2012年8月25日土曜日

赤とんぼといえば、夏?秋? -2012/08/21良覺院丁公園

OLYMPUS E-5
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

月に二回、火曜日に一般公開される緑水庵の庭園。
8月21日(火)、今月二度目の公開でした。

去年の震災で被害を受けた池も、春には修理を終えて・・・いたはずだと思っていたのですが、まだだったようです。

それでも、何枚かシャッターを切り、裏口の扉からとなりの良覺院丁公園へ出てみると、

E-5, P8218802
60mm, F4.0開放, 1/200sec (+0.7EV), ISO400

やはりさすがはデジタルレンズ、丸ボケがきちんと端まで丸いです。
公園の木々の向こうは仙台片平五橋通線(通称「五橋通り」)を挟んで青葉消防署片平出張所です。

トリミングして6x6の正方形にしていますが、もともとは横位置で撮ったものです。


どちらがよいか・・・
とりあえず、正方形のほうをFotoPusに投稿しました。フルサイズはこちらでご覧ください。
また、このときの状況は別のブログ記事に書きましたので、そちらもどうぞ。

街では、赤とんぼが飛び交っていますが、これは風物詩としては夏なのか、秋なのか・・・?
ナツアカネとアキアカネがいて、前者は夏、そして後者は秋に出てくるのかと思っていたのですが、実はどちらも同じ時期に羽化しているとのこと。

違いは、ナツアカネは平地で羽化してその周辺に留まるのに対し、アキアカネは同じく平地で羽化するけれども、暑さを避けて(?)山間へ移動、涼しくなってきた頃に平地へ戻ってくる・・・という点のようです。
もちろん外見にも違いがありますが、これはパッと見ただけではわからないですね。
胸の脇の模様、しかもほんのちょっとの違い。

今回撮影したトンボは、幸いはっきり写っていたのでちゃんと判別できました。

2012年8月18日土曜日

E-420、AF動作せず

デジタル一眼レフカメラデビューから大変お世話になっている
OLYMPUS E-420。

ほとんど、カメラ店の店頭で一目惚れ、衝動買いに近い
おつきあいの始まりでした。

2007年初夏のことです。

そして2009年にE-620を購入してからは、メイン機からサブ機へとポジションをシフトし、主にE-620でアップのマクロ撮影をしているときのスナップショット撮影用という位置づけに。

さらには、弱点だったMF操作性の問題を改善するために、
ファインダー覗き窓へのマグニファイングアイピース装着
スプリットプリズム付きフォーカシングスクリーンへの換装
グリップ感向上のためのボディージャケット装着
で、ほぼ完成に近いMF専用機となりました。

以降は、AFでの撮影はほぼ皆無となり、OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8やAUTO-W 28mm F2.8、TAMRON SP 28-105mm F2.8 LD Aspherical IF、そしてRICOH XR RIKENON 50mm F2/Lなどのレンズたちとのコンビネーションで、気軽な撮影をメインに
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDレンズと組み合わせてAF撮影テストを行った以外は、一貫してMFでやってきました。

しかし、RICOH GXRを導入した2011年11月末からはこのカメラがお散歩スナップや朝の通勤スナップ担当になり、OLYMPUS E-5を導入した2011年末からは(実に大晦日購入、実質2012年明け早々)、これ一台でマクロからワイド、テレまでオールラウンドにこなすようになってしまい、E-420はおろか、E-620すらも出番が激減している現状に。

いままでにも何度か考えたことなのですが、いっそのこと
Panasonic製のレンズ内手ブレ補正機構付き4/3レンズでAFスナップ専用機にしてしまう
というのはどうかと。

そこで、久しぶりにキットレンズのOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6をつけてAF動作の確認をしてみることに。すると・・・動かない

色々試してみてわかったのは、S-AFはダメ、C-AFは動く、ということ。
ずいぶん長い間、AFを使っていなかったので、いつからこんなことになってしまったのかわかりませんが、お金をかけて修理するというのも大げさだし、S-AF使用不可の状態で新しいレンズを買うのももったいない気がします。

