした写真がこちら


P6113178 (trimmed 1024x768)
 右目と左目の後ろで、ブルーが鮮やかな真一文字の線がつながっています。かなり特徴的です。

全身にピントを合わせるためには、もっと絞り込めばよいのでしょうが、それではシャッター速度的に手持ちでは無理です。三脚は車に置いてきてしまっていたし・・・
絞りつつフラッシュを焚くという手もありますが、不自然になりそうだったのでやめました。

何枚かピンぼけを量産しつつも、このトンボさん、けっこうじっとしていてくれるので、大胆に真横に回ってさらに接近してみることに。
真横ならば全身にピントが来るだろうとの目論見です。

P6113183
300mm, F5.6開放, 1/250sec (-1.0EV), ISO400

このアングルも、なかなかいいところにピントが来てくれなくて苦労しました。上の写真は、そのなかでもっともいいところに合焦したものです。ややぼんやり甘い感じがするのは、絞り開放だからかわずかな手ブレか・・・
ただ、体にピントが来ると、飛び出した目玉がピンぼけになってしまうのが悩ましいところです。最後に一発、絞ってフラッシュを焚いてみてもよかったかもしれません。

調べてみると、どうやらこのトンボは「ホソミイトトンボ」のようです。イトトンボというカテゴリー自身、すでに「糸のように細い」のに、そこへさらに「細身」とは・・・どれだけ細いんでしょうか。

目の後ろの青い一文字模様、「眼後紋」(がんごもん?がんこうもん?)というそうですね。
成虫越冬するイトトンボだそうで、「越冬成虫はブルーが美しい」と。
ということは、このトンボは成虫のまま冬を越したのでしょうか?

ドクダミの花に50mmレンズは不適? -2011/06/12仙台市青葉区片平

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 + OM EXTENSION TUBE 25mm
RICOH XR RIKENON 50mm F2L + PENTAX K CLOSE-UP RING No.2 (19mm)

今日(すでに昨日か?)は日曜日。
午後少しだけ、50mmレンズの比較にと放送大学(東北大金研と地続き)へ。

本当はスズメノエンドウの花をねらったのですが、時すでに遅し・・・ほぼ完全にみな「豆」になってしまっていました。

そこで、ドクダミの花で比較してみることに。
E-420ボディでも試してみたのですが、ここではE-620ボディを使ってみたときの結果を少し。

P6123238
こちらはRIKENON 50mm F2L、
F2開放, 1/200sec (+1.0EV) ISO200

そして、

P6123261
こちらはOM 50mm F1.8、
F1.8開放, 1/400sec, ISO200

撮影の流れで、RIKENONのほうはプラス1段露出補正をかけた設定、そしてOMのほうは補正なし・・・
一応、RAW現像の時にRIKENONのほうだけマイナス1段補正をかけ直して比較しています。
若干アングルが変わっているのですが、ぱっと見は意外にも大きな違いはありませんでした。

後ろにボケて写っているつぼみのボケ具合も大差なしです。
撮影対象や時間帯、天候の条件が、それほどこれら2本のレンズがとらえる描写に違いをもたらすようなものではなかった・・・と思いたいですが、実際それほど大きな差はないのでしょうか?

