OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
5月に入ってから、青葉の森にはほぼ毎週末に通っています。
この日は、青葉台側から降りていくコースで森に入りました。
旧わんぱく広場へ降りていく入り口に少し開けたスペースがあるのですが、一本の木の下に細い枝を低く広げて白い花をつけた樹を発見(というかよく目立ってました)。
その後森の中を回っていくと至る所で目につきましたが、このときは初めてのご対面だったので、主目標だったマイヅルソウのポイントへ行く前に三脚を立て(というか拡げ)ました。
花の名前が分からなかったので、まずはあとで調べることを考慮して、くっきり写せるマクロレンズで「記録」として撮ることに。
※あとで、この花が「ツクバネウツギ」であることを教えていただきました。
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いつも絞りを開けて、ムード重視の画作りをするのですが、ここは絞りをなるべく絞って・・・
やはり目が行くのはしべ。そちらにピントを持って行きます。すると、それでも花の付け根のほうはややピンぼけに。まあ、それでも萼片(がくへん)がいくつかに分かれている・・・くらいは見て取ることができます。(しかしこれは重要な識別ポイントであることがあとで判明。ほかにも撮っておいてよかった)
とにかく辺りが薄暗いので、私の中では許容範囲上限の高感度ISO400の設定で、背景の暗い部分の粒状が荒れてしまわないように、オーバー露出よりにしました。
ただしあまりオーバー設定にすると、白い花が飛んでしまうので少々控えめに0.7段。
・・・たしかそんな気持ちで露出設定したようなかすかな記憶。
シャッター速度はどうしても遅めの設定になる上に、細くて長い枝の先についた花は少しの風でもゆらゆらと揺れてしまいます。
本番(マイヅルソウ)前の前哨戦、素早く切り上げたい気持ちはありますが、ファインダー越しにこの花を見ると、やはり美しい。
花期が短いのか長いのかわからない。従って、次に来たときも咲いているかわからない。
ここはおろそかにできません。
去年はマイヅルソウで失敗していますし・・・
きっちり撮ると腹を決めました。
ここでいう「きっちり」とは、手を変え品を変え、引き、寄り、深ピン、浅ピン、抽象的、図鑑的・・・いろんな雰囲気で撮りまくり、という意味です。
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ちょっと色気(?)をだして、絞りを開けて1ショット。後ろの花も入れたかったので、中途半端に目立つよりはぼかして背景に溶け込ませたかった、という正当な(?)理由もあります。
ここでは、不織布のような繊細な花びらにピント(のつもり)。
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花をやや上方から眺めてみると、下の花びらの内側には淡いオレンジの網目模様。これもこの花の特徴のように思われます。
きっちりとマクロレンズで、かつ絞りを絞って。
・・・でも、上から少しだけ顔をのぞかせているしべも気になる。こちらを主役にするには、特徴的な網目模様はかえって目に障るような気がして、やっぱり絞りを開けたショットも押さえておこう。
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・・・しかしシャープさが売りのマクロ、しかも開放絞りF3.5のこのレンズ、芸術性(?)を出すには少々まじめすぎる感が。
絞りを開けてもシャッター速度を劇的に稼げるわけでもなく、もしかしたらやや被写体ブレが出ているかも。
その上被写界深度は容赦なく浅くなりますので、せっかく狙った主役のしべ先も、風に吹かれてかジャストのピント位置から少し逃げてしまったようです。
ここは芸術家レンズ(?)、OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8にスイッチすることにしましょう。
(つづく)
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