なんとか、E-420の出番をつくってあげたいと思うのですが・・・
E-5では作れない絵を追求するしかないでしょう。
いまのところ考えているのは、暗いバックに白や黄色の小さな花や波打つ花びらをもつ花をアップで撮ったときの独特なこってりした油絵のようなムード。

ここで少し、過去の写真から引っ張り出してみます。
レンズはRICOH XR RIKENON 50mm F2Lです。

E-420, P5264686

E-420, P5264689
この2枚は、ヘビイチゴの花と実です。花のほうはちょっと盛りを過ぎた感があり、実のほうはこれから熟してくるまだ若いものです。
撮影日は2011年5月26日、撮影地は東北大学片平キャンパス。

E-420, P5264721

E-420, P5264722
こちらの2枚はシャガの花です。
撮影日は上のヘビイチゴと同じ、撮影地も同じく東北大学片平キャンパスですが、片平会館の玄関前に植えられている大群落だったと記憶しています。

E-420, P5264713
引いて絞ると、「ならでは」感がグッと薄れてしまいます。これでは、E-420, RIKENON 50mm F2Lを組み合わせた甲斐がありません。
やはり、絞りを開けてググッと寄ってこそ、このカメラ(撮像素子、グラフィックエンジン)とレンズの個性が前面に出るのだと思います。

なんとか出番が増えるよう、考えてみたいです。

2012年8月11日土曜日

【速報!青葉の森】クルマユリちょうど満開 -2012/08/11

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

一年ぶりに、青葉の森でクルマユリの花に出会えました。
先週行ったときはまだ時期が早くて、つぼみの状態でした。

今日はタイミングもばっちり。
去年の今頃に出会ったクルマユリと同じ株だと思うのですが、去年はまだてっぺんの一輪だけがつぼみでしたが、今回は花がすべて開いていました。

オレンジも鮮やか、ちょっと薄暗い森の中でひときわ目立っていました。

E-5, P8118352
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/1250sec (-0.7EV), ISO800

写真に撮ってみると、実際に目で見るよりも少しオレンジがきつめに出るようです。もう少し黄色い感じのオレンジだったのですが、赤みが強いです。

オレンジで小さめの花をつけるユリには、このクルマユリのほかにコオニユリもありますが、葉のつきかたで見分けられます。

クルマユリはその名の通り、茎の下の部分につく葉が「輪生」します。これが歯車のように見えるのです。

E-5, P8118331
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/250sec (-1.0EV), ISO800

上の写真では大きなほかの植物の葉の下に隠れて見にくいですが、ちゃんと輪生しています。

E-5, P8118332
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F4, 1/200sec (-1.0EV), ISO800

この写真では、左下のほうに輪生したくるまの葉、上のほうに互生した葉が見えると思います。
RICOH XR RIKENON 50mm F2Lレンズで撮ると、少しコントラストがつきすぎてしまうようなので、RAW現像処理の際に少しコントラストを下げてみました。

さて、この花を撮らせてみたいレンズ、RICOH XR RIKENON 135mm F2.8を持っていきましたので、何枚か撮影しました。

去年は、OLYMPUS E-620ボディにOLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5レンズをつけて撮影しました。このOMマクロレンズは、単体では使用できず、ボディとのあいだにベローズまたはエクステンションチューブをつけなければならない特殊なレンズです。このレンズはOLYMPUSが誇るマクロレンズだけあって、描写性能は文句なしです。それに対して、今回は同じ焦点距離ではあるものの、ごくごく平凡なRIKENONレンズ。さあ、どうでしょうか。

E-5, P8118335
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
F2.8開放, 1/400sec (-1.0EV), ISO800

ついでに、少し絞って撮った写真も載せます。

E-5, P8118338
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8
F4, 1/200sec (-1.0EV), ISO800