機会があればまた、チャレンジしてみたいです。

~~~
しかし、今回の比較テストに選んだ被写体(ドクダミ)は、ちょっとテストにはふさわしくなかったかもしれません。
サイズが大きくまた前後のボリュームもあるので、適度な合焦範囲を確保するためには相当絞り込まないといけないようですね。
絞ってしまうと、よほどの接近戦に持ち込まない限り、レンズ間の差が出にくいと予想されます。

その点を考えるとこのドクダミの花には、OM 28mm F2.8やPENTAX 24mm F2.8(まだカビカビで戦線復帰は叶いませんが)といった広角系のレンズを逆付け、もしくは中間リング併用で、ガンと寄りつつ適度に被写界深度を確保する、といった撮り方がふさわしいのかもしれません。
前景や背景のボケを活かすような被写体であれば、もうすこしわかりやすい結果が出るのでしょうが。
もう少し比較に適した被写体や撮影シチュエーションをじっくり考えて、たっぷり時間が取れるときに再チャレンジすることにしましょう。

(いつになるか保証はありませんが)

2011年6月11日土曜日

意外な事実

このブログを始めて1年あまり、あまりひとつのことが長続きしない私としては、よく続いていると思います。ふと、どの記事がよく見られているのか気になり、統計のページを覗いてみました。すると・・・

意外なことに、最多ページビューを記録したのはなんと!

「TENPAのマグニファイングアイピース到着」の記事(中身はこちら)でした。写真のブログなので、できればどれかの写真の記事が一番になってくれていたらどんなにうれしかったことか・・・とも思いますが、これが現実。
とはいっても、44ページビュー。取るに足りない数ともいえる。2番目に多かったのは、これまたアイピースネタの「とりあえずマグニアイピースで様子見しよう」(中身はこちら)です。こちらはたったの13ページビュー・・・

検索キーワード統計もあったので、見てみますと
「tenpa 1.22xマグニファイングアイピース」が3件でトップ。あとは「80mmf4マクロ」の2件のほかすべて1件。意外と検索キーワードからお越しいただいた方は少ないようです。
といってもこの統計、もしかしたらgoogle blogger内の?もしくはもっと狭くこのブログ内の?検索機能を使った形跡のみが統計対象なのかもしれません。

検索キーワードのヒットリストから来られる方々は、おそらくカメラやそのアクセサリーに関する情報を求めているのでしょう。
では、写真や花の記事にもできるだけ機材情報やパーツの使い勝手などをマメに入れ込んで、多くの方にお越しいただく策を講じましょうか?

いやいや、そもそもこのブログは人様にお見せするような目的も内容もありませんから、そんな欲張ったことは考えないほうが身のためかもしれません。

色温度で雰囲気がかわる?(コゴメウツギ) -2011/06/05青葉の森

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

オークションで入手したこのレンズ。当時の記事にもあるとおり、
「E-420で」
「標準レンズとして」
使うことを考えていました。

しかし実際に、当初の考え通りの使われ方をし始めたのはごく最近です。
E-420のファインダー像では、28mm(35mm判で56mm相当)の画角は少々広すぎるのかも・・・などと考えていて、あまり使う気になれなかったのです。
実際、引きの撮影ではフレーム内に小さな被写体がごちゃごちゃと詰め込まれていて、交換したスプリットマイクロのフォーカシングスクリーン(E-420のスクリーンについてはこちらの記事、導入の顛末はこちらの記事で)ではうまくピントを合わせられませんでした。

最近、「このレンズの良さは【寄り】撮影で発揮される」ということに気づき、一気に地位が上がったのです。そのままで最近接30センチまで迫る!7mmや14mmのエクステンションチューブをかませてさらに迫る!!といった場面で、適度な被写界深度や絞り開放から安心して使える画質が大変便利です。

要するに、私はこのレンズの使い方を間違えていたのです。
35mm判フルサイズで使う場合には、28mmは広角レンズです(ネーミングもZUIKO AUTO-Wです)。しかし実際には56mmの標準レンズ相当となるので、「標準レンズとして使う」というあたまでこのレンズを考えるあまり、ある程度距離をとった使い方しか発想できなかったのでしょう。

56mm相当でも使うときには広角レンズのつもりで、ぐっと寄るべきなのだと実感しました。

さて、前置きが長くなりましたがこのレンズ、青葉の森での撮影に際しては、E-620とマクロレンズシステムでのメイン撮影をサポートするサブシステムとして、撮影状況を記録したり、三脚で腰を据えて撮っている合間にスナップ的に撮影したりといった役割を任せるスタイルになってきました。

もちろん、E-420&OM28/2.8コンビでの本気(?)撮影もしばしば敢行します。
6月5日のこの日、青葉の森ではコゴメウツギが小さな白い花のかたまりをたくさんつけた枝を広げて、とてもきれいでした。
E-620を三脚にのせてマクロで寄ろうとすると、風で揺らぐ枝先の花を撮ることは困難を極めます。そこで手持ちのE-420&OM28/2.8コンビの出番です。

葉の下にぶら下がった花々を狙って撮影。

P6055157 (trimmed)
F2.8開放, 1/160sec (-0.3EV), ISO400

実は、若干上から見下ろすようなアングルで撮ったのですが、画面の下端に、地面に置いたレフ板の縁が白く写り込んでしまいましたので、少しだけトリミングしています。
E-420はもともとファインダーの視野率が低い(約95%)のですが、マグニアイピースをつけているので、さらにケラレていて、ファインダーでは切れていると思っていても実際の画像には周囲が結構写り込んできます。

撮影時には、ファインダーで覗いている視野周囲の少し外側にも意識をもっていくことが必要です。(とはいってもなかなかできませんが)

さてこの写真、ノートPCなどのチープなモニターで見たときには気づかなかったのですが、どうもかなり青みがきついようです。
曇天だったせいなのか、上の葉を通った光で照らされていたせいなのか、理由は分かりませんが。

そこで、ホワイトバランスを「撮影時設定(オート)」から「曇天6000K」に変更し、WB補正でAmber/RedをRed側に+2、Greenを-2にしてRAW現像し直してみました。

