2012年3月4日日曜日

ヤマジノホトトギス~花から実へ -2011/09/10青葉の森

OLYMPUS E-420
RICOH XR RIKENON 50mm F2

昨年の9月10日に、三居沢のほうから青葉の森へ入ったとき撮影した、ヤマジノホトトギスの写真が出てきました。

最近、何回かこのブログで取り上げましたが、きれいに花が咲いている姿と、完全に花が終わって実になり、それが熟して種を飛ばしたあとの姿がこんなにも違うのか!と感心させられたところです。

同じ9月10日に、E-620とOM 135mm F4.5マクロレンズの組合せでカッチリ撮った、花盛りのきれいな写真はすでにこのブログでも紹介しました(記事はこちら)。

今回は、独特のフォルムがきれいな花、そしてさびしい冬の森にアクセントをつけるこちらも独特なフォルムの実との間を埋める過渡期の写真のご紹介。

まずは、この日このカメラ、レンズの組合せで撮った花をご披露。

E-420, P9106837
レンズ逆付け
F4, 1/100sec(with内蔵フラッシュ), ISO400

かなり暗い場所でしたので、フラッシュを焚きました。
どんな進化を辿ってこの形に落ち着いたのか、とても不思議な花の形です。

さて、花はやがて盛りを過ぎてしぼんでいきます。

E-420, P9106823
PENTAX K接写リング No.1 (9.5mm)使用
F4, 1/100sec(with内蔵フラッシュ), ISO400

E-420, P9106834
レンズ逆付け
F4, 1/100sec(with内蔵フラッシュ), ISO400

花びらやしべがしおれていくとともに、子房(だと思います)が膨らんで姿を現します。
ちなみに、同じ花をフラッシュなしで撮ったのが次の写真。

E-420, P9106847
レンズ逆付け
F2開放, 1/80sec (+0.3EV), ISO400

フラッシュを使うと、絞り込むことができるのと強い光が当たることから、ディテールをクッキリと写すことができますが、やや面白味に欠ける感があります。
これに対して、自然光で絞りを開けて撮った場合には、うっそうと茂った森の中の薄暗い雰囲気がよく出ます。
被写界深度が極端に狭くなる(ピントが薄くなる)ので、ピントを合わせた部分以外はほとんどがやわらかくボケます。このあたりのボケ具合は、デジタルレンズにはないオールドレンズならではの味だと思います。

E-420, P9106928
PENTAX K接写リング No.2 (9.5mm)使用
F2開放, 1/320sec (-0.7EV), ISO400

こちらは、いままさに「花」を構成していたパーツを脱ぎ捨て、「実」へと変わった瞬間の姿です。
落ちたしべや花びらなどは、そのまま落ちてしまうか、運良く葉の上に乗ったとしてもすぐに風で飛ばされてしまいます。
貴重な瞬間だと思います。

ヤマジノホトトギスは、夏にはきれいな花で私たちの目を楽しませてくれますが、それ以外の季節にも、よく見れば(当たり前なのですが)その場所にいるわけで、その意味では、遠く離れた有名な観光地へ一回行くよりも、いつでも行ける近くの森に定期的に出かけていくというのは、いつも何か発見がある楽しいひとときですね。(しかも、お金がかからない!)

手軽で贅沢な趣味といえるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