2015年5月4日月曜日

エイザンスミレかヒゴスミレか、はたまた交雑種か、のその後 -2015/05/02二口

OLYMPUS OM-D E-M1
OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

かつて、2012年5月6日に二口を訪れた際、複葉系スミレを見つけたわけですが・・・
あれから3年、2015年5月2日に二口へ出かけてみることにしました。

あわよくば、もう一度その葉の形やうまくいけば花のディテールを見極めたい、と思ったわけです。

秋保ビジターセンターの駐車場に車をおいて、すぐ近くの道路脇から山のほうへ少し入って見ることに。すると、しばらく歩いてちょっとした平坦な場所で見つけました。

E-M1, P5022569
F3.5, 1/1250sec, ISO1600

「なんだ、ただのニョイスミレじゃないか」・・・などとおっしゃらず、その後ろの葉を見て下さい。
切れ込みの入ったあのかたち。件のスミレのものだと思われます。

E-M1, P5022570
F3.5, 1/1250sec, ISO1600

向かって左へ大きく張り出している葉は、ほかの葉とくらべて切れ込みは深くはなく、はっきりと三裂、エイザンスミレのようです。
花も実も見当たりませんが・・・

ひとつみつかると、その周囲に次々と。

E-M1, P5022573
 F3.5, 1/800sec, ISO1600

こちらの写真では、右も左も五裂に見えます。地面に近い低い位置の葉はかなり切れ込み深く細いヒゴスミレみたいなかたちですが、ちょっと上のやや大きい葉は切れ込みが相対的に浅めでちょっと幅もある感じに。でもまだ五裂に見えます。

その脇の、いま出てきたばかりというような若葉(?)を見ると、ほとんど切れ込みがなく葉の数は2枚か3枚です。

しかも、左の方の株には花の名残が。

E-M1, P5022574
 F3.5, 1/800, ISO1600

白い花だったように見受けられます。
もしかしてヒゴスミレ?
・・・いえいえ、たぶんエイザンスミレと思います。右のほとんど切れ込みが入っていない葉は、花期が終わった後に「見違えるほど大きくなり、裂片も広くなって、ふつう完全に三裂する」経過に従っているようです。

E-M1, P5022576
F3.5, 1/200sec, ISO1600

もうすこし早い時期に来ていれば、花を見ることができたのでしょうが・・・

ほかにも、葉だけのものならいくつもありました。

E-M1, P5022582
F3.5, 1/640sec, ISO1600

E-M1, P5022585
F3.5, 1/800sec, ISO1600

しばらく辺りを見回しながらうろうろしていると、すごい株を見つけました。

E-M1, P5022586
F3.5, 1/1000sec, ISO1600

花(もうしおれてしまっていますが)が5個、そして葉がわさわさと茂っています。
この株も、花が終わったばかりのタイミングのようです。

E-M1, P5022587
F3.5, 1/400sec, ISO1600

しおれた花の脇には、花期が終わったことを知らせる葉(?)が。
この写真ではフレームアウトしていますが、左側にも同じような葉があります。

E-M1, P5022588
F3.5, 1/500sec, ISO1600

五裂に見えますが、左右の葉が途中から分かれてそう見えているだけ?
そして右側も。

E-M1, P5022589
F3.5, 1/500sec, ISO1600

こちらはもっとはっきり五裂であることを示しているように見えます。
やはりこの株はヒゴスミレ?

E-M1, P5022593
F3.5, 1/1000sec, ISO1600

こちらにも、葉がごちゃごちゃした株を発見。
下に、花期を終えた花のなごりがあります。

E-M1, P5022594
F3.5, 1/640sec, ISO1600

こちらの花は受粉できなかったのでしょうか。ちゃんと実が成るでしょうか。
葉の別れ方を見ると、これもやはりヒゴスミレっぽいです。

・・・結局、ヒゴスミレなのかエイザンスミレなのか。
これらの交雑種は「ヒラツカスミレ」と呼ばれているようですが、こちらの可能性も考えると、結局どれがどれか特定することはかなり難しい、ということになってしまいます。

来年、もう少し早い時期からこのエリアをチェックする必要があるかもしれません。

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