2025年11月18日火曜日

2010/11/06撮影、通常レンズにAUTO EXTENSION TUBE 65-116

OLYMPUS E-620
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
OLYMPUS OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mm

OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8レンズは、ありふれたふつうの標準レンズで、最近接撮影距離は45センチです。

マクロレンズのようにアップで撮影したいときには、クローズアップレンズをあたまにねじ込むか、エクステンションチューブ(延長チューブ)をおしりに挟むかが主な選択肢になると思います。

私も、いつもはOM EXTENSION TUBE 7mm, 14mm, 25mmを使って45センチよりも近づいて撮影できるようにします。

今ではあまり「アップ、アップ!」「超接近!」「超拡大!」というような撮影はしなくなりましたが、かつては肉眼で見ることのできない小さな世界を可能な限り拡大して撮影することを追求していた時期がありました。

そして、いわゆる「ベローズマクロ」レンズであるOM 80mm F4や135mm F4.5レンズといっしょに手に入れたAUTO EXTENSION TUBE 65-116mmを、専用レンズ以外のふつうのレンズにも使ってみたくなったわけです。

2010年11月6日、ハキダメギクの花ひとつを画面いっぱいに拡大して撮影してみた写真が残っていましたので、あらためて眺めてみたいと思いました。

ちなみに、(F3.5マクロ以外の)50mm標準レンズに対してAUTO EXTENSION TUBE 65-116mmを使うと、35mmライカ判で撮影倍率「1.3倍から2.5倍」となるそうです。フォーサーズではその倍、「2.6倍から5倍」相当という凄まじいどアップ撮影ということになります。

それでは、2010年当時チャレンジした写真のうち2枚を出してみます。

PB064913
F1.8開放, 1/1000sec
ISO200

数ミリの花を画面いっぱいに写していますが、これがチューブの長さをどれくらいにしたか(撮影倍率をどれくらいにしたか)は不明であるものの、かなりムリしているなあ、というなかなかファンタジックな写りです。

絞り開放では非常に厳しい被写界深度なので、ほんの少し前後しただけでピントの合う部分、外れる部分がめまぐるしく変わります。
真ん中の筒状花の白っぽいふさふさおしべ?がこちらに突き出しているので、その先にピントを合わせると、それ以外の花全体がピンぼけになります。
チューリップの花のようにパカッと開いている花冠のあたりにピントを合わせると、突き出したおしべ?がボケます。
ピント位置をどの部分に持ってくるか、悩ましいです。

次に、ちょっと絞り込んでみたのがこちらの写真。

PB064910
F4(たぶん), 1/320sec
ISO200

実際にどれくらい絞り込んだのか、記録がないのではっきりしませんが、おそらくF4にしていると思われます。
絞り開放のときにはピントが合っている部分が非常に限定されてしまって、どこにもピントが合っていないように見えてしまいかねないようすでしたが、少し絞り込めばピントの合う範囲(つまり被写界深度)が広がるので、2枚の写真を比べてみればファンタジック感は薄れてある程度しっかりディテールが出ています。

しかしF4まで絞れば、F3.5マクロレンズを開放で使った場合と大きな差がなくなってしまうようにも思います。マクロレンズでこの長さ可変チューブを使用すると、撮影倍率は1.8倍から2.8倍、フォーサーズでは倍の3.6倍から5.6倍ということになるそうですので、同じ倍率で揃えれば、別のレンズを使う意味がかなり薄れてしまいます。

※最低倍率は、レンズのピントリング(ヘリコイド)をいっぱいに縮めて、単体なら無限遠撮影時の状態にしたときに出る倍率値だと思います。同じ50mmレンズで、なぜ通常レンズ(F1.2, F1.4, F1.8)では1.3倍(2.6倍相当)、F3.5マクロレンズでは1.8倍(3.6倍相当)というふうに違う倍率になるのか?ちょっと不思議です。

そう考えると、あえてF1.8レンズで「どアップ」写真を狙うとすれば、このレンズならではの特徴を出すためにはF1.8開放もしくはひとつ絞ってF2.8に設定するべし、ということになります。

まあ、いずれにしても2025年現在、ここまで拡大撮影と追求するようなことはまずないと思いますが・・・


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