2015年5月6日水曜日

ムラカミタチツボスミレ -2015/05/01福島県半田山

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2015年5月1日に参加した、いがりまさしさんの植物写真ワークショップにて。

タチツボスミレとオオタチツボスミレは、ぱっと見はよく似ていますが、いろいろと異なる特徴を持っていて、よく見ると見分けることができます。

特徴を対比してまとめてみると、次のようになります。


距の色:タチツボスミレはふつう紫色、オオタチツボスミレは白色。
唇弁のデザイン:オオタチツボスミレはタチツボスミレよりも紫の筋が細かい。
側弁:いずれも無毛


かたちの特徴:タチツボスミレは花期には心形で花期が終わると茎葉が長三角形になる傾向が強い。オオタチツボスミレはタチツボスミレのものより丸みが強く、葉脈がへこむ傾向。葉質が柔らかく波打っているものが多い。
托葉(葉柄や花柄の付け根にある小さな巻き葉)の特徴:いずれも櫛の歯状に切れ込むが、オオタチツボスミレは相対的に切れ込みがやや浅い。


葉柄、花柄の出方:タチツボスミレは花期のはじめは地上茎が目立たないがあとから起き上がってくる。花柄は葉の付け根または株の根元から出る。オオタチツボスミレは花柄がほとんど茎の途中から出る腋性、茎が花の時期すでに立ち上っている。

でも、近い種類である両者はしばしば交雑するようで、中間的なものもちょくちょく出てくるようです。

とくに、タチツボスミレとオオタチツボスミレの交雑種は「ムラカミタチツボスミレ」と呼ばれます。「ムラカミ」は新潟県村上という地名が名の由来です。

今回の半田山ワークショップでも、「これはまさしくムラカミタチツボスミレ」とお墨付き(?)をいただいたものを撮りましたので、メモとして残します。

E-M1, P5012420
F3.5 1/1000sec, ISO800

オオタチツボスミレの特徴は「距が白い」、それだけ。あとはほとんどタチツボスミレの特徴が出ています。

いままでは、単に「タチツボスミレ」と見ていましたが、これからはタチツボスミレかオオタチツボスミレか、そして交雑種の可能性はないか・・・よくチェックしてみないといけませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