P6055157 (trimmed & WB tuned)

方針は、「花の白さがややクリーム色っぽくやわらかい雰囲気になるように」
ちょっと過剰だったか・・・?

気を取り直して、少し控えめに5500Kとして、ホワイトバランス補正はなしに。
フレーミングもいまいちな感じがしたので、花を左に持って行ってスクエア(6×6)トリミングしました。

P6055157 (trimmed, WB=5500K)

一応これが完成形(のつもり)

2011年6月7日火曜日

ヒメシャガ -2011/06/05青葉の森

OLYMPUS E-420
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L + PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)

去年と比べると、今年のヒメシャガシーズンはやや早く進んだようで、今月中旬くらいまでは楽しめると思っていたのですがこの日はすでに終焉に近づいている様子でした。

時間もあまりなかったのですが、これまでそれほど青葉の森での本腰撮影に持ち出すことのなかったRIKENON 50mm F2(L)レンズがあったので、RIKENON描写を楽しんでみることにしました。

まずは撮影の状況から。


P6055152 (E-420+OM28/2.8)
 E-420
OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
F4, 1/80sec, ISO400

縦位置で三脚に固定し、E-620にOM50/3.5マクロをつけてヒメシャガの花に迫っています。だいたいこんな距離感で撮っていますが、撮れた写真はどうかというと・・・


P6052856 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/100sec (+0.3EV), ISO400

こんな感じです。RAW現像時にはまったく編集無しです。この写真は0.3段オーバーの露出設定で撮っていますが、実はその前、逆に0.3段アンダーの場合も撮っていたので、写りに違いがあるか比較してみたいと思います。


P6052855 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/200sec (-0.3EV), ISO400

こちらは現像時に+0.6段逆補正して、露出としては先のP6052856と同条件としています。2枚の写真を比べると、オーバー露出のほうがアンダーを現像でプラス補正したものよりもややコントラストが高い気がしますが、この程度では現像時のコントラスト補正でいかようにもカバーできそうです。粒状性についても、この程度の露出の違いではあまり差は出ませんでした。

もっとアンダーであれば、コントラスト、ノイズ粒状性ともにリカバー困難なものになったかもしれません。

それでは、今度はOM50/3.5マクロとRIKENON50/2Lの比較です。
RIKENONレンズは、使用する接写リングのサイズによって描写が大きく変化しますが、とくに絞り開放で撮ったときには、少なくとも同等のOM50/1.8と中間リングのペアと比べて独特のボケ味を出してくれるといえます。

まずはOMマクロレンズで、先ほどよりもローアングルで花を狙い、前後の距離幅が大きくなるようにしました。


P6052859 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F3.5, 1/100sec (+0.3EV), ISO400

このアングルでは、絞り開放ならボケをつくることができます。でも、花の真ん中のひだひだにピントを合わせると、手前の花びらのオレンジがややぼけてしまいます。


P6052861 (E-620+OM50/3.5macro)
 E-620
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
F8, 1/15sec (+0.3EV), ISO400

F8まで絞ると、オレンジもはっきりしてきますが、背景がややうるさくなりますね。

それでは、同じアングルからRIKENON 50mm F2Lで撮った写真と比較してみます。



P6052863 (E-620+R50/2L)
 E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F2, 1/320sec (+0.3EV), ISO400

ボケがまったく別次元になります。接写リングの長さの関係で、全く同じフレームとはいきませんでしたが、マクロ専用レンズとの違いがよく出ていると思います。




この写真ではやはり花の真ん中のひだひだにピントを持ってきているので、手前のオレンジは大きくぼけています。この写真の前に、オレンジ部分を主役にした写真を撮っていますので、比べてみましょう。


P6052862 (E-620+R50/2L)
 E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F2, 1/250sec (+0.3EV), ISO400

オレンジの突起部分にピントを合わせました。花全体の印象が大きく変わりましたね。RIKENONレンズの特性を考えると、ひだひだ部分にピントが合っていない(少しピンぼけの)ほうが、かえってボケの味が良く出ていていいような気がします。

では最後に、RIKENONでOM50/3.5マクロと同等の絞りF4にしたときの写真を。


P6052865 (E-620+R50/2L)
E-620
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
PENTAX K CLOSE-UP TUBE No.3 (28.5mm)
F4, 1/160sec (+0.3EV), ISO400

十分にシャープとなり、OMマクロ専用レンズに負けない描写になっています。
それでも、ややボケは大きい気がしますが、これは接写リングの長さの関係で同じ倍率になっていないことも影響している可能性がありますが・・・

今回はこれよりさらに近くに寄せることはしませんでしたが、もうひとつ接写リングを足して、オレンジ突起や真ん中のひだひだなどにもっと迫ってみても面白かったかもしれません。
シャッター速度がとんでもなく遅くなって、ぶれぶれ写真量産だったかもしれませんが。