2015年5月4日月曜日

ショウジョウバカマは咲き始めが勝負 -2015/04/04青葉の森

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS BCL-0980 (body cap lens 9mm F8.0 Fisheye)
OLYMPUS OM E.ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

4月に入ると、ショウジョウバカマの花があちこちに咲き出します。
だいたい、青葉の森のどこを歩いてもたいてい目にとまるのですが、そのなかでもけっこうイイ感じの「ショウジョウバカマスポット」があります。

チゴユリのみちのループから分かれて沢沿いに旧わんぱく広場下へ抜ける道の、沢が交差する辺りの一帯です。

E-M1, P4041965
 BCL-0980, 9mm F8.0, 1/30sec, ISO200

ボディーキャップフィッシュアイレンズで撮ってみました。
散策路に沿って流れる沢が右手、そしてその先に山向こうで左奥から流れてきた沢と合流する手前に木橋がかかっているあたり。
ここからがショウジョウバカマスポットの始まりです。

E-M1, P4041966
BCL-0980, 9mm F8.0, 1/40sec, ISO800

散策路に沿って流れる沢と、山からの沢が合流したあとさらに下流へと流れていく方向を見ながら、その沢沿いに咲いているショウジョウバカマをフィッシュアイで。

これくらいの距離、アングルだと「魚眼」という強烈感はあまりありません。
日も左うしろから来ていますが、ちょうど左手の山の陰になっているので光のコントラストも強くありません。落ち着いた感じで撮れます。

E-M1, P4041967
BCL-0980, 9mm F8.0, 1/40sec, ISO800

しゃがんで花に近づき、ちょっと見上げるようなアングルにすると、魚眼らしさが一気にアップします。
沢のようすや、むこうの林のようすがよくわかります。
いままでは50mmマクロ(ライカ判100mm相当の中望遠)をメインで使っていたので、このように周囲の状況をおおきく取り入れたフレーミングは、かえって新鮮です。

E-M1, P4041968
 BCL-0980, 9mm F8.0, 1/30sec, ISO800

右へ回り込んでみました。
右手の沢をなんとかフレームに入れようとがんばったら、ショウジョウバカマの花が左端ぎりぎりの位置になってしまい、魚眼独特のパースペクティブ(ゆがみ)が出てしまいました。

あまり主役を画面の端に置くのは得策ではないですね。

さて、今度はさらに目を右へ回し、山から下りてくる沢沿いのショウジョウバカマを狙ってみました。

E-M1, P4041969
BCL-0980, 9mm F8.0, 1/200sec, ISO800

ちょうど木漏れ日のスポットライトも当たり、いかにも「花が主役」というムードが出てイイ感じなのですが、フードもなくむき出しのレンズ、しかも「ボディーキャップにつけたおまけレンズ」であり、本格的魚眼レンズというわけではないので、直接太陽が入り込まなくとも、かなりフレアで画面全体が白っぽくなったり、光の筋がきつく入ったりしてしまうので、とりあえず間に合わせでレンズの上に手のひらで庇をつくってやることに。

・・・というか、指が画面の上に写り込んでしまいました。
魚眼の画角の広さには注意が必要です。

気を取り直して、指が入らないように気をつけながらもう一枚。

E-M1, P4041970
 BCL-0980, 9mm F8.0, 1/200sec, ISO800

今度はなんとかうまくいきました。

さて、もうひとつショウジョウバカマスポットがあり、それはこの沢沿いエリアから旧わんぱく広場下を通り抜けて花木広場へ入り、さらに化石の森へ向かうみちへの入り口へ上がっていく斜面のあたりです。
ここには、(たぶん人の手で植えられた)ツワブキエリアがあり、そのお向かいという場所です。

斜面を登って振り返り、上から見下ろすと、ちょうど暗い日陰を背景に、逆光で照らされたショウジョウバカマの花々をきれいに見ることができます。

集まっている花を望遠でぎゅっと圧縮して撮ってみようと、去年の暮れに手に入れたOM 135mm F3.5レンズでチャレンジ。

E-M1, P4041975
OM 135mm F3.5
F3.5 1/2500sec, ISO200

周囲にはたくさん花が咲いていましたが、いくつか集団できれいに咲いているアングルを探すのは一苦労。ようやく使えそうなアングルを見つけましたが、背景がどうしても雑然となってしまいます。
こればかりは仕方ないですね。

気を取り直して、集団にこだわらず、あえて一株のみ、しかもあまり接近せずに撮ってみたら、意外とイイ感じになりました。

それがこちら。

E-M1, P4041977
 OM 135mm F3.5,
F3.5 1/800sec, ISO200

絞り開放にして、背景のディテールを極力ぼかしてみました。
単層コーティングの古いレンズをあえて逆光で使ったときの、光のにじみ具合もほどよい感じでいいです。
もう少し、花のピンクが鮮やかに出てくれればよいのですが、そこはこのレンズの限界なのかもしれません。

ちなみに、F5.6まで絞ってみたのがこちら。

E-M1, P4041978
 OM 135mm F3.5,
F5.6 1/160sec, ISO200

ちょっと花の周囲や背景がはっきりしすぎて、ごちゃごちゃした印象になってしまいました。

この日は、まだショウジョウバカマの花が咲き出したばかりというタイミングでしたので、レンズを向けてみる気になりましたが、もう少し時期が進むと、すぐに花がしおれてどす黒くなってしまい、美しくなくなってしまいます。
ショウジョウバカマは、咲き始めが勝負です。

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