私のデジタル一眼歴の始まりは、2008年7月にスイスのZurichで開かれた学会参加のための出張がきっかけで、E-420の標準ズームセットを買ったとき。
昔使っていたOM-2 Spot/Programに愛着もあり、でもフィルムはなんとなく億劫。コンパクトデジカメ(Fuji Finpix F11)を主力にしていましたが、物足りなさも感じていた・・・
そこで思い切って、E-420を購入したのでした。
コンパクト軽量、という実用的な面もさることながら、OMを彷彿とさせるボディデザインが決め手となりました。
気持ちよく使っていたのですが、コンパクトとさほど使い方が違わない状況では、どうしても依然として手軽なコンパクトの出番が多く、対して一眼は、常に携帯するわけにもいかず敢えて持ち出すのも面倒・・・
しかし、
2010年2月1日、OMレンズを取り付け可能なアダプター、MF-1を購入して、押し入れにしまい込まれていたOMレンズ達に出番を与えてみると、これがかなり楽しそうだとわかりました。
特に、
高校生時代は見向きもしなかった標準レンズ、OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8が100mm中望遠相当の明るいコンパクトレンズとして蘇り、ますます写真撮影への意欲が増していったのでした。(高校のときはほとんどCOSINAの28-70mm F4ズームレンズを使ってました)
大学院生になってから(?)購入したTAMRON SP 28-105mm F2.8ズームレンズも、簡易的なマクロ撮影可能ということで、いままでそれほど本腰を入れていなかった、草花の接写撮影という新しいジャンルへ足を踏み入れることになりました。
そうすると、光学ファインダーを覗けない、しかも背中に貼り付いたライブビュー液晶画面も見辛いようなアングルでの撮影機会が増え、フラストレーションがたまってきました。
そこで、
2010年2月7日、ふらっと寄ったヨドバシカメラ仙台店で「衝動的に」E-620(ボディのみ)を購入してしまったのです。
なにより欲しかったのは「フリーアングル液晶」この1点です。
以来、春の青葉山という絶好のタイミングも手伝って、急加速で街の草花や山野草接写への道を深めていき、現在に至るというわけです。
昨年10月のE-5発売時は、ちょうど4/3の描写について悩んでいるときで、CANONの35mmフルサイズ機EOS 5D Mark IIにするか(こちらでもアダプターでOMレンズが使えるので)、新発売のE-5にするか・・・何度もカメラ店に出向いたり、Webで情報収集したり。
結論として、
画質には大きな優劣はなさそう
ボディサイズ、重量、グリップ感はほとんど同じ
しかし、レンズのことを考慮するとシステム全体としては4/3のほうがお得(とくに望遠中心のラインナップで臨む場合に)
機能には全く無関係ですが、デザインはE-5のほうが好み
で、買うならやっぱりE-5だな!と思ったのですが・・・
結局、「E-620で未だ能力を100%引き出せていない。極めてからE-5に行っても遅くない」と、購入は踏みとどまることにしました。
そうこうしているうちに、もう出番はなくなってしまったと思っていたE-420も、なんとなく吐き出す絵の雰囲気が、E-620にはない味わいをもっているように感じられることが多くなり、出番の数を回復しつつあります。シャッター速度をそこそこ稼げる手持ち撮影に絞り込み、光学ファインダーでのMF強化のためにフォーカシングスクリーンを交換した上でマグニファインダー装着、さらには本革ボディージャケット導入で手にしっくりなじむホールド感を獲得した「新生E-420」は、散歩のお供として、またE-620メインでじっくり撮影する際の小回りがきくサブ機として、ますます重要な地位を確立しています。
E-420に対するバリアングル液晶以外のアドバンテージとして手ブレ補正機構があったのですが、最近の撮影スタイルでは、E-420での実績を見ても、必ずしも手ブレ補正が必須でなくなってきています。
シャッターレリーズの爽快感ではむしろE-420のほうが格段に上で、ライブビュー撮影でのシャッターレリーズでは不満を感じるほどのE-620。
カメラ店でE-5をいじっては、「この通常撮影はもちろん、ライブビューでの軽やかなシャッターレリーズ感と音、これがE-620に備わっていたら、100%完璧なカメラなんだけどなあ」とため息をつき、「でもE-5導入には、この大きさと重さがネック」とまたため息をつく・・・
そんな中、先月めでたく10,000ショットを超えたE-620、なんだかんだいってもまだまだ現役ばりばりでがんばってもらいますよ。
2011年5月27日金曜日
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