やはり、絞り開放では収差によるにじみが出ます。花が光っていて背景が暗いので余計に目立ちます。F4まで絞るとずいぶん改善されますが、全体的にソフトな感じになりますね。

写りの「甘さ」と取れば、オールドレンズの欠点ということになってしまうでしょうが、「味」と見ればこのレンズの個性です。

最後に、RIKENON 50mm F2Lレンズで花にグッと寄って撮った写真を披露します。

E-5, P8118343
RICOH XR RIKENON 50mm F2L
F2開放, 1/640sec (-1.0EV), ISO800

この写真も、コントラストをやや低めに調整しました。・・・でも、なんだかシャープさが失われてしまったような気もします。
比較のために、何も触らずRAW現像したものもあわせて。


~~~
おそらく、次回青葉の森を訪れることができたとしても、そのときにはもう花の時期は終わっているでしょう。

来シーズンはどんな風に撮るか・・・そのときには撮影機材に変化はあるのかもしれません。

2012年8月4日土曜日

ハエドクソウ -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048247
F4, 1/400sec (-1.7EV), ISO800

ハエドクソウは、わざわざ青葉の森へ行かなくとも街中で普通に見られますが、薄暗い森の中で白く小さな花はけっこう目に留まります。

最初に意識して見たのは、瑞鳳殿のふもとにある穴蔵神社の参道ででした。
森の奥のほうではあまり見かけない花なので、もしかしたら最近になって森の中へ紛れ込んだのかもしれません。

E-5, P8048249
F4, 1/200sec (-1.7EV), ISO800

花は小さいので、ただの白い点にしか見えませんが、よく見るとなかなか美しいフォルムです。

ヌスビトハギ -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048229
F4, 1/400sec (-1.7EV), ISO800

青葉の森のこもれび広場入口から入ってすぐの場所には、ヒメキンミズヒキといっしょにヌスビトハギも咲いています。
いくつかに枝分かれした長い茎に、いくつかずつ間隔を置いて咲きます。
風に揺れるので、ピント合わせが本当に難しいです。

上の写真も、ピントの点では満足のいくものではありませんが、ちょうど花と「盗っ人の足袋のあしあと」の形をした若い実が同時に見られる貴重なタイミングです。

E-5, P8048231
F4, 1/250sec (-1.7EV), ISO800

まだつぼみが開いたばかりのものや、まだ小さなつぼみのものもありました。

過去のヌスビトハギ関連記事
2011/08/06撮影
2010/09/11撮影
2010/08/14,29撮影

ヒメキンミズヒキをRIKENON 50mmで -2012/08/04青葉の森

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048222
F2開放, 1/1600sec (-1.0EV), ISO800

青葉の森への入り口はいくつかありますが、私がよく使うのはもっとも標高の高い「こもれび広場」です。4,5台分の小さな駐車場とトイレ、休憩のための東屋があります。

そこから「こもれびのみち」に入るとすぐ、黄色い点々が連なったヒメキンミズヒキがいくつも立ち並んでいました。
何度となく撮影したこのヒメキンミズヒキですが、なかなか思うように撮れません。
今回は、E-5ボディにRIKENON 50mm F2Lレンズをつけて、絞り開放で撮ってみました。

このレンズ、開放にして暗いバックに白や黄色の花をフレーミングして撮ると、シャープなピントを結ぶ像のまわりが収差のためににじみます。これがなかなかいい味を出します。

上の写真ではわかりにくいですが、花の部分をトリミングしてみると


こんな感じです。
F4あたりまで絞ると、「カチッ」という音が聞こえてきそうなほどシャープになります(ちょっと大げさ?)が、このレンズはとくにこういう被写体に対しては、開放が一番と思います。
そのかわり、ピント合わせが大変ですが・・・

森を歩いてざっと見た感じでは、まだまだ花のシーズンはこれからのようですので、じっくりと「引き」で「寄り」で、楽しみたいと思います。

