OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 with OM EXTENSION TUBE 14mm
今回は、ずいぶんと暦をさかのぼって5月21日に撮影したマイヅルソウの話題。
なぜそんな前のことを今?
実は、オリンパスイメージングの写真投稿コミュニティサイト「フォトパスFotoPus」花コミュ1周年記念として、小川町のオリンパスプラザで開催される写真展に応募するために、写真を選んでいるところなのです。
過去に撮影した写真をチェックしていると、未だにRAWイメージが現像されず眠っているものが数多く残されていることが。
また、すでに現像したものでも、もう少し真剣に処理すればもっと見る人の心に訴える(というか、私がその花を見て写真に撮りたいと思った瞬間の気持ちを再現する)ことができるのではないか、と思えるものもちらほらと出てきました。
そして今回取り上げるのは、そんな中のひとつです。
このとき、同じ被写体を同じ50mmレンズ、しかも一方はマクロでもう一方は一般標準レンズにエクステンションチューブで接近、という比較をしていました。
(いまでは時間が取れなくてなかなか試せない貴重なセットです)
いったん、マクロレンズで現像した写真を花コミュの「花たちは今!」トピック489: (3枚目)に投稿しました。絞り開放で丸ボケ効果を狙ったものでしたが、ほぼ同じアングルとフレーミングで、50mm F1.8に14mmチューブをつけて撮ったものが未現像のままでした。
また、現像時にトーンカーブを調整すると全く違うイメージの写真に仕上がります。そのあたりを今回は比較して検討したいと思います。
前置きが長くなりましたが、それではまずマクロで撮った写真を披露します。
【写真1】 P5212695, 50m/F3.5 |
木漏れ日か、遠くの木の葉に反射した光がきれいな丸ボケを作っています。
これを、50mm F1.8と14mmチューブの組合せで撮ると、
【写真2】 P5212703, 50/F1.8+EX-14 at F1.8 |
開放絞り値の違いで、丸ボケが大きくひろがってしまって背景とのコントラストが弱まってしまいました。花のほうを見てみると、マクロレンズのシャープ感はないですが、絞り値の違いだけではないこのレンズ独特のボケ味が出ています。
このボケ味は、ひとによっては「レンズの性能が悪い。収差でにじんだりぼやけたりしている」と取られるかもしれません。私はあくまでもこのレンズの「味」だと思っているのですが・・・
ここで、最近このレンズを使って絞り開放で撮った写真に対してトーン調整すると、いい感じになることを発見(?)しましたので、あらためてこの写真もすこし編集してみることにします。
【写真3】 P5212703 |
トーンの低い部分(背景)をぐっと落として、白い花と背景のコントラストを強調するような処理を施してみました。
マクロレンズのときのようなクッキリした丸ボケが入っていないために、全体的にのっぺりした印象になっていた写真が、花を浮き立たせることによってすこしメリハリがついたように思います。ただし、せっかくすこし明瞭になった丸ボケではありますが、花のほうはもっと強調されていて、完全に負けてしまっている感じもします。
花だけが主題なら、完全に背景の一部だった淡い丸ボケが花の引き立て役となったこちらの写真もかなりいいセン行っていますが、丸ボケとのコンビネーションを考えると、マクロレンズで撮った写真のほうに分がありそうです。
なかなか難しいですね。
ちなみに、マクロで撮った【写真1】もトーンを調整してみるとこんな感じになります。
【写真4】 P5212695 |
そのかわり、光あふれる雰囲気の中にいる明るいイメージというよりは、薄暗い森の中での一粒灯る光というイメージに変わった感もあります。
さて、結果をまとめてみましょう。
あくまでもマイヅルソウの花を主題におく、ということであれば【写真3】
「花と光の対話」を表現したいのであれば【写真1】か【写真4】となりますが、「明るい森の中の花」を強調したければ【写真1】、「薄暗い森の中にぼぅっと浮かび上がる花」を主張するとすれば【写真4】
ということになるでしょうか。
うーん、いずれにしてもどれを投稿しようか迷ってしまいます。結局また悩みが増えただけのような気も・・・
【後日追記】
9月30日のエントリー最終日、ぎりぎりまで悩んだ末に【写真4】を投稿することにしました。
投稿写真は>>>こちら
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