過去のキンミズヒキ関連記事
2011/08/06撮影
2011/08/28撮影(その1)
2011/08/28撮影(その2)

(参考)「ヒメ」なしキンミズヒキ関連
2010/09/19撮影(その1)
2010/09/19撮影(その2)

【速報!青葉の森】クルマユリはまだつぼみ -2012/08/04

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

E-5, P8048244
F4, 1/250sec (-1.0EV), ISO800

去年の今頃、青葉の森のこもれび広場入口から「こもれびのみち」を少し下ったところに、みごとなクルマユリを見つけたことがありました(このブログの記事はこちら)。時期もばっちり!

今日は、大いに期待して青葉の森へ出かけました。
入口を入るとすぐ、ヒメキンミズヒキたちが散策路脇にずらっと並んで咲いており、ヌスビトハギハエドクソウも小さな花を木漏れ日に輝かせています。
大きなヤマユリの花も、重たそうにたわんでいました。

さて、お目当てのクルマユリは・・・
まだ早かったようでした。つぼみです。

来週末にタイミング良く咲いていてくれればよいですが・・・

2012年8月3日金曜日

久々にPhotoPus投稿~宮城県準絶滅危惧種ホソバセセリ

OLYMPUS E-5
RICOH XR RIKENON 50mm F2L

オリンパスイメージングの写真投稿コミュニティサイト「フォトパス(FotoPus)」。

一番最近写真を投稿したのは、実に今年6月5日。
広瀬川河川敷で撮影した
RICOH XR RIKENON 135mm F2.8レンズ使用のもの
RICOH XR RIKENON 50mm F2Lレンズ使用のもの
(そのときの状況はこちらの記事で紹介しています)

2ヶ月ほど投稿なしの状況が続きましたが、撮影自体がストップしていたわけではなく
平日、朝の出勤ルートでのスナップと片平近辺でのお昼のお散歩
週末、青葉の森での山歩き
はいつも通りでした。

スナップやお散歩のお供にE-420
森でのマクロ撮影にE-620(オリンパスイメージングの製品情報ページWikipediaページ

と、役割分担していたのが
RICOH GXR購入を機会にこれがE-420の代替
E-5そしてOLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0SWDレンズ購入を機会にE-420とE-620の代替
と、自分のフォトライフの中での役割分担も変わってきました。

最近では、E-5にRIKENON 50mm F2Lレンズをつけてスナップからマクロまでをこなす使い方が気に入っています(記事にもしました)。この組合せだと、ピント合わせ(もちろんマニュアルになります)がやりやすいのがポイントです。

そんななか、久々にFotoPusへ投稿したのもやはり、E-5&RIKENON 50mm F2Lコンビ。

E-5, P7298154
PENTAX K CLOSE-UP RING No.1 (9.5mm)使用
F4, 1/200sec (+0.3EV), ISO800
撮影日:2012年7月29日

フルサイズ画像から1280x960枠でトリミングしています。

ヤマユリの花がちょうど開いたタイミングで、薄暗い森に強烈なアクセントを与えていました。
場所は、三居沢入口から上がっていって、森の中を抜け、沢を渡って崖っぷちの松林へ入ろうかという辺りでした。

E-5, P7298139
F2, 1/2000sec (-1.0EV), ISO800

絞りを開放にし、ちょうど右から散策路に直射日光が当たった照り返しが来ていたので、ソフトフォーカスレンズで撮ったようなやわらかい雰囲気が出ました。

近づいてみると、ユリの良い香り。
そしてシジミチョウが一頭。・・・よく見ると、これまでよく見かけたヒメキマダラセセリとは違う模様、クッキリ黒く縁取りされた白い斑点がちりばめられています。

あとで調べてみてびっくり。
宮城県では準絶滅危惧種に指定されている、ホソバセセリでした。
本州の南のほうではふつうに見られるのだそうですが、宮城県では珍しいチョウです。

ヤマユリにやってきたホソバセセリ、けっこう長い時間滞在してくれたので、じっくり観察することができました。

FotoPusへの投稿写真ページはこちらです。